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ノートは何のために取るのだろう…<その1>
- 2015年7月25日 6:41 PM
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夏期講習会も2日目に入り、生徒たちも講師たちも(?)ペースが掴めて乗ってきた感じです。確認テストや授業中の出来具合において、早くも夏の「成果」が明らかな差になって見え始めています。昨日の学習内容が完璧になっている生徒とそうでない生徒の差です。
この2日間で私が一番感じているのは、「ノートの書き方・取り方の上手い下手で差がついている」ということです。大きく2つの視点があります。
1つは丁寧さ・読み易さの部分です。丁寧さはもちろんですが、字の大きさやスペースの使い方も重要です。算数・数学で、分数の分母と分子をノートの1行の中に入れて書いているような生徒は、まずできるようになりません。授業中にノートを採点して回ることが多いのですが、(老眼の)私が机の横に立ってノートを見て読めるかどうかが1つの基準です(笑)。自分で自分の数字を読み間違える生徒もいます。今日の授業で、酷い生徒は1時間のうちに3回数字を読み間違えました。これでは点数を取れるようになるわけがありません。
大問1題の問題を解くのに、ノートを2ページ使って解く生徒がいるかと思えば、同じ問題を数行で解き終わってしまっている生徒もいます。元の式や図形、途中式等をきちんと書いているかどうかということや、スペースの取り方に違いがあるわけですが、一般論としてはノートはある程度の量を消費しないとできるようになりません。授業で解説したり、丸つけをしている過程で指摘したことを(その場に)書き込んだり、ミスしたところを(その場に)解き直したりすることが必要だからです。
(次回に続く…)
夏期講習会スタート!
- 2015年7月24日 6:16 PM
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待ちに待った夏期講習会が始まりました。さすがに、小6・中3の受験生たちは気合いが入っています。明らかにいつもとは雰囲気が違う生徒たちもいます。あまり入れ込み過ぎると、焦ってミスを連発したりして逆にうまくいかない場合もあるのですが、この気持ちの部分はとても大切です。
重要なことは、「結果」に徹底的にこだわることです。夏が終わった時に、目に見える形で成績を上げなくてはなりません。偏差値アップが基本ですが、中学生の場合は内申点アップも加わります。小6・中3生は、過去問で点数を取れるようにするという要素も重要です。
最終的に結果を出すためには、毎日少しずつの結果を積み重ねていかないといけません。確認テストの点数、授業中に解いた問題や宿題の正答率、復習ノートの質等についても、今までと違う状況で取り組んでいかないと、最終的な成績アップにはつながりません。
講習中は、実は家庭での学習で差がつくのです。前述したように、授業中はみんないつもに増して集中して、気合いが入って取り組んでいます。(ということは、授業中に集中できなくて叱られているような生徒は論外なわけです) 宿題・課題をこなすことはもちろん、授業で学習したことの復習をしっかりして、それらを「翌日の授業までにできるようにしておくこと」が問われるわけです。講習中は毎日何科目も授業があるので、これがなかなか大変です。しかし、これをやり切った生徒にしか、大きな成果は手に入りません。 効率の良い学習も必要になります。無駄な時間をかけないことと、集中力を切らさないことがポイントです。
習慣化という意味では、講習会の最初の2~3日の取り組みがとても重要です。本日、初日の家庭学習の質と量が勝負です。講習会最初の確認テストの結果も重要でしょう。緊張感を持って指導してまいります。
夏期講習会を前にやるべきこと<その3>
- 2015年7月23日 1:00 PM
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〇学校の宿題をできるだけ終わらせておくこと
→小6・中3生は、夏休みが「始まる」前にすべて終わらせておくのが理想です。夏の後半になって、成績が上がるかどうか、過去問で点数を取れるようになるかどうかというようなぎりぎりの戦いをしている中で、学校の宿題が気になっていたり、そちらにかなり時間を取られているようだと苦しくなってしまいます。特に、今年から2学期のスタートが早まった学校が多いため、8月半ばを過ぎると焦ってくる生徒が多くなるでしょう。
前述した通り、特に小学生は夏休みの宿題がほとんどない学校もあります。逆にはっきり言って、意味のない宿題を大量に抱えている生徒もいて、この不公平感は何とかならないものか…と毎年思います。
生徒たちには、意味がない宿題ほど早く終わらせるように伝えています。そう言えば、この1週間で読書感想文を書いていた生徒がいました。本当に本を読んだのか気になりましたが、怖くて聞けませんでした。さすがに絵日記はまだ書けませんね…(笑)
特に中学生は、2学期の内申の評価に連動しているため、手を抜くことができません。中3生は入試の内申点に直結します。小6で都立中を受検する生徒も同様です。提出期限に出さないと、無条件で内申点が1~2点下げられる学校(先生)もあるので注意してください。
実技教科の提出物などは、保護者の方が一生懸命に手伝っている(というかほとんど全部やっている)ケースもあります。それがいいことかどうかは別として、自分で真面目にやった生徒が(下手くそだったので)3がついて、ほとんど親にやってもらった生徒が5をもらっていたりするのを見ると、やはりこの評価システム自体に問題があるのだということを強く感じます。
さすがに私の今までの教え子たちの範囲では聞いたことがありませんが、夏休みの宿題代行業のニーズがかなりあるようです。便利屋さんが、夏の終わりの時期はこの仕事に集中するケースも多いようです。稼げるということなのでしょうね… 今の段階では法で規制するのは難しいそうです。(これを勧めているわけではありませんので、誤解のないようにお願いします)
今までで一番しんどいと感じた宿題は、「〇〇をできるようにしておくこと」というような「成果」を問われる形の宿題です。ただ覚えればいいだけだったり、ある程度訓練すれば誰でもできるようになるものであればそんなに困らないのですが、例えば体育で「25mを泳げるようにしておくこと」とか、「マット運動で後転をできるようにしておくこと」とかいう宿題(いずれも過去に実際にあったものです!)が出て困惑してしまうのです。さらに、「これができないと2学期の内申は4以上はあげない」とか宣言されてしまうと、死刑宣告のように感じてしまう生徒もいます。ほとんど泳げない生徒が、25m泳げるようになるのには、かなりの労力と気合いが必要なわけですが、受験勉強に邁進していく中で、それはなかなか厳しいと言わざるを得ません。こういう状況になると、例えば体育の内申を捨てるのか、何とか頑張って4以上を取りに行くのかという選択を真剣にする(させる)ことが必要になる場面もあります。
来春の都立高校の入試制度の変更は、そういう意味でもとても罪作りだと思います。実技教科の内申点が2倍となり、(内申が関係ない)特別選考枠が廃止となるので、例えば体育で3がついてしまうと、相当大きなハンディとなってしまうからです。私は生徒たちに、「実技教科で3が2つついたら、トップレベルの高校(西や国立等)の受験は諦めろ」と伝えています。
ここの指導が昨年までとはまったく違ってきているのです。昨年までは、実技で3が2つあるような生徒たちでも、当たり前のように西や国立を受験させていました。もちろん、得点力がある生徒たちですが、結果ほとんどの生徒が合格を勝ち取ってきました。しかし来春の入試からは、現実問題として実技で4点(合計8点ということ)マイナスしてしまうと、本番の点数で挽回するのはなかなか難しくなってしまうのです。今それに該当してしまっている生徒は、2学期で何としても克服しなくてはならないということです。
夏期講習会を前にやるべきこと<その2>
- 2015年7月22日 11:09 AM
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〇目標と計画を明確にすること
→受験生にとって、苦しい夏になるでしょう。夏の間に何度かはすべてを投げ出したくなるような場面があるかもしれません。(生徒によっては毎日!?) 自分では勉強を相当頑張っているつもりなのに、全然点数を取れなくて落ち込んでしまう時もあるかもしれません。心配無用です。憧れの高校に合格した偉大な先輩たちも、ほとんどの生徒が夏にそういう場面に遭遇しています。でも、みんな諦めなかったのです。
受験が終わって合格を勝ち取った後に、「なぜあの苦しい時に諦めなかったの?」と聞くと、返って来る返事はだいたい同じです。「どうしても〇〇中学(高校)に行きたかったからです」と。
まだそんな思いが持てていないのであれば、この3日間でそれを100%作りきる必要があります。昨年、夏期講習会が始まる前日に志望校を1人で見に行った生徒がいました。高校ももう夏休みに入っていて在校生はいなかったようですが、学校の周りを1周した後、校門の前に立って、9ヵ月後に自分が通っているイメージを必死に作ったそうです。「そこで自分はどうしてもこの学校に合格したいのだということを改めて確認できた」と言っていました。その生徒は、それから見違えたように頑張り、偏差値を10以上上げて、今はその学校に通っています。
特に成績が足りない生徒たちは、そんな思いをしっかり作ることです。「まぁ何となく行ければいいなぁ…」とか「夏で成績が上がったら受けてみようかな…」くらいでは、成績が上がるわけがありません。受験生の夏は、みんなが頑張るのです。
最終的な目標が決まったら、それから逆算して、夏の終わりの時点での目標を設定してください。偏差値の目標でいいと思います。中学生は、2学期の内申点の目標も必要です。各教科ごとにいくつ、トータルでいくつ… 現時点の数字(成績)を睨みながら、自分でしっかり考えて設定してください。そして、必ずその目標をクリアしてください。(だからと言って、目標を低く設定しちゃダメですよ。最終的なゴールを見据えて、夏の終わりにここまでは必ずというラインを決めるのです)
目標が明確になったら、後は具体的な計画作りです。苦手科目・苦手分野の克服が一番重要な課題ですが、得意科目をさらに伸ばす発想も必要です。トータルで合格点を超えればいいのです。その際に重要なことは、科目ごとの時間配分です。ここを間違えると思うような成果につながらない場合が多いので注意してください。
小6・中3生は、過去問レベルの問題でどうやって点数を取るかという視点も重要です。夏が終わった段階では、第一志望校の過去問でもある程度結果につなげられないと苦しくなります。1ランク下のレベルの学校の問題では、トータルで合格点を取ることが必要です。具体的に言えば、中3生で早慶高を目指している生徒は、夏の終わりにMARCH附属高(明大明治と立教新座を除く)の問題では、3科目で合格ラインを超えてくるくらいの戦いをしないと苦しくなるということです。
塾に通っている生徒は、塾でやるべきこととそれ以外の期間に自分でやるべきこと、2つに分けて考えるのがいいと思います。
具体的に、何の教材を使って、いつどのくらいの時間をかけてやるのかを決めることが必要なのですが、必ず「成果」「達成目標」を意識して組み立ててください。やりっ放しでは意味がありません。そのことをやり切ることによって、どのくらい点数・成果につなげられるかが重要なのです。
GSでは、「GSシート」の作成がほぼ終了しました。全体でもあと未完成はあと数名だけです。必要な生徒とは生徒面談・保護者面談(三者面談)も行いました。
準備は整いました。早く来い来い夏期講習!
(次回に続く…)
夏期講習会を前にやるべきこと<その1>
- 2015年7月21日 6:42 PM
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GSの夏期講習会は24日からスタートします。本当は今週の初めくらいからスタートしたいところなのですが、八王子地域は(特に小学校で)明日が終業式のところが多いため、それが叶いません。また、特に今年から(特に中学校の)2学期開始が早まっていて、8月25日あたりから学校が始まってしまうため、夏期講習会の日程設定にとても苦慮しました。結局、授業日数は減らさずに、お盆休みを削って日程を確保しました。大手塾では、地域の学校のスケジュールに関係なく授業を入れているところが多いようで、学校があるため夏期講習会の最初と最後の日程に出席できないという話をよく聞くようになりました。すべての地域を同じ日程で実施するのに無理が出てきているのだと思います。また、今年も相変わらず夏休みに修学旅行・移動教室等を実施する学校があり、辟易としています。塾の夏期講習会とぶつかって迷惑だということではなく(それも多少はありますが…) 、公立の小中学校が決められた学暦(都教委からも公表されている)を無視して、夏期休暇として決まっている期間に学校行事を実施するのはいかがなものでしょうか?
中学生の多くは先週末で終業式が終了しているので、今週は暇で仕方がない生徒が多いようです。塾の本科の授業は平常通りありますし、宿題もそれなりの量が出ているのでやるべきことはたくさんあるはずですが… 午後校舎が開いた後、早めに塾に出てきて勉強している生徒もいます。もう気持ちは夏期講習なのでしょうね。
夏期講習会がスタートするまであと3日。特に小6・中3の受験生は、夏期講習会に入る前のこの時期の過ごし方がとても重要です。実はやるべき重要なことが結構あるのです。
〇体調を整えること
→夏期講習会は、何だかんだ言ってもハードワークです。1日6時間以上授業があり、それぞれの科目で宿題・課題がたくさん出ます。起きている間、食事の時間とお風呂に入っている時間以外は、すべて受験勉強に充てるような形になります。ただし、そのたくさんの量をただこなせばいいというわけではありません。その内容を吸収できたかどうかを、日々の確認テストや過去問等でチェックされるのです。小6の都立中クラスは、授業中のノート・作文等の出来具合をすべて把握されてしまう状況にあります。この「結果を問われる」というプレッシャーが、実は受験生にとって一番大きいのです。
こういう戦いを毎日続けていくわけですから、体調を崩してしまうと苦しくなります。授業を1日欠席しただけでも浦島太郎状態(私はだれ?ここはどこ?)になってしまいますし、休むまででなくても体調が優れない状態だと集中して取り組むことができなくなります。受験生の夏で一番重要なことは、健康管理だと言っても過言ではありません。
毎日暑いですね… 今日も八王子は35度を超えています。 熱中症等に注意してください。夜気温が下がらず、寝苦しいのも堪えます。快適な睡眠を確保することは重要ですが、クーラーを付けっ放しで寝ると体調を崩す場合があります。このあたりのコントロールがとても重要です。あとは、食事です。夏は食べないと持ちません。まさか、受験生でダイエットしている生徒はいないでしょうね? 特に女子生徒は、ダイエットを止めた(しっかり食べるようになった)途端に成績が上がる生徒が毎年のようにいます。(これほんとです) 冷たい物の食べ過ぎ・飲み過ぎにも注意してください。
いずれにしても、体調を崩して大事な夏を棒に振ることのないように、今からしっかりと準備してください。
(次回に続く…)
大学入試で評価すべき能力<その14>
- 2015年7月20日 3:45 PM
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〇苦しい時ほど笑顔で頑張れる能力
→これは、GSの理念の1つです。「Good Smile」ですね。
最近授業をやっていて感じるのは、授業を受けている時の表情と成果はほぼ一致しているということです。生徒たちの表情は、科目ごとに違うことも特筆しておきます。やはり得意な科目・好きな科目には嬉々として取り組んでいますし、同じ生徒が苦手な科目では表情が暗いのです。授業を教室の外から覗いていると、その表情の違いに結構驚く場面があります。
もちろん、授業の内容が理解できなかったり、テストで点数を取れなかったりすると、落ち込んで表情が冴えなくなることはあるでしょう。「笑顔で頑張れって言われたって、そりゃ無理でしょう…」という心の声が聞こえてくることがあります。しかし私は、そうではなく因果関係が逆であるケースの方が多いと感じています。暗~い顔をして勉強しているから、いつまで経っても成績が上がらないのです。女子生徒の算数・数学や、男子生徒の作文で事例が多いのですが、「自分は苦手…」「できるようになるわけない…」「点数取るのは無理…」と思い込んでいて、その科目に前向きに取り組むことができず、諦めも早く、だから結果としていつまでもできるようにならないという悪循環に陥っている場合が多いです。私の今までの経験でも、そういう生徒たちが壁を破ってできるようになった事例はたくさんありますが、気持ちの持ち方や表情を変えて、ある意味開き直って取り組んだ生徒がほとんどです。それまでどこかで諦めていたわけですから、それを改めて1つ1つきちんと取り組んで行けば、成果につなげることはそんなに難しいことではありません。
小6・中3の受験生が、夏期講習中に大きな壁にぶつかることが多いのですが、やってもやってもできるようにならない(点数を取れない)と感じてしまうことが多いようです。そんな場面で、笑顔で前向きに取り組んでいる生徒と、悲壮感を漂わせてどよーんとしている生徒と、最終的にどちらが結果につながるかと言えば、結論は明白です。
入試当日の朝等、追い込まれた場面ほどこのことを強く感じます。校門の前で握手した時に、笑顔で「先生、受かってきます!」と言えるような生徒はだいたいいい良い結果が出ます。逆に悲壮感を漂わせて、それこそ手足が震えていたり、顔面蒼白でしゃべれないような生徒は力を出し切れない場合が多いのです。それは性格や気持ちが強い弱いという問題ではありません。今まで(特に受験学年の1年間)、自分が納得できる勉強をやり切ったと思えているかどうか、そしてその積み重ねの結果として、自分に自信を持てているかどうかが大きいです。
受験だけではなく、これから人生の荒波の中に踏み出して行く子供たちには、苦しい時ほど笑顔で頑張れる人になって欲しいと強く思います。
大学入試で評価すべき能力<その13>
- 2015年7月18日 9:47 AM
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〇要領よくこなしていく能力
→前回書いた「1つのことを徹底して考えて…」ということと矛盾したように聞こえるかもしれませんが、これも子供たちにとって必要な能力です。分かりやすく言い直すと、手をかけるところと手を抜いていいところを見分ける能力ということになるでしょうか。「手を抜く」というと一般的にはネガティブな表現ですが、必要のないことに無駄な時間をかけないという能力はとても重要です。特に受験勉強の学習効率の良し悪しは、そのまま成果に直結します。
勉強に時間をかけている割に成績が上がらない生徒の例を、具体的にいくつか挙げてみます。
・きれいなノート作りに命をかけちゃう生徒
→中学生の女子生徒に多いですね。色ペンを何色も使っていたら要注意です。(私は、過去に24色のペンを机の上に並べて使いこなしていた強者を見たことがあります。金や銀の字を見た時は眩暈がしました…) 中学校の先生に提出するノートは、内申対策としてこれ(きれいなノート)が必要になるケースがあるのは事実です。しかし、受験勉強ではマイナスになることの方が多いです。時間がかかり過ぎることが一番の問題点ですが、結局ノートにまとめたことが頭に入っていなかったり、テストで使えなかったりするケースが多いのです。もちろん、ノートが汚い方がいいということではありませんので、誤解のないように…
・分からない問題をウンウン唸って考えている間に時間がどんどん経過してしまう生徒
→前回書いた通り、ある場面ではこれが必要な場合もあるのです。しかし、日常的にこんな勉強をしたいたら効率的な学習はできません。特に算数・数学に多いと思いますが、分からない問題1問に何十分(下手をすると何時間)もかけてしまって、まったく勉強が進まない生徒がいるのです。こういう生徒(保護者の方も)が言うセリフは決まっています。「私(我が子)は、かなり勉強時間はかけているのですが、成績が上がらないんです…」と。それは、時間をかけているから成績が上がらないんです。
一般的には、(当たり前ですが)分からないものは分かりません。問題が解けないのは、その前提となる知識や解法パターンを知らない(覚えていない)だけというケースがほとんどです。一度立ち返って、そこをしっかり復習し直して理解してから取りかかれば、嘘のように手が動くようになるはずです。そういう意味では、早めに講師に質問したり、問題集の解説を読んだりしてしまってもいい(した方がいい)ケースが多いのです。
・学習のレベルがまったく自分に合っていない生徒
→塾や教材の選び方を間違えているケースがこれに当てはまります。学校の授業の基本レベルがあやふやなのに、難関校レベルの難しい問題をたくさん解いたとしても成果にはつながりません。逆に、何度やってもほぼ完璧にできるような簡単なことをくり返しやったとしても、非効率なわけです。そもそも、そんな勉強を続けていても、達成感も持てないしつまらないでしょう。自分のレベル・学習時期に合致したことに取り組むことが、特に受験勉強においてはとても重要なのです。ただし、このことは子供たち(特に小学生)が自分では判断できない場合が多いと思います。保護者の方が適切に判断してあげることが必要になってきます。
・完璧主義な生徒
→これも以外に感じるかもしれませんが、受験勉強では完璧主義の生徒はうまくいかない場合が多いのです。中学生の定期テストや都立の共通問題校を受ける場合などは、それでもまだあまりボロが出ませんが、中学受験や高校受験で難関校(都立中や都立進学重点高校も含む)を受験する場合は、マイナスになることが多いのです。一番大きい理由は、合格最低点(ボーダーライン)が低いということです。難関校は、だいたい(100点満点で)60点ずつ取ってくれば合格できる場合がほとんどです。特に私立中高は、ここ数年で合格最低点が下がってきている学校が多いです。60点取ればいいということは、逆に言うと40点は落としてもいいわけです。特に算数・数学・理科(都立高校を除く)では、一般的には10点~15点分くらいはかなり難しい問題が多いので、捨ててもいい(テスト中に解かなくてもいい)問題が結構あるのです。ところが、完璧主義な生徒は、その10点~15点分を取りに行ってはまってしまい、他の易しい問題すら落としてしまうケースが多いのです。
また、普段の受験勉強についても同じことが言えます。そのレベルの勉強をしていく場合、すべての学習内容が完璧にこなせるのは本当に一握りの飛び抜けて優秀な生徒だけです。そんな生徒は放っておいても合格していくので、最初から相手にしてはいけません。科目にもよりますが、8割~9割方こなせたらよしとして、次に進んでいくぐらいの馬力が必要になる場合が多いのです。
・気持ちの切り替えができず、様々なことを引きずってしまう生徒
→これも女子生徒に多いのですが、メンタル面が受験勉強に影響を与えてしまう生徒が少なくありません。(昔より増えているように感じています) テストで1度悪い成績を取ったら落ち込んでしまって、「このままで成績が上がるかな…?」「合格できるのかな…?」と考え込み、肝心の勉強が手につかなくなってしまうのです。そんなことを言ってるから成績が上がらないのですが…
最近は、勉強以外の要素がメンタル面に影響を与えてしまう生徒が増えているのは間違いないと思います。友達関係がうまく行っていないとか、親と喧嘩したとか、先生と相性が悪いとか、好きな子(アイドルや2次元の場合も…)ができたとか… これらのことが頭に渦巻いて、勉強どころじゃなくなってしまうのです。昔は、そんな状況の中でも、「それはそれ、これはこれ」と割り切って受験勉強に励んでいた生徒が多かったような気がします。第一志望校の入試当日の朝、お母さんが病気で亡くなったのに、朝校門前で集まった時にもまったくそんなこと億尾にも出さず、合格を勝ち取ってきた生徒もいました。さすがに、入試から帰って来た瞬間に職員室で泣き崩れましたが…
大事なことは、気にしても仕方がないことを割り切ることができる能力です。こだわらなければいけないことは徹底的にこだわり、ある部分では「まぁ、いいか…」とスパッと割り切る。これができる子供は強いのです。
これも保護者の方に伺った話ですが、最近小学校て宿題を拒否して子供にやらせない保護者の方が一部にいらっしゃるそうです。中学受験を考えているご家庭が多いようですが、例えば漢字の100回書きや、とても簡単な大量の計算ドリルについて、「うちの子には百害あって一理なしですから一切やらせません!」と宣言してしまうのだそうです。そんな時間を取るくらいなら、受験用の難しい勉強をもっとさせたいということのようです。驚いたのは、先生の方も「それで結構です」という対応をしているとのこと。確認テスト等できちんとできている生徒は免除というような形を取っているクラスもあるそうです。
これはこれでまた別の問題を内包していると思いますが、確かに学力差が大きい公立の小学校で、全員に同じ質と量の課題を与えることに無理があるのだと思います。それ故に、逆にまったく宿題を出さないと決めている小学校(先生)もあったりします。八王子市内の小学校でも、今年の夏休みの宿題がほとんどないので驚いた(困った)という話を聞きました。私の教え子たちが小学生の母親として各地に散らばっているので、様々な情報・相談が寄せられます。GSにも教え子の子供が何人か通ってきてくれています。私の目標は、親子3世代を教えるまで現役で頑張ることです。(あと20年くらいかな…)
(次回に続く…)
大学入試で評価すべき能力<その12>
- 2015年7月16日 10:54 AM
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〇1つのことを徹底的に考え抜く能力
→新しい大学入試の制度において、(今までと比較した時に)一番必要とされるのがこの部分の力です。今までのセンター試験は、知識量で勝負できましたし、マークシート方式のテストなので、処理テクニックの巧拙によって点数が大きく変わる要素もありました。
まったくの余談ですが、私は学生の頃に、国語の「例の方法」という裏ワザにとてもお世話になったことがあります。代ゼミの有坂先生が世に広めたものですが、簡単に言うと、「本文を読まなくでも選択肢を見るだけで正解が絞り込める」という(禁断の?)テクニックです。私はそれを駆使してテストで結構点数を取れた経験があります。もちろん、邪道であることは認識した上で使っていたわけですが、センター試験レベルの入試問題は、そんな裏ワザが広まってしまうくらい表面的な理解で解けてしまうということです。
PISA型の新しい大学入試では、(すべての科目において)記述問題が多くなることもありますし、自分の頭でしっかり考えないと書けない問題の割合が多くなることが公表されています。もちろん知識があることが前提となる場合が多いと思いますが、その端的な知識を知っていただけで点数になるような問題はほとんど出題されないはずです。今の都立中の適性検査問題を想像していただくのが早いと思います。
誤解があると困るのではっきり書いておきますが、都立中型の思考力を必要とされる問題であっても、訓練によって点数を取れるようにしていくことは可能です。逆に言えば、しっかりとした対策を立てていかないと、かなり力がある生徒でも点数を取れるようにはならないということです。知識量中心のテストでの学力(得点力)とは、必ずしも比例関係にはありません。私立中で御三家レベルに合格できるような生徒が、(対策を立てていなければ)都立中の問題では点数を取れるようにならないことが多いことからもそのことはご理解いただけると思います。(本当に突き抜けて優秀な生徒は別です。何をやっても最初から点数を取ります。私の30年近い塾講師生活の中で出会った生徒の中では、10人くらいはいたでしょうか…)
この部分の能力については、小学生のうちから腰を据えて取り組んでいかないと、一朝一夕では身につきません。「自分の頭でじっくり考えること」は、習慣になってしまえば何てことないのですが、なれていない生徒たちは、いくら「じっくり考えろ!」と言ってもなかなかできないのです。集中力が続かなかったり、すぐに諦めてしまったりということもありますが、考えろと言われてもどうしたらいいのか分からないで困ってしまう生徒が多いです。
実は、前提となる知識の有無も大きいのです。皆さんも想像してみて欲しいのですが、自分がまったく縁がない分野に関して難しいことを聞かれても何のことかさっぱり…ということは多いはずです。しかし、自分の興味のある分野であれば、難しいことであってもじっくり考えて自分なりの結論を出すことができますよね。
小学生のうちに、クイズやパズルの本に(楽しみながら)勤しむのもいいでしょう。私は個人的には推理小説(できれば本格物)などもいいと思います。受験勉強の中で出てきた1つの問題を、すぐに答えを見たり聞いたりしないで徹底的に考え抜いてみることも時には必要です。(小6・中3の受験直前期にはなかなか難しいと思いますが…) 私が今でも覚えているのは、自分が中3の時に解いていた数学の問題集で出てきた、15度・45度・120度の三角形に補助線を引いて三角定規を作る問題です。今になってみれば「そんなの受験の常識」と言われるレベルの話ですが、当時塾に通っていなかった私にはどうしても解けませんでした。でもどうしても自分で解きたくて、1週間ほど考え抜いた記憶があります。冬休みだったと思うのですが、ご飯を食べていても、遊んでいてもそのことを考えていたような気がします。結局自分では解けなかったのですが、解説を見た時の衝撃は今でも覚えています。「そんな補助線の引き方があったのか!?」と。大袈裟に言うと、私が数学や受験勉強の面白さに目覚めたきっかけだったかもしれません。今の目の前の生徒たちにも、そんな経験をさせてあげたいと常に考えています。
また、受験勉強の内容だけではなく、普段から自分の頭で徹底的に考える癖をつけていかくなくてはならないと感じています。この問題を解決するためにはどうすればいいのか。問題の本質はどこにあるのか。今自分は何をするべきなのか。何を使ってどうやって調べればいいのか。誰に相談して力を借りればいいのか等々… そのことが習慣となっているかどうかで、将来的に大きな差がついていくように思います。
(次回に続く…)
大学入試で評価すべき能力<その11>
- 2015年7月15日 10:45 AM
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〇読み・書き・計算等の基礎学力
→大学入試の内容が、今までの「知識偏重型」から「PISA型」へ大きく舵が切られようとしていますが、それでもこれらの基礎学力がとても重要であることには変わりはないと考えています。そもそもテストというテストは、どんなに形が変わったとしても、文章や設問を読んでそれに答えることが必要になるわけで、読み・書きの力がなければどうにもなりません。算数・理科等理系の科目においては、計算力がないとある程度学習時間をかけたとしてもなかなか点数にならないことは、今後も変わらないと思います。
漢字等の語句知識の能力もとても重要だと思いますが、長い文章、抽象的・論理的な文章を抵抗なく読めることができるかどうかも大きいです。計算力については、通常の四則計算(特に分数・小数)は当然として、割合の処理や、見積もり・概数の感覚が身についているかどうか等含めて、広い意味での計算力が必要となります。
この部分については、私はドリル形式の学習・訓練が一定必要だと考えています。特に小学生のうちは効を奏する場合が多いです。公文式や百マス計算等も、使い方(指導者の力量が大きい)によっては成果につながるはずです。ただし、じっくり考える力、難しい問題での試行力、取れる問題と捨てる問題の取捨選択等の力をつけることはできないので、どのタイミングで本格的な受験勉強に舵を切るのかという点に注意が必要です。
これらの基礎学力のうち、特に語彙力の部分については、学校や塾での取り組み以上に、家庭のでの環境・習慣が大きな影響を与えます。小学校の高学年ぐらいになると、それが読解力・表現力にもつながっていきます。
私が子供たち及びご家庭での様子を長いこと見てきて感じているのは、大きく2つの点です。1つは、読書・新聞等、子供たちが文字・文章に自発的に接する機会があるかどうかです。やはり、本が好きな子は語彙力・読解力が高い傾向にあります。それが国語のテストの点数にそのまま結びつくかというと、また違う要素が絡んでくるので、「読書をしたからと言って国語の力には結びつかない」という論調も出てくるのですが、本質的な言葉についての意識の高さ、文章を読むことへの抵抗感のなさ等、かなりのアドバンテージがあることは間違いありません。
もう1つは、ご家庭での会話の質と量です。子供たちの語彙力・読解力・表現力の養成については、ご家庭での(特に母親の)接し方がとても大きな影響を与えます。最悪なのは親子の会話がほとんどない状態ですが、次にまずいのはお母さんがしゃべり過ぎて子供がほとんど話をしない(できない)ケースです。読んだり聞いたりというインプットだけしていても、書いたり話したりというアウトブットをしないと、子供たちの語彙力・表現力は育っていきません。子供の話が多少たどたどしかったとしても、根気強く付き合ってあげて欲しいと切に思います。目の前に多くの子供たちを抱えている学校や塾の教師たちは、(その部分に関しては)できることに限界があるのです。
ただし、これらの習慣については、私は小学校の低学年(小4くらい)まででほぼ決してしまうように感じています。(発達心理学の理論では、3歳までで決まるというような説もあるくらいです) それまでほとんど会話がなかったのに、小6の受験期や中学生になってから、急に子供と会話をしようと試みても失敗することが多いようです。
(次回に続く…)
大学入試で評価すべき能力<その10>
- 2015年7月14日 12:27 PM
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〇他人(特に大人)とコミュニケートする能力
→中学受験に臨む小学生は当然ですが、高校受験に臨む中学生であっても、自分の力だけで受験を乗り越えることはできません。塾に通わせてもらうのにお金がかかるからとか、そもそも生きていけて受験ができるのは保護者のおかげだろうというようなレベルの話をしているのではありません。受験勉強の過程の中で、日々計画的に学習に取り組んで、それを確実に成果につなげて、壁にぶつかった時に挫折しないで乗り越えて、入試本番で力を発揮して… という一連の流れを考えた時に、困った時に他人の力を借りられるかどうかがとても重要になってくるのです。「他人」の中には同級生や先輩等の仲間も含まれますが、特に親と教師(受験の場合は塾の講師)に対してということになります。
分からないことを質問するとか、勉強の仕方や志望校についての相談を持ちかけるとか、日常的にこういう行動を積極的に起こせる子供が得をするのが受験勉強です。特に、集団授業の進学塾のようなところでは、講師たちと日常的にコミュニケーションを取れている生徒が圧倒的に有利です。この部分について言えば、明らかに保護者の方がスポイルしてしまっているケースを散見します。「うちの子は、性格的に自分から質問ができないんです…」というようなレッテル貼りをしてしまっているようなケースです。こういう生徒たちは、受験のところを何とか乗り越えても、将来的に就活や婚活のところでつまずいてしまうことが多いような気がします。私の経験則で言えば、(進学塾に通うような生徒で)性格的に質問ができないなどという生徒はいませんでした。実際、目的意識が変わったり、1度質問に来て慣れてしまえば、何てことなく習慣化してしまう場合がほとんどです。
親に対しては、「困った時に困ったと言えるかどうか」が重要だと思います。それこそ、小学生で中学受験をやりたくないとか、塾を辞めたいとか、志望校のことで悩んでいるとか(親と意見が違う場合に生ずることが多い)、(いじめまで行かなくても)友だち関係がうまく行っていないとか… こういう場面こそ親の出番なのですが、現実的にはそういう相談がなかなかできない場合が多く、子供たちが誰にも言えずに悶々としていたり、親に相談できずに塾の講師に相談していたりするケースもあります。(それはそれで塾の役割だとも思っているのですが…)
世の保護者の皆様は、ぜひこの部分を自問自答して欲しいと思います。「我が子は、本当に困った時に自分(たち)に相談してくれるだろうか…?」と。もし答えが「No」なのであれば、親子関係で「何か」を変える必要があるのかもしれません。
(次回に続く…)
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