GS進学教室
「有言実行」の勧め<その7>
- 2013年6月16日 6:23 AM
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こういう話を頻繁にしていると、生徒たちは(中には保護者の方も)志望校を次第に口にし始めます。しかし、「じゃあ、分かりました。志望校は〇〇にします」とか安易に言われても困るのです。目標として掲げた以上、口に出す以上、それは必ず達成しなくてはならないミッションになるのです。目標と目安は違います。とりあえず言っとこ、というのでは、まったく意味がありません。
大袈裟でも何でもなく、寝ても覚めてもその目標が頭に浮かぶくらいでちょうどいいのです。学校のことが具体的なイメージとして湧かないとダメです。そういう意味では、早い段階で学校見学に行くべきなのです。あの制服を着て、この学校に通いたいという視覚的なイメージが重要です。
昨日、南多摩中の公開授業があり、私も見に行ってきました。在校生で知った顔も多く、授業中に目があって驚いた顔をしている生徒が何人もいました。(私、体が大きいので目立つみたいです…) GSの小6生とその保護者の方にもたくさん会いました。(在籍生の半分以上と会ってしまいました) やはり、学校の様子や、在校生の様子を生で見られる機会は大きいようです。刺激を受けた生徒が多いようで、「どうしも合格したくなってきた」とか、「来年自分が通っているイメージが湧いてきた」とか言っている生徒もいました。
私は今年度、都教委の教育モニターに任命されているため、授業を見学してレポート・報告書を提出しなくてはならないのです。どうしてもその視点(学校の対応や授業の質、生徒の様子等をチェツクする)で見てしまうのと、教室ごとにメモを取らなくてはならないため、すべての教室を見て回るのが、なかなか大変でした。次週の土曜日も、立川国際中・八王子東高校・国分寺高校・日野台高校と、うちの生徒たちに関係する大事な学校の公開授業が目白押しなので、なかなか忙しくなりそうです。
志望校を口に出すようになり、その思いが強くなってくれば、自然と勉強に身が入るようになります。多少成績が足りなくても、過去問で点数を取れなくても、その学校にどうしても合格したいわけですから、ブレることはありません。秋以降になると、それこそ取りつかれたように勉強する生徒も出てきます。それこそ、寝ないで勉強してしまうような生徒です。逆に、我々の方がセーブしてあげないと、体調を壊してしまうようなケースもあるので、注意が必要です。
本来、目標を決める、志望校を口に出すというのは、こういうレベルのことなのです。
「有言実行」の勧め<その6>
- 2013年6月15日 9:46 AM
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将来の選択肢という視点で、おそらく誰も言わないであろう真実を書いてしまいます。
それは、(偏差値的に)レベルが高い学校に進学した方が選択肢の幅は広くなるということです。私立大学の付属校であれば、早稲田・慶応に進学するのが一番将来の選択の幅が広がります。国立大学であれば、最終的には東大に進学するのが一番選択肢が多くなりますし、そのためには、例えば都立高校を受験するのであれば、日比谷や西や国立に進学するのが一番近道なわけです。
もちろん、早い時期から将来やりたいことが明確になっていて、その夢を叶えるために、単に偏差値の上下だけでなく学校を選ぶのであれば、それはそれですばらしい選択だと思います。しかし、将来の方向性が決まっていない生徒は、将来的にやりたいこと、進みたい方向性が出てきた時に、その可能性を少しでも高めるためには、いわゆる難関校を目指して頑張っておいた方がいいのです。
残念ながら、日本の世の中はまだ厳然とした学歴社会です。「学歴で差別するなんて間違っている」という民主主義的論調は、理屈としては正しいのかもしれませんが、リアルな社会の荒波の中では何の役にも立ちません。例えば、主要省庁の官僚になるためには、東大を出ていないと話にならないわけです。それ以外の難関国立大学や早慶レベルの学生でも、よほど抜きん出ないとその仲間に入ることはできません。
官僚は特殊な世界かもしれませんが、その他の主要資格試験でも同じような状況は存在しますし、民間企業でも、大手のいわゆる人気企業は、まず大学・学部名で「選別」されてしまう現実があるのです。
その事実に、大学3年生の時に初めて気づいてしまうから、挫折してしまう学生が増えているのではないでしょうか? 小中学生をお持ちの保護者の方や、学校の先生・塾の講師たちは、勉強することの意味と共に、この現実をしっかりと子どもたちに伝えていく必要があると思います。
何のために勉強するのか? なぜ、少しでもレベルの高い学校を目指す必要があるのか? その問いにきちんと向き合って答える(答えられる)大人が、少なくなっているように感じています。
(次回に続く…)
「有言実行」の勧め<その5>
- 2013年6月14日 12:52 AM
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志望校を決定する過程でよく相談を受けるのは、「将来のこと(方向性等)がまだ決まっていない」ということです。私は、「だから志望校を決められない」というのはおかしいと思っていますが、生徒本人や保護者の方がその部分で悩んでいることについては共感できます。12歳や15歳の段階で、将来の人生設計が明確になっている生徒は、そんなに多くありません。また、(一部の生徒を除いて)決める必要もないと思います。例え決めていたとしても、大学入試や就職の段階で、いくらでも方向転換となることはあり得るでしょう。
ほとんどの生徒が、高3になる時にとりあえず文系・理系や志望学部を決めて、大学3年生になってから将来の方向性・職業等を検討し始めるのが現状だと思います。特別にやりたいことが決まっているわけでない生徒は、そのこと自体は別に悪いことではないと私は思います。
ただ、その点についても、重要なことはいくつかあります。まず、早い段階で方向性・選択肢を絞る場合は、慎重に検討する必要があるということです。具体的に言うと、付属中学・高校を受験する場合と、専門学科・コースに進学する場合は注意が必要です。付属高校は、その系列の大学への進学が前提となっています。高校3年生になって、行きたい学部がその大学にはなかった…という笑えない話が時々あります。分かりやすい例で言うと、医者になりたい(あるいはその可能性がある)生徒が早稲田の付属に進学してはダメだということです。付属を選ぶ場合は、大学のこと(少なくとも学部の選択肢)をある程度検討した上で決めてください。
芸術系や体育系等はもちろん、理系の専門学科や、ほとんどが短大に進学する女子付属校等に決める場合も、将来の選択の幅が狭くなることを理解しておいてください。本当に、将来そちらの道で飯を食うつもりなのでしょうか? 大学もその方向性で決めてしまっていいのですね? ということです。
そういう視点で言うと、都立中高をはじめ、一般的な進学校は選択の幅が広いのです。最近の都立中高の躍進もあり、(特に多摩地区では)将来の方向性がまだはっきりしていない生徒は、まず都立を検討するという流れが確立しつつあるように思います。
もう1つ、多分誰もはっきり言わないであろう真実があります。
(次回に続く…)
「有言実行」の勧め<その4>
- 2013年6月13日 10:43 AM
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受験生にとって重要なこと。それは、「早い段階で目標を決める」ということです。もちろん、志望校を明確にすることが一番良い目標設定です。ところが、実際はそれがなかなかできない受験生が少なくないのです。特に、以下の2つがNGフレーズであることを頭に入れておいてください。
〇「まだ学校のことがよく分からないので…」 「まだイメージが湧かないので…」
こんなことを言っている生徒は、小6や中3の秋以降になっても同じことを言っていたりします。分からないのであれば、調べればいいのです。学校案内・ホームページ等である程度の情報は得られますし、実際学校に足を運ぶ必要もあるでしょう。学校説明会でもいいと思いますが、できれば学校行事や授業公開等、在校生がいる時の方がいいですね。学校の雰囲気がよく分かります。
どうしても絞り込めないという生徒は、(それなりに経験があって、本人のことをよく分かっている)塾の講師に相談してください。私立か都立か、進学校か付属校か、どうしても共学か男子校・女子校でもいいのか、通学エリアはどこまでOKか等を絞り込んでいけば、学校の選択肢はいくつもありません。それを提示してくれるので、それらの学校を調べてみて、ピンとくる学校があったら、見学に行ってみればいいのです。
〇「まだ成績が足りないので、成績が上がったら志望校を決めます」 「本当はA校なんですが、(今は成績が足りないので)とりあえずB校にしておきます」
私は、これが最悪の考え方だと思います。こんなことを言っている生徒で、成績が上がった生徒を見たことがありません。こんなことを言っているから、成績が上がらないのだと言ってしまってもいいくらいです。時々、保護者の方でこういう言い方をされる方もいらっしゃいますが、それは確実に子どもに影響を与えます。(もちろん悪い方に)
行きたい学校があれば、まず志望校として明確に決めてしまうことです。そこに向けて、現状ではどのくらい足りないのか、成績を上げるための課題は何なのか、具体的に何をしていけばいいのかを具体的に決めて行動に移していけばいいのです。
実は、志望校合格のために成績が足りない場合、「単に勉強量が足りていないだけ」という場合がほとんどです。まずは、(今までとは比較にならないくらい)勉強量(時間ではない!)を増やすところからスタートです。
(次回に続く…)
「有言実行」の勧め<その3>
- 2013年6月12日 8:26 AM
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私が塾の講師として断言できることがあります。それは、「受験生は明確な目標や目的意識がないと大きな成果は出せない」ということです。ある部分では、受験勉強を楽しんでやるぐらいの余裕がないとダメだと思いますが、総体的に言えば、受験勉強は苦しい戦いの連続です。特に、短期間で成績を上げようと思ったら、周りのみんなと同じことをやっていてはダメなわけで、勉強時間もそうですし、常に結果につながる勉強を続けていかなくてはなりません。様々な誘惑に勝たなくてはならないでしょうし、不安やプレッシャーにも打ち勝たなくてはなりません。「もしかしたら、自分にはもう無理なのかも…」と感じる場面は1度や2度ではないと思います。そんな中で、諦めずに努力を続けていくためには、明確な目標を持ち、それを公言できるくらいの強い意志がないとダメなのです。
「公言」と言っても、別に公衆の面前で大きな声で志望校を叫ぶ必要などありません。家庭内や、学校や塾の先生、そして本当に心を許せる友人・ライバルに対してくらいは、本音を語れるようにしておかなくては、それは目標とは言えません。秘めた目標はきっと秘めたままになってしまうことでしょう。私のお勧めは、紙に書くことです。志望校調査などでは明確に書く必要がありますし、例えば夏期講習に向けての計画・決意文の中にあえて志望校の名前を入れるとか、自分の部屋の机の前に、「〇〇高校絶対合格!」と自分で書いて貼っておいて、常に目に入るようにしておくととても効果があると思います。これは心理学的にも証明されていることですが、常に目標を目にしていると、脳の中に次第に強化されていくのです。恥ずかしい話ですが、私も中学生の時に、自分の机の前に「〇〇大学〇学部に行く!」とマジック(汚い字)で書いて貼ってありました。当時は、単に近い(通学時間10分!)から通うのに楽だろう程度の動機だったと思いますが… その目標が達成できた時に、5年ぶりぐらいにその紙をはがしたことを今でも鮮明に覚えています。
(次回に続く…)
「有言実行」の勧め<その2>
- 2013年6月11日 10:39 AM
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スポーツの世界、特に世界に出て活躍している選手には、有言実行タイプが増えているように感じます。昔から謙遜を美徳としてきている国民性もあり、日本人はそういうことが苦手だったのですが、なでしこジャパンがワールドカップで優勝したあたりから、インタビューでの答え方が変わってきたように思います。もしかしたら、メンタルトレーナー等の存在があるのかもしれません。サッカー協会では、若い選手を中心に、言語技術やディベートの訓練も行っています。
さて、受験生です。以前にこのブログでも書きましたが、短期間で大きく成績が上がる生徒は、志望校等の目標をはっきり口に出します。どんなに成績が足りなくても、「自分は〇〇中学(高校)に行く!」「偏差値を〇〇まで上げる!」と公言している場合が多いのです。
最近の生徒たちの様子を見ていると… 小6生は比較的志望校等をはっきり口に出す生徒が多いです。私立中も都立中も、あこがれの学校が先にあって、受験を決意するケースが多いこと、目指している中学校を受験(受検)してダメだったら公立に行って、高校入試で再チャレンジすればいいと考えている生徒が多いことが理由として挙げられます。もちろん、まだ子どもなので、恥じらいや照れがなく目標を口に出せるということもあると思います。
問題は中学生なのです。中3のこの時期になっても、志望校をはっきり口に出せない生徒が少なくありません。これは男女問わずの傾向です。そういう生徒も、行きたい高校がないのかと思えば、そうではないのです。じっくり聞いていくと、憧れの高校や、行けたらいいなと考えている高校は存在するのです。最悪なのは、本当はA高校に行きたいのに、(自分の成績では足りないので1~2ランク下の)B高校と言ってしまうのです。おかしいと思って突っ込んでいくと、後になって「本当はA高校に行きたい」とか言いだします。
この傾向は、保護者の方にもあります。中学受験を考えてる保護者の方は、比較的ストレートに行かせたい中学校を口に出されるケースが多いです。しかし、中学生の保護者の方は、「本人次第なので…」とか言いながら、やはりあまり上のレベルの高校の名前を出すことをためらわれるケースが多いのです。
高校入試の場合は、(義務教育ではないので)どこかの高校には合格にしないと高校生になれないこと、(中1のうちから)内申である程度輪切りにされているため、ある意味身の程を知ってしまっていること、(小学生と較べて)自我が出てきているため、あまりにも高い目標を口に出すのが「恥ずかしい」という意識が働いてしまうこと等が理由です。
(次回に続く…)
「有言実行」の勧め<その1>
- 2013年6月10日 12:16 PM
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サッカーの日本代表が、今回も早々とワールドカップ出場を決めました。他の4チーム同士の試合で引き分けが多く勝ち点をつぶし合ってくれたこともあり、余裕を持っての出場決定でしたが、後半苦しい試合が多かったことと、先日のオーストラリア戦も後半ロスタイムにPKで追いつくという劇的な展開だったため、なかなか盛り上がったのではないかと思います。
私が注目したのは、出場決定後の選手たちの様子でした。ピッチでは、さすがにホッとしたのか、喜びを爆発させていましたが、その後のインタビューや翌日の会見では、まったく違う顔を見せていました。出場決定は1つの通過点で、これからが勝負だということをほとんどの選手が口にしていました。
口火を切ったのは、本田圭佑選手でした。「目標はワールドカップの優勝だ」と断言しました。その目標達成に向けては、今のままでは個々の力量が不足しているということを指摘し、主力選手の名前を1人ずつ挙げて、具体的にこういう力をつけろということまで言及したのです。今野選手に対しては、先輩であるにも関わらず、「そんな気持ちでプレーしてもらっては困る」と苦言を呈する場面すらありました。(監督みたいだ…)
今まで日本のチームだと、ああいう感じの選手に対しては、内外から風当たりが強くなるのが普通だったと思いますが、あれだけ飛び抜けた存在感ゆえ、周りも納得し、香川選手や長友選手をはじめ、他の選手たちも感化を受けて、ワールドカップ優勝を口にするようになってきたのだと思います。
本田選手の「ビックマウス」は、今に始まったことではありません。実は、本田選手が小6の時に書いた作文(おそらく卒業文集)が手に入ったので、先週の都立中クラスの作文の授業の教材として使わせてもらいました。公表されているものなので、授業で使用したり、ここで紹介したりするくらいなら問題ないと判断しました。
とにかく、内容がすごいので、全文をご紹介したいと思います。
「将来の夢」 本田圭佑 ※表記は原文ママ
ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたい、というよりなる。
世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。だから今ぼくは、ガンバっている。今はヘタだけれど、ガンバって必ず世界一になる。
そして世界一になったら、大金持ちになって、親孝行する。
Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれて、ヨーロッパのセリアAに入団します。そしてレギュラーになって、10番で活躍します。一年間の給料は40億円はほしいです。プーマとけいやくして、スバイクやジャンパーを作り、世界中の人がこのぼくが作ったスバイクやジャンパーを買って行ってくれることを夢みている。
一方、世界中のみんなが注目し、世界中で一番さわぐ4年に1度のワールドカップに出場します。セリアAで活躍しているぼくは、日本に帰り、ミーティングをし、10番をもらってチームの看板です。ブラジルと決勝戦をし、2対1でブラジルを破りたいです。
この得点も兄と力を合わせ、世界の強ごうをうまくかわし、パスをだし合って得点を入れることがぼくの夢です。
皆さん、いがでしょうか? 授業で生徒たちに感想を言わせたら、大きな夢を断言していることと、その夢がかなり具体的であることがすごいという声が多かったです。
本田選手が小6の時と言えば、日本が初めてワールドカップ出場を果たして惨敗した直後で、日韓共催より前、まだ海外で活躍する日本人選手もほとんどいなかった時代です。そんな時期に、ワールドカップ優勝やセリエAで活躍する自分を目標として掲げていることがすごいのですが、小6の時に本田モデルのスパイク・ジャンパーをイメージしていることも驚きです。年収40億の目標ってすごいですね…
あれから14年経って、今はロシアでプレーしていますし、背番号も10番ではありませんし、契約しているのはプーマではなくミズノですし(でも本田モデルのスパイクは相当売れているらしい…)、少しずつズレてはいますが、紛れもなく日本を代表する選手として世界で活躍しているのです。
今の彼があるのは、小学生の頃から夢を明確にして、その夢を絶対に叶えると決めて、そこに向けてひたむきに努力を続けてきたからであろうことは、十分に想像できます。
本田選手本人も、「自分は先に大きなことを言ってしまうことで、自分を奮い立たせてきた」というようなことを言っていたことがあります。もしかすると、小学生の時からそういう意識を持っていたのかもしれません。
(次回に続く…)
教育無償化その後
- 2013年6月9日 12:51 AM
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義務教育以外の公教育の無償化について、来年度(2014年度)からの方向性がほぼ確定しました。
〇高校無償化
公立高校は、原則引き続き授業料無料が継続します。ただし、2014年度からは所得制限がかかってくるようになります。金額はまだ最終確定していませんが、政府は900万円の線で検討しています。家庭の年収が900万円を超えている場合は、公立高校も授業料が有料になるということです。
〇幼児教育無償化
幼稚園と認可保育園について、授業料の無償化を検討していました。2014年度は、5歳時(年長)限定で、第三子(しかも第一子が小3以下にいる場合に限る)のみ無料、第二子は半額となります。逆に言うと、第一子はまったく割引になりません。
政府は、「財源が確保できないため、2014年度は段階的の導入である」と言っていますが、2015年度以降はどうなるのでしょうか? (第二子・第三子のみで)4歳時も無料になるのか、第一子も5歳時無料になるのか、興味深いところです。
尚、「女性手帳」は結局廃止となりました。批判が相当多かったようです。(そりゃ、そうだ)
少子化対策ではありませんが、人口・特に働き手の減少対策として、「移民・留学生の積極的受け入れ」の検討を始めているという情報もあります。
センター試験廃止!?<続報>
- 2013年6月8日 12:51 PM
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「センター試験廃止」→「到達度テスト導入」の件について、もう少し詳しい情報が入ってきました。
まず、実施する時期ですが、高2からスタートすることが分かりました。早い時期から意識を持ってきちんと準備させたいという意図のようです。高2の何月に始まるのかは明示されていませんが、いずれにしても大学受験の準備の仕方が大きく変わってくることは間違いありません。昨日、ある有名私立進学校の校長がインタビューに答えていましたが、「もし本当にその形で実施されるのであれば、学校行事やカリキュラムなどを抜本からいじらないとダメだと思う」とおっしゃっていました。それはそうだと思います。
その視点で考えた時に、どう考えても中高一貫校の生徒の方が有利になることは間違いないでしょう。「到達度テスト」は、一応学習指導要領で学習済みの範囲から出題するとのことですが、中高一貫校は、中学校からの前倒しカリキュラムで訓練をより多く積むことができるわけです。都立(県立)高校の生徒が苦しくなるのは当然です。今までは、高校入学後少し差があったとしても、高3の夏以降の追い込みで何とか現役で間に合ったというケースが多かったはずです。高2から入試がスタートすると、追いつけないうちに戦いが始まってしまうことになります。高校受験の際の指導がより重要になってくると思います。特に英語は、大学入試まで見据えた指導が必要になってくるでしょう。
普通に考えれば、部活や学校行事をやっている場合ではなくなるはずですが、文科省はそうは考えていないのです。私個人的には、ここが一番怖いところです。
「部活や学校行事を、高3まで一生懸命やる生徒は大いにやって結構。早い段階から高い目標を持って学習に励む生徒に機会を与えたい」ということです。
つまり、高校生の中で早い時期から選別化をして、一部の優秀な生徒を囲って「エリート教育」を施していく。英語をマスターさせ、できれば留学もさせて、グローバル社会に貢献できる人材を育てていく。その一環としてのセンター試験廃止なのです。
今、小中学生のお子様をお持ちの方へ。近い将来、お子様をどちら側に入れるつもりですか?
センター試験廃止!?
- 2013年6月7日 12:33 AM
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最近、良くも悪くも教育改革の話題が巷を賑わせています。政府の諮問機関である「教育再生会議」が主導して、大きな改革を勧めようとしています。しかし残念ながら、その方向性は必ずしも正しい(と思われる)ものばかりではありません。教育現場の最前線に身を置く者としては、机上の空論に感じてしまうものが多いのです。
今週も、いくつか新しいニュースが入ってきていますが、一番我々の業界に影響が大きそうなのは、「センター試験を廃止する」というものです。まだ、5年後(今の中2かな?)の廃止に向けて検討に入った段階ですが、今の政権が続いている間に具体化すれば、その方向で決まってしまうのではないかと思います。
今は、国公立大学を受験する場合は必ずセンター試験を受験しなくてはなりません。上位校ほど必要な科目数は多く、5教科7科目が必修になる場合もあります。例えば理系の学部を受験する場合、数学と理科は2教科選択が必修になるということです。ほとんどの私立大学にもセンター利用枠という入試制度があり、国立大学を受験する生徒は、センターである程度点数を取っておけば、(一般入試を受けなくても)私立大学が滑り止めに使えます。そういう意味では、センター試験の廃止というのは、大学受験においては、とても影響が大きいことなのです。
私は最初、センターを廃止して、学校ごとの独自入試で一発勝負になるのだと思い、それならばとても良い方向性だと感じました。受験生の負担が減ることになりますし、足切りによって受験できないということもなくなります。しかし、文科省の出した改革案は、まったく逆の方向性でした。私は個人的には、最悪の発想だと感じました。
簡単に言うと、センター試験に変わる試験を、高校在学中に何度も実施するということです。「到達度テスト」という名称にして、年間に2~3回を予定しているようですが、高3になってからなのか、高1や高2から実施するのか、そのあたりの詳細はまだ外に出てきていません。問題のレベルを3段階用意して、大学ごとに必要なレベルを指定する形にすることや、2~3回受験したうちで一番点数の高いものをその生徒の得点とすることなどが公表されています。
文科省は、センター試験廃止の理由について、一発勝負で決まってしまう今の入試制度を改めたいということと、高3の1月~3月の負担を少しでも減らすことで、大学入学後に向けて(特にグローバル教育)準備をできるようにさせたいという2つのことを挙げています。
しかし、例えば1年間でセンター試験と同じような試験が3回あることを想像してみてください。どちらが受験生の負担が大きいでしょうか? 秋の文化祭も、高3生は不参加ということになるのでしょうか? もし高2から実施ということになれば、もう部活なんかやっている場合ではなくなってしまいます。
高校入試では、一昔前に神奈川で悪名高き「アチーブメントテスト」というのがありました。どうやらそれに近い形をイメージしているようです。「到達度テスト」という名称は、大阪の橋下市長がよく使っていましたので、その影響が多少あるのかもしれません。
以前にこのブログでも書きましたが、私は入試は「本番の一発勝負であるべきだ」と考えています。そういう意味では推薦入試も廃止すべきという論者です。ここを語り出したら一晩あっても足りないくらいなのですが、非常に分かりやすい例を挙げるとすれば、もし高校入試で定期テストの点数の合計(それも中1の分からすべて)で合否が決まったらどうなりますか?ということです。中学校生活がとんてもないことになってしまうことは、想像に難くないはずです。
とにかく、受験生の負担を軽減するためとか、一回のテストで合否が決まってしまうとかわいそうだからとかいう理由で、普段からの成績を重視するという発想は、根本的に間違っています。結果として、受験生たちの首を絞めることになるのは明らかです。私が一番問題だと感じていることは、今政府が出してきている教育改革案は、すべて「グローバル人材の育成」という錦の御旗の下に考えられていることです。まず、それが必要なのか?という大前提の議論があると思いますが、そこを一歩譲って「必要だ」ということを認めるとしても、次から次へと出てくる教育改革が、結果として「グローバル人材の育成」につながらない(時には逆効果の)ものが多いことがとても残念でなりません。
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