GS進学教室
大学入試改革最新情報<その4>
- 2017年7月15日 10:56 AM
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実は、今回の大学入試改革で一番大きい変更(受験生への影響が大きい)点は、各大学の2次試験の内容です。当初の計画では、共通テストの方でほとんど記述問題にして、思考力や本質的な学力を測れるようにするということだったので、2次試験では「面接・小論文・調査書・課外活動等」で人物重視の選考を行うという方針が策定された経緯があります。しかし、前述したように(特に最初の4年間は)共通テストが相変わらずマークシート中心で、非常に中途半端な感じになってしまうので、各大学の2次試験が(本質的な学力の測定という意味で)とても重要な意味を持つことになります。ところが、そうであるのに関わらず、文科省は各大学の2次試験の方向性を変更しないと言うのです。そうなると、本質的な学力が測れないまま、各大学が選抜を行わなければならなくなる状況が生じます。
当然各大学は、2次試験では今まで通りの選抜を続けたいと考えています。学力が測れなくなることが困るという建て前もありますが、「本音としては面接・小論文なんて手間がかかりすぎることやってられるかよ」「高校の調査書なんて当てにならないものを参考にできるかよ」ということです。実際問題として、受験者数の多い大学は、文科省の方針通りに入試を実施すると、物理的にパンクしてしまうという声も挙がっています。
しかし、最終的には「ある程度」文科省の方針通りに入試の制度を変えて行かなければならなくなるはずです。国立大学は当然指示命令系統内にあるわけですが(大学の自治はまったく別の話です)、私立大学も(いや私立大学の方が)これを無視するわけには行かない状況になっているようです。なぜかと言うと、文科省が(この入試改革の方針に従うかどうかで)補助金の額に差をつけるという強硬手段に出ることを匂わせているからです。(ほとんどの私立大学は、国からの補助金がないと運営ができません) 先日、ある私立大学の職員の方と話をさせていただいたのですが、その方は「やるしかないんでしょ…」とちょっと投げやりな感じのことをおっしゃっていました。
入試がその方向性で変わって行くのであれば、当然受験生の側もそれに合わせた準備をして行かなければいけません。今までと較べると、かなり負担が大きくなることは間違いありません。
(次回に続く…)
大学入試改革最新情報<その3>
- 2017年7月13日 11:14 AM
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私は、50万人以上の規模の全国統一のテストを一斉に実施するということに意味がなくなって来ていると感じています。共通一次・センター試験を導入したことには一定の意味があったと思います。大学に進学する上での最低限の学力の担保という視点で言うと、マークシート式のあの形で問題がなかった(というか処理の手間を考えてもその方がよかった)わけです。あの頃とは時代と状況がまったく異なります。大学に進学する生徒が、数十年前の2倍ほどになりました。大学の進学率も50%を越えて来ました。少子化が進んでいるのに大学の定員は増えているので、贅沢を言わなければ誰でも大学生になれてしまう時代です。この状況下で、全国一律のテストで最低ラインの学力をチェックするという機能に意味があるとは思えません。
文科省が言っているように、思考力・記述力を重視すべしとか、英語も聞けて話せないと意味がないという考え方は間違っていないと思います。私も全面的に賛成です。であるならば、大学ごとの2次試験でそれを必ず課すとか、大学入学後のカリキュラムでそれを徹底する方向で進めればよかったのです。センター試験の代わりとして、受験生全員の最低ラインの学力を測るテストで、この方向性を進めてしまったからおかしなことになってしまったのです。
「じゃあどうすればいいんだよ?」 という声が聞こえてきそうですが、もし私だったら(意味がない仮定ですが)、「センター試験はすべて廃止。以上」とするでしょう。つまり、大学の選抜は、最初から最後までそれぞれの大学にすべて丸投げしてしまうということです。形式等で一定の制約をつける必要があると思いますが、各大学の裁量を大幅に増やすのが今の時代にマッチしていると思います。そうすれば、各大学も「アドミッションポリシー」についてもっと真剣に考えるようになるでしょう。「うちの大学はこういう学生に来て欲しい」ということを、入試制度の組み立てや入試問題の内容で表現することができます。受験生側も、今以上に「偏差値だけでなく自分に合った大学」を選んで受験するようになるはずです。
どうしても全国統一の基準で管理したいのであれば、大検のように、資格審査試験にすればいいでしょう。「大学に進学したい生徒は、この基準を必ずクリアしてくださいね。無理だったら専門学校や就職を検討した方がいいですよ」ということです。その方が、子どもたちも企業も、社会全体がハッピーになれると確信しています。
(次回に続く…)
大学入試改革最新情報<その2>
- 2017年7月12日 11:42 AM
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大学入試改革は完全に腰砕けとなってしまいました。私は「変わる変わる詐欺」と呼んでいます。
このブログでも、4年前から改革の最新情報を継続的に書いて来ましたが、長いことお付き合いいただいている読者の方は、「話が違うじゃん!」とお感じになっているかもしれません。私に言わないでください。文科省に言ってください(笑)。
今回の改革の大きな柱は以下の4つでした。
①入試日程の前倒し(高3春からの複数回実施)
②すべての科目で記述問題を中心とする
③1点刻みの点数をつけず、A・B・C…等の段階別評価をする
④英語の4技能を測れるように入試問題の内容を改革する
4年前の段階では、これをすべてやり切るとぶち上げたので、受験(予定)生や塾・予備校は、戦々恐々としていたわけです。しかし、蓋を開けてみると、①はまったく変化なし(センター試験と同じ日程で一発勝負!)、②・③については国語と数学でお茶を濁す程度の出題のみ、④についても4年間は猶予期間でマークシート問題と併用ということになりました。非常にわかりやすく言うと、「あまり変わらないじゃん!」というのが正しい見方です。国語と数学の記述問題の対策は多少必要でしょうし、英語も勉強の仕方は変えて行かなければいけないのは間違いありませんが、その程度のことです。
なぜこんなことになってしまったのかと言うと、理想論で組み立てていたことが、物理的に無理だということが判明したからです。複数回実施もそうですが、一番問題となったのは、「記述問題の採点・評価なんか、そんな短期間でできるわけないだろ!」ということでした。大学の現場からは相当反発が大きかったようです。(というより、「そんなの無理でしょ…」という冷めた声の方が多かったと聞きました) 複数回実施については、高校現場からの反対の声が強かったようです。「高3の夏の前に入試を実施するなどあり得ない」ということです。そりゃそうでしょう。
まとめて言うと、文科省が机上の空論で組み立てたことが、まったく現実的ではなかったということです。何年か遅らせて理想に近づけようとしているようですが、物理的に無理なものは無理なのです。抜本からの組み立て直しが必要だと思います。
(次回に続く…)
大学入試改革最新情報<その1>
- 2017年7月11日 3:08 PM
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2020年度(今の中3生)から、大学入試の制度が変更となります。昨日、文科省から実施方針の最終案が公表されました。この後有識者会議等で議論を重ねるようですが、今までの例を見ても大きく変わることはなく、この形でほぼ確定するのではないかと思います。そろそろ細部の確定に入らないと間に合わなくなってしまいます…
変更のポイントを列挙してみます。
〇「センター試験」に代えて「大学入試共通テスト」を実施する。日程は従来のセンター試験と同じとする。
〇国語と数学はマークシート式の問題に加えて、記述問題を3題出題する。
〇理科・社会は当面マークシート式の問題のみ。2024年度(今の小5)から記述問題を導入する。
〇英語は民間の検定試験で代替できるものとする。高3の4月~12月に2回受験する。ただし、マークシート式のテストも2023年度(今の小6)までは併用する。大学ごとに、どちらかか両方かを選択できるようにする。
〇成績については、マーク式問題は1点刻み、記述式問題はA・B・C…等の段階別で評価する。
〇大学ごとの2次試験では、「面接」「小論文」「高校の調査書」「課外活動」等も評価して、生徒の多面的な力が測れるようにする。(一般入試でも調査書を活用できるようにする。ただし、募集要項に活用方法を明記する)
〇推薦入試とAO入試にも学力試験を義務付ける。
(次回に続く…)
スーパークールビズを導入しました!
- 2017年7月10日 1:19 PM
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しかし暑い日が続きますね。今も手元の気温計は32℃を示しています。湿度が高いのも体に堪えます… 6月下旬~7月上旬の平均気温は過去最高だった地域が多いそうですが、これから7月~8月にかけてますますヒートアップして、史上最暑の夏が到来すると噂されています。40度近い日が続くかもしれないと… 恐ろしい話です。皆様、くれぐも熱中症・日射病等にはお気をつけください。水分と共に、塩分も摂らないとダメです。紫外線も強いので、肌や目のトラブルもご注意ください。手や背中が軽い火傷みたいになってしまっている方が多いです。視力が落ちてしまうケースもあるようです。帽子・日傘・サングラス等は必需品です。
真夏や真冬になると改めて思うのですが、建物の中に籠ってクーラーの効いた部屋の中で仕事をしている我々は本当に恵まれていると思います。今日郵便配達のお兄ちゃんと話をしたら、汗だくでくたばりそうになっていて、毎日配達の数時間で1キロは痩せると言っていました。(一瞬魅力を感じましたが(笑)、すぐに打ち消しました) 受験生も、夏期講習で朝から夜まで塾に籠って勉強していればいいのですから、ある意味こんなに楽なことはありません。
ということで、本日よりGSは「スーパークールビズ」を導入します。夏期講習会を挟んで9月中旬くらいまでの期間、(襟つきの)ポロシャツ・綿のズボン等での勤務を可とします。(私はそういう普段着をあまり持っていないので、ユニクロに買い物に行こうと思います) さずかに、どこかの企業のように、アロハ・半ズボン・サンダルというところまでは(私の)勇気がなくて踏み込めません。
通勤時間も含めて職員たちの体力の消耗を防ぐことと、教室の温度を下げ過ぎないで済むようにということが大きな目的です。
保護者の皆様におかれましては、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
ゴールが見えているか?<その7>
- 2017年7月8日 2:09 PM
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大事なことなので何度も書きますが、この部分は、指導者にあたる大人が意識改革・行動変化をしないと改善することは難しいのです。スポーツであれば監督・コーチが、塾であれば講師がまず変わらないといけません。家庭でも、親が「子どもが深夜遅くまで勉強していれば安心」という状態でいると、(本当に優秀な一部の生徒を除いて)変わることはできません。「とにかく時間をかけさえすればいい」という考え方が、成長を阻害し、成果から遠ざけてしまっているのです。
極論かもしれませんが、同じ成果を出すのであれば、かける時間は短ければ短いほどいいのです。
今働き方改革が話題になっています。電通の過労自殺の一件以来、サービス残業等の会社の違法行為についてはかなり厳しい指導が入ることが多くなりました。確かに、会社・上司に問題があるケースが多いと思いますが、日本の場合は労働者の意識改革が併せて必要だと感じています。休みを取ることに罪悪感を感じたり、上司より先に帰るのに抵抗があったりする職場はまだかなり多いようです。
確かに仕事やその成果はとても重要ですが、仕事以外に打ち込めるものがない人生はつまらないものでしょう。休みの日にやるべきことがないという状況は、やはり何かが間違っています。(一方で、今政府が推進している「プレミアムフライデー」や「小中学校の夏休みの分散取得」については、まったく方向性がズレていると思います)
私は今、学校や企業のコンサルをいくつか請け負っていますが、成果を出すことと共に、この働き方改革やイクボス研修(部下が子育てをしやすいように会社の制度や上司の対応を変えること)に携わることが多くなっています。やはり、このあたりについては、50代の幹部職員たちの意識の低さに呆れることが多いです。もちろん、GSの社員たちにも、この部分については口を酸っぱくして伝えています。「自分の人生が充実していないと、生徒の人生を充実させることなどできない」という確信を持っているからです。
そういう意味では、「人生のゴールを見据えて生きているか?」ということが、とても重要だと感じるこの頃です。
ゴールが見えているか?<その6>
- 2017年7月7日 9:35 AM
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受験生が、勉強した時間数で満足してしまうようになったら大変危険です。私は、どちらかと言うと、「勉強時間短縮推進派」です。前回のブログでも書いたように、小6・中3の夏休みや冬休みなど、一定時間をかけないとどうしょうもない局面はありますが、特に学校行事や部活・定期テスト等で忙しい時期は、いかに短い時間で成果を上げるかということを徹底的に追求するべきだと考えています。
具体的には、無駄な勉強をしないことと、取り組む際の集中力が重要になりますが、「時間をかけたら必ず点数に結びつける」という意識を持って取り組めるかどうかがポイントになります。ダラダラ時間をかけていても、点数につながらないのではまったく意味がありません。
昔から、日本の社会全体にそういう風潮があるように感じてなりません。「欲しがりません、勝つまでは」ではないですが、長時間、我慢して取り組むことが美徳とされてしまうのです。スポーツの世界でも、会社での仕事についても、受験勉強についても、そういう時代が長かったと思います。近年だいぶ考え方が変わって来ていると思いますが、まだまだ根深く染み付いている部分も感じます。私の世代(も含めて)より上の世代の皆さんは、なかなかそこを変えるのが難しいのではないかと思います。会社でも、50代以上の幹部たちが旧態依然の考え方から脱却できないため、時代の変化に乗り遅れているケースが多いようです。大手塾においても、古き良き時代を知っているベテラン講師たちが、改革の足枷になっているという話をよく聞きます。
時代は変わりました。あらゆる組織で、いかに最小の努力で最大の成果を出すかを考える必要性が生じています。スポーツの世界では練習時間を増やさずに勝てるようにすること、会社では(残業・休日出勤等しないで)勤務時間を減らした上で成果を出すこと、塾では拘束時間・勉強時間を増やさずに成果につなげることが要求されているのです。そのためには、工夫と徹底的な効率化が必要であることは言うまでもありません。
(次回に続く…)
ゴールが見えているか?<その5>
- 2017年7月6日 4:38 PM
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私は、30年以上この仕事に関わっていて、数千人の受験生たちの様子を間近で見て来ていますが、「受験勉強では、努力が必ず成果につながる」ということには絶対の確信を持っています。
ただし、2つの条件があります。1つは、勉強量や継続して取り組む期間について、ある程度絶対量が必要だということです。受験生としての「基準」が低いと、1日数時間勉強したくらいでかなり頑張った気になってしまいます。GSの小6・中3の受験生たちにとって、夏休みや冬休みは、1日13~4時間くらい勉強するのが当たり前になっていますが、これは世間一般の感覚からするとかなりハードに感じるようです。
また、本気で勉強を始めても、数週間頑張ったくらいで結果が出ないというのは、ある意味当たり前だと言えます。GSのような塾だと、新しく入塾して来た生徒は、(学校ではトップレベルの生徒であっても)周りの生徒たちについていけるようになるまで、少なくとも数ヵ月はかかります。授業の進度とスピード、学習して来ている量、テスト慣れ等、今までの蓄積の部分でかなり差がついてしまっているからです。その期間に我慢ができなくて、「自分はいくらやっても成績が上がらない」「自分には無理」というような感じで諦めてしまったら、いつになっても成績は上がりません。
もう1つの条件は、「正しい努力を正しい方向で取り組んでいれば」ということです。取り組んでいることがまったくズレていたり、やり方を間違っていたら、いくら時間をかけても成果にはつながりません。このパターンに陥ると最悪なのは、ただやり方が間違っているだけなのに、「自分は能力がないからダメだなんだ…」と自信を失くしてしまうことが多いことです。親や塾の講師が、「お前はやる気がないからダメなんだ!」と責めたりすると、さらに状況は悪化します。何度も伝えますが、ただやっていることややり方が間違っているだけなんです。
ここについては最大の企業秘密なので、あまり多くを書くことができないのですが、以下に算数・数学における典型的な例を2つ挙げておきます。
<例1> 応用問題が苦手な生徒が、分からない問題1問に延々と時間をかけて考えている。
<例2> 毎日計算練習をたくさんしている。もちろん、丸つけもして点数を出している。
こんな勉強を続けていたら、時間がいくらあっても足りませんし、成績が上がるわけがありません。
(次回に続く…)
ゴールが見えているか?<その4>
- 2017年7月5日 12:20 PM
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ゴールが見えているかどうかという視点でもう1つ重要なことは、時間の意識についてです。当たり前ですが、入試本番の日程は決まっているので、残された時間は有限です。すべての時間を受験勉強に充てられるわけではないので、限られた時間で成果につなげなくてはなりません。小6・中3の生徒は計算してみるといいと思いますが、実は受験勉強に使える残された時間はそんなに多くありません。効率的に時間を使って行かなくてはならないのです。
しかし、実際には時間を無駄に使っている受験生がたくさんいるはずです。大きく2パターンあります。1つは、勉強以外の余計なことに時間を取られてしまい、なかなか受験勉強に向かえないケースです。学校では部活や悪しき友人関係、家ではテレビやゲーム・スマホに時間を奪われているのがその例ですが、中には特に何をしているでもなく、ボーッとしていたり、毎日のように長い時間昼寝してしまったりする生徒もいます。このケースは非常に分かりやすいので、まずい状況なのかどうかは誰の目にも明らかです。受験勉強の絶対時間を増やさないと話になりません。時には、障害となっているものやことを(強制的な力で)排除する勇気も必要です。
もう1つのパターンの方が、実はとても深刻です。まったくズレていること、無駄なことにかなり時間をかけて取り組んでしまっているケースです。本人も周りもかなり頑張っていると感じているのに、まったく結果が出ないので、受験の戦いがとても苦しいものになってしまいます。
(次回に続く…)
ゴールが見えているか?<その3>
- 2017年7月4日 12:41 PM
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これは受験生だけでなく、仕事をしている大人たちでもあるあるだと感じているのですが、余程気をつけないと、目的と手段を取り違えて取り組んでしまう場合があります。これを間違えていると、いくら時間をかけても成果につながらないという最悪の状況に陥ってしまいます。
受験生で言うと、「入試本番で合格点を取る」ということが最終的な目標・ゴールです。その前段階で、過去問や毎月の模試、毎日の確認テスト等で点数を取ることを目的として取り組むことになります。簡単に言うと、「授業で学習したことや、1度間違えたことを、次に出て来た時にできるようにして行く」ことが受験勉強です。そのために、ノートをまとめたり、暗記に時間を使ったり、練習問題を解いたりするわけですが、それはあくまでも点数を取れるようにするための手段です。そのことが分かっていない受験生は、「ノートまとめに時間を使い過ぎて時間切れ」みたいな間抜けなことをしてしまいます。
もっと言えば、「点数が取れるようにならなければ、勉強する意味がない」ということです。小3~小4くらいの生徒に多いのですが、ノートをチェックすると、宿題は完璧にできている。練習問題もほとんど〇がついている。でも、同じ範囲のテストをやるとまったくできないというケースがあります。保護者の方が付きっきりで見ている場合が多いのだと思いますが、これを続けていると受験生としてどんどんダメになって行きます。小4くらいまでは、家で教えていただいたり、一緒に勉強していただくのはいいと思います。ただし、最終的に「本人が」「自分の力で」解けるようにならないとまったく意味がないということはご理解いただいた上でご協力いただく必要があると考えています。
私は、仕事を進めて行く上でも、このことはかなり意識していますし、部下にも折りに触れて伝えています。
例えば何かプロジェクトを進める際に、ダメな組織ほど、会議のための会議や、形を整えるだけの資料作りに時間を取られます。肝心の「成果を上げる」ということから目が逸れて、上司の顔色を伺う時間も多くなって来ます。「叱られないように、形だけ整える」ようになって来たら末期症状です。受験生でも心あたりがある生徒はいるのではないでしょうか? これは、本人というよりも、上司・指導者・親の責任の方が大きいと思います。上司(指導者・親)が本当の意味で成果にこだわらず、自分が安心できるように、自己満足の世界にはまり込んでいるから部下(生徒・子ども)がそうなってしまうのです。
ための仕事、ための勉強を止めて、徹底的に成果にこだわって行きたいものです。
(次回に続く…)
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