- 2013年1月16日 1:59 PM
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昨日の朝、ツイッターで情報収集をしていたら、あるところから大量のツイートが送られてきました。どこかと思ったら、東京都の教育委員会なのです。積雪のために、〇〇高校の授業開始を2時間遅らせるとか、あるいは(事後報告として)遅らせたとか、そういう高校ごとの情報が、短時間のうちに30件近くツイートされました。これを見て、何か変だぞと感じたのは、私だけではないはずです。
猪瀬知事が就任されて、各部署に情報公開の重要性が徹底されました。都教委は以前よりツイッターのアカウントを持っていましたが、すべての部署にアカウントを持って発信するよう指示したため、一時不正行為と間違えられアカウントを削除されてしまったというオチもありました。ツイッターというのは、不特定多数(相手が固定されていないということです)に情報を発信するためのツールです。実際、都教委のツイッターは、5400人ほどの人にフォローされているので、少なくともそれらの人には昨日の情報が届いているわけです。私は、以前より都の教育情報を収集するために、フォローしていました。(ちなみに、自分では「つぶやく」ことはしていません。悪しからず…)
昨日のような状況であれば、情報を欲しい人が的確に情報を受け取れる形で発信することが大変重要です。学校ごとのホームページに掲載するか、どうしても都が情報を集約したいのであれば、都のホームページに列挙すればいいだけの話です。実際、自分の高校がどうなっているのか知りたくて昨日のツイートを受け取っても、多くの情報に埋もれてしまって、すぐに探し出すのは難しいと感じました。もし、都民全体に対してあれを発信しているとしたら、アリバイ作りの仕事になってしまっていると言われても仕方ないでしょう。積雪対応であれば、他にいくらでもやるべきことがあったはずです。
国の教育政策の方でも、日々新たな情報が入ってきます。この2日間でも、大きな政策が2つリリースされました。1つは、「幼稚園の授業料無償化」です。3歳児から5歳児までを対象に、幼稚園と認可保育園の授業料を(収入等)無条件で無料にするというものです。現時点では、年間で23万円程度の費用がかかっているので、これを支給することになる可能性が一番高いようです。
私が一番懸念するのは、無料にしても施設が足りなければ、絵に描いた餅になってしまうということです。現在だいぶ改善されてきたようですが、それでも幼稚園・保育園に通いたいのに通えない子どもはたくさんいます。また、国からお金が出るのは、幼稚園と認可保育園だけなので、仕方なく(最近増えている)不認可保育園に通わせる家は、強い不公平感を感じるでしょう。まずやるべきことは、すべての子どもが幼児教育を受けられる体制(施設・教員の確保)作りで、無償化はその後のはずです。
それも含めて、財源のことも気になります。高校の授業料無料をやめても、幼稚園・保育園を無料にしてしまえば、トータルとして足が出てしまうのは誰が考えても分かること。政府は、財源は確保できていると言っていますが、国の借金が年々増えている中で、いつからどういう形でスタートするのか、注目して見ていきたいところです。
もう1つは、「学校の週6日制の復活」です。ゆとり教育が失敗だったという総括が前提になっています。授業時間数を減らしたこと、指導要領を易しくしたこと、総合学習等の授業が機能しなかったこと… 様々なことが、この議論を再燃させる後押しとなりました。今の高校生~大学生の世代の子どもたちが一番の被害者ですね。「台形の面積の求め方も知らねえのか」とか、「円周率は3じゃねえぞ」とか言われ続けたのでした。(実際この世代は、漢字・計算等も含めた基礎学力が劣るのは間違いないと思います)
この学校6日制ついては、できるだけ早く(早ければ2014年から)実施したい意向のようですが、ここでもその前に検討しなくてはならないことがいくつかあるのです。一番大きいのは、先生の勤務の問題です。週休2日が当たり前の世の中になってきているため、公務員である先生たちについて、簡単に土曜日を出勤に変更することが難しいのです。もちろん、部活の指導等で今までもほとんど休みなく仕事をされている先生がたくさんいることも知っています。(もちろん、塾の教師も…) しかし、全体として勤務体系を変えるのは、なかなか難しいのです。この学校6日制は、民主党政権では絶対に出てこなかった発想です。理由はここでは書きませんが、自民党に政権が戻って、(一部の)学校の先生が戦々恐々としているのは間違いありません。
週6日に戻す前に、学校の指導体制の確立も急務でしょう。教師のレベルの問題が大きいのだと思いますが、私の周りでも、学級崩壊により授業が成立していない学校(教科)が結構あります。あんな状態で、土曜日も拘束されてしまったら、子どもたちの貴重な時間が無駄になるだけです。今まで土曜日は、塾で早い時間から授業や個別フォロータイム等、有効に利用してきたので、こここについても検討する必要が出てくるでしょう。
こうして見てみると、政権が自民党に移って、教育に関する政策・改革のスピードがすごく早いように感じるかもしれません。しかし、実際はまったく逆なのです。これらの改革は、4年前の政権交代以前に、自民党(特に安倍政権時)が提案していたものなのです。あのまま政権が続いていたら、幼稚園の無償化も、ゆとり教育の完全廃止も、もっと早く実現していたはずです。民主党政権になって、(震災等想定外のことはあったにしても)教育に関する様々な政策が止まってしまったために、今ようやく再稼働したにすぎません。そういう意味で、失われた3年間を取り戻すために、意図的に時間軸を短くして改革に取り組んでいる様子は伝わってきます。そこについては、国民は一定の評価をしていいのではないかと感じている次第です。
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