- 2015年7月15日 10:45 AM
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〇読み・書き・計算等の基礎学力
→大学入試の内容が、今までの「知識偏重型」から「PISA型」へ大きく舵が切られようとしていますが、それでもこれらの基礎学力がとても重要であることには変わりはないと考えています。そもそもテストというテストは、どんなに形が変わったとしても、文章や設問を読んでそれに答えることが必要になるわけで、読み・書きの力がなければどうにもなりません。算数・理科等理系の科目においては、計算力がないとある程度学習時間をかけたとしてもなかなか点数にならないことは、今後も変わらないと思います。
漢字等の語句知識の能力もとても重要だと思いますが、長い文章、抽象的・論理的な文章を抵抗なく読めることができるかどうかも大きいです。計算力については、通常の四則計算(特に分数・小数)は当然として、割合の処理や、見積もり・概数の感覚が身についているかどうか等含めて、広い意味での計算力が必要となります。
この部分については、私はドリル形式の学習・訓練が一定必要だと考えています。特に小学生のうちは効を奏する場合が多いです。公文式や百マス計算等も、使い方(指導者の力量が大きい)によっては成果につながるはずです。ただし、じっくり考える力、難しい問題での試行力、取れる問題と捨てる問題の取捨選択等の力をつけることはできないので、どのタイミングで本格的な受験勉強に舵を切るのかという点に注意が必要です。
これらの基礎学力のうち、特に語彙力の部分については、学校や塾での取り組み以上に、家庭のでの環境・習慣が大きな影響を与えます。小学校の高学年ぐらいになると、それが読解力・表現力にもつながっていきます。
私が子供たち及びご家庭での様子を長いこと見てきて感じているのは、大きく2つの点です。1つは、読書・新聞等、子供たちが文字・文章に自発的に接する機会があるかどうかです。やはり、本が好きな子は語彙力・読解力が高い傾向にあります。それが国語のテストの点数にそのまま結びつくかというと、また違う要素が絡んでくるので、「読書をしたからと言って国語の力には結びつかない」という論調も出てくるのですが、本質的な言葉についての意識の高さ、文章を読むことへの抵抗感のなさ等、かなりのアドバンテージがあることは間違いありません。
もう1つは、ご家庭での会話の質と量です。子供たちの語彙力・読解力・表現力の養成については、ご家庭での(特に母親の)接し方がとても大きな影響を与えます。最悪なのは親子の会話がほとんどない状態ですが、次にまずいのはお母さんがしゃべり過ぎて子供がほとんど話をしない(できない)ケースです。読んだり聞いたりというインプットだけしていても、書いたり話したりというアウトブットをしないと、子供たちの語彙力・表現力は育っていきません。子供の話が多少たどたどしかったとしても、根気強く付き合ってあげて欲しいと切に思います。目の前に多くの子供たちを抱えている学校や塾の教師たちは、(その部分に関しては)できることに限界があるのです。
ただし、これらの習慣については、私は小学校の低学年(小4くらい)まででほぼ決してしまうように感じています。(発達心理学の理論では、3歳までで決まるというような説もあるくらいです) それまでほとんど会話がなかったのに、小6の受験期や中学生になってから、急に子供と会話をしようと試みても失敗することが多いようです。
(次回に続く…)
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