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ガウディア教室報告<その3>
- 2018年3月22日 4:45 PM
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〇自主性を重視する
→あまり教え込まないこともそうですが、ガウディアのシステムは、随所に生徒たちの「自主性」「自発性」を重視しています。先日の写真でお気付きの方もいらっしゃったと思いますが、教室の入口にプリントの「出すボックス」と「取るボックス」が設置されています。生徒たちは教室に来たら、宿題や解き直したプリントをファイルに入れて「出すポックス」に提出します。そして前回の返却分とその日の新しいプリント・宿題を、「取るボックス」から持って行きます。(もちろん事前に生徒ごとに準備されています)
授業中も、やり直しが終わったり新しいプリントが解き終わったら、「出すボックス」に出しに来ます。講師は採点した分は「取るボックス」に戻すので、生徒はそれを持って行きます。何枚かセットになったプリントがすべて完璧に解けたら、表紙に花マルをつけます。(小学生の高学年になって花マルがもらえる機会ってあまりないと思います。生徒たちはとても嬉しそうです) 生徒たちはまず表紙をチェックして、花マルがついていない分は、(どこかで間違えているので)1枚ずつめくって間違えたところを探し、そこのやり直しをして行くことになります。原則として、全部〇がつくまで次の単元には進めないことになっています。
講師は教室にいるわけですが、あくまでも生徒たちが自主的にプリントに取り組んでいるのを管理・監督していて、必要な時だけ質問を受けたり、学習の進め方を指導したりする形です。出来が良くてどんどん自分で進む生徒は、講師とのやり取りはあまり多くありません。通常の集団授業の様子に慣れていると、最初はちょっと違和感があると思います。宿題の量をコントロールするところが一番重要な仕事かもしれません。
生徒たちの自主性を育むという視点で言うと、とても良くできたシステムだと思います。中学受験・高校受験のことを考えても、この部分の力をつけてあげないとどうにもならなくなってしまいます。
〇「毎日」宿題に取り組む
→授業としては、2科目で週1時間または2時間です。(どちらかの選択をできます) 当然、家庭学習がとても重要になるわけですが、ガウディアは基本的に毎日宿題に取り組んでもらうことになります。少なくとも1科目2ページ、通常は4ページです。低学年は1日30分、高学年は1日1時間が目安です。GSのガウディア教室はやはり優秀な生徒が多いので、それでは飽き足らなくて、「もっとくれ!」と言いに来る生徒が多いです。宿題をもっと欲しいと生徒が言うようになることも、普通の集団授業の塾ではあまり考えられないことです。(保護者の方が「もっと出してくれ」と言うケースはありますが…w) それほど、楽しく勉強に向かえているということの証左なわけですが、あの形式のプリント学習は、目に見えて達成感が実感できるということが大きいと思います。
とにかく、1日も休まず毎日家で学習に取り組むことがとても重要です。ここがガウディアの肝でもあります。小学生は中学生と違って、定期テストや部活がなく、特に4年生以降中学受験をしない生徒たちは、結構時間を持て余しているということも確かです。時間はあるのです。最初はちょっと大変そうに感じるかもしれませんが、これが習慣になってしまえば何てことはなくなります。このレベルの勉強に、毎日取り組んでいる生徒とまったくやっていない生徒では、1年間でどれだけ差がつくことになるかは明白でしょう。家で毎日自分から学習に向かう習慣が身についたら、世のお母様方はどれだけストレスが軽減されることでしょう…
(次回に続く…)
ガウディア教室報告<その2>
- 2018年3月20日 2:17 PM
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ガウディア教室の特徴について、GS等の集団授業の塾や他のプリント学習教室との違いを中心にまとめてみます。
〇無学年制
→一応対象は幼稚園の年少から小6までとなっていますが、自立学習がある程度できるのであれば3歳児でも大丈夫ですし、小学校の範囲の復習をしたい中学生でもOKです。(実際、今現在中学生が1名通っています) 幼児と中学生が同じ教室で勉強するケースもあまり例がないと思いますが、いろんな意味で良い効果が出ています。学年が上の生徒たちが、下の学年の生徒たちの面倒を見る感じになります。学習範囲としては、 ひらがな・カタカナ・1桁の数字からスタートして、小学校6年生の3学期に学習する単元までほぼすべて網羅されています。
一応、学年ごとの配当は決まっていて、8段階(幼児2段階・小学生6段階)に分かれています。国語がK1~K8、算数がS1~S8という感じです。つまり、小学生は学年に2を足したのが配当教材となるわけです。ただし、必ずしも本人の学年配当のところから学習がスタートするとは限りません。入塾の際に必ず「診断テスト」を受けていただくのですが、その結果によって1学年前の単元からスタートする生徒もいますし、逆に飛び級で次の学年の単元からスタートすることになる生徒もいます。同じ学年の生徒でも、全く違う教材に取り組んでいることがあります。学習効果を考えた時には、これがとてもいいのです。自分が少し余裕でできるところからスタートして、段々レベルを上げて行くので、苦手だったところがいつの間にかできるようになっている感じになります。自分の学年より前の教材に取り組むことは、小学生でもプライドが邪魔してなかなか難しい部分があるのですが、この形であればあまり抵抗なく取り組めるようです。中学生にももっと利用して欲しいと思っています。漢字・文法や読解、計算や文章題・割合・図形等、苦手なところをピンポイントで復習するのにはうってつけのシステムだと思います。
〇教え込まない
→これが、我々塾講師にはなかなか辛いところです。実は、ガウディア教室を運営しているのは9割以上の方が女性(主婦の方が多い)なのだそうです。そういう方が指導しやすいようなシステムとして開発された経緯があるので、バリバリの塾講師たちにとってはちょっと勝手が違うところがあります。教材(プリント)がとても丁寧に作られているので、新しく学習する単元でも、それに沿って取り組んで行けばだいたい理解できるようになっています。それこそ最初は、漢字や数字・重要な語句等をなぞって書くところから始まり、ひと通り理解できたら、同じパターンの問題を何度も繰り返し解くことになります。
もちろん、解いている過程でどうしても分からないところや、何度やっても同じ答えになってしまうような時は、質問ができるようになっているのですが、ここでもあまり微に入り細に入り説明することはしません。ヒントを与えたり、重要ポイントがまとまっているところを再度読ませたりして、自分で気付かせることを主眼にして取り組ませています。最初は、生徒も我々もちょっともの足りない感じすらするのですが、この形が定着して来た今となっては、「実はその方が本当の意味で力がつくのかもしれない…」と感じている自分がいます。
(次回に続く…)
卒業遠足でTDRへ!
- 2018年3月19日 2:04 PM
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昨日は、旧中3生の卒業遠足でした。
話は3年半ほど前に遡ります。秋頃のことだったと記憶していますが、当時の小6受験生(都立中コース)の女子たち数名が、真剣な顔をして職員室に相談に来ました。「最近、どうも受検に向けて気合いが入らない。ついては、入試が終わったらディズニーランドに連れて行って欲しい。そうすればみんな超やる気になるから…」と。普通なら、「くだらないこと言ってねぇで、勉強しろ!」と一蹴する場面なのですが、その場で咄嗟の「判断」が入りました。(うん、これはうまく利用した方がいいぞ…) ただし、無条件でそんな約束を請け負うほど、アホではありません。「よし、きみたち全員が都立中に合格したらな…」と伝えました。「え~っ、全員なんて無理~!」みたいなやり取りがあった後、結局「ほとんどの生徒が合格したら」というところを落としどころにしたと思います。「半分以上」と言ったような記憶もありますが、記憶が定かではありません。結果、以前にも書きましたが、その年はGSの過去6年間で唯一都立中に惨敗した年となります。他の5年間は毎年半分くらいの生徒が合格しているのですが、その年だけは9人受けて合格が1名のみという状況でした。当然、ディズニーに連れて行くなどという話になるわけがなく、合格発表の翌日から中1の英語と数学の授業をガンガンやっていました。
その時不合格となった生徒たちのほとんどが、その後3年間通ってくれて、今回高校受験を迎えました。事ある度に、「後藤先生は嘘つきだ。ディズニーに連れて行ってくれるって言ったのに…」と言っている生徒もいました。(だから、受かったらっていう約束だったはずだぞ!) で、高校入試が終わって、その時の「首謀者」の生徒たちのほとんどが(残念ながら全員ではありません)、無事に第一志望校合格を果たしました。当然、再びそういう流れになるわけです。「3年前に約束を反故にされたので」みたいな… しかも、まずいことに(良いことに?)、今は自他共に認める「ディズニーオタク」のK先生がいます。生徒たちはそのことを知っているので、知恵を絞ってK先生に取り入ります。話がまとまるのに、そんなに時間はかかりませんでした。
結局、中3卒業生全生徒・全講師(家族同伴OK!)を対象とした一大イベントに相成りました。生徒たちの希望で、ディズニー・シーの方へ行くことになりました。(中には、1週間前にランドの方に行って来た強者もいます…)
早朝に出掛けて行って、開園と同時に飛び込み、12時間ほど遊び倒しました。この時期ですから当たり前なのですが、ものすごい人出で、アトラクションに乗るのに数時間待ちはざらだったようです。帰りに中央線が人身事故で止まってしまったりと最後まで大変だったようで、講師たちは疲労困憊で帰って来ました。生徒たちはまだまだ余力があったようで、「若いっていいな…」としみじみ言っていた講師がいました。生徒たちは卒業式を前に楽しい想い出が作れて良かったと思いますが、塾としてはただ遊ばせて終わらせる訳には行きません。春休みから英語と数学の高校講座にほとんどの生徒が通うことになっているので、次の戦いに向けてしっかり鍛えて行く所存です。
上で、「~ようです」と伝聞の書き方をしたので、お気付きの方もいると思いますが、私は1人お留守番となりました(>_<) お見合いの立ち会いや面談がすでに予定されていたためです。みんながディズニーで楽しんでいる間、私は校舎から「出ずにー」終わりました…

ガウディア教室報告<その1>
- 2018年3月17日 12:52 PM
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ガウディア教室がスタートして1ヵ月半が経過しました。生徒たちも我々も、ようやくペースが掴めて来て、学習が軌道に乗って来たように思います。正直に言うと、スタートする前は、この形(自立型プリント学習)でどのくらい成果につながるのかが、実感として掴めていませんでした。我々の中に、今までは「教え込むこと」「面倒を見ること」によって成果につなげて来たという自負があったからです。実際に指導を始めてしばらく経った今言えることは、「生徒の状況とやり方によっては、多大な効果が上げられる」ということです。ちょっと大袈裟に言うと、私の中での「指導」の価値観に少し変化が生じて来ています。(このあたりについては、次回以降まとめて行きます)
校舎の中が一番大きく変わったのは、幼児や小学校低学年の生徒たちが通うようになってくれたことです。校舎の雰囲気がまったく違います。小学生(高学年)の生徒たちが、アンバンマンの踏み台を見つけて、「自分もこれを使いたい!」と言っていました。「お前は、十分足が届いているだろ!」と一蹴したことは言うまでもありません。高学年の生徒も含めて、ガウディア教室の生徒は緑の「ガウディアバック」を背負っているので、すぐに分かります。特殊な事情がない限り、通塾にはこのカバンを使ってもらうのがルールとなっています。(さすが日能研!) ちょうどプリントケースが入る大きさで使いやすく、丈夫で雨にも強いので、生徒たち(保護者の方)の評判は上々です。
写真は、幼児(幼稚園年少)で通ってくれている子の学習の様子です。(保護者の方に掲載の許可をいただいています。というより、「先生、ぜひ使って!」という感じでした。ありがとうございます!) とにかく教材がすばらしく、とても楽しく学習ができています。学習ペースも非常に早く、1ヵ月半でひらがな・カタカナ・5までの数をすべてマスターし、今は早くも足し算・引き算に入っています。今週の宿題は、5-2=3のレベルの問題です。できるようになっているのか、とても楽しみです。
(次回に続く…)
大学入試改革はそれでいいのか!?<その9>
- 2018年3月16日 2:11 PM
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ちょっと話が逸れている気がします。私が一番お伝えしたかったことは、今の日本の教育システムでは、英語を使いこなせる(日常会話ができるレベル)ようになるのは無理だということです。無理なことを子どもたちに要求してはいけません。
そもそも、1週間に数時間勉強したくらいで、そんなレベルに到達できるわけがありません。私の教え子たちが高校に進学した後の様子を見聞きしていて、何とかそのレベルでやれていると感じるのは、ICUと都立国際だけです。(あくまでも、私が直接教えた生徒が進学して話を聞いている中では…ということですが)
大学では、東京外大・慶應SFC・早稲田の国際教養学部・秋田の国際教養大学あたりに進学した生徒たちからは、そのレベルに身を置いている感じが伝わって来ます。正に英語漬けとなっている日常があるのです。半年とか1年英語圏の国に留学するケースが多いのですが、英語で授業を受けて、レポートを英語で書いて、日常会話も意識して英語を使って、それこそその期間は毎日泣きながら暮らしていたというような話をよく聞かされます。そのレベルに身を置くからこそ、初めて日常会話レベルで英語を使いこなせるようになるわけです。逆に言えば、その他多くの高校・大学には、そんな環境はありません。
英語を本当に究めたいのであれば、そういう環境がある学校を目指す必要があるというのが私の結論です。早いうちから英会話等を徹底的にやるのはいいと思います。どうせやるなら、小学校入学前に(3~4歳くらいから)始めた方がいいようです。CDやDVDの教材でやるにしても、ほぼ毎日やらないと意味がないと思います。中途半端にやるのが一番ダメです。私がベンチマークした中では、ディズニーの英会話教材はとても優れていると感じました。(費用は目が飛び出るほど高かったけど…)
小学校の英語の授業は、お遊び程度だと割り切ってください。小学生のうちに塾に通うのであれば、受験塾ではなくて、英会話専門のところの方がいいです。特に大手塾の小学生英語講座が最悪だと思います。(小学生のうちは)受験用の英語とは切り離してやっていかないと意味がないのですが、大手塾の講座はいろんな意味で中途半端な場合が多いからです。GSも、今年から小学生の英語の授業は止めることにしました。受験用の英語は、中学校入学の数ヵ月前(GSでは2月です)から「ヨーイドン!」で始めるのが一番良いという結論に至ったからです。
その分小学生のうちは、自分の頭でじっくり考えること、ノートの取り方も含めてしっかり書けるようにすること、自分の考えを(文章や言葉で)きちんと主張できるようにすること等に注力して行きたいと考えています。
大学入試改革はそれでいいのか!?<その8>
- 2018年3月15日 4:03 PM
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昨日のブログに書いた「夢の翻訳機」について、ブログの読者の方から、「とっくに実用化されて一般に販売されていますよ!」という連絡をいただきました。私の勉強不足でお恥ずかしい限りです。私がテレビの特集で観たのも、おそらくこれだったと思います。2万円代から手に入るんですね… 興味のある方はどうぞ。
「ポケトーク」 ソースネクスト
http://www.sourcenext.com/product/pocketalk/
大学入試改革はそれでいいのか!?<その7>
- 2018年3月14日 10:20 AM
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④実は英語が必ずしも全員に必要なわけではないということに多くの人が気付き始めたから。
→ここ数ヵ月くらいで、「英語4技能必修」みたいな話が急に萎んで来ているのを感じているのは私だけではないはずです。東大が文科省に反旗を翻したことが決定的なのは間違いありませんが、今後少なくとも「その前提(これからの時代は英語が絶対に必要だ)が正しかったのか?」という議論が活発になって行くはずです。
私は、「英語はできるにこしたことはないけど、全員がそのレベル(4技能のTOEIC・TOEFLレベル)を極める必要はない」と考えています。昨日書いた通り、今の学校教育の教師のレベルやシステムではそもそも難しいということがありますが、これからの世の中だからこそ、英語を話せる必要性・価値は下がって行くと感じているのです。
一昔前は、英語を日常会話レベルで話せるというだけで、大きな武器になりました。大学入試や就職で有利だったり、異性にモテたり(?)、付加価値が高かったわけです。今でも、英語の専門資格系はもちろん、商社やIT系など特殊な業界では必要不可欠な能力です。しかし、それを高校入試や大学入試で全員に課す必要はまったくありません。必要な人が必要に応じて(学校以外で)学べばいのです。英語は入試等で最低限のレベルをクリアして、あとは自分の得意な分野を極めた方が、将来につながる可能性が高いと思います。
私がそう考える一番大きな理由は、パソコン・スマホ等のアプリや、AI(人口知能)等の発達が想像以上にすごいことになっているからです。最近、私が衝撃を受けたこと(もの)が2つあります。
1つは、私のスマホに入っているグーグル翻訳のアプリを使ってみた時のことです。数年前から翻訳アプリ等の進化には驚いていましたが、ここまで来ていることは知りませんでした。カメラモードにして文章にかざすと、日本語→英語に、英語→日本語に瞬時に変換してくれるのです。文章で書いて説明するのがまだらっこしいのですが、写真を撮らずに、覗くだけで変換されているのです。ピンと来ない方は、ぜひダウンロードして触ってみてください。
もう1つは、テレビ番組でAIの特集を観た時のことです。日本人とドイツ人(だったと思いますが…)が会話をしていたのですが、お互いに自分の国の言葉しかしゃべれません。しかし、会話が普通に成立しているのです。襟のところにつけた小さな機械が、勝手に翻訳して相手の国の言語でしゃべっていたのです。日本人が日本語をしゃべると、機械がドイツ語をしゃべり、それを受けてドイツ人がドイツ語をしゃへると、機械が日本語をしゃべるのです。 機械音のような感じではなくて、普通に人間がしゃべっているようなレベルの音声でした。(あの感動を言葉で説明するのはなかなか難しい…) まだ実用化はされていないようですが、もう時間の問題でしょう。(ちなみに、ラインのようなアプリで、勝手に翻訳して相手に届くようなシステムはすでに存在します)
私は、この2つの経験から、「もう人間が無理に英語をしゃべれるようにする必要はないんじゃね?」と強く感じました。この分野の進化スピードはすごく速いので、あと10年もしたら今では想像もできないレベルのことができるようになっているかもしれません。(例えば、頭で考えただけで翻訳されて相手に伝わるとか…)
(次回に続く…)
大学入試改革はそれでいいのか!?<その6>
- 2018年3月13日 1:10 PM
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③学校で4技能民間試験の対策を中心に授業を進めなくてはならなくなる。
→授業が資格試験対策のような形になってしまうことを危惧する声が上がっているわけですが、安心してください。そんなことは起こりません。なぜかと言うと、学校の英語の先生でそのレベルの指導に対応できる方がとても少ないからです。英検3級や準2級レベルならともかく、準1級のレベルになると苦しいでしょうし、TOEICやTOEFLのレベルをまともに指導できる方はほとんどいないはずです。そのレベルを指導するためには、自身が英語の日常会話をネイティブに近いレベルで話せる(聞ける)必要があるわけですが、英語の教員免許を取るのにそんなレベルのことは必要ありませんし、採用された後も、そのレベルの研修を受ける機会はありません。
もしお疑いの方は、高校の英語の授業がどのように行われているかを確認してみることをお勧めします。文科省の学習指導要領では、「高校の英語の授業は。原則すべて英語で行う」ということが明記されています。そのことは、当然現場の先生たちは知っています。しかし、実際に生徒たちに聞いてみると、そんな授業が行われているのは、ほんの一部の高校のみであることが分かります。(私が授業を見学した際にも、そんな授業は見たことがありません) 都立高校の英語の先生とお会いした時にその話を振ってみたことがあるのですが、「うちの生徒たちには意味がありません」と建前のお答えをされた後で(ちなみに学区ではトップレベルの高校です)、「まぁ、やれと言われてもできませんけどね…」と正直におっしゃっていました。
2021年からは、中学校の授業を原則すべて英語で行うことが決まっています。と書いてて馬鹿らしくなってしまうのですが、そんなことが実際に行われることはほとんど起こりません。現場の先生方もできるとは思っていないでしょう。私が現状の英語教育について一番問題だと感じているのはこの部分なのです。文科省が理想として掲げてるいることは正に絵に描いた餅になっていて、実際現場ではまったく違うレベルのことが進んでいます。
小学校の英語についても同じことが言えます。正式教科化に先立って、一部英語の授業がスタートしていますが、生徒たちに様子を聞いたり教材を見せてもらったりした限りでは、やらない方がましというレベルの授業が多いです。(英語については)素人の先生が片手間で教えているケースがほとんどのようですから、そのことは責められないと思います。文科省も、今になって小学校で英語専科の先生を採用するということを言い出しましたが、私は止めておいた方がいいと感じています。「労多くして益少なし」となることが目に見えているからです。
(次回に続く…)
大学入試改革はそれでいいのか!?<その5>
- 2018年3月12日 4:57 PM
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4技能の民間テストを大学入試で使わないということになれば、英語の問われる学力が大きく変わる(元に戻る)ことになります。センター試験の代わりに新しく実施される「大学入試共通テスト」においては、リスニングはありますが、センター試験で出題されていた発音・アクセント・語句整序(並び替え)等は出題されない方向で進んでいます。(リスニング以外は)純粋に「読んで書く」という2技能に特化したテストになる予定です。(少なくとも、先月高2生を対象に実施されたプレテストにおいてはそうなっていました)
英語の4技能の民間テストを排除しようという動きが一気に加速しているわけですが、教育現場では当初からこの話は出ていました。様々な理由があるのですが、大きく4つの理由が挙げられます。
①異なるテストの点数を統一の基準に無理やり揃えても、公平な評価ほできず、入試選抜の信憑性に問題が出て来る。
→東大もこの部分を一番問題視しています。これはその通り、異論はないと思います。
②民間の試験を入試に使うことに問題がある。結果として、民間企業の営利につながってしまう。
→元々は、国(大学入試センター)ではそこまでのこと(本格的な4技能対策)はとても対応できないので、民間に任せてしまおうという発想だったわけです。当然、こういう議論が出て来るであろうことは、文科省も予想はしていたはずです。今になってこういう議論が蒸し返されてしまっていることを考えると、大学入試においてそのレベルの4技能の力を測ることは、根本的に無理があったということになってしまいます。
私はこの議論で、昔の中学校での業者テストの一件を思い出しました。知らない方は驚かれるのですが、私が中学生の頃は、授業中に当たり前のように業者テストが行われていて、成績表も学校の先生から渡されていました。当然、そのまま進路指導に使われたりしていたわけです。東京は今もご健在のSで始まる2つの業者が、埼玉はH社が一社独占という感じでした。もう20年以上前の話になりますが、埼玉県の教育長(竹内さんだったと記憶しています…)が「これはおかしい!」と言い出したのを皮切りに、全国的にその声が大きくなり、ついに文部省(今の文科省)が「中学校で業者テストを実施することは一切まかりならん!」という通達を出すことになります。その後は「会場テスト」として、学校の外で日曜日に実施されるようになりました。簡単に言うと、公教育の現場に民間のテスト会社が入り込む(儲ける)ことが問題視されたということです。
(次回に続く…)
大学入試改革はそれでいいのか!?<その4>
- 2018年3月11日 9:23 AM
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このようなブログを連載物として書いている最中に、昨日すごいニュースが飛び込んで来ました。
東大が、新しい入試において、「英語の4技能を測る民間テストを合否判定には使わない」ということを公表したのです。成績提供を受けたとしても、合格者の入学後の追跡調査などに限定して使うとのことです。
その理由として、「業者テストを入試に用いることは正しくない」「違うテストの結果を同じ基準で使うのは公平性の観点で問題がある」というようなことを挙げていますが、「これでは社会の要請に耐えられない」というような発言もあり、私は「文科省の間違った考えを正したい」というようなニュアンスすら感じました。明らかに文科省に公の場で喧嘩を売ったという見方が正しいと思います。
他でもない東大がこのような方針を明確に打ち出したことは、とても大きな意味があります。当然、他の大学の今後の動向にも影響を与えるからです。
大学入試改革が一気に風雲急を告げて来ました。特に英語4技能テストのところは、ガラガラポンになる可能性すら出て来ています。そうなると、都立高校の入試改革にも影響が出るでしょう。2年後から英語の入試でスピーキングテストを導入することが検討されているのです。もちろん、大学入試改革を見据えてのものだったわけですが、その前提が崩れてしまうと、話が変わって来ることになります。
(次回に続く…)
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