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追伸
- 2012年11月7日 5:37 PM
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先ほど田中大臣が委員会の中で、「3つの大学については認可する」と発表しました。関係者の皆様、良かったですね。
まさか、大臣が私のブログを読んだから…というわけではないと思いますが。(笑)
大学不認可問題についてその1
- 2:34 PM
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田中真紀子文科大臣による大学不認可問題がクローズアップされています。来春開校を予定して準備を進めていた3つの4年制大学が、この時期になって大臣の一存で不認可となり、開校できない事態となっているのです。
私は、田中大臣の主張と、今までの経緯をある程度調べましたが、「全体の方向性としては正しいが、今回の3つの大学の件は乱暴すぎて話にならないため、即認可すべき」という考えです。
田中大臣も言っていますが、少子化が進行しているにもかかわらず、大学の数が増えすぎました。30年前と比較すると、ほぼ倍増しているのです。結果、今春のデータでは、私立大学の46%が定員割れ、40%が赤字となっていて、大学の教育の質の低下や杜撰な経営が大きな問題となっています。群馬の創造学園大学が今年度いっぱいで解散となるニュースは、ご存じの方も多いと思います。経営的な問題によるものですが、学生が在籍している大学がなくなるのは初めてのことです。このまま行くと、今後私立大学はバタバタとつぶれてしまう可能性があるのです。需給バランスが崩れているのを放置した責任は国(文科省)にもあり、それを改善しようという方向性自体は間違っていないと私は思います。
さらに付け加えるとすれば、国立大学はもちろん、私立大学も補助金という形で我々が納めた税金が使われています。赤字の大学は、補助金によって何とか運営をしている状況なのです。大学の乱立が、今の国の財政難を助長していることも知っておく必要があるでしょう。
ただ、今回の3つの大学については、今まで数年間、文科省とその諮問機関の指導を受けながら準備を進めてきており、大臣のところで不認可になることはないという前提の元で(あとは形式上の手続きのみという状態で)申請を出しているので、「認可される前に建物や教授等の準備を進めるとはけしからん」という主張は成り立ちません。大臣は、その諮問機関の構成(大学関係者がほとんど)も気に入らないようですが、それはこれから先の話で検討するべきで、すでに動き出している大学を「ちゃぶ台返し」することは、大学側はもちろん、社会一般の感覚からも認められません。オープンキャンパスや推薦入試の準備が最終局面を迎えているようなので、受験生たちに影響を与えないよう、速やかに決断をして欲しいと切に思います。
(次回に続く…)
なぜ塾業界は早期離職者が多いのか?その2
- 2012年11月5日 12:29 PM
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3つ目の理由は(私はこれが一番顕著だと感じているのですが)、いわゆる「青い鳥症候群」や「モラトリアム」タイプの若者が多いことです。今の社会全体としてそういう傾向にあるのかもしれませんが、特にこの業界にはそういう若者の割合が高いと感じています。
皆さんは「チルチルミチル」のお話を知っているでしょうか? 貧しい兄妹が、見つけたら幸せになれるという青い鳥を求めて様々な国を冒険しますが、どこにも青い鳥は見つかりません。すっかり疲れ果てて家にもどったら、実は青い鳥は家にいたというお話です。「今、足元にある幸せには気付きにくい」という例え話に使われます。「隣の芝生は青く見える」という格言もありますね。もっとやりがいがあって、待遇も良くて(楽な)、自分に合った仕事があるに違いない。自分のやりたいことはこんなことじゃない。と常に考えながら仕事をしているように見えます。(自分で選んだ仕事なのに…) そんなわけで、若いうちに同じ業界・違う業界含めて、転職を繰り返す者も多いのです。私は、今目の前のことに一生懸命できない者は、どこに行ってもダメだと考えています。確かに自分に合う仕事、合わない仕事というのはあると思いますが、少なくとも(下積み生活も含めて)3年間頑張れないのであれば、どこに行っても、「この仕事は自分に合わない」と感じてしまうのではないでしょうか。
「モラトリアム」というのは、教育心理学の用語ですが、社会に出る前の「猶予期間」を指します。大学生に対して使われることが多く、自分探しをずっとしているために、社会に出ること、責任ある仕事をすることの踏ん切りがつかない状態を言います。この業界の若い連中を見ていると、正社員として就職したのにずっと「モラトリアム状態」を続けている者が多いことに気づきます。「すべて他人事」「誰かがやってくれるだろう」「自分の好きななことは一生懸命やるけど嫌なことはやらない」「言われたことはやりますけど…」「プレッシャーがかかる場面は極力避ける」「ごく限られた少人数の仲間としか打ち解けない」「でも1人で行動することは不安」というような特徴があります。それに加えて、ここ数年の特徴として、「出世したくない」「給料は上がらなくてもいいからのんびり仕事したい」「自分の休みが最優先」、そして「会社がどうしてもと言うなら辞める」という者の割合が増えているように感じています。おそらく、他の業界でも、おじさん世代は同じようなことを感じている方が多いのではないでしょうか。
誤解をされるといけないので明記しておきますが、新卒1~2年目から高い意識を持って仕事をしていて、塾の大事な戦力になっている者もたくさんいます。本当に子どもたちのことが好きで、苦労を厭わず面倒を見たり、自ら塾の(会社の)役に立てることを探して仕事に取り組んだりして、下手なベテランたちよりいい仕事をしている者も少なくありません。塾の教師は、若いというだけで(対生徒の面では)大きな武器ですから、私などは羨ましく感じる場面もあります。今回は、厚生労働省の発表したデータについて、あくまでも全体の傾向として分析したまでだということをご理解いただけると幸いです。
しかし、今後の塾業界のことを考えると、(特に大手塾は)若い力を戦力化できたところが生き残っていくことは間違いないと思います。私は現在、様々な塾の若い教師たちの研修にも携わっています。自分の経験を伝えることにより、この業界に少しでも恩返しができればいいなぁと考えています。塾教師の仕事の喜び・充実感・奥深さ等を伝えることにより、結果として、短期間で辞めてしまうような職員を少しでも減らせたら嬉しいですね。
なぜ塾業界は早期離職者が多いのか?
- 2012年11月4日 1:02 PM
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私たちの業界が、3年未満離職率No.1であることには多少ショックを受けましたが、冷静な目で見ると、やはり他の業界に較べるとそういう傾向にあることは、私の実感としても納得がいきます。その理由は3つ程あると私は考えています。
1つ目は、最初から「腰かけ」のつもりで就職する者が(他の業界と較べると)多いということです。学生の時にアルバイトで塾で働いていた者が、就職の際に、他にあてもないので「とりあえずそのまま」というケースが多いのです。塾側としても、まったく知らない学生を採用するよりも、自分のところで経験がある学生を採用した方が様々な意味で安心感があるわけです。仕事を1から教える必要がなく、力がある者は(教師としては)即戦力で働けるケースも多いと思います。
また、ゆくゆくは学校の先生になりたかったり、(今はだいぶ少なくなりましたが)司法試験等の資格試験合格を目指しているような者が、とりあえず生活のために塾で働きながら勉強してチャンスをうかがっているケースもあります。「とりあえず就職組」ですから、他のことで目処が立てば当然辞めてしまうわけですが、目処が立たなくても、仕事と勉強の両立が難しいことに気付き、早い段階で辞めてしまう場合もあります。
2つ目は、想像よりも仕事が大変だということです。時間帯の問題もあると思います。授業が終わるのは夜10時近くなるので、どうしても帰宅できるのは深夜になります。午後出勤の場合が多いとは言っても、会議や面談があったり、授業の準備等にも時間がかかるので、(特に経験の浅いうちは)早く出勤しないと仕事が回らないことも多いでしょう。時間が足りないため、授業の予習は家に持ち帰りになることも… 講習会の時は、どうしても朝から夜までの長時間勤務になります。1日8時間も授業があることはざらで、(予習・準備等も含めて)体力的にかなりハードです。
日曜日が出勤で平日が休みになる場合が多いこともあり、普通の会社に勤めている人とは時間が合わないでしょうから、なかなかデートの時間も取れません。(その前に出会いがないという噂も…) 若い連中にとっては大きな問題なのだと思います。
さらに、塾の仕事というのは授業だけではありません。学生でアルバイトとして働いていた時は、とりあえず授業をやって、生徒の面倒を見ていればよかったわけです。時給も他の仕事と較べると格段に高いですし、若くして「先生、先生」とチヤホヤされて、こんなにすばらしい仕事はないと思って、そのまま就職するケースも多いです。(25年前の私がそうでした…) しかし、社員として就職すると、保護者の対応も増え、生徒集め(営業)に使わなくてはならない時間も多くなり、合格実績輩出やクレーム対応等責任ある仕事も入ってきて、プレッシャーがかかることが格段に多くなるのです。ありていに言えば、もっと楽な仕事だと思っていたのに(だから塾の仕事を選んだのに)、「こんなはずじゃなかった…」と感じて辞めてしまう者が多いのです。私はその中でもかなりハードな仕事をこなしてきたという自負がありますが、それでも他の業界の仲間たちから聞く話からすると、まだまだ楽をしてきたのだなぁと感じています。しかし、若い連中にはそうは思えないようです。
3つ目は…
(次回に続く…)
せっかく就職できたのに…
- 2012年11月2日 11:08 AM
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皆さん、左の表を見てください。これは、高校・大学を出て新卒で就職した若者のうち、3年以内に退職した者の業種別割合です。就職難の厳しい状況については、この間かなり詳細にお伝えしてきましたが、せっかく就職しても3年持たずに辞めてしまう若者が多いのです。今春の最新のデータ(つまり2009年就職組)では、高卒で36%、大卒で29%が3年以内に退職しています。3人に1人が辞めてしまっているという信じ難い現状ですが、さらに驚くのは、その中で、起業や転職等、次の仕事が見つかってから辞めている者は半分に満たないということです。新卒ですら就職が厳しいわけですから、既卒はさらに厳しい状況なわけで、その若者たちは、今何をやっているのでしょうか?
さて、離職率のトップは何と!私たちの業界です。実に半分が3年以内に退職しています。これは、私の今までの肌感覚とほぼ一致します。塾業界では、1年ごとに2割ずつ辞めて行って、5年でほとんど残らないというのが定説になっています。
私も新卒でこの業界に入って(というより大学生の時から働いていました)、25年以上経ちましたが、業界では稀有な存在だと思います。とにかく、ずっと仕事が楽しかったし、生徒や保護者、そして周囲の上司や同僚・部下にとても恵まれたことも大きかったと思います。こんなに楽しいことをさせてもらっていて、給料をいただけて(今は払う立場ですが…(^_^;))、ご飯を食べられるなんて、なんて幸せなんだろうと今でも思っています。そういう意味では、今の若い連中は可哀想だなぁと思います。この仕事の醍醐味・本当の面白さが分かる前に辞めていってしまうのですから…
では、なぜ塾業界はこれだけ退職率が高いのでしょうか?
(次回に続く…)
集団討論の対策その3
- 2012年11月1日 1:46 PM
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集団討論を巡っては、都教委や現場の高校の先生方がまだこの時期になっても混乱をしているため、蓋を開けてみたら、「おいおい、なんじゃそれ?」という事態が起こることも十分に考えられます。私たちとしては、そこまで想定して生徒たちに指導しておかないとならないわけです。
まず、都教委が非公式(公に文書では発表していない)に言っていることを記してみます。
「受験生はあるテーマについて一人ずつ意見を述べ、その後、他の受験生の意見も踏まえて再び自分の考えを語る。ディベートのように意見を戦わせることはしない」
??? すでにここで私の頭は完全停止です。それって集団討論とは言わないのではないですか? ただのグループ面接です。試しに、いくつかの辞書で「討論」という言葉を引いてみました。どの辞書にも、「~意見を戦わせること」と明記されています。もし、上記の通りで進行するとしたら、面接官が答える順番を指定するのでしょうか? 単に意見を順番に2~3回ずつ言うだけなのでしょうか? (その場合、順番の不公平性も問題になってきます)
集団討論では、どこで発言するか、他の生徒の意見に対してどのタイミングでどういう突っ込みをするか、全体の意見をグループとしてまとめていく過程で誰がリーダーシップを取るのか、議論の中での協調性やコミュニケーション力を採点されるべきものです。
次は、現場の高校の先生の発言です。
「「成績は良いがおとなしい」 「人前で話すのが苦手」なタイプの受検生に優秀な生徒もいる。そのような生徒を見逃さないようにしたい」」
こうなってしまうと、大きな問題だと言わざるを得ません。うまくしゃべれなかった生徒に、良い点数をつけてしまうのでしょうか? 面接・集団討論の趣旨・採点基準を根底から否定してしまっているのです。都教委が意図している、「成績だけでない多様な側面での選抜」という狙いがきちんと伝わっていないように感じます。
私が感じているのは、都教委の決定があまりにも急で、もっと言えば都教委も集団討論の何たるかが分かっていない準備不足の状態で、現場にポンと下ろしてしまったために、混乱が生じているということです。昨年からの推薦入試改革のやり取りをほとんど見てきましたが、(あくまでも私の個人的な感想ですが)口のうるさい数名の教育委員を納得させるために、上辺の形式だけとりあえず整えたという感じがします。そうでなければ、この時期になっても、集団討論の実施マニュアルが現場の高校に下りていなかったり、各高校のホームページや説明会で最低限の情報すら出て来ないという状況はなかったはずです。
また、ここで石原都知事が急に辞められてしまったことも、とても残念です。この10年間、教育面、特に都立の改革については、それこそ陣頭指揮を取られてきたのを肌で感じていました。ワンマンだとか様々言われていますが、石原さんがいなかったら、都立中高がここまで復権することはなかったはずです。そういう意味では、次の都知事が誰になるのか、今までの都立改革を引き続き推進してくれるのかについて、とても関心を持っています。
以上、集団討論については、様々混乱しています。また新しい情報が入り次第、この場でお知らせします。我々としては、最終的にどんな形になっても、生徒たちが自分の力を出しきれるように指導を徹底していくしかありません。
ちなみに、例の杉並区の和田中では、「よのなか科」において継続的に集団討論を実施しています。校長先生は、「ようやく時代が我々に追いついてきた」みたいなことをおっしゃっていて、すごいなぁと思います。ちなみに、和田中で実施した集団討論のテーマを挙げると、「コンプガチャとAKB総選挙商法の違法性」 「猫ひろしがオリンピック出場のために国籍を変更したことについての是非」等、さすがに最先端を行っています。
集団討論の対策その2
- 2012年10月31日 2:14 PM
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都教委が受験生向けに公表している資料の中では、集団討論の評価基準を次のように明記しています。「与えられたテーマについて自分の考えを明確に述べることができるか、複数名の受検生同士が協力して一つのテーマに関して論理的に議論を進めて、結論を導くことができるかなどを確認します」と。また、評価項目としては、「コミュニケーション能力」「協調性」「思考力・判断力・表現力」を挙げています。この観点で、本番での採点基準を列挙してみます。
〇「思考力・表現力」…これは、課題・テーマに対しての解答力です。二項対立のイエス・ノーや、自分の考え・結論を明確に述べているか、その結論の元になった理由・考え方に論理性・説得力があるかということです。単に、〇〇さんと同じですという付和雷同的な解答はマイナス点となります。声の大きさや言葉遣い、しゃべり方等も評価の対象となります。課題テーマは、中学生が体験したりした身近に感じることが設定されるとのことなので、出題されそうなテーマをピックアップして、自分ならこう答えるという準備をしておく必要があります。例えば、「中学生の携帯電話の使用」や「高校生の制服着用」等のテーマが考えられますが、まずは中学生・高校生としてのルールを守るということが大前提になります。(ここに背くと大幅減点となるはずです) その上で利便性や個性、家庭の状況の違いに対する配慮等の要素をどう絡めるかということがポイントになってきます。
〇「協調性」…ここも重要な採点基準となります。他の受検生に対する配慮という視点です。スバリ、自分が話をしていない時の態度が重要です。発言している人の方を見て、うなずきながら聞くことです。わざとらしくならないように…(中学生はこれがなかなか難しいのです) 自分の主張を声高に繰り返す生徒はダメですね。あくまでもグループで1つの結論を出すのですから、みんなで協力しながら議論を進めようという意識を持たないとうまくいきません。
〇「コミュニケーション力」…試験官の先生の指示に的確に従っているか、他の生徒と意思疎通がしっかりできているかという視点です。私は、実は「笑顔」と「あいさつ」、「返事」がポイントだと考えています。怖い顔をしてぶすっとして座っていたら、コミュニケーション力は低評価となるでしょう。入退場や討論の開始・終了の時のあいさつ、試験官から指示された時の返事・動き出しの声かけ等が自然な感じでできるといいですね。討論の最中のコミュニケーションも当然見られています。まったく発言しない生徒がいた時に、「〇〇さんはこの点についてどう考えていますか?」と振ってあげたりできると、最高ですね。
以上のようなところが採点基準のポイントだと考えています。残念ながら、これ以上の細かい部分の必勝法はこの場で公開することができません。
しかし、昨日も書きましたが、これらの採点基準(予測)や、対策・必勝法を準備している受験生にとって、肩透かしとなってしまうかもしれないような情報が出てきているのです。
(次回に続く…)
集団討論の対策その1
- 2012年10月30日 10:40 AM
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さて、問題の集団討論です。
現時点で分かっていることを、都教委が発表していることと、高校の先生方がおっしゃっていることを総合してまとめてみます。
①5~6人で1グループ
②1グループの時間は30分程度
③個人面接より先に集団討論を行い、評価は個人面接と総合して行う(配点は全体の2割~3割)
④中学生が普段体験している身近なことをテーマとして設定する
⑤司会を誰がやるか(生徒か教師か)は高校によって異なる
⑥評価の基準は「思考力・表現力」「協調性」「コミュニケーション能力」の3本柱
というところでしょうか。一方、不透明な部分としては…
①男女別か混合か?
②受験番号順かランダムか?
③テーマや司会の決定方法について事前に発表されるのか?
④討論の進行方法は?(教師がどのように関与するのか?)
等です。私は、男女別ランダム(同じ中学校の生徒が一緒のグループにならない)で実施するべきだと思います。(同じ塾の生徒が一緒になってしまうようなことはあるでしょうが…) 本来は男女混合の方があるべき姿ですが、選抜が男女別枠である以上、別々に実施する方が公平になります。また、知っている生徒同士では、その生徒たちだけが事前に作戦会議を開いたり、アイコンタクトで意思疎通をしたり、やはり不公平になってしまう可能性があります。
司会を誰がやるかということと、進行の形式がとても重要です。就職や公務員試験の集団討論では、テーマが与えられて、「では始めてください。時間は30分です」と試験官が言ったあとはまったくの「放置」という場合もあります。誰も何もしゃべれずに終わってしまうグループもあるそうです。その場合は、当然「全員不合格」です。逆に、グループ全員に良い点数がつく場合もあるでしょう。司会を自分たちの中から決める場合は、その時点からかけ引きが始まります。司会に立候補すれば有利かと言うとそんなことはなく、全体として議論が盛り上がらなかったり、進行することに気を取られて自分の意見を言わなかったりすると逆にマイナス評価となる場合があります。
テーマは、中学生が答えやすいようなものになるはずです。おそらく、二項対立となるテーマが多いでしょう。イエスかノーか、2つのうちどちらがいいかということについて意見を述べるものです。道徳的なテーマも可能性が高いです。当然、「良い子」の答えが要求されるわけですが、あまり独善的だとマイナス評価となるかもしれません。
採点基準については次回まとめてみたいと思いますが、最新の情報を総合すると、実は実施されるのは「集団討論」ではないのではないか?という疑念が私の中に湧いてきています。
(次回に続く…)
作文・小論文の対策
- 2012年10月29日 12:48 PM
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まずは作文・小論文についてです。以前から一部の高校(ほとんどがトップ校・2番手校)で推薦入試に取り入れられていましたが、来春から全ての高校で導入することになりました。論理的な文章をしっかり書ける生徒を欲しいという意志の表れです。
まず受験しようとしている高校の試験が、「作文」なのか「小論文」なのかをしっかり確認してください。これは試験の名称だけでなく、内容も大きく異なることを意味しています。一般的にはトップ校をはじめ上位校が小論文で、それ以外の高校は作文の実施となっています。
小論文は、与えられた資料・文章を読み取って、それに対する自分の意見を書くタイプの試験です。過去の問題を見ると、ほとんどの高校が資料の読み取り問題です。高校によって、明確な特徴・傾向があるので、昨年までも実施していた高校を受験する場合は、とにかく過去問をしっかり見ることです。例えば国立高校の問題を見ると、明らかに理数系に強い生徒を欲しいというメッセージが伝わってきます。
小論文の対策は、都立中の作文の対策とまったく同じだと考えていいと思います。都立中の問題は、作文という名称ではありますが、(桜修館と三鷹の一部を除いて)小論文に分類されるべき問題です。採点基準も都立中とニアイコールだと考えていいでしょう。そう意味では、都立中を受検した生徒はとても有利ですし、塾の教師たちも対策にあまり困らないはずです。中学校の問題?とバカにしてはいけません。都立中の作文に出題されている文章や資料は、(難しい言葉の注釈が多いことを除けば)高校入試の出題レベルとほとんど変わりません。
一方作文の方は、小論文に比べて出題文が短いのが特徴です。「~についてあなたの考えを述べなさい」というタイプのものが多く、抽象的な出題も多いので、(特に桜修館以外の都立中受検者等、小論文の訓練を積んできた生徒は)かえって書きにくいかもしれません。トップ校では、西高校がこのタイプの出題です。哲学者等の一行の名言を提示して、これについてあなたの考えを述べよという問題です。まず、名言の意味が分からなかったり、取り違えたら、とても苦しい戦いになります。一見抽象的な題材の場合でも、いかに自分の体験に結び付けて具体的に書けるかということがポイントになります。特に、今まで作文を実施していなくて、来春から新たに実施する高校を受験する場合は、学校説明会等で、どういう形式の出題となるのか、情報をしっかり収集してください。
作文・小論文の採点基準については、あまりこの場で詳しく書けないのが残念ですが、既に業界で共有化されている部分だけでいくつか挙げると…
①字数等の条件や、問題で問われていることからはずれないように
②原稿用紙の使い方、誤字脱字、てにをは等の使い方、句読点の使い方、主語・述語の関係、修飾語の係り受け等のルールを守る(要は分かりやすい文章ということ)
③結論を最初と最後で明確にする(特に二項対立の場合)
④自分の体験を絡めて主張を具体的・論理的に
⑤最後は力強い説得力(でも謙虚に)
というようなところですが、とにかく過去問を数多くこなして、(都立中高作文指導の)経験がある教師に見てもらって、まずいところを指摘してもらって再度書き直す、ということの繰り返しが一番いいでしょう。もちろん、書き方がまったく分かっていない場合は、最初に教師が最低限のルールと採点基準を指導してから書かせないと時間が無駄になってしまいます。
(次回に続く…)
推薦入試を受験するメリット
- 2012年10月28日 12:12 PM
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推薦入試を受験する以上、もちろん我々としては合格させるつもりで対策を行います。前述した通り、生徒には「ダメもとだからな」と言い聞かせて進めますが、対策授業の最中は少しでも合格の確率を上げるために全力を尽くします。
しかし、例え不合格になったとしても、大きなメリットが2つあると私は考えています。(何度も言いますが、一般入試用の勉強のペースを落とさないという条件付きです)
1つ目は、一般入試に向けて予行練習ができることです。憧れの第一志望校で、一般入試と同じ校舎・建物で事前に一度緊張感を味わえるのです。このメリットは大きいでしょう。実際、毎年推薦入試不合格者は、一般入試ではあまり緊張せずに受験できる生徒が多いようです。(稀に、一度不合格の経験をしてしまったことにより、またダメだったらどうしよう…という不安が出てきてしまう生徒もいます) 特に本番で緊張してしまうことが不安な生徒は、一般入試の「場慣れ」的な考え方で、推薦入試にチャレンジしてみる手もあるということです。
2つ目は、ちょっと大局的な話になってしまいますが、高校入試の枠を越えて将来のことを見据えた時に、推薦入試を受験するメリットがあると感じるのです。大学の推薦入試やAO入試、さらにその後の就職試験において、小論文や面接・集団討論がとても重視されるようになってきています。最近は、筆記ペーパーテストよりも、こちらの方を重視しているところが多いくらいです。また社会に出てからも、文章をまともに書けない者、きちんと話ができない者、集団の中でコミュニケーションを取れない者は、とても損をすることが多いのです。(私も身近にそういう人をたくさん見てきました) その視点で考えた時に、中学生は小論文や面接・集団討論に真剣に取り組む機会がほとんどないので、高校入試の際に経験しておくことが、将来の役に立つのではないかと思うのです。私は、あまり中学受験を真剣に考えていないご家庭も、都立中の受験(受検)は前向きに検するべきだと考えていますが、これも同じ理由です。小5・小6という将来の学力の基礎を決定する時期に、小論文やプレゼン・グループワーク等に真剣に取り組んでおくことが、将来必ずプラスになると考えているからです。(私立中を受験する場合は、それとはまた別のメリットがあります)
推薦入試を受験しようかどうか迷っている生徒・保護者は、この2点も頭の隅に置いた上で検討してもらえるといいと思います。中3生は、あと1ヵ月半くらいで最終結論を出さなくてはなりません。
では、具体的な対策の話に入りましょう。
(次回に続く…)
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