- 2018年3月12日 4:57 PM
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4技能の民間テストを大学入試で使わないということになれば、英語の問われる学力が大きく変わる(元に戻る)ことになります。センター試験の代わりに新しく実施される「大学入試共通テスト」においては、リスニングはありますが、センター試験で出題されていた発音・アクセント・語句整序(並び替え)等は出題されない方向で進んでいます。(リスニング以外は)純粋に「読んで書く」という2技能に特化したテストになる予定です。(少なくとも、先月高2生を対象に実施されたプレテストにおいてはそうなっていました)
英語の4技能の民間テストを排除しようという動きが一気に加速しているわけですが、教育現場では当初からこの話は出ていました。様々な理由があるのですが、大きく4つの理由が挙げられます。
①異なるテストの点数を統一の基準に無理やり揃えても、公平な評価ほできず、入試選抜の信憑性に問題が出て来る。
→東大もこの部分を一番問題視しています。これはその通り、異論はないと思います。
②民間の試験を入試に使うことに問題がある。結果として、民間企業の営利につながってしまう。
→元々は、国(大学入試センター)ではそこまでのこと(本格的な4技能対策)はとても対応できないので、民間に任せてしまおうという発想だったわけです。当然、こういう議論が出て来るであろうことは、文科省も予想はしていたはずです。今になってこういう議論が蒸し返されてしまっていることを考えると、大学入試においてそのレベルの4技能の力を測ることは、根本的に無理があったということになってしまいます。
私はこの議論で、昔の中学校での業者テストの一件を思い出しました。知らない方は驚かれるのですが、私が中学生の頃は、授業中に当たり前のように業者テストが行われていて、成績表も学校の先生から渡されていました。当然、そのまま進路指導に使われたりしていたわけです。東京は今もご健在のSで始まる2つの業者が、埼玉はH社が一社独占という感じでした。もう20年以上前の話になりますが、埼玉県の教育長(竹内さんだったと記憶しています…)が「これはおかしい!」と言い出したのを皮切りに、全国的にその声が大きくなり、ついに文部省(今の文科省)が「中学校で業者テストを実施することは一切まかりならん!」という通達を出すことになります。その後は「会場テスト」として、学校の外で日曜日に実施されるようになりました。簡単に言うと、公教育の現場に民間のテスト会社が入り込む(儲ける)ことが問題視されたということです。
(次回に続く…)
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