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2013年11月のアーカイブ

都立中受検者の過去問指導について<その3>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月19日 11:54 AM
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過去問の復習・やり直しをする際に、とても重要なことがあります。これは都立中に限ったことではありません。私立中や高校受験でも同じことが言えます。それは、やり直しをしなくてもよい、あるいはしてはいけない問題を明確にすることです。

都立中の適性検査(作文以外)の合格ラインはとても低いのです。学校にもよりますが、だいたい半分取ればOKで、通信簿の点数が良くて作文が得意な生徒は、それこそ20点~30点くらいでも合格者が出ます。(毎年本番の点数は開示されるので、これは推測ではなく事実です) 特に理系の問題の正答率はとても低く、問題によっては、合格者でもほとんどできていない問題があるくらいです。そんな問題を授業で解説してもまったく無駄ですし、生徒たちがウンウン唸りながらやり直しをしても、百害あって一利なしと言ってもいいでしょう。どこの中学校とは言いませんが、最近は悪問がチラホラ目立つこともあり、講師の側でそこの選別をしてあげないと、生徒たちに無駄な時間を使わせてしまうことになります。
授業で過去問を実施して解説をした後に復習ノートに解き直しをするわけですが、その際に「この問題はやり直しをしなくてよい」とか、「これはやり直し禁止!」とか、はっきり伝えてあげなくてはならないということです。特に都立中の場合、捨て問であっても、分かっている条件とかを何かしら書いておけば部分点がもらえたりするので、そこまで踏み込んだ指導も必要になってきます。

保護者の皆様は、お子様がテストのやり直しをしていて「どうしても分からない問題がある」と言っている時には、そのあたりのことをチェックしてみることをお勧めします。もしかしたら「無駄な努力」をしている可能性があります。
(次回に続く…)

都立中受検者の過去問指導について<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月18日 11:06 AM
  • 未分類

〇銀本には解答用紙がついていないのでとてもやりにくいのですが…
「よくぞ聞いてくれました! 」という質問です。確かに、解答用紙がついていないため、やり方を間違えるととんでもなく面倒くさいことになります。大学ノートにやるのが最悪で、いちいち字数を数えていたら時間がとてももったいないです。かと言って、原稿用紙にやっていくと枚数がかさみますし、バラバラになってしまって、やった後の管理も大変です。
本当はこれは企業秘密として公表したくないのですが… このブログの読者の皆さんだけにバラしてしまいます。ズバリ、7ミリ方眼のノートです。原稿用紙マスのノートよりも絶対に使いやすいです。なぜかと言うと、このノート1行が22マスなのです。生徒たちに、左の2行に線を引かせて、そこに問題番号を書かせています。(学校名・テスト種別は上の余白に) そうすると、20マスが残るので、字数を数える必要がある問題は、最初に行数だけ数えて終わりを明確にした上で書かせています。もちろん、縦書きの問題はノートを90度回転させて書かせています。これほんと優れものなので、皆さん使ってみてください。ちなみに、生徒たちが間違えて買うと困るので、私は最初の1冊は自腹でプレゼントしています。2冊目以降は同じものを自分たちで買わせています。9月からだけでも、一番ノートを消費している生徒は3冊目が終了するところです。
実は、塾の講師のこういう部分の設計が学習効果に影響を与えます。生徒たちに無駄な時間・労力をいかに使わせないか、という視点が重要なのです。

〇採点はどうするのですか?
銀本には細かい配点が明示されていません。また、ほとんどが記述問題なので、生徒たちが自分で(保護者の方も)採点するのは難しいのです。では、GSではどうしているのか? はい、すべて私が採点をしています。当然、1人の1週間分を採点するだけでもかなり時間がかかるので、火曜日の授業の際に提出させて、木曜日の授業で返却しています。銀本に取り組むのは、原則として金曜日~月曜日の4日間に限定しています。これだけやっていればいいわけではないので、火曜日・水曜日は宿題・復習・やり直し等、木曜日は銀本の返却分の復習に時間を使わせています。
作文については、それぞれの問題をすべて10点満点で点数をつけています。気付いたことは赤を入れますが、ここではあまり多くのことはできません。それ以外の記述問題については、〇、△+、△、△-、☓という5段階で採点しています。個々の問題の配点が分からないため、1つのテスト全体を通して、出来具合をA~Eの5段階で毎回明記しています。Aは間違いなく合格点、Bはぎりぎり、Cがもう一歩、Dはかなり足りない、Eは0点に近いものです。これをつけるためには、当然自分で事前すべての問題に目を通しておかなくてはなりませんし、各中学校のだいたいのボーダーラインを把握しておかなくてはなりません。私は毎回、生徒が解いてくるであろう少し先まで解いておいて、問題の難易度と解答をだいたい頭に入れておくようにしています。それをしておかないと、短時間で採点をすることができないのです。
適性検査を2本実施する中学校がほとんどなのですが(難関校を中心に一部の学校は3本です)、生徒たちには、毎回AAかABを目指すように伝えています。なぜかと言うと、それが合格圏内だからです。ACやBBがボーダーラインです。BCやAD以下だと、不合格です。毎回、その記号を銀本の目次の中学校名の横に記入させています。それを見れば、現在の実力が手に取るように分かるようになっています。

〇返却された後のやり直しはどうしているのですか?
毎回、ノートを返却した日に復習をさせていますが、あまり時間をかけないようにさせています。基本的には、問題・ノートと照らし合わせて、解答・解説の冊子を読み込むだけでOKです。あれだけの量をこなしているので、それをすべて完璧にやり直ししようとまですると、確実にパンクします。私は、それよりも適性検査の量をこなさせることを優先しています。復習については、解答・解説を読んで、「なるほど!」と思うだけでも十分ではないでしょうか。
もちろん、授業の中で実施した分や、日曜特訓で行ったテストなどは、解説をした後に、復習ノートにやり直しをさせて点検しています。特に、自分が受検する中学校の過去問については、すべて完璧にやり直し・復習をしなくてはなりません。
ただし、このやり直しついては、はずしてはならないとても重要な視点があるのです。
(次回に続く…)

都立中受検者の過去問指導について<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月17日 11:34 AM
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昨日のブログで、小6生の都立中の過去問(銀本)の取り組みついて書いたのですが、それについてブログを読んだという一般(他塾にお通い)の方から問合せ・質問がありました。共有化しておいた方がいい内容だと思うので、ここで取り上げておきます。

〇量が多いけど、全部やる必要があるのでしょうか?
私はあると思っているのでやらせています。都立中と傾向が違うから…という声をよく聞きますが、全国のあらゆるパターンの問題に接しておくと、傾向がガラッと変わった時にも慌てずに対応することができます。3年前の立川国際中の入試を思い出します。それまでの3年間とはまったく出題の傾向が変わってしまったのです。理科が出ないという前例を覆して突然出題されたり(ましてやイオン!)、作文も数字の資料を読んで答える形式から難しい論説文に変更になりました。事前に前触れがなかったために、本番で動揺してほとんど力を出せなかった生徒が多かったのではないかと思います。特に、自分の受ける学校の過去問しかやっていなかった生徒たちは、パニックになったのではないでしょうか。私の担当していた生徒たちは、ほとんど動揺することはありませんでした。出題傾向変更の可能性を事前に示唆していたこともありますが、ほとんどの生徒が銀本を解ききっていて、「何が出ても大丈夫」という状態になっていたのが大きかったと思います。
それから、やはり都立中は、適性検査レベルの問題の量をこなしたもん勝ちという側面が大きいのです。自分の受検する学校だけだと何回かやったら終わってしまいますし、他の都立中で傾向が似ているところの問題を見繕って取り組んだとしても、たかが知れています。銀本は、あれだけで60校くらいの中学校(ということはテストの数はその2倍以上!)の過去問が詰まっているのです。あれだけの量をこなした上で入試に臨めば、テストにも慣れることができますし、それだけで自信になるはずです。
また、同じ題材・切り口の問題が、毎年全国のあちこちで出題されているのですが、1年前の全国の問題をすべてやっておくと、何かしら似ている問題がヒットすることが多いのです。残念ながら、同じ学校の過去の問題だけやっていたのでは、同じ内容の問題が出題されることはまずありません。

〇自分が受ける中学校の過去問を優先的にやらなくていいのでしょうか?
当然やります。今年GSの生徒たちが受験する中学校は、南多摩と立川国際の2校に絞られています。よって、この2校については、授業の中で時間を計って実施しています。2月から折に触れて取り組んできていますし、残っている分もこれから2ヵ月ですべてやりきることになります。ただし、立川国際は先程書いた通り、傾向がガラッと変わってしまった後の3年分だけやれば十分ですし、南多摩はそもそも3年分しか過去問がありません。そのうち1年分は銀本の中で取り組んでいるので、授業では2年間・計8本分だけ実施すればいいことになります。生徒たちは各自過去問集を持っていますが、家庭では一度こちらで解いた分を再度復習で解く形になります。
自分の受検する学校については、時間を計って(授業中等)緊張感のある中で解かせたいと考えています。今後の冬期講習会や日曜特訓では、同じ年度の問題を2つ解いて、本番さながらに「合格発表」を行うことになます。本番の採点基準と合格最低点がほぼ把握できているからこそ、できることではありますが…
(次回に続く…)

テスト三昧

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月16日 12:35 PM
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小6・中3の受験(検)生は、毎週のように重要なテストが続いています。
今週は全学年GSテスト(偏差値テスト)を実施しています。基本的にテストは授業の中で行っていますが、本日小6私立中コースの生徒は2教科、中3生は3教科分実施するので、とても重要な1日となります。
中学生は来週から期末テストです。中3生はこれで内申が最終確定してしまいますので、はずすことができません。生徒たちは、授業の時間以外は、ひたすら期末の勉強に精を出しています。
日曜日も、会場テストや日曜特訓等、ほぼ毎週予定が入っています。中3生は、この会場テストの結果も、私立高校の併願優遇(実質的には確約の高校が多い)をもらうために必要な場合が多いため、結果を問われる重要なテストなのです。
日曜特訓の中でも、入試問題やそっくりテスト等を毎週のように行い、合格ラインとの差を突き付けられています。
それ以外にも、生徒たちは自宅で自分が受験する学校の過去問を中心にひたすらテストに向かっています。小6都立中コースの生徒たちは、銀本と言って、電話帳くらい厚さがある全国の過去問集をひたすら解いています。(採点する方も大変なのですよ!) 
以上を合計すると、多い生徒は1週間に10本くらいのテストを解いていることになります。これらの1つ1つが、入試に向けて血となり肉となっているのです。

道徳が正式教科に格上げ?<その3>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月15日 10:40 AM
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都立中や、都立高校も同様です。都立中の作文はここの部分のチェックのための機能を果たしているという話を聞いたことがあります。道徳心に問題がある生徒や、協調性がない生徒は、作文の中にそれが出てきてしまいます。(私は6年間都立中受検者の作文を数多く見てきましたが、これは一定事実です) そしてそういう作文には、当然良い点数はつきません。都立高校の推薦入試で、全校で「小論文」と「面接」「集団討論」を実施し、その配点の比重が高くなっているのも、生徒たちのその部分を見たいからに他なりません。
今後大学入試が変わっていくわけですが、達成度テスト(発展)は記述問題が中心になるようですし、2次試験では人物重視の選考になっていきます。就職の選考については今さら言うまでもないでしょう。何度も面接も繰り返す中で、「道徳的に」問題がある学生はふるい落とされていくのです。

何を言いたいのかと言うと、「道徳の評価」が文章によって通信簿・内申書等に明記されるということは、とんでもなく怖いことだということをお伝えしたいのです。内申書・報告書の内容は本人・保護者には非公開なのですが、手元にもらう通信簿と同じとは限りません。高校受験の際の内申点の点数だけは(高校に送られたものと同じものを)教えてもらえますが、特記事項・コメントについてはその限りではありません。過去に私が直接関わった生徒で、高校に送られた(非公開の)内申書に悪意に満ちたコメントを書かれたために、(点数は足りていたのに)不合格にされたという事例がありました。確かに本人の素行面で問題があったことは事実なのてすが…
もしかしたら文科省は、そこまで見越して道徳の正式教科化を進めているのではないかと勘繰ってしまいます。

いずれにしても、そういう形になるのであれば、塾としても生徒たちに指導が必要になってきます。学校で良い子・模範的な生徒で過ごさないと良い評価がもらえないのでしょうし、少なくとも道徳のコメントで悪いことは書かれないようにしなくてはなりません。そう考えると、今回の変更は子供たちにとって決して良いことではないと感じるのは私だけでしょうか? 少なくとも、文科省が言っている「いじめ撲滅のため」にはあまり効果があるとは思えません。

道徳が正式教科に格上げ?<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月14日 11:44 AM
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3つ目、私が一番危惧していることは、「成績評価」の問題です。正式教科になると、テストも実施しなくてはなりませんし、それを基にして何らかの評価をつけないといけないことになっているのです。
道徳のテストってどんな問題を出すのでしょうか? テーマが与えられて作文を書くのが一般的なのでしょうが、どういう採点基準で点数をつけるのでしょうか? まぁ当然、「道徳的な」模範解答でないと良い点数はつかないでしょうから、生徒たちは先生の顔色を見ながら作文を書くことになります。「自分はちょっと違うと思う!」みたいな個性的な作文を書いたら、点数はもらえないはずです。中学生の期末テストなどは、事前の対策が必要になってくるのでしょうね。

通信簿・内申の評価については現在検討中のようですが、さすがに3段階や5段階の数字での評価はしない方向で進んでいるそうです。しかし、手放しで「それはよかった」と言えない状況なのです。現在の文科省の案では、「通信簿や内申には、道徳の取り組みや理解度を文章で明記する形にする」ということになっています。よく考えてみると、これはとても怖いことだと思うのです。例えば、都立中受検や高校受験で使用される調査書(報告書)は、原則「非公開」ということになっています。学校の先生に封をしてもらったものを、そのまま願書と一緒に学校に提出することになっています。つまり、受験生や保護者は、その内容を見ることはできないのです。情報公開制度によって、本番のテストの点数は開示されますが、内申書の内容(特に特記事項)は最後までブラックボックスのままなのです。
私立中学・高校の先生方と話をする中で、ここについての話はよく出てきます。点数は取れていても、(理由のない)欠席・遅刻が多かったり、特記事項で悪いことを書かれていた時には落とすことがあると公言している学校・先生は少なくないのです。私の過去の経験でも、実際にそれが理由で落とされた生徒もいますし、入試本番の試験中に(早く解き終わってしまって)寝ていたり、女子生徒でルーズソックスを履いて行ったことが理由で落とされた生徒もいます。(学校の先生から落とされた理由をはっきり伝えられました。点数は合格ラインを超えていたそうです) 特に私立中高は、生徒に途中でやめられてしまうとそのまま経営に響きますし、素行に問題がある生徒がいると著しく学校の評判を落とすため、どこの学校もここにはとても敏感になっているのが実態です。
(次回に続く…)

道徳が正式教科に格上げ?<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月13日 12:05 PM
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2015年度(2年後)から、小中学校で「道徳」が正式教科となることがほぼ決定しました。私が一番驚いたのは、文科省の提言の中で、あたりまえのように「格上げ」という言葉が使用されていることです。今までも正式教科ではないものの、道徳教育にはかなり時間をかけて取り組んでいたはずです。今までの道徳教育は、正式教科に較べて格下(おまけ)だったと文科省自らが認めてしまっているのです。
文科省の狙いの1つに、今までバラバラだった教材を検定教科書に一本化するということがあるようです。2年後に教科書検定が間に合わない場合は、現在配付を進めている「心のノート」を使用するということまで決めています。
以前にも一度書きましたが、「道徳の正式教科化」には、課題や大変危険な側面を含んでいることを知っておく必要があります。

まず1つは、教員免許の問題です。特に中学校では、正式教科はその科目の免許を持つ教員しか担当できない決まりとなっています。現在道徳の教員免許は存在しないので、ここをどう解決するのかを現在検討しているようです。道徳の教員免許新設は現実的でないので、担任が指導するのか、専従の教員が複数クラスを担当するのか、外部指導員や講師に任せることになるのか、このあたりがまだ見えてきません。そもそも、「道徳」をきちんと教えられる先生がどのくらいいるのか…  

2つ目は、学習内容の問題です。検定教科書を利用することは決まっているようですが、以前に見本として見た道徳の教科書の印象があまりよくありませんでした。感動させる話があまりにも作りものっぽかったり、「日の丸万歳!」など極端に右寄りだったり、議論が必要な点を一方的に決めつけていたりと、非常に恣意的な感じがしました。これらの教材を使用することによって、偏向教育を強化するのが目的なのではないかと勘繰ってしまいます。まあ、それもこれも現場で担当する先生の意識と力量で決まってしまうのでしょうが…
(次回に続く…)

全国学力調査をもとに<その3>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月12日 12:01 PM
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学力に影響を与える生活習慣について、文科省としての正式な見解は12月頃に発表されるとのことですが、それに先立って各都道府県や様々な機関が分析を公表しています。

まず、一番成績と相関関係が強い項目は、復習の習慣や家庭学習の時間、塾に通っているかどうかという点であることは間違いないようです。勉強が好きかどうかという指標も挙げられていますが、これはちょっと怪しいと思っています。成績の良い生徒の方が勉強を好きと答えるでしょうから、原因と結果が逆になっているような気がします。
次に、これもほとんどの都道府県で挙げていることですが、早寝・早起きの習慣がついている生徒や、朝食を家できちんと食べてくる生徒の方が成績が良いのです。これは以前から言われていたことなので、認識している方も多いと思います。携帯電話やバソコン・ゲームなどに費やす時間が多いほど、成績が悪いことも指摘されています。これも納得できますね。

さて、ここから先が少しシビアな話になります。特に成績上位の生徒に多く当てはまる指標として、「親の大学進学率・学歴」や「経済的な豊かさ」が挙げられます。つまり、成績上位の生徒は、親が有名大学を出ていて、経済的にも恵まれている割合が高いということです。遺伝というよりは、家庭の環境が与える影響だと思います。小さい頃から本を読んだり勉強したりすることがあたりまえになっていたり、(経済的に余裕があると)塾に通うタイミングで遅れを取らずに済むというようなことです。
逆に成績下位の生徒に多く当てはまる指標として、「親の離婚率」 「親の失業率」 「共働きの割合」 「65歳以上の親族との同居」が挙げられています。これも何となく理解できる部分ではありますが、こういう形で明確に突きつけられると考えさせられてしまう部分ですね。お爺ちゃん・お婆ちゃんと同居している子供に成績下位の生徒が多いという指標はちょっと意外でした。しかし、冷静に考えてみると頷ける部分もあります。家で勉強に向かう時間が取りにくいことと、逆に甘やかせすぎてしまうことが原因になっているのではないかと想像します。

これらの指標の多くは、子供の責任というよりも親や家庭環境に起因する部分です。成績が悪いからと言って、子供だけの責任にはできないということを、大人は肝に銘じておくべきだということです。

全国学力調査をもとに<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月11日 12:16 PM
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東京都は、大学進学率がダントツ一番ですし、学力テストの平均点等についても全国の中で上位に位置すると思う方が多いと思いますが、実はそうでもないのです。上位の常連は秋田や福井等雪国が多く、それらの県と較べるとかなり水をあけられています。高得点を取った上位の生徒の割合が少ないこともありますが、一番目立つのは成績下位(著しく低い得点)の生徒の割合が圧倒的に多いことです。例えば中学校の数学では、16問中2点以下が2割近くいるのです。これは、学力上位県の2倍近い割合です。東京都の教委もここにはかなり危機感を持っているようで、それが来年度からの完全習熟度別授業の導入へとつながっています。

学力と生活習慣についても、それぞれの都道府県単位でかなり細かいところまで分析して公表しているところが多いです。最近新聞で取り上げられていたのが、学力テスト最下位が常連の沖縄県の分析です。学力が低い生徒の特徴として、「夜更かしをして朝自分で起きられない」 「夜ご飯を親と一緒に居酒屋で食べている」 「小中学校に親の車で送ってもらっている」というような点を挙げていました。
東京都は、学力と一番相関関係がある指標は、「授業で学習したことを復習しているかどうか」であると公表しています。さらには学力不振者の対策として、「できないこと・分からないことをそのままにせず、できる・わかるようにする指導の徹底が大切である」と述べています。何を今さら当たり前のことを… 今後の対策としては、前述した「習熟度別授業の実施」に加えて、 「基礎的な問題の反復学習や、学年を超えて分からない箇所に戻る学習をすべての学校で徹底する」とまとめています。これも言うのは簡単でしょうが、とても学校という場でできるとは思えません。それがやりきれると考えているのであれば、教育の実践に関してあまりにも無知だと言わざるを得ません。
「じゃあ対案を示せ!」という声が飛んできそうですが、全員を塾に強制的に通わせるということの他に(笑)1つだけ挙げるとすれば、「算数・数学については、教えないことを徹底する時間」を設けることだと考えています。一斉授業では、どうしても限界があるのです。分かりやすく言えば、公文式寺子屋のようなイメージです。生徒たちが、自分のペースに合わせて、できるところのプリントを解いてできたら先生に見てもらい、一定できるようになったら次のレベルに進むというような感じです。ただしこの場合、今の自分の学年よりも何年も遡ったところをやっている生徒や、逆に何年も先のところを解いている生徒が出ることを容認する必要があります。教材の準備も大変ですが、できないことはないでしょう。
再度確認しますが、これは学力テストの平均点や、下位層の点数を上げるという指標のみを考えた時の対策です。
(次回に続く…)

全国学力調査をもとに<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年11月10日 11:03 AM
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今年の4月に、全国の小6・中3生を対象にした学力調査が行われました。その結果がかなり細かいところまで分析・公表されています。この調査の興味深いところは、単に教科の点数だけではなく、テストと同時に生徒・保護者に対してアンケートを取っていて、その結果との相関関係も含めて分析しているところです。簡単に言うと、家庭環境や普段の取り組み等について、どういう生徒が学力が高いのかという指標を示しているのです。

まず、今回の結果(点数分布)を見ていて感じたことは、学力の二極化が大きく進んでいるということです。一昔前までは、全国レベルでテストを実施すると、ほぼきれいな正規分布になっていたことが多かったと思います。正規分布というのは、平均点付近の人数が一番多く、上位・下位に行くほど人数の割合が減っていく形の分布です。しかし今は、ほとんどの場合山が2つできるのです。平均点付近の人数はあまり多くなくて、それよりも少し高いところと低いところの人数が多くなります。まず、ある程度しっかり勉強している層とそうでない層でくっきり2つのグループに分かれて、その中でそれぞれ正規分布するという感じでしょうか… 言葉で書くとちょっと分かりにくいですね。これが学力の「二極化」という言葉で表現されています。

今の世の中は、学力だけでなく、体力やその他の能力もそうですし、就活での内定獲得・仕事の出来・年収・貯蓄額等、様々な部分でこの二極化が進行していると言われています。「勝ち組」と「負け組」というような言われ方をすることもありますが、どんな人が「勝ち組」に入れて、どんな人が「負け組」に入ってしまうのかについて、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。その証拠に、書店に行くとそういう関連の本が所狭しと並べられています。
(次回に続く…)

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