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2013年1月のアーカイブ
高校入試スタート!
- 2013年1月22日 10:30 AM
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本日より、高校入試がスタートしました。私立高校の推薦入試が、1月22日に解禁(この日以降入試を行ってよいということ)になるのです。推薦入試とは言っても、併願推薦(実質滑り止め)入試もあるので、私どもの生徒も、ほとんどの生徒が受験に向かいます。ほとんどが埼玉県・山梨県の高校です。山奥の高校が多いため(失礼!)、雪が降ると大変です。今日はちょっとホッとしました… 中には、第一志望校のA推薦(単願)で受験する生徒もいるので、生徒はもちろん、職員室もさすがに緊張感が出てきました。
都立高校の推薦入試は、今度の日曜日~月曜日にかけて行われます。今年から、すべての高校で、面接に加えて、作文と集団討論が入試に加わったため、ほとんどの学校が2日間に渡って入試を行います。作文と集団討論の対策は、ほぼやりきってきたので、あとは今週、個人面接の最終確認をして送り出します。入試が2日間に渡るため、初日の入試が終わった時点で状況を聞き取って、翌日に向けて対策を再度立て直すことが重要になります。
東京の私立中入試が2月1日からスタート。都立中の適性検査は2月3日です。本当のカウントダウンに入りました。悔いを残させないように、最後まで全力で取り組ませたいと考えています。
学校の民間人校長は機能するか?<その2>
- 2013年1月21日 10:41 AM
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民間企業で大きな実績を上げたからと言って、学校の校長として成果を上げられるとは限りません。組織マネジメント能力に長けていることはもちろんですが、教育者として子どもたちへの愛情を持ち続け、学校組織の表と裏に精通し、PTAや地域と関係をうまく築くことができて、教委ともある場面では対峙できるような人物でないと、大きな成果は残せません。
民間人校長としては、杉並区和田中で校長を務めた藤原和博さんがよく取り上げられますが、あの方は別格中の別格です。民間企業(リクルート)での経験・実績はもちろんですが、教育者としても、前述した様々な問題に対して、バイタリティ持って、ある時は教員や教委とやり合いながら、周囲の信頼を勝ち取っていくことができました。地域の大人たちを巻き込んだ「よのなか科」や、土曜の寺子屋授業(通称ドテラ)、塾の講師による補習等、当時の公立中学校としては、斬新な(見方によってはとんでもない)改革を次々と成し遂げていったのです。
しかし、民間人校長登用が必ずしもうまくいっているわけではありません。民間企業では、皆さんそれなりの実績を持っている方ばかりですが、企業と学校の違いに戸惑い、あるいは暴走し、様々な問題も噴出しています。つい最近のことですが、私の塾の地元八王子にある都立高校の校長が「クビ」になりました。昨年の入試の際、合格発表前に知人に合否結果をメールで伝えたことが公になったのです。私も一度お会いしたことがありますが、この方は、元東京電力の部長職にあり、鳴り物入りで民間人校長として任用された方です。公務員としての規範意識に欠けていたわけですが、民間の企業では(あるいは私立高校では)許されることが、公立の高校では許されないという当たり前のギャップの前に、職を失い、社会的制裁を受けることになってしまいました。
もう10年近く前のことになりますが、広島県尾道市の小学校で校長が自殺しました。この方も民間(銀行の幹部だったと記憶しています)からの登用でしたが、学校という組織に馴染むことができず、命を落とすまでに追い込まれてしまいました。直接の引き鉄は、国旗の掲揚を巡って教委と現場の教師に挟まれ、上からも下からも突き上げられたことが原因だと報じられました。その後の報道で、周囲のフォローがまったくなく、孤立無援状態になっていたという話もありました。
前出の藤原さんは、和田中の校長を辞した後、大阪府で知事時代の橋本さんのブレーンとして仕事をされていたこともありますが、「民間人校長の半分以上は失敗だった」とコメントしています。このことからも、いかにハードルが高いかが分かるのではないでしょうか?
昨日書いた通り、大阪市でこの4月から民間人校長たちが着任します。平均年収は1000万近いそうです。この方たちが作成した、「校長になったら新たに作りたい科目」案の一覧を見ました。「親直し科」「遊ぶ科」「楽しんでる科」「やってみる科」「いいかげん科」「だいじょうぶ科」… 名前だけ見る限り、???ですが、今後の成果に注目したいと思います。
学校の民間人校長は機能するか?<その1>
- 2013年1月20日 1:18 PM
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大阪の体罰による自殺事件は、その後も様々余波が続いています。橋下市長が、例の高校の体育科の入試中止、教員全員の異動、それをしない場合は予算を執行しない(給料を払わない)ということを表明し、それに対しての反対運動も大きくなり、収拾がつかなくなっているのです。これらの混乱については、マスコミの報道の仕方にも責任があると感じますが、とにかく生徒たち(在籍生徒及び受験志願者)にこれ以上被害が及ばないように事態を収めて欲しいと切に願います。明日、市教委が何らかの結論を出すとのことなので、注目して待ちたいと思います。
私が本日触れたいのは、橋下市長が上記の高校以外について表明しているもう1つのことについてです。「大阪市の公立学校については、校長をすべて民間人に交代する。しかも、次年度(つまりあと3ヵ月)からそうしたい」と発言しているのです。
実は大阪市は、昨年からその動き(募集→採用活動)を行っていて、現時点ですでに11名の合格者が決定しています。本当は50名の校長を民間から採用したかったようですが、928名も応募があったにもかかわらず、「優秀な人が少なかった」との理由で、今まで通り、内部(現教頭等)の合格者(52名/応募者362名)を多くせざるを得なかったそうです。
もともと橋下市長は、「公務員はどうしょうもない(ろくに仕事をしないで高い給料をもらっている)」という考え方を根底に持っているのですが、今回の事件で、学校としての隠蔽(はっきり言えば校長としての怠慢)があったため、「もう公務員校長はいらない」と考えたとしても(いいか悪いかは別にして)不思議ではありません。
私は、今の大阪の教育の現状を考えると、民間人校長でも、余程優秀な人でないと務まらないと考えています。地域的な難しさもあると思いますが、一番難しいと感じる要因は、民間の経営者と違って、予算と人事の執行権を持てないことです。民間の社長であれば、基本的にすべて自分で決定し、日々のマネジメントを行うことができます。しかし、学校の校長の場合は、予算は市長が、人事は教委が握っているため、手足をもがれた状態です。民間で言うと、一支店長より権限がないかもしれません。その前提で、公務員体質がすっかり染み込んだ(実際に公務員なのですから、これ自体は悪いことではありません。民間の社員とは意識が違うという意味です)学校の中に1人で飛び込んでいくのですから、普通に考えたら最初から限界が存在していると感じるのです。少なくとも、(能力があるかないかは置いておくとして)私には自信がありません。
(次回に続く…)
教育改革への塾としての対応
- 2013年1月19日 1:58 PM
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今日は土曜日なので、午前中から個別指導の授業が何件か入っています。いずれも、(小6・中3・高3の)受験直前追い込み指導です。この時期は、問題の出来具合や気持ちの持ち方で生徒の調子がガラッと変わってしまったりするので、何をやらせるか、どういう声をかけるか等、我々もとても気を遣います。
もし、学校の週6日生が導入されたら、土曜日を使ってのこういう追い込み指導ができなくなるわけで、塾としては様々考えなくてはならないことが出てきます。土曜日の夕方以降は(集団の)平常授業が、日曜日は会場テストや日曜特訓の予定が詰まっているので、なかなか個別指導をじっくりという時間が取れません。GSでは、授業料が100分間5000円と(他の個別指導塾と較べると)廉価であることもあり(はい、営業です(^_^;) )、今までは特に土曜日の個別指導のニーズが大きかったのです。さて、どうしたものか…
また、新たにビッグニュースが飛び込んできました。都立の小学校が、開校に向けて準備をスタートしたのです。都は、まだ検討段階だとしていますが、それに向けた予算を2013年度に1000万円計上しており、「本気モード」が窺えます。
猪瀬知事が会見で、「中学・高校と、受験、受験で区切られていく教育が正しいのか、新しいモデルとしてスタートしてみる」と発言しました。ということは、当然、小学校に入学すれば高校まではほぼ無条件で進級できるわけで、こうなると、もちろん全国でも(公立では)例を見ない形の学校が誕生することになります。
入試問題(適性検査)がどうなるのかがとても興味深いですね。まさか、記述・作文を出題することはないでしょうし、「検査(学力試験は実施しないという意味)」と銘打つ以上、私立小学校と同じような形式(いわゆるお受験)とは一線を画すはずなので、ちょっと想像がつきません。行動観察(ある意味で集団討論???)のような形は面白いと思いますが…
都立中受検指導の第一人者を標榜する私としては(自分で言うな!笑)、都立小受検の指導にも手を染めないとならないのでしょうか? いずれにしても、とっても面白い、そして大変な仕事になることは間違いありません。
受験生の保護者の皆様へ
- 2013年1月18日 10:16 AM
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保護者の方が、入試直前にいかに平静を保つか? これがなかなか難しいようです。(「そうそう!」という突っ込みがたくさん聞こえます)
私が感じるのは、小学生(中学受験)の保護者の方は、それこそ一緒に闘うので、そういう意味での焦燥感・イライラ感はないのではないかと思います。入試当日も、合格発表も、ご自分の目で見届けるでしょうから、臨場感は味わえますしね。
しかし、中学生(高校受験)の保護者の方は、ほとんど手出しができません。普段の勉強についてもそうですし、入試当日に高校まで一緒について来る方は非常に少ないのが現状です。都立高校では、合格発表すら、保護者の方の姿は多くありません。
また、中3ぐらいになると(特に男の子は)、親とあまり話をしない子も少なくないため、保護者の方は、状況がつかめない辛さがあるのだと思います。口では、「もう、本人に任せていますから…」とおっしゃる方でも、家での様子を生徒から聞くと、「調子はどうなの? 大丈夫?」と顔を合わすたびに聞かれるので、困っている(生徒は「うざい」という言葉を使います)というような話も聞きます。
あと1ヵ月。ここからが保護者の方が、一番苦しい期間だと思います。しかし、本人の方がもっと苦しいはずです。子供たちは、それを懸命に隠して闘っています。保護者の方も、気持ちを強く持って欲しいと思います。
1つどうしてもお伝えしたいことは、生徒たちは、今まで本当によく頑張ってきているということです。入試の結果は、間もなく出ますが、その結果によって、今までの努力の価値が上下するわけではありません。そういう意味では、合格・不合格がすべてではなく、入試に向けて頑張って蓄積したものを、その後の人生でどうやって活かしていくかの方が重要だと思います。今まで長期的に頑張ってきたことのすべてが入試であって、わずか1日ですべてが評価されるわけではないということです。
保護者の方にも、そういう視点を持っていていただければ、必要以上に緊張したり、イライラしたりしないで済むのではないでしょうか?
善意の押し売りはやめよう
- 2013年1月17日 12:33 PM
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昨日届いた、あるメルマガの内容についてです。簡単に要旨をまとめると、以下のようになります。
「月曜に雪が結構積もったため、火曜日の朝も出勤途中の道にはかなり雪が残っていた。しかし、道のところどころで、雪がなくなっているところがあった。日当たりの問題ではなく、誰かが雪かきをしてくれたところとしてくれなかったところの違いだった。みんながもっと気遣いをすれば、もっと快適だったかもしれないのに…」と。
皆さんは、これを読んでどう感じたでしょうか? 私は、正直とても嫌な感じを受けました。善意の押し付けを感じたからです。
私は、たまたま火曜日の午前中時間があったので、家の周辺の雪かきを頑張りました。全部で2時間くらいかかったでしょうか。(うっ、筋肉痛が…) 家が通路の奥まったところにあることもあり、結果として近所の「向こう三軒両隣」の前まで含めて、きれいにしました。近所の方は朝早くから働きに出ていたり、お年寄りしかいなかったりというような状況が分かっていたので、当然だと思いましたし、そのことを気づいて欲しいとか、感謝されたいという気持ちはまったくありませんでした。
もし自分が仕事で夜中に帰ってきて、翌朝一番出かけなければならない状況だったら、あんなにできなかったと思いますし、実際2年前まではそういうことも多く、近所の皆さんにご迷惑をおかけしたこともあったと思います。できる人がやればいいし、誰が自分の家の前の雪かきをしてくれたのかを探し出す必要もないと、私は思います。
しかし、ただ通るだけの道で、ここは雪かきしていないからダメだなぁとか、みんながこの家みたいにきちんと雪かきすれば危なくないのに… とか言い出されると、ちょっと違うぞ、と感じてしまうのです。どうしてもできない事情があったのかもしれませんし、そもそも公道を一般の住民だけで全部きれいにしろというのは、根本的に無理がある発想だと思います。メルマガを書いた方に悪意がないことは重々分かるだけに、何気なく善意を期待してしまい、それがなされないと無意識に評価をしてしまうことの怖さを改めて感じた次第です。
数年前のことになりますが、家や会社に、慈善事業という触れ込みで押し売りが来たことがあります。(施設に入っている恵まれない人たちが頑張って作ったという)靴下とか、ハンカチとかでした。1つ1000円程度だったと記憶していますが、寄付だと考えても買う気にならなかったので断ったら、急に怒り出して、そんな無慈悲なことだとバチがあたるぞみたいな悪態をついて帰りました。何度か来ましたが、すべて30代~40代くらいの「おばさん」でした。
私も、それなりに募金や寄付をしたことはありますし、そういう気持ちを持っているかいないかと言ったら、持っている方だと思います。10月1日などは、あちこちで子どもたちに声をかけられるとつい財布を開いてしまい、襟元が赤い羽根だらけになってしまったこともあります。しかし、それを押し付けられて、募金・寄付をするのは人間として当然だというトーンで迫られると、絶対に1円も払わないぞという感情が湧いてきてしまいます。私があまのじゃくなのでしょうか? あの押し売りに対して、ニコッと笑って数千円を差し出すほど、私は人間ができていません。
ボランティアもそうですが、「善意」というのは、自分の自発的な意志により行われて、初めて意味を持つような気がします。呼びかけをすることは、まったく問題ないと思います。しかし、その善意を押し付けることが「いいこと」だと思い込んでいる人が増えているとしたら、ある意味怖い世の中だと思います。
教育改革続々… でもその前に
- 2013年1月16日 1:59 PM
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昨日の朝、ツイッターで情報収集をしていたら、あるところから大量のツイートが送られてきました。どこかと思ったら、東京都の教育委員会なのです。積雪のために、〇〇高校の授業開始を2時間遅らせるとか、あるいは(事後報告として)遅らせたとか、そういう高校ごとの情報が、短時間のうちに30件近くツイートされました。これを見て、何か変だぞと感じたのは、私だけではないはずです。
猪瀬知事が就任されて、各部署に情報公開の重要性が徹底されました。都教委は以前よりツイッターのアカウントを持っていましたが、すべての部署にアカウントを持って発信するよう指示したため、一時不正行為と間違えられアカウントを削除されてしまったというオチもありました。ツイッターというのは、不特定多数(相手が固定されていないということです)に情報を発信するためのツールです。実際、都教委のツイッターは、5400人ほどの人にフォローされているので、少なくともそれらの人には昨日の情報が届いているわけです。私は、以前より都の教育情報を収集するために、フォローしていました。(ちなみに、自分では「つぶやく」ことはしていません。悪しからず…)
昨日のような状況であれば、情報を欲しい人が的確に情報を受け取れる形で発信することが大変重要です。学校ごとのホームページに掲載するか、どうしても都が情報を集約したいのであれば、都のホームページに列挙すればいいだけの話です。実際、自分の高校がどうなっているのか知りたくて昨日のツイートを受け取っても、多くの情報に埋もれてしまって、すぐに探し出すのは難しいと感じました。もし、都民全体に対してあれを発信しているとしたら、アリバイ作りの仕事になってしまっていると言われても仕方ないでしょう。積雪対応であれば、他にいくらでもやるべきことがあったはずです。
国の教育政策の方でも、日々新たな情報が入ってきます。この2日間でも、大きな政策が2つリリースされました。1つは、「幼稚園の授業料無償化」です。3歳児から5歳児までを対象に、幼稚園と認可保育園の授業料を(収入等)無条件で無料にするというものです。現時点では、年間で23万円程度の費用がかかっているので、これを支給することになる可能性が一番高いようです。
私が一番懸念するのは、無料にしても施設が足りなければ、絵に描いた餅になってしまうということです。現在だいぶ改善されてきたようですが、それでも幼稚園・保育園に通いたいのに通えない子どもはたくさんいます。また、国からお金が出るのは、幼稚園と認可保育園だけなので、仕方なく(最近増えている)不認可保育園に通わせる家は、強い不公平感を感じるでしょう。まずやるべきことは、すべての子どもが幼児教育を受けられる体制(施設・教員の確保)作りで、無償化はその後のはずです。
それも含めて、財源のことも気になります。高校の授業料無料をやめても、幼稚園・保育園を無料にしてしまえば、トータルとして足が出てしまうのは誰が考えても分かること。政府は、財源は確保できていると言っていますが、国の借金が年々増えている中で、いつからどういう形でスタートするのか、注目して見ていきたいところです。
もう1つは、「学校の週6日制の復活」です。ゆとり教育が失敗だったという総括が前提になっています。授業時間数を減らしたこと、指導要領を易しくしたこと、総合学習等の授業が機能しなかったこと… 様々なことが、この議論を再燃させる後押しとなりました。今の高校生~大学生の世代の子どもたちが一番の被害者ですね。「台形の面積の求め方も知らねえのか」とか、「円周率は3じゃねえぞ」とか言われ続けたのでした。(実際この世代は、漢字・計算等も含めた基礎学力が劣るのは間違いないと思います)
この学校6日制ついては、できるだけ早く(早ければ2014年から)実施したい意向のようですが、ここでもその前に検討しなくてはならないことがいくつかあるのです。一番大きいのは、先生の勤務の問題です。週休2日が当たり前の世の中になってきているため、公務員である先生たちについて、簡単に土曜日を出勤に変更することが難しいのです。もちろん、部活の指導等で今までもほとんど休みなく仕事をされている先生がたくさんいることも知っています。(もちろん、塾の教師も…) しかし、全体として勤務体系を変えるのは、なかなか難しいのです。この学校6日制は、民主党政権では絶対に出てこなかった発想です。理由はここでは書きませんが、自民党に政権が戻って、(一部の)学校の先生が戦々恐々としているのは間違いありません。
週6日に戻す前に、学校の指導体制の確立も急務でしょう。教師のレベルの問題が大きいのだと思いますが、私の周りでも、学級崩壊により授業が成立していない学校(教科)が結構あります。あんな状態で、土曜日も拘束されてしまったら、子どもたちの貴重な時間が無駄になるだけです。今まで土曜日は、塾で早い時間から授業や個別フォロータイム等、有効に利用してきたので、こここについても検討する必要が出てくるでしょう。
こうして見てみると、政権が自民党に移って、教育に関する政策・改革のスピードがすごく早いように感じるかもしれません。しかし、実際はまったく逆なのです。これらの改革は、4年前の政権交代以前に、自民党(特に安倍政権時)が提案していたものなのです。あのまま政権が続いていたら、幼稚園の無償化も、ゆとり教育の完全廃止も、もっと早く実現していたはずです。民主党政権になって、(震災等想定外のことはあったにしても)教育に関する様々な政策が止まってしまったために、今ようやく再稼働したにすぎません。そういう意味で、失われた3年間を取り戻すために、意図的に時間軸を短くして改革に取り組んでいる様子は伝わってきます。そこについては、国民は一定の評価をしていいのではないかと感じている次第です。
塾の株価が急騰
- 2013年1月15日 9:55 AM
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先週半ばくらいから、株式を公開している各塾の株価が軒並み急騰しています。(残念ながらGSは公開会社ではありません) ほとんどの塾が数%~10%くらいですが、中には1日で30%以上上がっている塾もあり、東証一部上場企業の中で、上昇率ベスト10のうちの8社が塾の銘柄ですから、「すごいこと」が起こっているのです。なぜ、急に塾の株価が急騰したのか? これには、明確な理由があるのです。
株価が軒並み上がるということは、業界全体で「買い」が増えたということです。「買い」が増えるのは、今後明確に業績が上向くと思われる要因が出てきたということです。
政権交代により、文科大臣に下村博文議員が就任しました。安倍総理と下村大臣の主導のもと、教育再生会議の第一次報告がまとめられ、様々な提言がなされました。その会議のメンバーには、民間の塾(成基学園)の代表も入ることになりました。最初発表されたメンバーには入っていなかったのですが、下村大臣の鶴の一声で決まった経緯があります。
実は、下村大臣自身が「塾上がり」なのです。自身が大学生の時に塾を立ち上げ、当初は小規模だった塾を数千人規模まで大きくして、政治活動に関わるようになってからも、塾の運営にしばらく携わっていたようです。
その影響もあるのかもしれませんが、新しい政府が出している今後の方向性が、塾業界にとって追い風となることが多いのです。一番大きいのは、経済対策の一環として出てきた、「教育費の贈与税実質廃止」です。今までは、おじいちゃん・おばあちゃんが孫のためにと思って、まとめて塾の費用を渡した時は、贈与税の対象となっていました。(税率は、普通は10%~20%程度。まとめて1000万円以上渡した時は、何と半分が税金で持っていかれてしまったのです) それが、今回の改革で、1500万円までは無税となることが決まりました。1500万円ということは、6年間私立に通って、塾も併用しても、十分に足りる金額です。高齢者が資産を抱えたまま、お金が消費活動に回らないケースが増えているので、それを若い世代のために活用してもらうことが目的なのだそうです。本当に教育費として使われたかどうかのチェックは入ると思いますが、塾にとってこんなにいい話はありません。
さらに、教育再生会議の提言の中で、「ゆとり教育の完全廃止」「全国学力調査を全生徒に対して実施し活用する」「点数を取れるようにするエリート教育」「企業も学校と協力して教育に参画する」等の方針が明示され、下村大臣の塾に対するスタンスも含めて、改めて塾の存在にスポットが当たるようになってきたということです。
市場がそこに対して敏感に反応したのが、株価の上昇につながりました。しかし、これをもってすべての塾が経営的に楽になるということではまったくありません。むしろ、選ばれる塾とそうでない塾が明確になっていくのだと思います。地域の皆様に、選んでいただけるよう、日々精進していきたいと考えています。
おじいちゃん、おばあちゃん、かわいいお孫さんのために、宜しくお願いします。
最後の追い込み
- 2013年1月14日 10:35 AM
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今日は成人の日。晴れ着を着たお姉さんをたくさん見かけましたが(なぜか目にするのは女性ばかり… 男性は普通の格好をしてるから目立たたないのかな?)、朝からみぞれ混じりの激しい雨が降っていて、ちょっとかわいそうな感じでした。朝一で昔の教え子たちから写真が届きましたが、月日が経つのは早いなぁと改めて感じます。一緒に戦っていたのは、ついこの前のことのようです。
思い返せば、四半世紀以上前に私も成人を迎えましたが、苦学生(?)だった私は、夜勤のアルバイトが終わって、ちょっと一眠りしようとウトウトとして、目を覚ましたら夕方でした。(^_^;)
入試も本格的に始まりました。今日は、小6生が埼玉の中学校の入試に行っています。ところによってはかなり雪が積もっていると言っていたけど、大丈夫かな?
祝日ですが、この時期ですので、塾の教師たちは忙しくしているはずです。GSでは、中3生は都立高校の推薦入試対策、小6都立生は(月曜なのに)日曜特訓、中2や小5の平常授業もあり、朝から夜までフル稼働です。
都立高校の推薦入試対策は、12月中旬から継続的に行ってきています。最初は戸惑っていた生徒たちも、だいぶ落ち着いて取り組めるようになってきました。今日は、模擬集団討論をグループ(5人)で実際にやってみて点数をつけることと、作文の総仕上げです。今日でほぼ大丈夫という状況になれば、あとは直前に個人面接の点検をして終了になります。とにかく、今年から内申点の比重が下がり、面接・集団討論や作文での逆転が可能なので、こちらでも頑張らせたいと思います。
小6・中3の一般入試の方は、過去問での点数の取り方の特訓が続きます。授業でも、実際の過去問等、テスト形式の教材を使用することが多くなってきました。それぞれの問題の理解と共に、テスト全体での時間の使い方、見直しの仕方、捨て問の選び方等の点検が重要になってきます。特に、都立中は問題が難しく、その分合格最低点が低い(だいたいどこの中学校も半分取ればOK)ので、そこがとても重要になるのです。今日の日曜特訓では、生徒たちが受検する学校の過去問演習を行い、本番のボーダーとの比較で合格発表を行う予定です。この時期ですから、とにかく結果が欲しいのです。頼むぞ~!
正に、最後の追い込みに入っています。
体罰について考える<その3>
- 2013年1月13日 9:27 AM
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今後、学校から体罰を撲滅するための施策が様々出てくるはずです。いじめ撲滅と同様に、厳しい罰則も含めて法制化される可能性もあります。それは徹底して進めて欲しいと思います。しかし、その際には、併せて考えなくてはならないことがいくつかあるのです。
1つ目は、校内での治安の問題です。生徒による対教師暴力や、器物損壊等の校内暴力が増える可能性があります。私が中学生の頃(昭和50年代です)、校内暴力のピークと言われていましたが、その後次第に減ってきていました。それが、統計上は最近になって再び増え始めているのです。そんな中で、「体罰はどんな理由があっても絶対にダメ」というお触れが出たら、不心得生徒たちの思うツボです。昔のことを思い出すと、そういう生徒たちは、教師の顔色を伺って行動しており、自分たちより強い強面の教師(ほとんどが体罰教師)の前ではおとなしかった記憶があります。教師が一切自分たちには手を出さないということが分かれば、学校によってはやりたい放題になってしまう危険性すらあります。
何度も確認していますが、私は体罰容認論者ではありません。ましてや、部活の「指導」と称して、何も悪いことをしていない生徒を殴るなどは言語道断です。しかし、実際の学校現場では、どう言葉を尽くしても伝わらないレベルの生徒はいますし、生徒・教師や、学校の財産を体を張って守らなくてはならなかったり、殴ってでも分からせなければならない場面はあるはずなのです。レベルは違いますが、一般社会の中で、警察に逮捕・拘束や、(命に関わる時は)狙撃の権利が認められていることを考えていただければ理解できるはずです。もし、どんな悪いことをしても逮捕されない、裁かれないとなれば、世の中が無法地帯となることは火を見るより明らかでしょう。
だからと言って、「体罰をどこまで認めて、どこからは認めない」という議論もあまり意味があるとは思えません。必ず、拡大解釈する教師や学校が出てくるからです。私の提案としては、完全に体罰を(罰則つきで)禁止するのであれば、義務教育である公立の学校であっても、生徒の出席停止や場合によっては退学処分等の懲戒権をもう少し広く認めることと、やはり犯罪行為があった時は、速やかに警察を介入させることを躊躇しないようにするということです。それとセットでなければ、体罰完全撲滅はできないし、もし中途半端に進めてしまうと、逆の意味での被害者が出てくる可能性もあると感じています。文科省の役人たちに、このニュアンスを伝えることはなかなか難しいと思いますが、机上の空論だけで改革(法制化等)を進めることのないようにお願いしたいと切に願います。
2つ目は、体罰には、殴る蹴るだけでなく、正座をさせたり、長時間立たせたり、トイレに行かせなかったり、さらには言葉の暴力や精神的に苦痛を与えることも含まれるのです。文科省がしばらく前に指針を出していますが、実際にはこれが有名無実化しています。懲戒として、これらのことが当たり前のように行われている学校は多いですし、ここについては親が期待している場合があったりするので、話がややこしくなります。
あくまでも想像の域を出ませんが、今回自殺してしまった生徒は、殴られたことはもちろん、精神的に追い詰められてしまったことも引き鉄になっているように感じます。「お前のせいでチームがダメになっている」とか、「主将を降りるなら2軍だぞ」とかいうプレッシャーをかけられていたという報道もありました。部活以外でも、これに似たような話はかなりあるのではないかと思います。体罰とそれによる子どもの自殺防止に真剣に取り組むのであれば、ここも含めて取り組んでいかないと、片手落ちになると思います。
しかし、実際の学校現場のことを考えると、ここの徹底はなかなか難しそうです。私は、仕事で学校や塾の教師対象の講演・研修も担当していますが、特に「言葉の暴力」については、教師たちの感覚はとても麻痺しています。当たり前のように「死ね!」とか「ぶっ殺すぞ!」を連発する教師は今でも少なくありませんし、手こそ出さないけども、限りなくそこに近いところまで生徒を追い詰めてしまっているケースもあります。それを指摘しても、「何がいけないの?」という反応をする教師が多いのです。それこそ、文科省が音頭を取って指針を明確に出して、全国挙げての研修を行うくらいのことが、今必要になっているのだと思います。
最後に、以上書いてきたことは、学校だけでなく、塾や予備校でも注意喚起していかなくてはなりません。さすがに、点数を取れなかったことや宿題を忘れたというようなことで生徒を殴る塾はほとんどなくなったと思いますが(ということは、一昔前までは多かったということです)、今でも0にはなっていないでしょう。言葉の暴力や、不用意に生徒を追い詰めてしまうケースは、あちこちで発生しているはずです。もし、「塾の教師に精神的に追い込まれた」という理由で生徒が自殺してしまったら…と想像すると、とても怖くなります。
成績を上げてあげる、受からせてあげるためには、時に厳しい指導が必要ですが、そのこととの境界線は、ものすごく難しいと感じています。特に、近年子どもたちが(特に精神的に)弱くなってきているのは間違いないので、今までの指導を変えていかなくてはならない部分もあるでしょう。今回のことを契機に、再度じっくりと考えてみようと思います。
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