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なぜ学校でいじめ・不登校が増えているのか?<その4>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2026年11月6日 9:38 AM
  • 未分類

前回までの考察で、「学校でいじめ・不登校が増えている」ことが正しいという前提で話を進めてよいことはご理解いただけたと思います。

私は今年度、週3日公立中学校で働いています。そのうち1日は、「別室登校クラス」を担当しています。事情があって通常の教室に入れない生徒で、体調に問題がない生徒は保健室ではなくこちらに誘導されるのです。このクラスを担当するためには、資格が必要です。都教委が実施する研修を3日間受講し、「インクルーシブ支援員」の資格を得た後にサイトに登録して、そこで学校とマッチングが行われます。

ここの在籍生徒数が、年々、そして特に今年は月を追うごとに増えて来ています。今週は、ついにスヘースが足りない状況になってしまいました。普通の生徒机も並んでいますが、1人になりたい生徒のために、衝立で仕切られたスペースもいくつかあります。やはりそちらを希望する生徒が多いです。基本的には、「あまり勉強をさせようとしてはならない」という方針があります。学校によって多少温度差はありますが、基本的には生徒が安心していられる居場所です。私は個人的にはこの方針に反対ですが(学校に来ているんだからある程度しっかり勉強させようよ!)、組織の方針には従わなくてはいけません。もちろん、(人数は少ないですが)自分から勉強したいという生徒の支援はしています。5科目すべて教えられるので、生徒たちはみんな驚きます。他の生徒たちは何をしているかと言うと、好きな本を読んだり(漫画もOK!)、イラストを描いたり(女子はこれがとても多いです)、ボードゲームをやったり(結構数が揃っています)、卓球をやったり(卓球台があるのです。今週女子生徒との試合に負けて悔しくて…笑)

ほとんどの生徒が、給食も別室で食べます。各自応接室に取りに行きます。学校によっては、各クラスで担当生徒が決まっていて、別室に届けてくれる場合もあるようですが、私はこれは最悪だと思っています。こういうレベルの自分のことは自分でやらせなきゃダメです。給食は教室で食べられるから…と、その時間だけ教室に戻る生徒もいます。本当は机を向きあわせて、みんなで話をしながら食べたいのですが、奥で1人で食べたいという生徒が多く、私も1人寂しく黙食になってしまうことが多いです。最近は、給食だけ食べに来る生徒も増えています。昼休みの直前に来て、食べたらすぐに帰る感じです。私はこれはこれで意味があることだと思っています。保護者が共働きで昼食の用意に困るという家庭も多いようですし、学校にまったく来なくなってしまうよりは、給食だけでも食べに来て、そこで少しコミュニケーションを取って、状況を確認できるだけでも大きいです。(我々が話をしますが、担任の先生も顔を見に来ることが多いです) まったく学校に来なくなってしまって、普段何をしているかもなかなか把握できなくなる生徒も増えています。(保護者ともあまり連絡が通じない家庭も多いようです) こうなってしまうと、学校としては何もできなくなってしまうので、少しだけでも登校してくれることには意味があるのです。

ただし、(これも私はとても違和感があるのですが)生徒たちが教室に戻れるように働きかけをしないでくれというのが基本方針です。できることなら、教室で普通に授業を受けられて、みんなと一緒に卒業できるようにしてあげた方がいいと思うのですが、無理にそうしようとして、まったく学校に来なくなってしまったり、ストレスがかかって様子がおかしくなってしまったりするのは避けたいということだと思います。その結果、「別室」がとても居心地が良い場所になっていて、常駐する生徒が増えて来るのは当然の帰結です。無理に勉強はしなくていい、好きなことをしていていい(読書やゲーム)、衝立の中に籠って1人の時間を過ごせるのですから… 「学校の中にストレスフリーの空間を提供する」という目的は達成できていると言えます。誤解のないように再度書いておきますが、私はこの基本方針自体には賛成です。ただし、少しずつ勉強させたり、社会復帰の手伝いをしてあげることがもう少し必要だと感じているということです。

またこれについても批判が多いことも把握していますが、1時間だけでも別室登校したら出席扱いになります。給食だけ食べに来ても出席にカウントされます。つまり、継続的に別室登校している生徒たちは、「不登校」にはカウントされていないことになります。前回も書きましたが、不登校の生徒は全国的にもっとたくさんいるし、こういう別室登校のいわゆる「不登校グレーゾーン」の生徒まで含めれば、どれだけの数がいるのでしょう… ここに世間の感覚とのズレがあります。普通は、教室に入れず、保健室登校や別室登校している生徒を「不登校」という認識で対応していると思いますが、彼ら・彼女らは、学校としては普通に登校している扱いになっています。指導要録や内申書に「教室に入れない」ということが記載されることはありません。

(次回に続く…)

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