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2012年8月のアーカイブ
いま子どもに何をさせるべきか<その1>
- 2012年8月20日 11:09 AM
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久しぶりにコメントをいただきました。他の保護者の方からも、同じような不安の声を直接伺いました。わが子にあんなレベルの勉強ができるのか、合格の可能性があるのかと考えてしまう、ということでした。
まず、机の上の勉強だけではダメなのではないか、という疑問についてですが、これはその通りだと思います。語彙力、計算力、基礎知識等、机の上での勉強をきちんとこなしていくことが大前提になりますが、特に都立中は、低学年のうちから、社会のこと、世の中のことに興味を持ってアンテナを伸ばしている子どもが有利なのは間違いありません。具体的には、ニュースや新聞(子ども新聞もいいですね)、本に接する時間が多い方がいいですし、博物館・科学館等で見聞を広めるのもプラスです。
私が一番重要だと考えていることは、ご家庭での会話です。小さい頃からの会話の量が、学校の成績と比例するという研究結果もあります。会話と言っても、お母さんが一方的にしゃべるのは会話とは言いません。(笑) 別に難しいことではなく、学校であったことの報告や、ニュース等を見ての感想等、子どもとの言葉のキャッチボールと、社会の出来事に対しての好奇心を育ててあげることです。そういう意味では、小さい頃に、子どもが「どうして?」を連発することがありますが、これにはぜひ面倒くさがらずに付き合ってあげて欲しいと思います。
結論を言うと、今回取り上げた問題では、丙午の問題はできなくても構いません。(できる生徒はとても少ないので合否には影響しません。逆に言うと、できればかなり有利ではありますが…) 最初の2問、少子化の原因と、高齢化の影響・対策の問題をきっちりできればOKです。これは、中学受験をするのであれば、何度も遭遇する必須問題なので、きちんと取り組んでいる生徒であれば問題はありません。
ただし、今回の問題3を解く過程で、(特に都立中を目指す)子どもたちにとって絶対に必要な力がわかるので、その点だけは触れておきたいと思います。私は、正解が書けるかどうかよりも、そちらの方が重要だと感じているくらいです。
(次回に続く…)
解答3の続き
- 2012年8月18日 11:28 AM
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昭和41年(1966年)生まれの人がなぜ少ないのか? これはなかなかの難問です。結局、知っているかどうかで決まってしまうのですが…
これは干支の問題です。皆さん干支って何種類あるか知っていますか? 12種類? ブーです。正解は60種類なんですね。十干十二支と言って、普通取り上げられる「子丑寅…」の12種類の動物の前に、「甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)…」という十干がつくのです。10と12の最小公倍数が60なので、60年ごとに1回りすることになります。これを還暦と言い、60歳で暦が1回りしたことをお祝いするのです。
ちなみに、今年は「壬辰」年です。皆さん、自分が生まれた年の干支は知っていますか? 動物だけではなくて、十干もですよ。昔は、これを記念して建物や争いの名前につけたことが多かったのです。「甲子」園球場や、「戊辰」戦争、「壬申」の乱等、挙げればきりがありません。
さて、問題の昭和41年ですが、この干支で言うと「丙午(ひのえうま)」に当たります。丙も午も火性の干支であるところから、「特に女性の気性が激しく、夫を尻に敷き命を縮め(食い殺す)て、死後は妖怪になる」という迷信が江戸時代頃から信じられていました。明治39年の丙午の年にも出生数は極端に少なく、実際結婚が難しかったというような実例が多かったといいます。そんなこともあり、丙午に当たる昭和41年には子どもを生まないようにしようという雰囲気が地方・農村部を中心に高まり、政府も「迷信を信じないように」という広報活動をしまたが、その効果なく、生まれた子どもが極端に少なかったのです。その結果、高校受験や大学受験、公務員試験の競争率が例年よりかなり低くなったりという恩恵?もありました。
テストでは、丙午のことだけ書ければ〇がもらえると思います。今まで、生徒たちでこのことを書けたのは、例外なく親や親せきに「丙午」生まれの方がいた生徒でした。そういう意味では不公平な問題で、あまりいい問題とは言えないですね。
ただし、十干十二支に関する問題は、公立中高一貫校で毎年のように出題されています。2年前に武蔵中で出題されました。当然生徒たちは事前に対策をきちんとしていたので問題はなかったのですが、このこと(十干十二支)を知らない生徒たちには難しい問題なのです。都立中でも、いかに知識が重要かということがご理解いただけると思います。
解答3
- 2012年8月17日 11:03 AM
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問題3(上級) 今年66歳の人と46歳の人たちは、どうして生まれた子どもの数が極端に少なかったのでしょうか?
まず1つ目、こちらは、昭和21年(1946年)がどんな年か分かれば、そんなに難しくありません。ちょうど一昨日テレビでそういう話題が多かったので、そこで気づいた方もいたのではないでしょうか? 昭和20年が終戦の年なのです。戦争が終わってGHQに占領・統治されている状態で、まだ今後の先行きが不透明だったために、結婚もそうでしょうし、特に出産を控えた人が多かったということです。だいぶ生活が落ち着いてきて、その次の年以降急激に子どもの数が増えている(第1次ベビーブームです)ことからも、当時の状況が想像できますね。
終戦の話を耳にするたびに思い出すことがあります。原爆は最初、新潟に落ちる予定だったということをご存知でしょうか? (今の生徒たちはほとんど知りません) ところが、当日新潟市内が曇っていて飛行機から目標地点を見渡せなかったために、断念したのだそうです。何でそんなことを書くかと言うと、その当日私の父親が新潟市内にいたんです。武器を作ったりするいわゆる軍需工場で働いていたそうです。市内の中心地のようなので、もし原爆が落とされていたらどうなっていたか… 当然、そこで父親が亡くなっていれば、今私はここにいないわけです。広島・長崎の方々のことを思うと、新潟が曇っていてよかったとはとても言えませんが、運命というものを感じます。私の父親はもう13年も前に亡くなっていますが、昔、この時期になるとよく聞かされた話です。
2つ目、昭和41年(1966年)、こちらが難問です。
(次回に続く…)
解答2
- 2012年8月16日 10:45 AM
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問題2(中級)このまま行くと、数十年後には少子高齢化の影響により様々な問題が生じてきます。この時に生じる問題にはどんなものがあるでしょう。具体的に説明してください。
1つ目は介護の問題。今でも高齢者の介護で大変な思いをしている方は多いと思いますが、数十年後には介護を必要とする人の数が一気に増えてきます。高齢者が高齢者を介護せざるを得ない「老老介護」の問題も出てくるでしょう。老人ホーム等、施設の数も足りなくなるはずです。介護保険制度は結構充実しているように思いますが、今後国の歳出面でも限界が出てくるでしょう。
2つ目は、働き手の割合が少なくなることによる、様々な問題。会社や地域で若い力が不足し、具体的な運営に支障をきたすことも増えてくるでしょう。税収も減りますし、国全体の経済成長という部分でも懸念が示されています。
3つ目は年金受給の問題。年金というのは、働いている期間に支払った保険料に応じて、65歳以降に生活していく費用を受け取れる制度ですが、実際は、その時代に若い人たちが納めたお金が高齢者に回っているわけです。若い人たちの割合が少なくなり、高齢者(65歳以上)の割合が(極端に)増えるということは、素人が考えても年金の原資が足りなくなるのは明らかです。だからこそ今、税と社会保障の一体改革ということで、消費税率アップが議論されているわけです。納める年金額は年々増えていきますし、年金受給年齢の引き上げや、年金受取額の引き下げについても、引き続き検討されています。
いずれにしても、この問題については、国としての相当抜本的な対策と、国民全体の意識改革が必要なことは間違いありません。
解答1
- 2012年8月15日 1:04 PM
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昨日の宿題の解答のポイントを、本日より、1日1題ずつ解説していきます。
問題1(初級) なぜこんなに少子化が進行しているのでしょうか?
解答のポイントは2つです。1つは(特に女性の)晩婚化・非婚化です。昨年のデータですが、初婚年齢は男性30.7歳、女性29.0歳で、1950年代と較べると、 5歳以上上がっていますし、生涯未婚率も大きく上がっています。なぜ20代で結婚する人が減ったのかと言うと、働く女性が増えたこと、しかし経済的に結婚して子どもを作るような余裕はないこと、自分1人の気ままな生活を送りたいと考える若者が増えたこと等が言われていますが、最近は、経済的・精神的に自立できず、恋愛・結婚に興味を示さないいわゆる「草食系男子」が増えていることもあり、今後もこの傾向は続いていくと予測されています。
2つ目は、合計特殊出生率(1人の女性が一生のうちで生む子どもの数)が下がってきていることです。昨年のデータでは1.39で、WHOが発表している世界の統計では、191ヵ国中下から3番目です。ちなみに最下位は韓国です。アフリカ・西アジアの国を中心に、上位の国は5を越えているところが多いのです。日本も1950年代までは3を越えていましたので、最近の生まれる子どもの数がどれだけ少なくなっているかはお分かりいただけると思います。
晩婚化の影響で女性の平均初産年齢が30歳を超えていることが一番大きな理由ですが、依然として続く不況の影響もあり、経済的に厳しく、子どもは1人・2人までと決めている夫婦も増えています。
政府も少子化は大変な問題であると認識し、「少子化担当大臣」のポストを置いたりして対策を立てていますが、(債務超過のために)例えば保育所等の整備や金銭的な補助が追いつかない等、対策は必ずしも十分でなく、今後のことを考えても、改善の見込みは立っていません。
以前生徒が解答の中で、「私は早く結婚して子どもをたくさん産んで、少子化解消に貢献します」と書いていましたが、残念ながら点数にはなりません…
人口ピラミッド
- 2012年8月14日 3:15 PM
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今日は、都立中の適性検査問題を一緒に考えていただきたいと思います。授業の中で扱った問題です。都立中(県立中)の問題は、大人の方が解いてもためになりますし、楽しく勉強できる問題が多いです。
添付の画像をつらつら眺めてみてください。(画像をクリックすると拡大されます) まず、これを見て気づくことを箇条書きでまとめるところから始まります。そして、それがなぜた゜ろうというところに思考が行かなくてはなりません。最終的には、何度もこのブログでも書いてきた通り、結論を暗記して、本番で出題された時に、引き出しから取り出せるようにしておく必要があります。
受験生は、少なくとも以下の3つのポイントには目(頭)が行かなくてはなりません。
問題1(初級)最近の四半世紀(特にこの10年間)で、極端な少子化が進行していること。第2次ベビーブームと言われた現在40歳くらいの人と比べると、最近生まれる子どもは実に半分以下なんですね。なぜこんなに少子化が進行しているのでしょう? 中国のように「一人っ子政策」等で人口抑制を図っているわけではありません。どちらかと言うと、政府は子どもを多く生むことを奨励しています。
問題2(中級)このまま行くと、数十年後には少子高齢化の影響により様々な問題が生じてくること。2000年には国民の5.7人に1人が高齢者(65歳以上)でしたが、2050年には国民の2.8人に1人が高齢者となります。この時に生じる問題にはどんなものがあるでしょう。具体的に説明してください。
問題3(上級)グラフを見ると、2ヵ所極端に凹んでいる年があることに気づきます。1つは現在(今年)66歳の人、もう1つは現在46歳の人たちです。さて、この年はどうして生まれる子どもが極端に少なかったのでしょう? (これは難問ですね。毎年、初めてやった時にできる生徒は、小6のクラスでも1人いるかいないかです)
さて、保護者の皆様いかがでしょうか? 今日は答えを書きませんので、ちょっと真剣に考えてみてください。生徒たちは、日夜こういう問題に必死に取り組んでいるのです。
受験生が変わる夏
- 2012年8月13日 11:41 AM
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世間では、「お盆休み」ですね。帰省・旅行等、お出かけになっている方も多いと思います。GSでも、このクールは平常の授業はお休みして、面談と個別指導のみの運営です。依然として暑くて生徒たちは大変だと思いますが、特に受験生はこの暑さが緩むともう入試が目前に迫ってくることが分かっているため、必死に取り組んでいます。
さすがに、毎日これだけ勉強していると、様子が変わってくる生徒たちが多いですね。学力・得点力はもちろん、顔付きや意識が夏の前とは明らかに別人となってきている生徒も多いです。点数へのこだわりが出てきたことが大きいですね。スポーツでもそうですが、結果にこだわっていないうちは大して実力が伸びません。思うような結果が出なくて、悔しくて、「どうしても点数を取りたい」、「勝ちたい」という強い思いを抱いた時から変わってきます。きっかけはいろいろあると思いますが、やはり周りの大人・指導者の働きかけが大きいでしょう。受験生の場合は、ここが塾の教師の腕の見せどころです。
保護者の方とお話ししていても、この夏で、家での取り組みも劇的に変わってきている生徒が多いです。「今まであんなに頑張っている様子は見たことがない…」と目を丸くしていていたお母さんもいます。(電話だったので、目が丸くなった気がしただけですが…笑) この頑張りは、必ず夏の終わりに、そして2月に成果につながるはずです。
個別指導で来ていた小学生に同情されてしまいました。「先生は夏休みないの? かわいそう…」と。その生徒は、家族でお出かけするんだと嬉しそうに語ってくれました。「ありがとう、大丈夫だよ」と笑顔で返しましたが、心配してもらって、嬉しいような悲しいようなちょっと複雑な気持ちでした。
生徒たちの成長に日々関われている実感があるため、とても充実している夏を過ごせています。生徒諸君、ご心配なく。でも、夏期講習が終わったら、ちょっと温泉旅行でも行っちゃおうかな…
チームとしての結束力
- 2012年8月12日 7:44 PM
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女子バレーの「火の鳥ニッポン」がついに銅メダルを獲得しました。男子も含めて、28年ぶりの快挙です。28年前(ロサンゼルス)は、私は現役のバレーポーラーでした。当時の女子は、三屋・江上・中田… と日立の選手が中心で、体育館が我々の地元にあったこともあり、勝手に身内意識を持っていました。(江上さんとは、その後仕事上で「再会」することになるのですが…) 特に女子は、東京オリンピック以降、メダルは当たり前という戦いが続いていました。ロスの銅メダルも、(金銀を逃して)ちょっと残念だった記憶があります。しかし、あの後日本のバレー界は暗黒の日々に突入しました。世界の各国が、日本が編み出したコンビバレーを吸収したことと、何と言っても大型化により、小さな日本は「上から打たれて終わり」という戦いになってしまいました。男子は、ロンドンには出場することすらできませんでしたが、今後もなかなか厳しい状況が続くと思います。
そんな中で、今回の女子の銅メダルは、「とてもすごいこと」なのです。予選リーグの組み合わせに恵まれたので、ベスト8までは確実視されていましたが、そこからはどこと当たっても苦戦の予想がされていました。中国とは5セットすべて2点差、マッチポイントを2度しのぐという壮絶な試合をものにしました。ブラジルには完敗したものの、優勝候補のイタリアを破った韓国を3位決定戦で降し、悲願達成です。私の中では、今でもバレーだけは特別な存在なんですね。涙なしには見られませんでした。解説の大林さんの気持ち(絶句・絶叫…)にはとても共感できました。
最後の韓国との対戦は、戦前の予想では、まったく五分と五分と言われていました。実際、5月の予選では完敗しています。3セットとも接戦になりましたが、最後抜け出して勝てたのは、チーム力・結束力の差だと感じました。韓国は、大会得点王にもなったスーパーエースのワンマンチームですが、さすがに疲労の色が滲み出ていました。フォームを見ていると、肩も相当痛かったのではないかと思います。一方、日本はエースのポジションに普段は控えの迫田という選手を起用し、彼女が大活躍して、勝ちました。もう1人のエースの木村をはじめ、全員が頑張りましたが、迫田の活躍なくして、銅メダルはなかったはずです。実は彼女、ユニフォームを2枚重ねて着ていたんですね。普通に考えたら、暑いので機能的には???なのですが、彼女にとってはそれでも必要なことだったのです。彼女が中に着ていたのは、石田という選手のユニフォームでした。迫田選手と同級生で同じポジションをずっと争ってきた永遠のライバルです。オリンピック開幕直前に、お母さんが危篤となり、緊急帰国していました。結局ロンドンに戻って来ることができず、選手たちは「石田のために」を合言葉に戦っていたと言います。
確かに、迫田選手の鬼気迫る表情と、ここ一本という場面での思い切りのいいプレーには、石田選手への思いが強くこめられていたと思いますし、最後の苦しい場面で全員の気持ちが1つになったからこそ、今までこじ開けられなかった扉を開けられたのだと思います。
一方、韓国のエースは、とても孤独な感じでした。他の選手たちはかなり緊張していて、余裕がなかった気もします。大事なところで痛いミスも出ました。
今回の女子バレーの活躍で、改めてチームとしての力、結束する力の重要性を感じました。しかし、日本はぎりぎりの勝負になると、女子は強いけど男子が弱いように感じるのは気のせいでしょうか…
今の子どもたちは…
- 2012年8月11日 11:47 AM
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最近の子どもたちは冷めているという論調を読むこともありますが、私はそうは思いません。25年塾の教師をやっていますが、日々の頑張り、受験に臨む時の思い等、昔と何ら変わりません。むしろ、周りの大人たちの対応が冷めてきていると感じます。保護者の方で、「そんなに無理させなくても…」とか、「これ以上頑張らせるのは可哀想だから…」とおっしゃる方の割合は間違いなく増えています。「そんなに上を目指させなくても、ほどとぼで…」とおっしゃる方も多いですね。本音ではないのかもしれませんが、子どもたちより前に、まず保護者の方とお話をしなくてはならないケースが増えているのは事実です。こちらとしては、まだまだ鍛えてあげれば伸びるのに…と感じる場面で、肩透かしを食らってしまうこともあります。
学校生活で特にそうだと思いますが、今の子どもたちは、昔に較べて競争する機会が減っているように思います。我々の頃は、中学校の中で業者テストが行われていましたし、内申も相対評価だったため、勉強でもクラスの中で明確なヒエラルキーが出来上がっていました。(私はその他大勢だったわけですが…) テストの度に、「誰が誰に勝った」みたいな話が、クラスの中で当たり前のように話されていました。スポーツや文化系でも、クラス内・クラス間の競争意識は結構強かった記憶があります。(だから私は、運動会と球技大会の時だけはヒーローになれたわけです)
実際に見聞きした話たけでも、最近の「競争をさせない」異常さは伝わってきます。運動会の徒競走で、手をつないでみんなで仲良くゴールしたり、合唱祭で順位はつけず、「○○賞」を全クラスに授与したり、通信簿でクラス全員に「よい」や「5」をつけたり…
文科省の役人が、「教育現場で、子どもたちに優越感と劣等感を抱かせないような配慮が必要だ」と語っているのを聞いたことがありますが、その帰結が「競争をさせないこと」だというのです。何か違うぞと感じるのは、私だけではないはずです。
受験では、倍率が1倍を超えている以上、そこには厳然とした競争が存在します。入試本番では、合格者と不合格者に明確に分けられてしまいます。最近は就職の状況が大変厳しく、新卒で「それなりの」大学を出たからと言って、「それなりの」就職はまったく保証されません。エントリーシートのところから選別が始まり、ペーパーテスト、小論文、プレゼンテーション、グループワーク、面接と、厳しい選考(競争)が続いていきます。社会に出てからの競争は、さらに熾烈を極めます。
小さい頃から競争する機会を取り上げられている子供たちが、突然受験や就職、そして会社に入ってから競争させられるから(特に失敗した時は)、必要以上に落ち込んでしまったり、社会に適応できない若者が増えているのではないかと、私は仮説を立てています。最近、草食系と呼ばれる恋愛や結婚に興味を示さない若者たちが増えているのも、このことが遠因となっているのではないかとすら感じています。
私は、子どもの時から、もっともっと競争させる(練習をする)べきだと思います。ただし、結果がすべてではないこと、1度失敗しても次に頑張ればリベンジのチャンスがあること、失敗から様々なことを学んで強くなっていくことが重要であること等を、周りの大人(親と教師)がきちんと教えていく必要があります。お受験(小学校受験)によく見られる、「あなたが結果を出してくれないと、お母さんが恥ずかしいのよ」「落ちたら今まで頑張ってきたこと(お金)が全部無駄になるのよ」的な対応は、子どもに悪影響を与えてしまうことは間違いないでしょう。
個別指導の功罪
- 2012年8月10日 2:51 PM
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つい、なでしこの決勝戦(と女子バレーの準決勝)を最後まで生で見てしまいました。しかし、朝からシャキッとして仕事しています。実は、昨晩夜中の12時~3時まで一眠りしていたのでした。何て計画的なんだろう。今日(明朝)の男子サッカーを見るかどうかは体力次第ですね。生徒たちも見ているのではないかと、ちょっと不安…
最近、個別指導の問合せが増えています。GSでは、個別指導のコースもあるのです。ここにきて特に高校生の需要が増えている気がします。GSは集団の方で高校生のコースはありませんが、個別指導は無学年制なので、高校生でもOKなのです。他塾に較べると授業料が廉価ですし、大変優秀な(自分で言うな!)講師が担当しますので、ぜひご検討ください。(内容・料金等はお問合せください)
ただし、個別指導は使い方によりマイナスにもなることもあるので、ご注意いただきたいと思います。基本的に、集団ではついていけないので… という使い方はアウトです。きっと、個別指導でも成果は上がらないでしょう。最初から腰が引けているからです。
個別指導をつけるなら、目的を明確にして、この部分でこういう力をつけるためにこう使うという意図を持って進める必要があります。極端に苦手な科目のフォローアップや、学校の定期テストで短期間でどうしても点数を取らなくてはならない時、入試問題が特殊な学校を受験する場合の過去問対策等で効果を上げやすいと考えています。
以前にも書きましたが、素人が教える個別指導ほど怖いものはありません。分からないところを端から端まで(本人がろくに考えてもいないのに)教えてしまい、生徒が自分の手で解く・点数を取ることがまったくできなくなってしまう場合があります。このケースの怖いところは、生徒も保護者も、講師も、短期間で力がついたという錯覚を持ってしまうため、ズルズル進めてしまい、気付いた時には手遅れ、というケースが多いことです。特に算数・数学が顕著だと思いますが、優秀な個別指導の講師は、最後まで教えることはまずしません。ヒントを与えながら、生徒に考えさせて、必ず自分の手で答えまで導かせます。もう一つは、家庭学習も含めて、授業時間以外の学習内容・取り組みをコントロールします。週に1回~2回の授業は、ある意味「点検」の場になっている場合が多いのも特徴です。簡単に言うと、生徒がとても依存的になり、日々の勉強や受験を自分の力で切り開いていく力を奪ってしまうことが怖いのです。現在個別指導や家庭教師をつけているご家庭は、早急にここの部分を点検されることをお勧めします。
私は、個別指導には限界があると確信しています。一時的、あるいと部分的には個別を利用したとしても、最終的には集団の中で揉まれて、切磋琢磨しながら入試に向かっていくべきだと考えています。どんどん競争して、良きライバルを見つけて、負けたくないという気持ちを持って、日々取り組んで欲しいと思います。
テストをやれば、どんな時でも当然位置付けが出来上がります。入試本番では、明確に「合格」と「不合格」にくっきり2つに分けられてしまうのです。子どもたちは、普段からもっともっと競争するべきなのです。確かに、学校ではなかなかそれがやりにくくなっているのでしょう。受験については、塾を通してその力を養って欲しいのです。せっかくのそういう機会なのですから、個別指導にしてしまうのはとてももったいないことだと、私は思います。
思うに、今の子どもたちは…
(次回に続く…)
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