ホーム > アーカイブ > 2017年7月のアーカイブ
2017年7月のアーカイブ
ゴールが見えているか?<その6>
- 2017年7月7日 9:35 AM
- 未分類
受験生が、勉強した時間数で満足してしまうようになったら大変危険です。私は、どちらかと言うと、「勉強時間短縮推進派」です。前回のブログでも書いたように、小6・中3の夏休みや冬休みなど、一定時間をかけないとどうしょうもない局面はありますが、特に学校行事や部活・定期テスト等で忙しい時期は、いかに短い時間で成果を上げるかということを徹底的に追求するべきだと考えています。
具体的には、無駄な勉強をしないことと、取り組む際の集中力が重要になりますが、「時間をかけたら必ず点数に結びつける」という意識を持って取り組めるかどうかがポイントになります。ダラダラ時間をかけていても、点数につながらないのではまったく意味がありません。
昔から、日本の社会全体にそういう風潮があるように感じてなりません。「欲しがりません、勝つまでは」ではないですが、長時間、我慢して取り組むことが美徳とされてしまうのです。スポーツの世界でも、会社での仕事についても、受験勉強についても、そういう時代が長かったと思います。近年だいぶ考え方が変わって来ていると思いますが、まだまだ根深く染み付いている部分も感じます。私の世代(も含めて)より上の世代の皆さんは、なかなかそこを変えるのが難しいのではないかと思います。会社でも、50代以上の幹部たちが旧態依然の考え方から脱却できないため、時代の変化に乗り遅れているケースが多いようです。大手塾においても、古き良き時代を知っているベテラン講師たちが、改革の足枷になっているという話をよく聞きます。
時代は変わりました。あらゆる組織で、いかに最小の努力で最大の成果を出すかを考える必要性が生じています。スポーツの世界では練習時間を増やさずに勝てるようにすること、会社では(残業・休日出勤等しないで)勤務時間を減らした上で成果を出すこと、塾では拘束時間・勉強時間を増やさずに成果につなげることが要求されているのです。そのためには、工夫と徹底的な効率化が必要であることは言うまでもありません。
(次回に続く…)
ゴールが見えているか?<その5>
- 2017年7月6日 4:38 PM
- 未分類
私は、30年以上この仕事に関わっていて、数千人の受験生たちの様子を間近で見て来ていますが、「受験勉強では、努力が必ず成果につながる」ということには絶対の確信を持っています。
ただし、2つの条件があります。1つは、勉強量や継続して取り組む期間について、ある程度絶対量が必要だということです。受験生としての「基準」が低いと、1日数時間勉強したくらいでかなり頑張った気になってしまいます。GSの小6・中3の受験生たちにとって、夏休みや冬休みは、1日13~4時間くらい勉強するのが当たり前になっていますが、これは世間一般の感覚からするとかなりハードに感じるようです。
また、本気で勉強を始めても、数週間頑張ったくらいで結果が出ないというのは、ある意味当たり前だと言えます。GSのような塾だと、新しく入塾して来た生徒は、(学校ではトップレベルの生徒であっても)周りの生徒たちについていけるようになるまで、少なくとも数ヵ月はかかります。授業の進度とスピード、学習して来ている量、テスト慣れ等、今までの蓄積の部分でかなり差がついてしまっているからです。その期間に我慢ができなくて、「自分はいくらやっても成績が上がらない」「自分には無理」というような感じで諦めてしまったら、いつになっても成績は上がりません。
もう1つの条件は、「正しい努力を正しい方向で取り組んでいれば」ということです。取り組んでいることがまったくズレていたり、やり方を間違っていたら、いくら時間をかけても成果にはつながりません。このパターンに陥ると最悪なのは、ただやり方が間違っているだけなのに、「自分は能力がないからダメだなんだ…」と自信を失くしてしまうことが多いことです。親や塾の講師が、「お前はやる気がないからダメなんだ!」と責めたりすると、さらに状況は悪化します。何度も伝えますが、ただやっていることややり方が間違っているだけなんです。
ここについては最大の企業秘密なので、あまり多くを書くことができないのですが、以下に算数・数学における典型的な例を2つ挙げておきます。
<例1> 応用問題が苦手な生徒が、分からない問題1問に延々と時間をかけて考えている。
<例2> 毎日計算練習をたくさんしている。もちろん、丸つけもして点数を出している。
こんな勉強を続けていたら、時間がいくらあっても足りませんし、成績が上がるわけがありません。
(次回に続く…)
ゴールが見えているか?<その4>
- 2017年7月5日 12:20 PM
- 未分類
ゴールが見えているかどうかという視点でもう1つ重要なことは、時間の意識についてです。当たり前ですが、入試本番の日程は決まっているので、残された時間は有限です。すべての時間を受験勉強に充てられるわけではないので、限られた時間で成果につなげなくてはなりません。小6・中3の生徒は計算してみるといいと思いますが、実は受験勉強に使える残された時間はそんなに多くありません。効率的に時間を使って行かなくてはならないのです。
しかし、実際には時間を無駄に使っている受験生がたくさんいるはずです。大きく2パターンあります。1つは、勉強以外の余計なことに時間を取られてしまい、なかなか受験勉強に向かえないケースです。学校では部活や悪しき友人関係、家ではテレビやゲーム・スマホに時間を奪われているのがその例ですが、中には特に何をしているでもなく、ボーッとしていたり、毎日のように長い時間昼寝してしまったりする生徒もいます。このケースは非常に分かりやすいので、まずい状況なのかどうかは誰の目にも明らかです。受験勉強の絶対時間を増やさないと話になりません。時には、障害となっているものやことを(強制的な力で)排除する勇気も必要です。
もう1つのパターンの方が、実はとても深刻です。まったくズレていること、無駄なことにかなり時間をかけて取り組んでしまっているケースです。本人も周りもかなり頑張っていると感じているのに、まったく結果が出ないので、受験の戦いがとても苦しいものになってしまいます。
(次回に続く…)
ゴールが見えているか?<その3>
- 2017年7月4日 12:41 PM
- 未分類
これは受験生だけでなく、仕事をしている大人たちでもあるあるだと感じているのですが、余程気をつけないと、目的と手段を取り違えて取り組んでしまう場合があります。これを間違えていると、いくら時間をかけても成果につながらないという最悪の状況に陥ってしまいます。
受験生で言うと、「入試本番で合格点を取る」ということが最終的な目標・ゴールです。その前段階で、過去問や毎月の模試、毎日の確認テスト等で点数を取ることを目的として取り組むことになります。簡単に言うと、「授業で学習したことや、1度間違えたことを、次に出て来た時にできるようにして行く」ことが受験勉強です。そのために、ノートをまとめたり、暗記に時間を使ったり、練習問題を解いたりするわけですが、それはあくまでも点数を取れるようにするための手段です。そのことが分かっていない受験生は、「ノートまとめに時間を使い過ぎて時間切れ」みたいな間抜けなことをしてしまいます。
もっと言えば、「点数が取れるようにならなければ、勉強する意味がない」ということです。小3~小4くらいの生徒に多いのですが、ノートをチェックすると、宿題は完璧にできている。練習問題もほとんど〇がついている。でも、同じ範囲のテストをやるとまったくできないというケースがあります。保護者の方が付きっきりで見ている場合が多いのだと思いますが、これを続けていると受験生としてどんどんダメになって行きます。小4くらいまでは、家で教えていただいたり、一緒に勉強していただくのはいいと思います。ただし、最終的に「本人が」「自分の力で」解けるようにならないとまったく意味がないということはご理解いただいた上でご協力いただく必要があると考えています。
私は、仕事を進めて行く上でも、このことはかなり意識していますし、部下にも折りに触れて伝えています。
例えば何かプロジェクトを進める際に、ダメな組織ほど、会議のための会議や、形を整えるだけの資料作りに時間を取られます。肝心の「成果を上げる」ということから目が逸れて、上司の顔色を伺う時間も多くなって来ます。「叱られないように、形だけ整える」ようになって来たら末期症状です。受験生でも心あたりがある生徒はいるのではないでしょうか? これは、本人というよりも、上司・指導者・親の責任の方が大きいと思います。上司(指導者・親)が本当の意味で成果にこだわらず、自分が安心できるように、自己満足の世界にはまり込んでいるから部下(生徒・子ども)がそうなってしまうのです。
ための仕事、ための勉強を止めて、徹底的に成果にこだわって行きたいものです。
(次回に続く…)
ゴールが見えているか?<その2>
- 2017年7月3日 1:11 PM
- 未分類
受験生の場合、ゴールが明確になっているかどうかがまず重要ですが、ゴールを設定したら、その時その時に応じて今のままでゴールに間に合うのかどうかの自己認識が持てているかどうかが非常に大きいのです。この部分が分かっていないと、あるいは分かっていても意識や行動が変わらないと、「スーパー他人事受験生」に就任してしまう可能性があります。「今のままのんびり勉強していたら受からない」という大前提があるのに、本気で受験勉強に臨めない受験生はたくさんいます。我々塾講師の一番重要な仕事は、生徒たちにこの現実をきちんと直視させて、意識改革・行動変化を起こさせることです。悪しき習慣で凝り固まってしまっている生徒に対しては、なかなかこれが難しいのですが…
ゴールへの距離感という意味では、偏差値というのはとても便利な代物だと思います。偏差値があることによって、問題の難易度(平均点)に関わらず自分の力が上がったか下がったかがつかめますし、科目ごとの得意・不得意もはっきりします。その上で、過去の受験生の膨大なデータを基にして、現時点でこのくらいの偏差値だと何%くらい合格できるということがある程度示されるのです。「今のままだと合格にはかなり足りない」ということは、それこそ小4くらいの生徒でも理解できます。
中学生の都立高校志望者については、内申点もその1つの目安となります。内申点が関係ない「特別選考枠」が廃止された今の制度では、内申点で(中学校の方で受けさせてもらえないというケースも含めて)ある程度の合否可能性が測れてしまいます。実技科目の評定が(2倍されるので)とても重要であることは間違いありません。
(次回に続く…)
ゴールが見えているか?<その1>
- 2017年7月1日 5:01 PM
- 未分類
受験だけでなく、勝負ごとすべてに言えることだと思いますが、最終的なゴールを見据えて取り組んでいるかどうかで成果に大きく差がつきます。
かなり前の話になりますが、マラソンの選手がインタビューに答えているのをテレビで見ていた際に、「何でそんなに苦しいのに頑張れるのですか?」と聞かれたある選手が、「ゴールがあるからです」と答えていたのが強く印象に残っています。もし、マラソンにゴールがなくて、倒れるまで走り続けるというルールだったら、頑張れないのではないでしょうか? 市民ランナーが年々増えているようですが、私の知り合いは、みんな「ゴールの後の一杯のためにやってるんだ」と言っています(笑)。
当然ですが、受験勉強にもゴールがあります。当然、第一志望校の入試本番、そして合格が最終的なゴールです。それ以前の段階で、短期的なスモールステップのゴールは何度もあるでしょうが、やはり最終的なゴールを意識して取り組んでいる受験生が強いです。
夏期講習や秋以降、苦しくなった時は、自分が合格してその学校に通っている姿をイメージすると頑張れる場合が多いようです。そういう意味でも、この時期に自分の志望校をまだ見に行っていない受験生は、急いだ方がいいでしょう。
小6や中3のこの時期で言うと、入試問題で点数を取れるようになるというゴールをイメージして取り組んでいるかで大きな差がつきます。まずは、入試問題のレベル・内容を知らないと話にならないわけです。そういう意味で、この時期にまだ新規の単元学習をやっているようでは、受験生として1歩2歩出遅れています。GSでは、特に小6都立中コースと中3の生徒たちは、半年前くらいから過去問に取り組んで来ています。当然、それまでにカリキュラムがすべて終了しているからです。最初はまったく歯が立たなかった生徒たちが、回数を重ねる度に次第に点数を取れるようになって来ています。
実際の入試問題に接する前と後で、生徒たちの取り組みに劇的に変化が見られます。やはり入試問題は難しいので、「このレベルの問題で点数を取れるようにしなくてはならないんだ」というリアリティを持って勉強しているかどうかが大きいのだと思います。定期テストや、毎月の模試のための勉強になっていて、終わったらきれいさっぱり忘れてしまったり、入試のレベルよりかなり易しいレベルの問題ばかり解いて満足しているような状況では、あと7ヵ月後の最終的なゴールに間に合わなくなってしまいます。
(次回に続く…)
ホーム > アーカイブ > 2017年7月のアーカイブ
- 検索
- フィード
- メタ情報

