- 2013年11月14日 11:44 AM
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3つ目、私が一番危惧していることは、「成績評価」の問題です。正式教科になると、テストも実施しなくてはなりませんし、それを基にして何らかの評価をつけないといけないことになっているのです。
道徳のテストってどんな問題を出すのでしょうか? テーマが与えられて作文を書くのが一般的なのでしょうが、どういう採点基準で点数をつけるのでしょうか? まぁ当然、「道徳的な」模範解答でないと良い点数はつかないでしょうから、生徒たちは先生の顔色を見ながら作文を書くことになります。「自分はちょっと違うと思う!」みたいな個性的な作文を書いたら、点数はもらえないはずです。中学生の期末テストなどは、事前の対策が必要になってくるのでしょうね。
通信簿・内申の評価については現在検討中のようですが、さすがに3段階や5段階の数字での評価はしない方向で進んでいるそうです。しかし、手放しで「それはよかった」と言えない状況なのです。現在の文科省の案では、「通信簿や内申には、道徳の取り組みや理解度を文章で明記する形にする」ということになっています。よく考えてみると、これはとても怖いことだと思うのです。例えば、都立中受検や高校受験で使用される調査書(報告書)は、原則「非公開」ということになっています。学校の先生に封をしてもらったものを、そのまま願書と一緒に学校に提出することになっています。つまり、受験生や保護者は、その内容を見ることはできないのです。情報公開制度によって、本番のテストの点数は開示されますが、内申書の内容(特に特記事項)は最後までブラックボックスのままなのです。
私立中学・高校の先生方と話をする中で、ここについての話はよく出てきます。点数は取れていても、(理由のない)欠席・遅刻が多かったり、特記事項で悪いことを書かれていた時には落とすことがあると公言している学校・先生は少なくないのです。私の過去の経験でも、実際にそれが理由で落とされた生徒もいますし、入試本番の試験中に(早く解き終わってしまって)寝ていたり、女子生徒でルーズソックスを履いて行ったことが理由で落とされた生徒もいます。(学校の先生から落とされた理由をはっきり伝えられました。点数は合格ラインを超えていたそうです) 特に私立中高は、生徒に途中でやめられてしまうとそのまま経営に響きますし、素行に問題がある生徒がいると著しく学校の評判を落とすため、どこの学校もここにはとても敏感になっているのが実態です。
(次回に続く…)
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