- 2013年11月11日 12:16 PM
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東京都は、大学進学率がダントツ一番ですし、学力テストの平均点等についても全国の中で上位に位置すると思う方が多いと思いますが、実はそうでもないのです。上位の常連は秋田や福井等雪国が多く、それらの県と較べるとかなり水をあけられています。高得点を取った上位の生徒の割合が少ないこともありますが、一番目立つのは成績下位(著しく低い得点)の生徒の割合が圧倒的に多いことです。例えば中学校の数学では、16問中2点以下が2割近くいるのです。これは、学力上位県の2倍近い割合です。東京都の教委もここにはかなり危機感を持っているようで、それが来年度からの完全習熟度別授業の導入へとつながっています。
学力と生活習慣についても、それぞれの都道府県単位でかなり細かいところまで分析して公表しているところが多いです。最近新聞で取り上げられていたのが、学力テスト最下位が常連の沖縄県の分析です。学力が低い生徒の特徴として、「夜更かしをして朝自分で起きられない」 「夜ご飯を親と一緒に居酒屋で食べている」 「小中学校に親の車で送ってもらっている」というような点を挙げていました。
東京都は、学力と一番相関関係がある指標は、「授業で学習したことを復習しているかどうか」であると公表しています。さらには学力不振者の対策として、「できないこと・分からないことをそのままにせず、できる・わかるようにする指導の徹底が大切である」と述べています。何を今さら当たり前のことを… 今後の対策としては、前述した「習熟度別授業の実施」に加えて、 「基礎的な問題の反復学習や、学年を超えて分からない箇所に戻る学習をすべての学校で徹底する」とまとめています。これも言うのは簡単でしょうが、とても学校という場でできるとは思えません。それがやりきれると考えているのであれば、教育の実践に関してあまりにも無知だと言わざるを得ません。
「じゃあ対案を示せ!」という声が飛んできそうですが、全員を塾に強制的に通わせるということの他に(笑)1つだけ挙げるとすれば、「算数・数学については、教えないことを徹底する時間」を設けることだと考えています。一斉授業では、どうしても限界があるのです。分かりやすく言えば、公文式寺子屋のようなイメージです。生徒たちが、自分のペースに合わせて、できるところのプリントを解いてできたら先生に見てもらい、一定できるようになったら次のレベルに進むというような感じです。ただしこの場合、今の自分の学年よりも何年も遡ったところをやっている生徒や、逆に何年も先のところを解いている生徒が出ることを容認する必要があります。教材の準備も大変ですが、できないことはないでしょう。
再度確認しますが、これは学力テストの平均点や、下位層の点数を上げるという指標のみを考えた時の対策です。
(次回に続く…)
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