- 2022年11月20日 12:57 PM
- 未分類
「損得だけでものを考える価値観を植え付けること」
最近の若者は(この表現を使った時点で「年寄り確定なのだそうです…)、昔に較べて損得だけでものを判断し、その基準で行動するケースが増えているように感じます。嘘みたいな本当の話ですが、昔の教え子と話をしていて、結婚する・しないの話になった時に、「先生、結婚ってコスパが合わないですよね?」と言われて愕然としたことがあります。その場では説教をする気力も萎えてしまい、別の話に切り替えた記憶があります。結婚相談所で相手を検索する際にも、相手の収入はもちろん、結婚した後に自分が楽になるかどうかとか、損か得かの基準で選んでいるケースがとても多いです。相手を好きになってしまい、結婚したら経済的にも生活面でも少し大変になるけど、それでも2人で力を合わせて乗り越えて行きたい…というような場面はお目にかかったことがありません。
対人関係がうまく行かない若者が増えているのも、このあたりに原因があるように思います。自分にとって利益にならない人とは付き合わないとか、相手と接する時に自分のことばかり考えた発言をするとか、相手の立場を尊重して、今回は自分が折れておく(貸しを作っておく)というようなことができない人が増えているのだと思います。損をしてでも相手のために尽くせという、義理と人情・浪花節の世界ばかりがいいとは思いませんが、様々なことに打算的になっていると、本当の意味で瑞々しい人間関係は築けないと思います。
この部分については、私は親の責任が大きいと考えています。子どもの頃から、目の前の損得勘定で物事を進める習慣が身に付いてしまっているのではないでしょうか。もしかすると、親自身がそういう価値観に染まってしまっているのかもしれません。お金を大切にすること、収支を考えて計画的に行動することは、決して悪いことではありません。何かを進める時に、コスパやタイパ(時間効率です)を考えて行動することも必要です。しかし、人間関係の構築をしようとする時や、本当に緊急性がある時等、ある部分では損得を度外視して考えなければいけない場面があることも、しっかり理解しておく必要があると思います。そのことを本当の意味で伝えられるのは、親以外にいないと思っています。
会社の経営者で、この部分を指摘される方が多いのは事実です。「あの人は儲けることしか考えていない」というような揶揄をされてしまうわけです。その立場になってみるとよく分かりますが、企業を経営している以上、そのこと自体は間違っているとは思いません。従業員やその家族を守らなければなりませんし、株式会社は株主のためにも利益を上げる責務があります。しかし私は、物事を損得だけで考える人間にはなりたくないと強く思っています。そして、我が子たちにもそのことはきちんと伝えて行くつもりです。将来幸せになるために、とても重要な資質だと考えているからです。
コメント:0
トラックバック:0
- この記事のトラックバック URL
- https://www.gssk-h.com/blog/wp-trackback.php?p=19085
- トラックバックの送信元リスト
- 親として絶対にやってはいけないこと<その12> - GS進学教室 より

