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2021年6月のアーカイブ

都立高校入試は男女差別!?<その8>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2021年6月6日 10:15 AM
  • 未分類

「なぜ男子が弱くなってしまったのか…?」

受験勉強においても、この2~30年くらいで「男子が弱くなった」というのは間違いないと思います。例えば、体調が悪いわけでもないのに、ちょっと疲れたからとか宿題がやり切れていないからというような理由で、塾の授業を欠席してしまうのは圧倒的に男子生徒の方が多いですし、入塾してすぐに、ついていけないからとか大変すぎるからという理由で辞めてしまうのも、ほとんどが男子生徒です。この事例は女子生徒ではほとんど記憶にないくらいです。簡単に言うと、ちょっと辛く苦しくなった時に、女子は歯を食いしばって頑張れるケースが多いのに対し、男子はすぐに挫折して逃げてしまうケースが少なくないということです。女子は、メソメソしたり泣き言を言うことはあるのですが、何だかんだ腹が座っている場合が多いです。この感覚は、30年前にはあまりなかったと思いす。

なぜそんなことになってしまったのか?という点について、この間考えていたのですが、私の中での結論は2点です。1つは、ゲームやネットの普及(外遊びの減少)による体力・集中力低下と、時間浪費、そしてコミュニケーション能力の低下です。特に中学生は、時間があると、部屋に籠ってゲームやネットにはまってしまうことが多くなっています。これは、30年前にはなかったことですし、女子より男子の方がここにはまってしまっているけースが多いことも自明です。1人で画面に向かう時間が増えたことにより、受験勉強に取り組んで行く上で様々マイナス面が出ています。そもそもそこでかなり時間を使ってしまうために、受験勉強の時間が絶対的に確保できていない生徒も少なくありませんし、視力・体力・集中力等にも悪影響が出てしまうことは否めません。時間を限定して、受験勉強の息抜き程度にやるなどということができるのは、よっぽと自制ができる生徒か、保護者の方が強権的に関わっているケースです。私が子どもの頃は、毎日暗くなるまで外を走り回っていましたが、家に帰れば、ゲームやネットはありませんし、テレビも家に1台しかなかったので(白黒です)、とりあえず本を読むか勉強するしかなかったという記憶があります。
もう1つ、はっきり書いてしまいますが、親(特に母親)が男の子に対してとても甘くなってしまったことです。私がこの仕事を始めた35年前は、男の子はそれこそ親が引っぱたいてでも鍛えるという時代でした。(塾でも体罰が容認されていた時代です) 多少体調が悪い場合も含めて、塾を休みたいとでも言おうものなら、親が首根っこを捕まえて塾に連れて来たというような経験は1度・2度ではありません。面談でも、成績を上げて受からせるために、とにかく厳しく鍛えてくれと言われるケースがほとんどでした。その当時は、女の子は無理しなくていいよ…という雰囲気がまだ残っていたと思います。ところが今は、母親だけでなく父親も含めて、男の子に対して腫れ物に触るような対応をしている場合が増えているように感じています。子どもが(大変なことかに逃げたくて)泣き言を言った時に、すべて真に受けて聞き入れてしまうのです。それどころか、先回りして困難・障害を取り除いてしまうことも増えていると思います。そんな対応をしていたら、受験勉強で踏ん張りが効かなくなることは当然の帰結です。将来のこと(社会に出てからのことや家庭を持つこと等)を考えると、さらに心配になってしまいます。教育に携わっている方で、男子生徒の語彙力・会話能力が落ちているということを指摘する方が多いです。(私もそう感じている1人です) その要因として、前述したゲームの影響もあると思いますが、幼少期からの読書習慣や家庭での会話の質と量が影響を与えていることは間違いないと感じています。女子は、ほっといても本を読んだり、自分から話をしたりするケースが多いのであまり影響がないのかもしれませんが、男子はそこを親がこじ開けてあげないと、言語能力・会話能力が身につかない場合が多いのです。それにより、特に大人とのコミュニケーションが苦手となってしまう男子生徒が増えて来ています。内申点で不利になることもありますが、受験勉強を進める上で損をしてしまう要因になっています。

他の動物や昆虫などでもそうですが、生物学的には、性染色体の大きさも含めてメスの方が体が大きく強い場合が多いのです。寿命もメスの方が長い生物が多いですし、さまざまな能力でメスの方が勝る場合が多いそうです。人間の場合、子どもの頃から男子を鍛える(女子は無理させない)ことによって、勉強も運動も女子と対等に(あるいは優って)太刀打ちできるようになっていたという見方は、ある部分では間違っていないように思います。私の中での結論は、「もっと男子を強くするために、鍛えてあげよう!」ということです。そのためには、保護者の方の覚悟と全面的な協力が必要であることは言うまでもありません。

都立高校入試は男女差別!?<その7>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2021年6月5日 10:14 AM
  • 未分類

都立高校の男女別定員廃止について、また別の動きが大きくなって来ました。「男女差別反対、男女別定員即時廃止」を求める署名活動が進んでいるのです。何人かの先生に伺いましたが、現場の先生方や、生徒・保護者の間では、結構問題意識が大きくなって来ているようです。すでに数万人分の署名が集まっているようで、来週からさらに動きが活発になって行くのではないかと言われています。文科大臣や都教育長の発言に不満を感じた方が多かったようで、あれ以降反対の声が大きくなって来たようです。今回の動きを見ていて感じるのは、反対運動に積極的に参加しているのは女性ばかりではないということです。若い人も含めて男性も多いですし、必ずしも自分の利害だけで動いているわけではなく、純粋に世の中を変えたい、時代の流れから乗り遅れている都の教育行政を改めさせたいという想いの強さを感じます。

これも私は不勉強だったのですが、他県の入試では、願書の性別欄を廃止するところが増えて来ています。企業の採用でもその割合は増えています。男女差別の撲滅と、トランスジェンダーの方への配慮が理由ですが、都立高校だけがその流れに完全に逆行していることは、やはり大きな問題だと言わざるを得ません。私立高校との定員の調整や高校の施設規模等、技術的な問題のみを理由として、男女別定員廃止は難しいという言い逃れは、もう時代の流れに耐えられないと思います。今後どっちに転ぶかは、世論が決めることになるでしょう。大学入試の改革がガラガラポンになったのは、世論が大きくなって、「もうこれ以上は耐えられない。選挙に影響が出る」と政治家が判断したからです。そういう意味では、もっと一般の方々が声を上げて行く必要があります。このブログは、都教委のメンバーや学校・塾の先生方に多くお読みいただいているようですし、受験生の保護者の方の読者の割合が高いです。この状況を1人でも多くの方にお知りいただいて、改革(改善)にお力添えをお願いしたいと強く思います。(次回に続く…)

都立高校入試は男女差別!?<その6>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2021年6月3日 10:13 AM
  • 未分類

昨日の都議会でこの件が一般質問として取り上げられ、都の藤田教育長が答弁をしていました。結論としては、「男女別定員廃止はしないで、男女緩和の1割枠の適用拡大によって不公平感を減らして行く」ということでした。ある程度予測はしていましたが、正直幻滅しました。そもそもこの1割枠がうまく機能していないからこんな状況になっているわけですし、それ以前に、ジェンダー差別解消のために、都を挙げて取り組んで行くという姿勢すら示せていないのです。「不公平感の解消」という言葉を使っている時点で、どこに問題があるかすら理解できていないのだろうと思います。

藤田さんは、私の大学・学部の何年か先輩なのですが、教育長就任以来の発言・行動に疑問を感じることが多いです。都立高校で頭髪に関する意味のない校則(ツーブロック禁止)が存在する点に関して、「そういう髪型の生徒は、事件・事故に巻き込まれる可能性が高くなるから」と答弁して失笑を買ったことがありました。今今で言うと、こんなご時世の中、都内の児童・生徒をオリンピックの観戦に強制動員する施策を進めています。オリンビックの開催がまだ不透明な中で、先生方の引率予行はすでに始まっています。(現場の先生方もおかしいとは思いながら、声を上げられない状況のようです) 小池都知事の意向が強いとも聞きますが、「学校現場の最高責任者が、どっちを向いて仕事しているんだ!」ということです。生徒たちの方を向いていないことは明らかなので、都立高校入試についても、生徒・保護者目線での改革はあまり期待できないと感じてしまいます。

「そもそもなぜ女子の方が成績が良いのか?」

<理由その3> 男子が様々弱くなったから
私がこの仕事を始めてから今年で35年目とになりますが、35年前と較べて私が一番感じているのがこの点です。中学生で女子の方が成績が良い理由としても、かなり影響があると感じています。相対的に「女子が強くなった」ということもありますが、女子強くなった比重より、男子が弱くなった比重の方が圧倒的に大きいというのが私の中での結論です。
受験勉強だけでなく、いやそれ以上に、その先にも影響が出ています。GSは「就活塾」や「結婚相談所」も運営しているので、大学生や20代後半から30代の若者と数多く接していますが、就活・婚活においても、様々な面で女子の方がしっかりしているのです。企業の採用担当の方とお話しさせていただく機会も多かったのですが、就活はもちろん、新卒として入社した社員でも、女子の方が仕事ができる場合が多いとおっしゃる方が多いです。婚活でも、男子(男性ですね…)がしっかりしていないために、決まるものも決まらなくなってしまう場合が少なくありません。最近私は、デートの段取りやプロポーズを女性からさせるように仕向けることが多いです。その方がうまく行く場合が多いからです。
(次回に続く…)

都立高校入試は男女差別!?<その5>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2021年6月2日 10:12 AM
  • 未分類

<理由その2> 内申点が圧倒的に女子の方が高いから
私は、一番大きな理由がここにあると考えています。入試本番の点数も女子の方が高いケースが増えているようですが、こんなに差がついてしまっているのは、内申点で女子の方がかなり高いからです。私は今回の問題が大きくなった後、この内申点の男女別データがないか四方八方探していました。結論としては、ありませんでした。中学校別の5~1の分布割合は公表されていますが、そこに男女の別はありません。(同じ市町村の中でも、中学校によってかなり不公平な状況があるという点では問題が大きいことが見て取れますが…) 男女別のデータは、都の情報公開制度の対象とはなっていませんし、中学校ごとの裏データレベルでもないかと思って様々聞いてみましたが、(隠しているわけではなく)本当にないのです。仕方ないので、GSに通って来ている生徒たちのデータや、知り合いの中学校の先生方の「皮膚感覚」の聞き取りを基に大雑把に集計してみたところ、「平均すると45点満点で3~5点(年度や中学校によって差があります)は女子の方が高いだろう」という結論に至りました。あくまでも少人数のデータと感覚に頼ったものですが、おそらくそんなに大きくは違っていないと思います。特に、45点満点もで40以上オール5に近い層は、どこの中学校でも圧倒的に女子の比率が高いことと、実技教科(特に音楽・美術・技家)で女子と男子の差が大きいということは、どの年度でもどこの中学校でも当てはまるということも分かりました。実技科目の内申点が2倍換算になったことも、女高男低を助長してしまったことは間違いありません。この部分の内申点の差だけで、1000点満点のうち30点以上差がついてしまうわけですから、それを入試の点数で挽回するのはなかなか難しい状況があるのです。
ここで出て来る疑問は、「なぜ内申点は女子の方がかなり高くなってしまうのか?」ということです。塾の現場で数年教えていれば、感覚的に「そりゃそうだろう」と納得できるのですが、それをあえて言葉にしてみようと思います。

〇定期テストは、日程と範囲が決まっていてコツコツ取り組んだ生徒が有利。女子の方が計画的に真面目に取り組める生徒が多い。
〇平常点の割合が高くなっているので、忘れ物・提出物・授業態度等で男子は女子に較べて損をしている。
〇積極的に発言・質問をできないと5がもらえないような科目(先生)もある。この部分は女子の方が積極的に取り組んでいるケースが多い。
〇はっきり言って、先生の「お気に入り」にならないと内申点では損をする。この部分も女子の方が世渡りがうまい。

まとめて言うと、日々の積み重ねの勉強に真面目にコツコツ取り組んで、積極的に授業に参加し、先生たちとうまくコミュニケーションを取れるのは女子の方が断然上だということです。その部分については、塾で受験勉強に取り組む場合でも同じ状況が見て取れます。範囲を指定しての暗記テスト等は女子の方がしっかり取り組むケースが多いですし、忘れ物・提出物の未提出は圧倒的に男子の方が多いです。質問や相談に来るのは女子の方が多いのも毎年のことです。私の知り合いの個人塾で、「女子生徒専用校舎」を運営しているところがいくつかあるのですが、塾長たちが声を揃えて言うのは、「ほんと日々の指導が楽」ということです。受験指導に関しては、男子の方がずっと手がかかるのです。これは、子育て全般とも共通することなのかもしれません。逆説的に言えば、男子は女子に較べると、厳しい指導・手がかかる指導が必要になるということです。手前味噌ですが、GSは男子の成績の伸び、第一志望合格率が高いです。(女子も高いのですが…) それは、この部分で他の塾と差別化ができているからだと自負しています。
(次回に続く…)

都立高校入試は男女差別!?<その4>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2021年6月1日 10:12 AM
  • 未分類

我らが萩生田文科大臣が会見で都立高校の男女別定員について言及し、基本「問題ない」との見解を示しました。都教委に対して、合理的な理由を説明するよう求めていますが、これで文科省のお墨付きをもらった形となるため、男女別定員廃止の流れは止まってしまうような気がします。ただし、以下の命題についての考察は、非常に重要な要素を含んでいると思うので、続けようと思います。

「そもそもなぜ女子の方が成績が良いのか?」

<理由その1>
勉強・大学進学に関する男女差別がなくなったから数十年前と較べて社会全体の大局的な視点で見れば、女子が男子と同じように勉強するようになったということです。大学の進学率1つ取っても、昔とはまったく異なる状況になって来ています。私が大学進学を目指していた頃は、全体の大学進学率は25%程度でした。「大学は4人に1人しか行かないんだよ」という言われ方をした記憶が残っています。詳細データが見つからないのですが、女子の大学進学率はかなり低かったと思います。私の家の近所で4年制の大学に進学した女子は数人しか思い浮かびませんし、私が大学に入学した時(当時女子比率が低かった法学部だったこともあり)1クラス50人くらいの中で、確か女子は5人しかいなかったはずです。女子は無理して大学まで行く必要がないという雰囲気がまだ残っていた時代で、それゆえ勉強にも力が入っていなかったことはあったと思います。その後女子も当たり前のように大学を目指すようになり、子どものうちから男子と同じように受験勉強に取り組むようになりました。実は、2010年代の半ばくらいから、女子の方が男子より大学進学率が高くなっているのです。男子は浪人率が女子より高いので、大学の現役進学率で比較すると、ここ数年は女子の方がかなり高い状況が続いています。このことは、世間一般ではまだあまり知られていないと思いますが、私が子どもの頃と較べると、隔世の感があります。

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