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2022年11月のアーカイブ
いい塾の日<その3>
- 2022年11月23日 10:54 PM
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「受験情報・進路相談に関して安心できる」
わざわざこんなことを書かなくてはいけないくらい、この部分がとてもいい加減な塾が多いということです。大手塾は、会社としては入試情報や過去のデータを豊富に持っていますし、配布物・講演会等充実していると思います。しかし、現場の校長や講師の当たり外れが大きく、残念ながらまともな対応をできない校舎が増えてしまっているのです。
入試制度の変更に迅速に対応できているかどうかで、その部分は簡単に分かります。今年で言うと、都立高校のスピーキングテストへの対応です。いよいよ今度の日曜日に、全都一斉にスピーキングテストが行われるのですが、まったく何も対応していない塾が結構あるようです。信じられないことに、「スピーキングテストは捨てろ」という指導をしている塾もあります。八王子でも、生徒たちから「〇〇塾の生徒たちは、みんな不安になっている」という話を聞きました。
私も、スピーキングテストの(こういう形での)実施には今でも反対ですし、都立高校・都教委は、これでまた大きく信頼を失してしまったと思っていますが、それとこれとはまったく別の話です。実際に入試の点数に入れられてしまう以上、少なくとも生徒たちが不利になるようなことはさせてはならないと考えています。GSでは9月から準備を始めて、現時点で「どういう話し方をしたら点数が上がるのか」というレベルのところまでは生徒たちが理解して、最後の練習に入っています。きっと、みんなそこそこ良い結果は持って帰って来てくれると思っています。
保護者の方にとって一番重要なのは、一般論ではなく、我が子の進路をどうしたらいいのか?ということです。志望校・受験校の選択、合格した後の進学校の決定、さらに言えば将来の方向性等、子どものことを分かっていて、親身になって相談に乗ってくれる講師の存在が絶対に必要です。熱意は必要ですが、熱意だけではまともな進路指導はできません。入試制度・学校ごとの情報・リアルな合格ライン・本人の適性・入試問題との相性等が完全に把握できていないと難しいのです。もちろん経験は必要ですが、日々勉強して情報をアップデートしていないと、ベテランでもとんでもない進路指導をしているケースがあります。
学校ではまともな進路指導を受けられないので、塾がそれをやり切らないと存在価値がなくなってしまいます。ただし、その部分できちんと情報を提供してくれて、安心して相談に乗ってもらえる塾はそんなに多くないのが現状です。保護者の皆様の、塾を「選ぶ眼」が重要になっているのです。
いい塾の日<その2>
- 9:59 PM
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「成績が上がる・志望校に合格できる」ということは、塾にとっても、生徒・保護者にとっても、非常に重要な要素ではありますが、それができていれば「いい塾」かというと、そうは言い切れません。数学的に言うと、「必要条件ではあるけど、十分条件ではない」ということになります。
他の要素を見ていきます。
「子どもたちが楽しく通える」
これも重要な要素です。嫌々通っていたのでは長続きしませんし、成果にも繋がらないでしょう。
ただしここでも、何を持って「楽しい」と言うかで、議論が分かれるところです。先生がギャグや面白い話を連発して、授業が脱線することが多く、子どもたちの(バカ)笑いが絶えないような塾は、子どもたちが楽しいと言うかもしれません。仲の良い友だちがたくさんいて、会って話ができる(下手をすると授業中でも)ことに喜びを感じて通う生徒もいると思います。しかし、それを持って、「楽しい塾」だと言っていいのでしょうか?
私が考える楽しい塾とは、「知らなかったことを知ることができる喜び」や「知的好奇心」を持つことができ、「成績も含めて、日々自分が成長できていることを実感できる」塾です。もちろん、良いライバル・仲間や、講師たちと切磋琢磨して、瑞々しい人間関係を築くことに喜びを感じることは、とても良いことだと思います。
子どもが塾で体験授業を受けて帰って来た時に、興奮して「楽しかった〜!」と言うケースは多いと思います。その時に親は、どういう次元で楽しかったと言っているのかを冷静に聞き取る必要があると思います。ただチャラチャラして楽しい、仲の良い友だちがいっぱいいておしゃべりできて楽しい、というレベルの塾に入れてしまうと、「ただ行かせているだけ」になってしまうことが多いので、注意してください。
いい塾の日<その1>
- 11:25 AM
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いい夫婦の日の話題を書いていて思い出したのですが、11月19日は「いい塾の日」でした。(その前のテーマで引っ張り過ぎたために、書くタイミングを逸してしまいました…)
昨年の「いい塾の日」に、KADOKAWAから出版となった「自学力の育て方」は、1年経った今でも、ロングテール商品として、コンスタントに売れているようです。各塾の新入生の方が、(半強制的に)買わされているのだと思いますが…(苦笑) ちなみに、何人もの塾長による共著なので、印税は大したことありません…
私は、この数十年間、「いい塾」とはどんな塾なのかを常に考えています。「いい塾」の定義は、時代によっても変わっって来ていますし、生徒の学力レベルや性格によっても変わって来ます。なので、一概には言えないのですが、それを承知の上でまとめてみます
「成績が上がる・合格率が高い」
塾として生徒をお預かりしている以上、どのカテゴリーでも、どんなタイプの塾でも、これは大前提です。どんなに綺麗事を言ったって、ここができない塾は早く廃れるべきでしょう。「ただ決まった時間だけ子どもたちを預かって、成果は関係ない」という塾もあるかもしれませんが、それは塾ではなく、学童・託児所のカテゴリーです。
ただし、注意しなくてはならない点が3つあります。1つは、「成績が上がる」の成績の意味です。目の前の学校のテストでの点数なのか、入試を前提とした模試での成績なのか、最終的な入試問題での得点力なのか、どこをターゲットにしている塾かを間違えてしまうと、入塾した後に後悔することになります。もちろん、そのいくつか、あるいはすべてを目的にしている塾が多いわけですが、塾によって得意・不得意がありますし、そもそもその塾のシステムでは、そこの成果につなげるのは最初から無理だということもあります。
2つ目は、本質的な意味で成績を上げるのには時間がかかるということです。学校の範囲が決まったテストの点数は、それこそ一夜漬けでもある程度点数を伸ばすことができます。しかし、テストが終わった途端にそれをきれいさっぱり忘れてしまうのでは、意味がありません。どんなレベルやタイプの問題が出ても、着実に点数を取ることができる実力をつけるためには、生徒が本当に頑張ったとしても、短くて半年、普通は1〜2年かかります。学習習慣の確立、悪い癖やケアレスミスの撲滅、反復訓練の継続、難問への問題慣れ等に時間がかかるからです。GSが講習会だけの生徒を受け入れていない理由がここにあります。カリキュラムのズレ等の問題もありますが、数週間だけお預かりしても、本質的な意味で成果につなげてあげることは難しいと考えているためです。
3つ目は、「志望校の合格率」と言った時の志望校についてです。極論を言えば、ランクを落とさせて確実に受かる学校だけ受けさせれば、合格率はほぼ100%になります。それでは学校の指導と同じですし、塾に来ていただく意味がなくなってしまいます。GSでは、多少成績が足りなくても、本番次第でチャンスがあり、本人が(保護者の方も)それでも挑戦したいという覚悟を決めているのであれば、受けさせる場合が多いです。それで「奇跡の合格」を勝ち取って来る生徒も結構いますし、残念な結果が出ても、最後までやり抜いた経験は、その後の人生で必ずプラスになると考えているからです。各塾の合格率を見る時には、そういう背景まで理解して見る必要があるということです。
※う、やばい。このシリーズもかなり長丁場になりそうな予感が…
いい夫婦の日
- 2022年11月22日 11:22 PM
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今日は11月22日。「いい夫婦の日」です。「宿題」を出してみるもので、保護者の皆様から結構反応がありました。
「それは知らなかった」
「毎年お花をもらっています」(素晴らしい!)
「今さら、ちょっと恥ずかしい…」
「冗談でしょ。ないない!」(ノ_<)
と、反応はいろいろでしたが、夫婦の関係を見つめ直す機会は提供できたようで良かったです。
私も朝一でお花を買いに行ったのですが(これで11年目!)、あれこれ迷って30分くらいかかってしまいました。2歳児が退屈して暴れるので、それをあやしながらだったこともあります。予感はしていたのですが、花屋さんで、GSの保秘者の方2名と遭遇しました。ただし、パートナーへのプレゼントとしてお花を買いに来たのかどうかは、お聞きすることができませんでした…
本当は、一緒に(2人きりで出かけるのがなかなか難しいのですが)ランチかディナーに行きたいところでしたが、妻は今日も朝から夕方までダンスのイベントで出かけていて、すれ違いで私が夕方から夜まで仕事だったので、お花を渡して感謝を伝えられたのは、夜10時くらいになってしまいました。喜んでもらえて良かったです。
GSの妻帯者の職員(在籍者の半分)には「業務指示」として出したのですが、誰からも報告がありません…(苦笑)
親として絶対にやってはいけないこと<その15>
- 2022年11月21日 11:06 PM
- 未分類
「子どもと真剣に向き合うことから逃げること」
子育てをしていると、子どもに生じる様々な問題に直面します。受験生にとっては、成績が上がらないというのも大きな問題だと思いますが、健康上の問題、いじめ・不登校、ゲーム・スマホ依存、友だち関係のトラブル、習い事の問題、親への反抗・非行等、子供の発達と共に、次から次へと様々な問題が降りかかって来ます。(4人も子どもがいると、毎日その対処だけで1日が終わってしまう感じです苦笑) ある問題は自分で解決させ、ある問題は親が一緒になって解決し、ある問題は一旦放置して、何とか乗り切って行くわけですが、その過程において、親の役割がとても大きいことは間違いありません。
皆さん仕事や家事で忙しいでしょうから、毎日毎日は難しいと思いますが、ここぞという場面では、子どもと真剣に向き合ってほしいのです。ちょっと脅かすような言い方になって恐縮ですが、そのタイミングを逃してしまうと、結構取り返しがつかなくなってしまうこともあると思います。我が家の娘や息子たちについても、今振り返ると、あの時早く対応しておいて本当によかった…と思う案件がいくつかあります。あのまま気付かずに放置していたり、気付いてもその問題を解決することを親が避けていたら…と考えると、ちょっとゾッとします。具体的な事例は書けませんが、娘とは夜中に叩き起こして2人きりで数時間話し合ったことがありますし、息子とは2人だけで高尾山のサル園に行って、サルに餌をあげながら(笑)数時間話をしたことがあります。普段はなかなか真面目に話を聞かない子たちですが、さすがに親の本気度が伝わったのか、2人とも涙を流しながら真剣に話を聞いて(して)くれました。子どもが中学生・高校生くらいになってしまうと、なかなか難しくなって来るのはよく分かります。しかし、そこで親が逃げてはダメなのです。子どもに起こっている問題を解決したいのであれば、子どもと真剣に向き合うべきではないでしょうか?
私の(塾講師としての)経験から言うと、こういう時こそ父親の出番だと思っています。その際のアドバイスとしては、まずはじっくり話を聞く(聴く)ことに徹するべきだということです。次にやるべきことは「共感」です。2人きりで時間を取ったとしても、いきなり説教を始めてしまったら、子どもはすっかり心を閉ざしてしまうかもしれません。
その段階をクリアできて、家庭内だけでは解決できないことが分かったら、学校や塾の先生に相談したり、他の子の保護者と話をしたりすることが必要になります。そういう場面こそ、親の丹力が問われることになります。やみくもに感情的にならずに、お願い・主張すべきことはきちんとすることです。もちろん、協力いただくことに感謝の思いを伝える必要もあるでしょう。
ここまで親が腹を括って対応すれば、だいたいの問題は解決できると思います。もしその場では解決できなかったとしても、親が真剣に子どもに向き合ったことで、子どもの中での親に対する信頼感は増すはずです。長い目で見れば、良い方向に向かって行くでしょう。
子どもに起こる問題から逃げないで、真剣に子どもと向き合い、全力で解決しようとすること。これが子どもの信頼を得るために、一番重要なことだと思います。
※これで、このシリーズは一旦終了です。15回まで来るとは、思ってもいませんでした。やはり、自分が親の立場になったことが大きいと思いますが、書きたいことが次から次へと出て来て困りました…
親として絶対にやってはいけないこと<その14>
- 12:15 AM
- 未分類
「お金についてネガティブなイメージを与えること」
私はFPとして、高校・大学でお金に関する授業・講演を担当させていただく機会が多いのですが、子どもたちがお金に対して、ネガティブなイメージを持っていることが多いことに驚いています。マイナスイメージは、大きく2つに分類することができます。
◯お金を稼ぐのは悪いこと・恥ずかしいこと
→このイメージが染み付いてしまっている子どもたちが、本当に多いのです。「相手を騙したりして、悪いことをしないとお金が稼げない」と思っている場合もあるのですが(これも困ったものです)、そこまで行かなくても、「お金を稼ぎたい」と言うのは恥ずかしいことなので、人前で公言してはいけないことだと思っている子どもは結構います。
私は、「勉強を必死にやっている」と言うのは格好悪いことだと思っている子どもが多いことと、何か通じる部分があると感じています。(ちなみに、「スポーツを必死にやっている」と言うのは問題ないのだそうです)
これについては、親の仕事観がそのまま反映されているような気がします。「我慢して嫌な仕事に取り組んだことと引き換えに、お金を貰える」というようなイメージを親が持っていたら(実際にそんな風に日々仕事に取り組んでいたら)、子どもがそう思ってしまうのも無理はありません。勉強についても同じだと思います。親が勉強は我慢して嫌々やるものだということを、刷り込んでしまっているのです。親自身が楽しく仕事や勉強に取り組んでいる姿を見せれば、子どもも自然とそうなって行くはずです
◯自分の家は貧しいので、将来もきっとお金で苦労する
→お金に対して卑屈になってしまっている子どもも多いように感じます。子どものうちから、家庭が経済的に余裕がなく、買ってほしいものを買ってもらえなかったり、苦労して来たことが前提になっていることが多いのかもしれません。このまま将来も、お金で苦労することになるのではないかという不安を持ってしまうことは、仕方ないことなのかもしれません。(私自身が子どもの時にそうでした) 昨年話題になった「老後2,000万円不足問題」も、根っこは同じだと思います。
親としては、お金がないならないで、そのことで必要以上に卑屈にならずに、子どもにも事実と将来の見通しをきちんと伝えて、前向きに取り組んでいる様子を見せる必要があると思います。親が子どものために必死にお金を工面している様子が伝われば、お金がないことによって、子どもがグレてしまうようなことはないと思います。
親として絶対にやってはいけないこと<その13>
- 2022年11月20日 8:15 PM
- 未分類
「子どものために自分を犠牲にすること」
野生の動物には、「自分の命を懸けてでも我が子を守る」という本能が備わっているのだそうです。デレビのドキュメンタリー番組等で、野生の動物が我が子を守るために、天敵に立ち向かって行くような場面を観たことがある方は多いと思います。最終的には自分が食われてしまうこともあるわけですが、それによって我が子の命が守れるのであれば、親としては本望なのだと思います。人間の場合どうなのでしょう? 例えば、子どもと2人きりで部屋にいる時に、腹を空かせたライオンが唸りながら部屋に入って来たとします。(なかなかないシチュエーションだと思いますが…) その時に、自分が身を挺してでも我が子を守れると言い切れるでしょうか? 私は「できる」という結論に達したので、まだまだ親としての誇りを持って我が子と向き合って行けそうです。
今回の話題は、そういう次元の話ではありません。子どもの幸せのために、親が(お母さんに多いです)自分をあえて犠牲にしてしまっている方が多いように思います。自分がやりたいことを我慢して、買いたいものも買わず、身なりにもあまり構わず、子どものために尽くしているというイメージです。中には、「自分が贅沢をしてはいけない、幸せになってはいけない」という暗示をかけてしまっている方もいます。「子どもが幸せになってくれるのであれば、自分は不幸でもいい」というようなことを、おっしゃっていた方もいました。確かに、その方の表情・言葉等からは、「不幸せオーラ」が出ていました。残念ながら、子どもの方も幸せそうな感じではありませんでした。私には、不幸せオーラが連鎖しているように見えました。
子どもは、親の様子をよく見ています。親が幸せになる努力をしていないのに、子どもに幸せになれと言っても説得力がありません。子どもによっては、「自分は親以上に幸せになってはいけない」という暗示をかけてしまっている場合もあるようです。
私は、一番身近な大人である親が、子どものロールモデルにならなくてはいけないと思っています。「お父さんみたいになりたい」「お母さんが憧れ」というような存在になってほしいのです。そのためには、何歳になってもお洒落でかっこいい大人でいるべきですし(ドキッ😓)、仕事・勉強や家事等に溌剌と取り組んでいる姿を子どもに見せる必要もあるでしょう。少なくとも、仕事の愚痴や上司・お客さんの悪口等をずっと家で言っていたり、生活の不安や疲れ切っている様子ばかり伝えているようでは、親のようになりたいとは思ってくれません。
子どもを幸せにしたいのであれば、まずは親自身が幸せになる努力をするべきです。新しいことに挑戦したり、人生を楽しんでいる様子を子どもに見せるべきです。昨日も書きましたが、夫婦仲が良いところも子どもに見せつけるぐらいでいいのです。私は、未婚・少子化が進んでいる理由の1つとして、自分もこういう家庭を築きたいと思えていない子どもが増えていることがあると思っています。
我が子たちに、「パパとママ、仲いいよねー♡」とか、「なんか毎日楽しそうだねー」とか言われることがあるのですが、これは親としてとても嬉しいことです。1度長女に、「パパ、子育てを頑張っていて偉いよねー」と言われた時は、どう反応していいのか困りましたが…(笑)
親として絶対にやってはいけないこと<その12>
- 12:57 PM
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「損得だけでものを考える価値観を植え付けること」
最近の若者は(この表現を使った時点で「年寄り確定なのだそうです…)、昔に較べて損得だけでものを判断し、その基準で行動するケースが増えているように感じます。嘘みたいな本当の話ですが、昔の教え子と話をしていて、結婚する・しないの話になった時に、「先生、結婚ってコスパが合わないですよね?」と言われて愕然としたことがあります。その場では説教をする気力も萎えてしまい、別の話に切り替えた記憶があります。結婚相談所で相手を検索する際にも、相手の収入はもちろん、結婚した後に自分が楽になるかどうかとか、損か得かの基準で選んでいるケースがとても多いです。相手を好きになってしまい、結婚したら経済的にも生活面でも少し大変になるけど、それでも2人で力を合わせて乗り越えて行きたい…というような場面はお目にかかったことがありません。
対人関係がうまく行かない若者が増えているのも、このあたりに原因があるように思います。自分にとって利益にならない人とは付き合わないとか、相手と接する時に自分のことばかり考えた発言をするとか、相手の立場を尊重して、今回は自分が折れておく(貸しを作っておく)というようなことができない人が増えているのだと思います。損をしてでも相手のために尽くせという、義理と人情・浪花節の世界ばかりがいいとは思いませんが、様々なことに打算的になっていると、本当の意味で瑞々しい人間関係は築けないと思います。
この部分については、私は親の責任が大きいと考えています。子どもの頃から、目の前の損得勘定で物事を進める習慣が身に付いてしまっているのではないでしょうか。もしかすると、親自身がそういう価値観に染まってしまっているのかもしれません。お金を大切にすること、収支を考えて計画的に行動することは、決して悪いことではありません。何かを進める時に、コスパやタイパ(時間効率です)を考えて行動することも必要です。しかし、人間関係の構築をしようとする時や、本当に緊急性がある時等、ある部分では損得を度外視して考えなければいけない場面があることも、しっかり理解しておく必要があると思います。そのことを本当の意味で伝えられるのは、親以外にいないと思っています。
会社の経営者で、この部分を指摘される方が多いのは事実です。「あの人は儲けることしか考えていない」というような揶揄をされてしまうわけです。その立場になってみるとよく分かりますが、企業を経営している以上、そのこと自体は間違っているとは思いません。従業員やその家族を守らなければなりませんし、株式会社は株主のためにも利益を上げる責務があります。しかし私は、物事を損得だけで考える人間にはなりたくないと強く思っています。そして、我が子たちにもそのことはきちんと伝えて行くつもりです。将来幸せになるために、とても重要な資質だと考えているからです。
親として絶対にやってはいけないこと<その11>
- 12:02 AM
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条件付きストロークとは、何か条件を設定して、それをクリアできたらプラスのストロークを与え、できなかったらマイナスのストロークを与えるということです。
「テストで◯◯点取ったら、◯◯を買ってあげる」とか、「宿題を忘れたら、おやつ抜きね」とか、かなりの保護者の方が、普段から何気なくやってしまっているのではないかと想像します。時にはそういう場面があってもいいと思いますが、これが日常的・継続的になってしまうと、子どもにはマイナスとなることが多いのです。
条件をつけても、プラスのストロークだけならいいじゃないかと思われる方がいるかもしれませんが、それは誤解です。「テストで点数を取れた◯◯くんのことは大好きよ」と伝えるということは、「テストで点数を取れない◯◯くんのことは嫌い」という裏メッセージを送ってしまっていることになるのです。子どもたちは、そのことにとても敏感です。
子どもたちの「自己肯定感」がよく話題になりますが、どうも世間一般では、自己肯定感の意味が曲がって伝わってしまっているように感じています。勉強やスポーツが得意だったら自己肯定感が上がるかというと、そういうものではありません。「自分はありのままでいいんだ」と思えること、もっと言えば、「ありのままの自分を親が愛してくれていると思えること」が大きいと思うのです。これを専門用語で言うと、「存在承認」と言います。
子どもが生まれたばかりの時は、すべての親がこれをできていたはずです「生まれてくれてありがとう」「きみがこの世にいてくれるだけで、ママ(パパ)は幸せだよ」と思っていましたよね? それが、いつからか「◯◯をするようになった!」という「行動承認」が中心になり、「テストで点数を取れた!」「スポーツの試合で勝った!」という「成果承認」が中心になってしまうのです。
まだ遅くはありません。我が子に、「ありのままがきみが大好きだ」ということを伝えてあげてください。受験生であれば、「志望校に落ちたって、あなたへの愛情は何も変わらない」ということを(入試の前に)伝えてください。それだけで、どれだけ肩の力が抜けて、のびのびと力を発揮できるようになるか…
あ、その前に、まずはパートナーに対してが先かもしれませんね。きちんと言葉で感謝・愛情を伝えたのはいつ以来ですか? 明後日、11月22日は「いい夫婦の日」です。花を買って帰って、ハグすることが推奨されています。こんな良い機会はありません。このブログを読んでしまった方への「宿題」です。
私の経験上、夫婦仲が良いご家庭は、子どもも優しい子に育ちますし、受験でも良い結果が出る場合が多いです。子どもに、「パパとママは、何でそんなにラブラブなの…?」と言われるくらいでちょうどいいと思っています。
親として絶対にやってはいけないこと<その10>
- 2022年11月19日 10:20 PM
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「条件付きストロークを与え続けること」
これは、心理学・カウンセリングの専門用語なので、少し解説が必要だと思います。ストロークというのは、親が子どもにする働きかけのことです。身体的なものと精神的なもの、プラスのものとマイナスのものに分類できます。具体例を挙げると…
プラスのストローク → 褒める・認める・ご褒美をあげる・笑顔を向ける・頭をなでる・抱きしめる etc…
マイナスのストローク → 叱る・けなす・罰を与える・怒った顔を向ける・体罰・精神的に追い込む etc…
親は子どもに対して生まれた時からずっと、意図しているしていないに関わらず、ストロークを与え続けています。もちろんプラスのストロークをたくさん与えてあげた方がいいわけですが、ついマイナスのストロークを与えてしまうこともあるでしょう。そうしないと子育てが回らないことは、子育て経験者でなくても、理解はできると思います。
子どもたちは、親からのストロークを欲しがっているわけですが、実は何ももらえないよりは、マイナスのストロークでも欲しいと思っていることがあります。子どもにとって一番辛いのは、親に無視されたり、無関心でいられることなのです。無視されるくらいなら叱られた方がいいと思っている子は結構多いです。少年院に入ってしまうような非行を犯した少年は、親に褒められたことはもちろん、叱られたこともほとんどないということを言うことが多いそうです。そこまでのレベルではなくても、思春期になって、親の関心を引きたいがために悪いことをしてしまうというケースは結構多いと思います。親としては、子どもに対して(年齢や場面に応じて)適切にストロークを与えて行くことが、とても重要になるわけです。
ここまでお読みいただいた方は、「条件付きストローク」とはどういうものか、何となく分かって来たのではないでしょうか?
(次回に続く…)
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