- 2012年11月1日 1:46 PM
- 未分類
集団討論を巡っては、都教委や現場の高校の先生方がまだこの時期になっても混乱をしているため、蓋を開けてみたら、「おいおい、なんじゃそれ?」という事態が起こることも十分に考えられます。私たちとしては、そこまで想定して生徒たちに指導しておかないとならないわけです。
まず、都教委が非公式(公に文書では発表していない)に言っていることを記してみます。
「受験生はあるテーマについて一人ずつ意見を述べ、その後、他の受験生の意見も踏まえて再び自分の考えを語る。ディベートのように意見を戦わせることはしない」
??? すでにここで私の頭は完全停止です。それって集団討論とは言わないのではないですか? ただのグループ面接です。試しに、いくつかの辞書で「討論」という言葉を引いてみました。どの辞書にも、「~意見を戦わせること」と明記されています。もし、上記の通りで進行するとしたら、面接官が答える順番を指定するのでしょうか? 単に意見を順番に2~3回ずつ言うだけなのでしょうか? (その場合、順番の不公平性も問題になってきます)
集団討論では、どこで発言するか、他の生徒の意見に対してどのタイミングでどういう突っ込みをするか、全体の意見をグループとしてまとめていく過程で誰がリーダーシップを取るのか、議論の中での協調性やコミュニケーション力を採点されるべきものです。
次は、現場の高校の先生の発言です。
「「成績は良いがおとなしい」 「人前で話すのが苦手」なタイプの受検生に優秀な生徒もいる。そのような生徒を見逃さないようにしたい」」
こうなってしまうと、大きな問題だと言わざるを得ません。うまくしゃべれなかった生徒に、良い点数をつけてしまうのでしょうか? 面接・集団討論の趣旨・採点基準を根底から否定してしまっているのです。都教委が意図している、「成績だけでない多様な側面での選抜」という狙いがきちんと伝わっていないように感じます。
私が感じているのは、都教委の決定があまりにも急で、もっと言えば都教委も集団討論の何たるかが分かっていない準備不足の状態で、現場にポンと下ろしてしまったために、混乱が生じているということです。昨年からの推薦入試改革のやり取りをほとんど見てきましたが、(あくまでも私の個人的な感想ですが)口のうるさい数名の教育委員を納得させるために、上辺の形式だけとりあえず整えたという感じがします。そうでなければ、この時期になっても、集団討論の実施マニュアルが現場の高校に下りていなかったり、各高校のホームページや説明会で最低限の情報すら出て来ないという状況はなかったはずです。
また、ここで石原都知事が急に辞められてしまったことも、とても残念です。この10年間、教育面、特に都立の改革については、それこそ陣頭指揮を取られてきたのを肌で感じていました。ワンマンだとか様々言われていますが、石原さんがいなかったら、都立中高がここまで復権することはなかったはずです。そういう意味では、次の都知事が誰になるのか、今までの都立改革を引き続き推進してくれるのかについて、とても関心を持っています。
以上、集団討論については、様々混乱しています。また新しい情報が入り次第、この場でお知らせします。我々としては、最終的にどんな形になっても、生徒たちが自分の力を出しきれるように指導を徹底していくしかありません。
ちなみに、例の杉並区の和田中では、「よのなか科」において継続的に集団討論を実施しています。校長先生は、「ようやく時代が我々に追いついてきた」みたいなことをおっしゃっていて、すごいなぁと思います。ちなみに、和田中で実施した集団討論のテーマを挙げると、「コンプガチャとAKB総選挙商法の違法性」 「猫ひろしがオリンピック出場のために国籍を変更したことについての是非」等、さすがに最先端を行っています。
- 新しい: せっかく就職できたのに…
- 古い: 集団討論の対策その2
コメント:0
トラックバック:0
- この記事のトラックバック URL
- https://www.gssk-h.com/blog/wp-trackback.php?p=442
- トラックバックの送信元リスト
- 集団討論の対策その3 - GS進学教室 より

