- 2017年11月22日 1:02 PM
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中学入試においても、高校入試においても、いわゆる「前受験」の重要性は今さら言うまでもないと思います。前受験というのは、狭義には(東京都在住の生徒であれば)都内の入試が始まる前に、埼玉や山梨等他県の学校を受験することを言いますが、広い意味で言えば、2月に入ってから本命校を受験する前に受験する学校も含めて言う場合もあります。いずれにしても、本命校の前に、場慣れ・力試しとして受けることになります。一般的には、安全確実な滑り止めとなるレベルの学校を、安心材料として受ける場合がほとんどだと思いますが、高校受験で言うと慶応志木や早大本庄等、チャレンジ校を受験することも前受験に含まれます。
子どもたちにとって入試本番の雰囲気はやはり別格のようで、模試をいくら受けても同じような緊張感を体感することはできません。毎年、前受験の一番最初に受けた学校の日が(第一志望校の日よりも)一番緊張したと言う受験生が少なくないことからも、そのことがご理解いただけると思います。一番最初の受験が本命校というのは、絶対に避けるべきだということです。
特に高校受験の方で言えば、保護者の方からするとあまり理解できない感覚かもしれませんが、「全部落ちてしまって、どこも行くところがなくなってしまったらどうしよう…」という不安を感じている生徒は決して少なくありません。高校は義務教育ではないので、少なくともどこか1校では合格点を取って帰って来ないと、高校に進学することができないからです。そういう意味で言えば、通うイメージがあまり持てない学校であっても、とりあえず合格を1つもらっておくことで、本命校の入試に向けて精神安定剤となり、プラスになる場合が多いのです。前述した志木や本庄の前受験は、例え不合格となってしまったとしても、その後都内の早慶高の受験に向けてプラスになる場合が多いです。そのレベルの戦いを1度経験しておくことによって、次の戦いで力を出しやすくなる場合が多いのです。
そういう意味では、中学入試の方で、「第一志望の中学校に落ちたら、公立中に進学して高校受験でもう一度」と考えている生徒であっても、前受験は考えた方がいいということです。本命校1校だけの受験では、力を出し切れない可能性が高くなるということです。小学生も中学生も、毎年入試の期間に、受験に行きながら力がついて行く生徒は結構います。不思議なのですが、長年の経験から言っても、これは間違いのないことです。
ただし都立中を志望している生徒については、今まで私は前受験に否定的でした。年々「適性検査型」の入試を導入する私立中が増えていて、今度の入試で言えば都内だけでも延べ100校近くが実施します。当然、都立中を受験する生徒に受けて欲しい(あわよくば通って欲しい)からこそ、そういう形を推し進めているわけです。(それだけ生徒募集に困っている私立中が増えているということでもあります) 学校の考えはそれはそれでいいのですが、入試問題を見てみると、「適性検査型」とか「都立中高一貫型」とか名前がついていても、実態は知識問題の割合が高かったり、記述問題が多くても都立中の問題とはまったく傾向が異なっていたり、作文が本当に作文の出題だったり(笑)するのです。都立中合格に向けて勉強して来ただけでは対応が難しかったり、都立中入試の本番に向けて役に立たなかったり、中には受けるだけマイナスだと感じる学校(問題)も多かったのです。
しかし、来春の入試から、(特に多摩地区において)状況がだいぶ変わって来ているのを肌で感じています。
(次回に続く…)
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