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GS進学教室

子供たちのボランティア活動に思う<その3>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月26日 7:53 AM
  • 未分類

このような記事をブログに書いている私が言うのも何なのですが、こういうことになってしまうと、一番可哀想なのは本当に心から奉仕の思いを持って、ボランティアに参加している学生たちだと思います。人に言われて嫌々参加していたり、内申点や推薦等の見返りを期待して取り組んでいたり、周囲の迷惑を考えずに自分たちの自己満足のために行動していたりという学生たちは問題だと思いますが、一方で本当に純粋にボランティアに参加している学生も少なくないのです。そんな学生たちこそもっと「評価」されるべきであって… あれっ?、それじゃダメなのか… う~ん、なかなか難しいですね。

今書いているうちに考えたのですが、今回指摘した様々な問題は、学生本人たちというよりも周りの大人たちに責任があると思います。今回の件で言うと、あしなが育英会の方で最低限のマナーやルールを事前にもっと徹底しなくてはいけないと思いますし、当日の現場の様子を少しは確認するべきでしょう。今回もそれなりの立場の人が現場にいたのかもしれません。(私が見た限り気づきませんでしたが…) だとしたらなおさら問題です。あの状況を見て放置していたわけですから。
今回はおそらく学校単位で派遣された学生が多かったと思いますが(同じ制服の学生がたくさんいました)、そうだとしたら、学校の先生にも責任があります。事前指導についてもそうですし、気乗りしない学生も含めて大挙して派遣することもどうかと思います。制服を見ればどこの学校かは分かる人には分かるので、そのことにより学校の評判を落としてしまうことになる可能性は考えなかったのでしょうか? 私が今後生徒を受験させようかどうか検討する時に、今回の学生たちの様子を頭に浮かべてしまうことは避けられそうにありません。

今回の件で言えば、全体としてはとてもいいことをしているはずなのに、やり方を間違えるてしまうと、結果として周りに迷惑をかけてしまったり、不満を持たれてしまうことがあるのだということをきちんと教えてあげるべきだと感じています。それは子供たちに限らず、会社や組織など大人の社会でもよくある話です。もしかしたら、今回の学生たちも、まだ自分たちではそのことに気づいていないかもしれません。頑張ってかなりいい働きをしたと満足して帰った学生が多いのかもしれません。そのことを周りの大人が教えてあげないと、子供たちは今後もそういう取り組みを続けていってしまうことになります。
実は今になって、私はかなり反省しています。その場で学生たちに指導をしてあげるべきだったのではないか…と考えてしまっているのです。もちろん、優しくですよ… しかし、あの場で咄嗟にはそれはなかなかできなかったですね。立場が立場なので、周りの目もあるし… そういう意味では、私も周りの大人と「同罪」なのだと思います。

また、入試や就職での見返りを求めてボランティアを行う学生が多いことについても、そういう制度を作っているのは大人たちなのですから、子供たちを責めるのはお門違いだと思います。そういう意味では、数年後からの大学入試でボランティア活動を評価に入れるということを国が明言してしまったことは、大問題だと感じます。(本質的に奉仕の気持ちを持っていなくても)それを目当てにボランティァに取り組む学生がますます増えてくるであろうことは容易に想像できてしまいます。

子供たちのボランティア活動に思う<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月24日 9:41 AM
  • 未分類

私が一番愕然としたことは、学生たちが何らかの「競争」をしていたということです。彼女たちの会話が断片的にしか耳に入ってこなかったので、それが募金の金額を競っていたのか、チラシを受け取ってもらえた枚数を競っていたのかは分かりませんでしたが、明らかにグループごとに何かを競っていたのです。「こっちは○○だけど、そっちはどう?」とか、「全然受け取ってもらえない…もうちょっと頑張ってみる」とかいうような雰囲気でやっていて、募金をしてもらえたりチラシを受け取ってもらえたりしたら、目で「やったじゃん!」というアイコンタクト
を取ったりという感じです。その場の雰囲気が伝わるでしょうか?
それによって募金額が増えれば結果としていいんじゃない?と言う方もいるかもしれませんが、私はまったくそうは思いません。ボランティアの精神からはずれると思いますし、少なくとも私はこのことを感じ取った瞬間に、それでもお金を入れて帰ろうかな?という気持ちがすっかり萎えてしまいました。(私はこういう募金は結構小まめにしている方だと思います。赤い羽根をたくさんつけていて笑われたこともありました)
また一方で、すっかりやる気がなくなっていて、明らかにもう終わりたいオーラがで出ている学生もいました。募金箱を持ってただ立っているだけでも立派な活動だと思いますが、やらされているオーラが出てしまっていると、これもマイナスのような気がします。

私が今回のことで一番感じたことは、ボランテイア活動って何のためにあるのだろう…ということです。学校で奉仕活動の一環として行っていたのかもしれません。(学習指導要領でも定められています)もしかすると、学校の先生に無理矢理行けと命じられたのかもしれません。(学校ごとに何人出せというノルマがあるケースもあるそうですし…)
あしなが学生募金の場合は、3時間街頭に立つと、ボランティアシールが1枚もらえるのだそうです。このシールを10枚集めると、「ボランティア活動証明」というものが貰えて、推薦入試や就職で有利になることがある(という噂)があります。「そんなバカな!」と思われる方もいらっしゃると思いますが、実際にそんなことを言っている高校や企業は存在します。現在進められている一連の大学入試改革においても、下村文科大臣が「ボランティア活動を大学の合否の要素として取り入れる」ということを明言してしまっています。
以前都立高校の入試においても、ボランテイア活動が内申点に加味されていた時期がありました。内申の点数で言うと4点分だったので、かなり大きかったのです。その時にも強く感じていたのですが、これは本当におかしな話だと思います。「評価」を期待して行っている段階で、もうそれはボランティアではなくなってしまっているはずです。「無償の奉仕」がボランティァの定義のはずですが、内申点や推薦等の見返りを求めることは、「償」には入らないのでしょうか?

もっと本質的なことに切り込んでしまうと、ボランティアに取り組んでいる学生たちのうち、どのくらいの割合が本当に思いを共有できているのだろう…?ということです。私立中高に通っている学生が多いと思いますが(少なくともこの週末の八王子ではほとんどがそうだったと思います)、一般論としては恵まれている家庭で育っている子供がほとんどだと思います。幼くして親を亡くした遺児たちが、どんな生活をしていて、どんな思いで生きているのかということを、少しでも理解・想像した上で活動に参加してもらうことがとても意味があることだと私は感じるのです。
(次回に続く…)

<緊急告知> 映画「うまれる」の前売りチケット販売のお知らせ

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月22日 9:16 AM
  • 未分類

映画「うまれる」の八王子上映会について、先日このブログでご紹介したところ、大きな反響があり、お問い合わせを多数いただきました。また、上映委員会に直接お申込みをいただいた際に、GSで紹介されたと伝えていただいた方がいらっしゃったため、主催者の方からもご連絡をいただき、そのご縁で、何と!GSで前売りチケットを販売することになりました。(これはビジネスではありません。純粋に、親子で観て欲しい、そのための便宜を少しでも図りたいという思いです)

本日の夕方以降、校舎窓口で販売することができます。GSの生徒・保護者の方はもちろん、一般の方でもOKですので、興味のある方はぜひ声をかけてください! チラシもご用意しています。

<再掲>
映画「生まれる」が八王子で観られることになりました。そのご案内です。
以前にこのブログでご紹介したため、「内容をもう少し詳しく教えて」とか「どこで観られるの?」というお問い合わせを何件かいただいていました。「ぜひ親子で観に行きたいけど、日程と場所がうまく合わない」という方もいらっしゃいました。
興味のある方は、この機会にぜひ。予定が合うのであれば、無理にでも子供を引っ張っていくといいと思いますけど…
この秋には、2作目が公開される予定です。

日時/5月24日(土) ①10:00~ ②13:30~ ③17:00~ (①と②は赤ちゃん同伴可)
場所/北野市民センター
料金/大人…1,000円 子供…500円

子供たちのボランティア活動に思う<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月21日 8:53 AM
  • 未分類

この週末、八王子駅構内で「あしなが学生募金」のイベントが行われていました。(今週末まで、全国的な規模で実施されるようです)かなりの数の女子中学生や女子高校生がボランティアとてして募金箱やチラシを持って立っていました。なぜか男子学生の姿は見かけませんでした。女子校が学校単位で応募したのかもしれません。明らかに地元の女子校の制服を着ている学生が多かったですし… 私服の学生も結構混じっていました。
せっかくの週末に、結構長い時間(3時間単位だと聞いたことがあります。大変だ…)街頭に立ってボランティア活動に取り組んでいることは、とてもすばらしいことだと思います。この活動によって、子供たちが社会奉仕の気持ちをしっかりと持ってくれれば、こんなにいいことはありません。
このことを最初に確認させていただいた上で、今回は残念ながらまったく違う視点の感想を持ってしまったので、それを書くことにします。はっきり言って、学生たちの様子がとても酷かったのです。

まず一番問題だと感じたことは、通路を塞いでしまっていて、明らかに通行や店舗(テナント)の邪魔になってしまっていたことです。通路の両脇に並んで大きな声で呼びかける場面はよくありますが、今回は明らかに様相が違っていました。何人かのチラシを配っている学生が通行人に渡したいがために、通路の真ん中あたりまで出てきて少し強引に渡そうとしているのです。その場に立ち止っていて配っているのではなく、歩いている人の方に近寄って行って渡そうとしているのです。それによって明らかに通行の波が途切れてしまっていましたし、少なくとも私はとても迷惑に感じました。
八王子駅の前あたりを歩いたことがある方はお分かりいただけると思いますが、普通の時でもスムーズに歩くのがなかなか難しい場所です。通路は結構広いのですが、とにかく人が多いので、前から来た人とぶつからないようにするだけでも結構神経を使います。そんな中で、週末の夕方という一番人が多い時間帯に通路を塞がれてしまうとどんな状況になるかを想像してみてください。ちなみに、私がビックカメラの前あたりから駅改札を通り過ぎてセレオの入口まで行くまでの間に、5人の学生にチラシを差し出されました。いちいち手を振って断って歩きましたが… 帰りはそのことが面倒くさかったので、通るルートを事前に考えてなるべく見つからないように歩いたのですが、それでも2人の学生が近寄ってきました。うち1人は行きに断った学生でした。私にだけ特別に多くの学生が寄ってきたのかな? お金を持っているように見えたのかな(笑)? とか一瞬思いましたが、よく見ていたら渡す相手は誰でもよかったようで、小中学生や、赤ちゃんを抱えて明らかに手がふさがっている母親にも渡そうとしていました。
募金箱を持って立っている学生たちも、立つ場所をもう少し考えればいいのに…と感じました。通行の邪魔にならないところ、店舗やコインロッカーの利用者の迷惑にならないところという発想はあまりないようでした。実際、店舗に入ろうとした方が、その学生たちの列をグルッと迂回して入っていました。

このことだけでも大きな問題だと感じましたが、私が愕然としたのはそれだけが理由ではありません。
(次回に続く…)

子供の学力と家庭環境<その8>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月19日 1:17 PM
  • 未分類

一卵性双生児の成績に差がない科目は遺伝の影響が大きく、差がある科目は遺伝の影響が小さいと考えていいと思います。その視点で、中学生の科目について相関関係を見てみます。
私が主に見ていたのは東大付属中の研究データですが、今回クイズ形式にしたこともあり、裏取りの意味でそれ以外にもいくつかの研究論文を読んでみました。国内のものでは大きく3種類あるのですが、だいたいどれも同じような結果です。そのあたりにも触れながら進めます。

遺伝の影響が一番大きい科目は「体育」です。これは誰が見ても納得できますね。その中でも、特に足の速さは遺伝の影響が大きいのだそうです。球技は比較的、後天的な部分の割合が高いと言われています。(研究によっては、「音楽」が「体育」の上に来ているものもあります。「音楽」と「美術」を合わせて「芸術」というくくりでデータを出しているものもあるため、ここの判定は難しいところです。クイズの答えとしては、「体育」と「音楽」を両方正解としておきます)
次に「音楽」「美術」…と続きます。これらの科目は環境の影響が大きいのかもしれませんけど… その次に「技術家庭」が続き、主要5科目の中で一番遺伝の影響が大きいと思われるのが「英語」です。これもちょっと意外かもしれませんね。一般的に、語学の習得は遺伝の影響が大きいと言われています。その次は「理科」「国語」…と僅差で続きます。(研究によっては、「理科」が「英語」の上に来ているものもありました。よってクイズの答えとしては、「英語」と「理科」を両方正解とします)

さて、お待たせしました。一番遺伝の影響が少ない(努力で差がつく)科目は何でしょうか? 実は、「数学」なのです。(これは私が目を通した論文すべてで一致した見解でした)これには驚いた方が多いのではないでしょうか。 「数学」こそ、遺伝で決まると思っていたのではないですか?
なぜそういう誤解が広まっているのかについては、改めてじっくり考察してみたいと考えていますが、このことを保護者の方が知っておくことがとても大事なことだと思います。子供が「私は数学(算数)が生まれつきできないの…」とか、「お母さんも数学(算数)ができなかったんでしょ?」という言い訳をした時に、封じ込めることができるかもしれませんね(笑)。

ということで、クイズの答えとしては…
①体育・音楽・美術 または 音楽・体育・美術
②英語 または 理科
③数学
ということになります。

大変多くの方にご応募をいただきました。(と言っても30件くらいですが…)ありがとうございました。しかし残念ながら、全問正解者はいませんでした。惜しい方は何名かいらっしゃいましたが、やはり数学を当てた方がほとんどいませんでした…
世間一般の方がどんな風に考えているのかを知りたかったこともあったので、とても勉強になりました。塾生とその保護者や同業者ではない、一般のブログの読者の方からも何名かメールをいただきました。ブログのコメントに入れていただいた方もいらっしゃいます。(答えの発表までは公開しませんでしたが…)中には、「どうせ、主要教科は遺伝の影響が少ないので塾に通えと宣伝するつもりなんでしょ?」という鋭い突っ込みをしていただいた方もいらっしゃいました。そうか、そういう手があったか…

ご応募お待ちしています!

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月17日 2:36 PM
  • 未分類

遺伝の影響が大きい科目と小さい科目について、何人かの保護者や同業者の方から、直接・あるいはメールで予想をいただきました。
解答の発表はあと1日待ちますので、自信のある方はぜひメールにて予想をお送りください。ズバリ当てた方には、何か賞品があるかも…?

解答は以下についてお送りください。
中学校で学習する9教科について…
①遺伝の影響が大きい3科目を相関が高い順に(この3科目は他の科目に較べると明確な有意差があるようです)
②ちょうど真ん中の(遺伝の影響が5番目に大きい)科目
③遺伝の影響が一番小さい科目

送信先メールアドレス / gotton@ktf.biglobe.ne.jp
お住まいの市町村とお名前(苗字だけで結構です)をお書きください。(全問正解の場合も、ブログでお名前を発表することはしません)
締め切り / 4月18日(金)23:59

子供の学力と家庭環境<その7>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月16日 9:51 AM
  • 未分類

前回「遺伝」について書いた記事も結構反響が大きかったので、ここについてもう少し突っ込んで触れておきたいと思います。
遺伝によって決まる能力・学力は確かにあるわけですが、これは教科によってだいぶ意味合いが違ってきます。

東大付属中を初めとして、双子の研究を行っている機関がいくつかあります。中には、双子に小さい頃からまったく違う環境を与えたり、教育を受けさせたりして、その成長度合いの差を見るというような「非人間的な実験」を行っているところもあります。その中で私がとても興味を持ったのは、教科ごとの成績の相関関係に関するデータです。
同じ学校に通う一卵性双生児の成績を、教科ごとに分析したデータがあります。言うまでもありませんが、一卵性の双子というのは、親から受け継いだ遺伝子がまったく同じです。受精した後に受精卵が何らかの理由で2つに分かれて、それぞれが育ったものだからです。同じ家に同時期にいるのですから、環境も同じだと考えていいでしょう。(双子の1人を父親、1人を母親が中心になって育てたというご家庭の話を聞いたことがありますが、これは例外的な話です)
つまり、このデータによって、遺伝の影響についてどの教科が大きくてどの教科が小さいのかがある程度掴めるということです。

ここで皆さんも少し考えてみてください。一卵性双生児の成績が一番似かよっていた科目、そして一番成績に差があった科目は何だと思いますか? 答えは次回に…
(次回に続く…)

映画「生まれる」のご案内

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月14日 4:45 PM
  • 未分類

映画「生まれる」が八王子で観られることになりました。そのご案内です。
以前にこのブログでご紹介したため、「内容をもう少し詳しく教えて」とか「どこで観られるの?」というお問い合わせを何件かいただいていました。「ぜひ親子で観に行きたいけど、日程と場所がうまく合わない」という方もいらっしゃいました。
興味のある方は、この機会にぜひ。予定が合うのであれば、無理にでも子供を引っ張っていくといいと思いますけど…
この秋には、2作目が公開される予定です。

日時/5月24日(土) ①10:00~ ②13:30~ ③17:00~
場所/北野市民センター
料金/1,000円
申込/幹事の藪下様に連絡(090-5436-5055)

<再掲>
〇「生まれる」…実話に基づいたドキュメンタリー映画です。登場するのは、4組の夫婦・家族です。主に、子供の出産を通しての夫婦愛・家族愛を描いています。無事に生まれたケースだけでなく、出産当日に生まれてくるはずの赤ちゃんが不幸にして亡くなってしまったケースや、不妊で苦しみ葛藤する夫婦の様子も取り上げられたりしています。
胎児の「体内記憶」も1つのテーマとなっています。生まれてきた子供たちが、2~3歳になって、母親の胎内にいた時の記憶を語るケースが結構あるそうです。それをインタビュー形式でまとめています。「私は、お母さんを選んで生まれてきたんだよ」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
ズバリ、テーマは家族愛です。私は、ぜひ親子で、家族みんなで観に行くことをお勧めします。実際、私が観に行った時も、親子で一緒に来ている方が多かったです。照れくさいかもしれませんが、もしかすると、劇的に親子関係が変わるかもしれませんよ。親が子供に対して、「産まれてきてくれてありがとう…」。子供は親に対して、「産んでくれてありがとう…」。こんな無条件の親子愛が確認できれば、家庭内のすべての問題は解決できるのではないかとさえ感じます。私は、受験生(小6・中3)のこの時期であっても、1日つぶす価値は十分にあると思います。
まぁ、「映画を一緒に観に行こうよ」という誘いに乗ってくるくらいであれば、その時点でそんなに親子関係は悪くないわけですけどね…

子供の学力と家庭環境<その6>

2つ目は、特に学校の先生や塾の同業者から寄せられているご意見に多いのですが、「それは結局、遺伝でしょ」というものです。それこそ身も蓋もない話になってしまうわけですが、ここについても私の考えを明確にしておきたいと思います。
はっきり言って、遺伝の影響がまったくないとは私も思っていません。今までの28年間で、保護者の方が自ら「鳶が鷹を産む」とような表現をしているご家庭はたくさん見てきましたし(謙遜もあるのでしょうが…)、その逆のケースも少なくありませんでした。(こちらの方が割合は高いです) 特に男の子が引きこもりやニートになってしまうケースは、ご両親の学歴が高いご家庭に多いというデータもあります。しかし、「子供の能力・学力については、遺伝の影響は少なからずある」というのが今現在も医学的な通説ですし、私もそれを否定しません。ただし、それの占める割合については、私の感じていることは一般論と異なります。

その割合について非常に分かりやすく言ってしまえば、「遺伝」(生まれつき持っているもの)が1/3、家庭や学校等の基本的な「環境」が1/3、本人の「努力」が1/3の割合だと考えています。以前にも書いた通り、環境については家庭での8歳くらいまでのところがものすごく大きいと感じています。小学校の高学年や中学生になってからでは、なかなか変えることが難しくなるのです。
つまり、(生まれつきの)素質による差があったとしても、環境の設定や本人の頑張りによって、逆転することは十分に可能だということです。これは、中学受験より高校受験、高校受験より大学受験の方が、よりその可能性が高くなります。後になればなるほど、環境と本人の努力の占める割合が大きくなってくるということです。
今まで何回かに渡って触れてきた通り、家庭の環境の部分は親の勉強に関する素質との相関関係が強いことが予測されるため、世間一般では努力の占める割合があまり大きくないように思われているのだと思います。特に、中学受験や高校受験の勉強を本格的にスタートする年頃になると、なかなか改善が難しくなることは既に書いた通りです。

この割合を一気に覆して、勉強に関して出遅れたご家庭の子供が挽回できる方法は1つしかないと考えています。またまた手前味噌な話になって恐縮ですが、力のある塾に(いや正確に言うと力のある講師にかな?)長い目で預けることです。本質的なところから変えてあげるためには、少なくとも2年間は必要だと思います。本人が頑張ることは当然ですが、保護者の方もいろんな意味で覚悟を決める必要があります。費用面はもちろん(GSは良心的な料金ですよ!)、相当な労力も必要ですし、入塾後しばらくの間は「副作用」も出ることが多いからです。ここで塾の選び方を間違えると、後で「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになります。
(次回に続く…)

子供の学力と家庭環境<その5>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月12日 6:00 PM
  • 未分類

今書いている記事のシリーズの内容はとても刺激的なようで、各方面からの反響が大きくなっています。「オールアバウト」(http://allabout.co.jp/newsdig/c/63493)等の外部サイトに取り上げられたり、都立高校の先生からコメントがついたり、保護者の方や同業者の方からご意見やご質問をいただいたり…という感じで、なかなか盛り上がっています。
ご意見やご質問は、だいたい以下の2点に集約されます。

1つ目は、「親ができていないことを子供に要求できない」というものです。例えば、「親の学歴が低いので、子供にいい大学に行けとは言えない」とか、「自分が中学生の時に勉強しなかったので、子供に勉強しろと言っても説得力がない」とか、ひどいご家庭になると「子供にお前が(受験勉強を)やってみろとすごまれた」とかいうケースがあります。
私はこういう相談については、「まったく意に介す必要がない」と答えています。「それはそれ、これはこれ」で割り切っていいのです。さすがに、親が読書や新聞を読む習慣がないのに、子供に「本や新聞を読め」というのはダメだと思います。それは子供に反撃されても仕方ないでしょう。親が本を好きで、子供が小さい時から一緒に本を読む習慣があれば、子供も間違いなく本好きになるはずです。読めと言われなくでも、自分から本を手に取るようになるでしょう。
しかし、それ以外の部分については、自分が学歴がなかろうと、昔はあまり勉強をしていなかろうと、今子供に対して勉強をきちんと取り組ませたり、生活習慣を改善させたりすることは、断固として行うべきなのです。昔とは時代が違います。大学の進学率や就職の状況、塾の通塾率やかけている費用も大きく異なります。そもそも親が子供の頃と同じ土俵で語ることが間違っています。その部分については、ある場面では反面教師的な話をしてもいいと思います。「自分は学歴がなくてとても苦労したから、お前は…」というようなケースです。
そんなことを言い出したら、進学塾の講師の大半はまともな仕事をできません。私の小6や中3の時を思い出すと、塾で預かっている生徒たちほどには勉強していませんでしたし(塾にも通わせてもらえなかった…)、業者テストや内申点でも「並」の成績でした。自分は学歴は「それなり」ですが、自分よりも明らかに優秀な子供たちの指導を偉そうに(?)しています。長年の経験により、その自信も持っています。「自分はそんなに勉強しなかったから、生徒たちには強く言えないんです」と言うような講師がいる塾には子供を預けませんよね? そういう意味では、塾のチラシで講師の学歴を高らかに宣伝している(「東大出身何名!」とか)のを見ると、私は大きな違和感を感じます。

ただし、親がそういう指導を子供にする時には、大事なポイントが1つあります。「そのこと(勉強をしっかりすること・いい高校や大学に入ること・生活習慣を確立すること等)が、絶対にお前のためになるのだ」ということを確信を持って伝えることです。もっと言えば、「将来少しでも幸せになるためだ」ということを伝えてもいいと思います。もちろん、勉強ができて学歴があれば将来必ず幸せになれるというわけではありません。しかし、将来の選択肢の幅や社会の中での扱いを考えた時に、子供の人生を大きく左右する1つの要素であることは間違いありません。そのことを、親が腰を引かずに子供に伝えるべきだと思うのです。
もし子供に、「何で今勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたら、「将来幸せになれる確率を少しでも上げるためだよ」ということを胸を張って答えてくれる保護者の方が増えたら、塾の講師はとっても楽になるはずです。
(次回に続く…)

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