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努力は成果につながります<その5>
- 2013年7月2日 12:08 AM
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〇普段からテストの時間を意識しないで勉強している
→当たり前のことですが、入試の本番では制限時間が明確に決められています。いくら解く力があったとしても、45分とか50分の時間内で答案を完成しないと、点数をもらえないのです。そのことを理解できていない受験生が多すぎるように感じています。普段はあまり時間を意識しないでチンタラ勉強する癖がついていて、テストとなると急に時間制限がかってくるのであせってしまうわけです。そういう意味では、普段から時計を持っていない受験生は論外です。(携帯はダメです!) 小6・中3生のこの時期には、本番で持って行く「マイウォッチ」を常に携行して、慣れていく必要があるでしょう。
普段家で勉強している時も含めて、常に時計が動いている状態で勉強をする必要があります。特にテストの時は、時間配分を考えて、捨て問を選んだり、見直しのタイミングを考えたりという練習か必要になってくるのです。
〇教わったことしかできない
→これも塾に入ったばかり、特に他の塾から転塾してきた生徒に多いのですが、授業の中で「習ってません!」と言うのが口癖になってしまっている生徒がいます。過去の経験から言えば、このタイプの生徒はなかなか厳しいです。例え、すべて教えてあげたとしても、できるようにならないでしょう。「習ってません!」と言った時点で、考えることを放棄してしまっているからです。伸びる生徒は、例え知らないことが出てきても、自分の力で考えて、ある程度のところまではチャレンジします。その上で、どうしても行き詰まった時に、初めて質問して解決しようとするのです。
〇質問をし過ぎる
→質問をしない・できないという生徒にも問題があります。保護者の方が、「うちの子は性格的に質問や相談ができないので…」とおっしゃる場合がありますが、その時点で子どもをスポイルしています。「性格的に…」ではないのです。環境や講師に慣れていないという側面はあると思いますが、勉強の目的意識が低かったり、何を質問していいのか(何が分かっていないのか)分かっていないというケースがほとんどです。そういう生徒でも、きちんとした受験勉強を進めて行って、自信を持てるようになれば、自ら質問・相談ができるようになります。
ここで取り上げたいのは、質問を「し過ぎる」生徒です。GSタイムで多いのですが、勉強していて、自分でろくに考えることもしないで、それこそ1問ごとに「これが分かりません」と持ってくる生徒がいたりします。どこまで考えたか聞くと、「全部分かりません」と答えたりします。こういう生徒も、自分では勉強したつもりになっているケースが多いのですが、成績は上がらない場合が多いのです。
努力は成果につながります<その4>
- 2013年7月1日 12:09 AM
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無駄な努力をいくら続けていても、成績が上がることはありません。典型的な例をいくつか挙げてみたいと思います。
〇学習している内容が間違っている。易しすぎる。難しすぎる。入試問題の傾向と違いすぎる。妙にマニアック。
→例えば、「1時間で問題集を10ページも進めることができた。ほとんど丸がついたよ」という子どもからの報告を聞いたら、皆さんはどう思うでしょうか? 「力がついてきたな。勉強もはかどってよかった…」と考えてしまった方がいたら、とても心配になります。こんな勉強をどれだけ繰り返しても、成績は上がりません。1ページ6分で解けてほとんど満点が取れるような問題は、いつやったってできるのです。頭を使わない作業を淡々としているに過ぎません。逆に、1問を解くのに何時間もかけているのも問題です。まず、取り組んでいる教材・問題の難易度が、子どものレベルに合っているかどうかを点検する必要があるでしょう。
また、入試に出ないことをいくらやっても点数を取れるようになりません。入試を知り尽くした講師が指導している塾は問題ないと思いますが、中には自分の趣味で、マニアックなこと等意味のないことをさせている塾(講師)もあるので、注意が必要です。
〇受験勉強を時間で管理する癖がついている
→「今日は5時間勉強した。明日は6時間やるぞ!」みたいなケースです。受験勉強は、時間をかければいいいというものではありません。机に座っていてもボーッとしているだけだったり、(前述した通り)ピントがズレたことをやっていたのでは、いくら時間をかけても意味がありません。そういう意味では、塾の自習室に毎日来ているというような生徒にも落とし穴があるケースが多いのです。塾に来ることは、(成績を上げるための)目的ではなく手段です。毎日のように塾に来ていることで満足してしまって、勉強の能率がとても悪い場合があったりします。
私は、まったく逆のことを常々考えています。同じ成果を出せるのであれば、受験勉強の時間は短い方がいいと思うのです。同じことを覚えるのに、30分で覚えた生徒と、2時間かけて覚えた生徒では、間違いなく30分で覚えた生徒の方がテストで点数につながります。宿題や授業の復習をする際にも、少しでも短い時間でこなすことを考えるべきなのです。そういう意味では、世の受験生たちがやろうとしていることは、まったく逆行してしまっていると思います。
受験勉強は、時間ではなく、こなした(理解した・覚えた)ものの分量で管理しなくてはならないのです。
(次回に続く…)
努力は成果につながります<その3>
- 2013年6月30日 12:24 AM
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生徒たちが自分で、「手を抜いている」とか「さぼっている」という自覚がある場合は論外ですが、自分では頑張っているつもりなのに、まったく成果につながらないと感じている生徒(あるいは保護者の方)がいるかもしれません。その場合は、余程自分の中での基準が甘いか、努力の方向性を間違えているかのどちらかです。
前者で言うと、「小学校では勉強には困っていないのですが…」とか、「中学校では成績が良い方なのですが…」と言っている生徒(あるいは保護者の方)が多いです。中学受験も高校受験も、いわゆる難関校に進学できる生徒は、学校のクラスの中ではほんの数人です。それぞれの学校の中ではトップレベルの生徒たちが集まって、バトルが繰り広げられるわけです。(受験をするつもりがなかったり、今の成績で行ける学校に行ければいいと考えている)学校の周りの生徒と同じことをやっていたら、成績が上がるわけがありません。
また、塾の選び方を間違えているケースも多いと思います。GSでは、小6や中3のこの時期に新規入塾のお問い合わせが結構あります。もちろん、ほとんどの生徒が他の塾に通っていて、今までもそれなりに受験勉強をしてきているのですが、残念ながらとてもお預かりできる状況ではなくなってしまっている生徒も少なくありません。本人の能力の問題ではなく、やってきている勉強のレベルや、勉強の習慣がついているかどうかという部分で、あまりにも差がついてしまっているのです。そんな時は、正直もう少し早く来てくれていたら…と考えてしまいます。小5や中2ならともかく、小6や中3のこの時期になると、お断りせざるを得ないことも多いのです。
そういう状況になってしまうのは、町の小さな塾に通っていたという生徒が多いのですが、最近は大手塾も講師のレベルが下がっている(校長ですら素人同然だったり…)ため、似たような状況は多くなっています。「今の塾(校舎)では問題なくやれていて、成績も上位なのですが…」という生徒でも、授業の聞き方、ノートの取り方、復習の仕方等、1から仕込んでいかないとどうにもならないようなケースが増えています。要は、所属している集団のレベル・環境によって、その中で頑張っていると思っていても、その基準が低すぎて、入試のレベルの戦いになるとまったく歯が立たないということがあるということです。そのことに早く気がついた生徒(保護者の方)は、救われる可能性があるわけですが…
後者は、簡単に言うと、無駄な努力をしているケースです。
(次回に続く…)
努力は成果につながります<その2>
- 2013年6月29日 12:18 AM
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この時期に、学習の成果が出ている生徒と出ていない生徒の違いを考えてみました。
1つは、授業中の集中力の違いです。今回大きく成績を伸ばした生徒は、やはり授業中に気合いが入っている生徒が多いです。教師たちの間で、「あれっ〇〇は最近何か様子が違うね」というような会話がなされていると、その後少しして成績が上がってくることが多いです。そういう生徒たちには、何らかのきっかけがあるケースが多いのですが、ほとんどの生徒は「志望校等の目標が明確になった」か、「自分もやればできると自信が出てきた」かのどちらかです。特に、小6都立中コースの生徒たちは、5年生まではほとんど都立中受検の具体的イメージを持てていなかったのですが、最近になってリアルに受検のことを考えるようになり、中学校を見に行ったり、過去問に取り組んだりする中で、どうしても〇〇中学校に入りたいというリアリティが湧いてきたのだと思います。
もう1つは、復習の質と量の差です。宿題や最低限の課題は、ほとんどの生徒がきちんとやってくるわけですが、差がつくのはそこから先なのです。成績が上がってきている生徒は、やはり復習をかなりきちんとやっている生徒が多いです。具体的に言うと、復習ノートの中身と確認テストの結果にそれが表れてきます。GSでは、授業の予習は基本的に必要ありません。授業でやったこと、テストで間違えたことを、次の授業の時までに家で復習をしてできるようにしておくという作業が中心になります。それ以外に、漢字や英単語を覚えたり、計算練習をしたりという部分はありますが、基本的に、授業でやったことがある程度きちんとできるようになっていけば、必ず成績は上がるようになっています。
その生徒たちの取り組みを、復習ノートの内容と確認テストの結果で点検しているのです。やはり、成績が上がる生徒の復習ノートの質は高いです。授業で学習したこと、間違えたことを、次につなげようという意志が感じられます。一方、授業でやったことをただ写してきているだけだったり、テストの直しもただ答えを出しているだけだったりするノートだと、あまり成果につながりません。
日々の確認テストで苦労しているようでは話になりません。確認テストは、前回までの授業でやったことで、絶対に押さえなくてはならない基本的なことを中心に出題しているので、ある意味点数を取れて当然というテストです。万一出来が悪かった場合は、やり直しをしっかりするか再テストを受けることになりますが、相当危機感を持って取り組まないとならない場面です。このあたりの取り組みの差が、成績の差につながってきているのは間違いないでしょう。
今回の結果を踏まえて、夏期講習会に向けての計画を生徒たちと一緒に立てることになります。(ここでは、GSシートか活躍します) 特に今回の結果が思わしくなかった生徒や、成績が下がってきている生徒とは、勉強の仕方の改善も含めて、かなりじっくりと時間を取る必要があると考えています。
夏期講習会が始まるまで、あと1ヵ月を切りました。そういう意味でも、とても重要な時期を迎えているのです
努力は成果につながります<その1>
- 2013年6月28日 12:41 AM
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6月度は、GSテスト(全国偏差値テスト)をすべての学年・コースで実施しました。その成績表が戻ってきたので、授業の中で返却をしているところです。小6の私立コースと中3以外は、夏休み前の最後のテストなので、新学年がスタートしてからの努力を結果につなげるという意味で、とても重要なテストでした。
今回のテストでは、クラス・学年の中で大きな変動が起こったケースが目立ちました。今までクラスで成績が下の方だった生徒が、ポンと上位の方に出てきたり、逆に今までクラスでトップレベルだった生徒が大きく陥落してしまったり… このブログでも何度か書きましたが、毎年、この時期はそれが起こりやすい時期なのです。学年が変わって学習内容が心機一転となり、今回のテストから出題範囲が新学年の内容となりました。新学年になってから数ヵ月の勉強の取り組みが、そのまま数字となって出やすい時期なのです。
やはり大きく成績の位置づけが変動しているのは、小6・中3の受験生ですが、今回は特に小6都立中コースの変動が大きく、ちょっと驚くほどでした。ほぼすべてが記述問題だということもあり、私立中受験や高校受験に較べると、毎回の成績の変動は大きい傾向にありますが、それにしても…と感じるほどでした。本格的な作文のテストが初めて実施されて、テストの内容がだいぶ都立中の本番に近い形になりました。2月から本格的にその対策を始めて5ヵ月近くが経ち、だいぶ出題形式にも慣れてきました。そんな中で、日々きちんと取り組んでいる生徒とやりきれていない生徒の差が、早くも数字になって出てきているように感じています。
他の学年も含めて、今回で大きく成績が上がってきた生徒と、今ひとつの生徒との違いはどこにあるのだろう…と考えてみました。生徒たちの顔を思い浮かべて、私の中で出た結論は、以下の2つの点です。
(次回に続く…)
ネット選挙解禁<その2>
- 2013年6月27日 1:16 AM
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ネット選挙解禁という言葉を当たり前に使いますが、これって何か変ですよね? 「ネット選挙」解禁ではありません。「ネット選挙運動」解禁なのです。運動という言葉が入るか入らないかで、意味がまったく違うはずです。「ネット選挙」と言ったら、インターネットで選挙当日(当日じゃなくてもいいのかな?)に投票ができることを指すはずです。
私が何を言いたいのかと言うと、そろそろネットで投票をできるようなシステムを真剣に考えるべきだろうということです。
今、若者(特に20代)の投票率が異様に低くなっています。このことはとても大きな問題で、若者が政治に興味を持ってくれない、積極的に参加してくれないために、各政党の政策が、介護・医療等、どうしても(投票率の高い)お年寄り向けになってしまうのです。政党としても、その方が票を取れるので、なかなか舵を切れないでいるわけです。
今回のネット選挙運動解禁により、若者たちが今までに較べて選挙に興味を持つようになるということは大いにあり得る話だと思います。さらに、投票がネット上でできるようになれば、一気に投票率は上がるでしょう。若者たちは、仕事が忙しい、投票所に行くのが面倒臭い、というような理由で選挙に行かないケースも多いようです。「そんな労力をかけてまでは選挙には行かないけど、家でパソコン等で投票できるならするよ」という層は結構いるかもしれません。
ここについても、総務省は「現状では技術的に難しく、次期尚早である」という見解を示しています。では、いつになったら導入できるのでしょうか? そのための努力をしているのでしょうか? そもそも、ネットで投票できるようにすることのメリットを把握し、前進する方向で検討はしているのでしょうか?
「技術的に難しい」というのは、まったくの嘘だと思います。この時代にそんなわけはありません。銀行の預金や、株取引き等のネット決済が当たり前に行われているのです。選挙の投票ぐらい何とでもなるでしょう。要は、投票する個人の特定がきちんとできて、代理投票や2重投票、意に沿わない強制された投票等が起こらないような仕組みを作ればいいだけです。パスワードだと弱いのでしょうから、電子証明書なり、写真による本人識別なり、(私にはよく分からないので無責任ですが)何らか方法はあるはずです。こう言ってしまっては身も蓋ももありませんが、極端なことを言えば、今の投票所に行って投票する形式でも、不正投票をしようと思ったら完全に0にすることはできません。実際、成りすまし投票等で逮捕されるケースを見聞きします。不正の可能性があるから、積極的にネット投票への改革を進められないというのは、まったくおかしな話だと思います。
ネットで投票できるようになったら、大きなメリットは2つあります。1つは、前述したように、若い世代の投票率が上がるであろうこと。そうなれば、政党の政策も、少し若い世代を向いたものになるでしょう。もう1つは、集計がものすごく楽になること。人の手で紙を1枚1枚数えるのに較べたら、どれだけ時間と経費が節約になるのか、想像すらつきません。
こういう話をすると必ず、「ネット環境が整っていない家庭はどうするのだ?」という疑問の声が聞こえてきます。何もすべてをネットに切り替える必要はないのです。高齢者等、ネットが使えない人々は、今まで通り投票所で書くようにすればいいのです。投票の方式を選択できるようにすることが、現時点では理想だと思います。
ネット選挙解禁<その1>
- 2013年6月26日 2:32 AM
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皆さんご存じだと思いますが、来月の参議院選挙より公職選挙法が改正され、インターネットでの選挙活動が解禁となります。このご時世での解禁は、本当に遅すぎたくらいだと思います。これにより政党の選挙活動が大きく変わることは間違いありませんが、我々一般人も注意しないとならないのです。ついうっかり下手なことをすると、違法行為で罰せられる可能性があるのです。
政党は、ホームページ・ブログ・メール等、様々な媒体を使用しての選挙活動が認められるようになります。もちろん、その内容や、情報の発信元を明記しなくてはならない等、いくつかの制約はあります。
我々選挙権を持つ側も、情報の発信が制限されています。例えば、メールで知り合いに「今度の選挙では〇〇党に入れてね!」などと送信することは違法行為になるのです。しかし、ここから先がまったくおかしな話なのですが、ラインやフェイスブック等、SNSのメッセージ機能で同じことを送信することは問題がないのです。昨日までのブログでも書いた通りですが、ラインがこれだけ浸透していて、メールよりもラインでやり取りをしている人の割合が高くなっている中で、メールはダメだけどラインはOKというのが、私にはどうしても理解ができません。「メールだと、相手の了承がなくても送りつけられるから…」というのが総務省の見解のようですが、SNSでもそれは同じで、SNS上で「友だち」になっていなくても、メッセージは送ることはできるのです。
例えば、このブログ上でも選挙応援をすることができるようになります。今までは、ブログ上で特定の政党や個人に投票するよう呼びかけることは許されていませんでした。今回からは、それが認められるようになるのです。もちろんいくつかの制約はありますが…
私は、バリバリの無党派層ですから、特定の政党・個人に肩入れすることはありませんが、特に教育面での政策については、今後も引き続き取り上げていきたいと考えています。
ネット選挙解禁という言葉を、(私も含めて)世間では当たり前のように使っていますが、よくよく考えてみると「何か変だぞ…」ということに気がつきました。
(次回に続く…)
子ども・若者白書<その7>
- 2013年6月25日 12:17 AM
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ラインのスタンプ機能を知らない方のために、少し説明が必要かもしれません。
ラインは、メールと同じようなやり取りを、相手ごとに1枚の板の上で行うことができます。その相手との過去の履歴がすべて時系列に残っていますし、自分のメッセージと相手メッセージが左右で分けて吹き出しのように整理されているので、とても見やすいです。メッセージを送信すると、ほぼリアルタイムでその板に入りますし、メールというよりもチャットに近いイメージです。携帯やスマホの設定によっては、着信音と共に待ち受け画面に相手のメッセージが出るので、見逃すこともありません。
もちろん、メールの添付と同じように写真や資料を送ることもできますし、ホームページ等のアドレスのリンクを貼ることもできます。
ここまででも、かなり便利なツールだということが伝わると思いますが、ラインがここまで浸透した理由の1つに、スタンプ機能の充実があります。スタンプというのは、動物や人やアニメキャラの表情や服装・ポーズ等が様々用意されていて、それを使い分けることによって、思いや感情を伝えられるという機能です。ラインで言うと、くまとうざきのキャラがメインですが、それ以外にも様々用意されていて、自分の好きなスタンプをダウンロードしたりして使うこともできます。中には有料のものもたくさん用意されています。
ラインでメッセージのやり取りしている時に、大事なことは文章を書いて送信しますが、「おはよう!」とか「OK!」とか「じゃあね!」とかの定番の意志表示や、「嬉しい!」とか「悲しい…」とか「怒ったぞ!」とか感情を伝える場面では、このスタンプ(のみ)を使って会話をしているケースが多いのです。スタンプの種類が充実しているため、ほとんどの会話はスタンプだけで完結してしまうと言ってもいいと思います。
微妙な感情を伝える時に、文字にすると伝えにくいことでも、スタンプだと伝えやすく、(キャラのほのぼの感もあり)気まずい思いをしなくても済むというようなメリットも確かにあると思います。文章だととても伝えにくいのですが、何か失敗して相手に迷惑をかけてしまったような時に、かわいいくまがショボンと落ち込んでいるスタンプを送ることによって、何となく許してもらえちゃうみたいなことです。
ただし、このことによるマイナス面も様々指摘されています。会社の上司やビジネス上のやり取りでもラインを通して連絡を取り合う場面が増えているのですが、その中でもTPOをわきまえずにスタンプで感情表現をしてしまって、相手を怒らせてしまうような場面が多くなっているというのです。
私が一番強く感じている問題点は、若者たち(特に高校生・大学生)が仲間との意志表示をスタンプで行うことが染みついてしまっていることによって、自分の気持ちをきちんと言葉や文章で伝えることができなくなっているということです。もちろん、ラインの普及だけが原因ではありませんし、様々な要因が重なってのことなのですが、ラインのスタンブ機能の浸透が、今の若者のコミュニケーションの特性を表していることは確かでしょう。
そのうち、カップルの間で、愛の告白やプロポーズをラインで行い、その返事をスタンプの表情で返すというようなやり取りが普通になるのではないかと、おじさんは心配しています。
子ども・若者白書<その6>
- 2013年6月24日 12:15 AM
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数年前ラインが広まり始めた時には、「既読機能」はついていませんでした。2011年の途中から付加された機能なのです。この年でピンときた方もいるかもしれませんね。そうです。東日本大震災の影響なのです。
あの地震の直後、東京でもそうだったのですが、電話・メールがほとんどつながらなくなりました。安否確認で一斉に回線にアクセスが集中したために、パンクしてしまったのです。しかし、普通に連絡を取り合えていた人々もいたんですね。主に、ツイッターやライン・フェイスブック等のSNSで連絡を取り合っていた人々でした。携帯電話会社の回線は途切れていても、ラインの通話やメッセージは通じる場合が多かったそうです。ラインは回線が通じていたために、中には「メッセージを送ったのに、返信が返ってこない…」という状態で心配した方も多かったことでしょう。その状況を踏まえて考案されたのが、あの「既読機能」なのです。災害時等取り込んでいる時に、返信ができる状況になくても、少なくとも相手が読んでくれたという確認はできるわけです。
その時には、まさか今のような若者のストレスの要因になるとは、想像すらしていなかったでしょう。既読機能をいらないと主張している人は、少なくとも上記の経緯を理解した上で考えてみて欲しいと思います。
ライン病の症状の2つ目は、「スタンプ病」と言われるものです。教育に携わっている者としては、こちらの方がより深刻だと感じています。
(次回に続く…)
子ども・若者白書<その5>
- 2013年6月23日 11:02 AM
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インターネットやSNSに時間をかなり奪われてしまっている若者が増えていることは間違いありません。一昔前には、人と会って飲みに行ったり、自分1人であっても本を読んだりしていた時間が、パソコンやスマホを触る時間に変わってしまったのです。
昨日、カウンセラーの集まりがありましたが、そこでちょうどその話題となり、様々な症例を聞くことができました。完全にスマホ依存症になってしまって、それこそご飯を食べる時も、お風呂に入る時も、寝る時ですらスマホを離さない若者が増えているというのです。高校・大学の授業中や仕事の最中も目を盗んでいじったり、歩いている時にも手に持っていないと落ち着かなかったり、どうしても触れない時間があると本当に禁断症状が起こってしまったりするのです。実際、スマホをいじりながら歩いていて、車にはねられたり、駅で線路に転落したりというケースも目立ちはじめていて、政府や自治体も対策に乗り出したところです。(歩きスマホ禁止条例とか…)
そんな中で、事例として報告があったのが、「ライン病」という症例です。ラインは、今や国内だけで約3800万人(15歳から50歳を分母にすると何と利用率50%!)が登録している「おばけSNS」です。高校生から20歳代くらいだと、使っていない人を探すのが大変なくらいではないでしょうか? もちろん、便利だしメリットも大きいからこそこれだけ多くの人が使っているわけですが、それに飲み込まれてしまっていて、ある意味「病気」になってしまっている若者が増えているのです。
まず1つが、「既読病」という症例です。これだけで分かる人には分かりますよね? ラインは、メッセージを送って、相手が読むと「既読」というマークがメッセージにつくのです。このマークが出れば、相手が読んだということが分かるわけです。メールにも開封確認という機能がありますが、ほとんど使われていません。ラインではこれが強制的に行われてしまうために、メッセージを送った側は「読んだのに何で返信くれないの?」、メッセージを受け取った側は「わっ、開いちゃった。既読になっちゃったのに、返信しないと気まずいなぁ」と、お互いにストレスを感じてしまうという構図です。
こういう状況を踏まえて、既読機能はいらないのではないかという意見も多くなってきています。しかし、この既読機能がなぜ生まれたのかを知っている人はほとんどいません。
(次回に続く…)
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