- 2012年7月18日 1:01 PM
- 未分類
特に多摩地区では、都立中の人気が相変わらずです。私立中の選択肢が少ないこと、以前から(都心部に比べると)都立高校の人気が高かったこと等、地域的な特性もありますが、やはり経済的な理由が大きいと思います。何しろ、6年間授業料は無料ですから、私立はよっぽど差別化をしないと苦しいでしょうね。
ここ数年、多摩地区の都立中は7倍~9倍程度の競争率となっていて、一時よりは落ち着いてきているものの、今後も人気は衰えないはずです。
その人気を支えるのが、学校の中での進学指導と(難関)大学への合格実績です。都の教委の都立中に対するスタンスが年々変化してしていることに気づきます。今年の報道発表資料を見ても、「都立中高一貫校は適性検査により入学者を決定しているため、多様な生徒が在籍しており、(中略)社会の様々な場面・分野でリーダーとなり得る人材を育成する」と目的を書いていて、このスタンスはこの7年間変えていません。ただし、最近はこの後にこう続くのです。「多様な生徒の中には、難関国立大学等に進学を希望する生徒が少なくなく、(中略)将来の目標実現に向けて(中略)難関国立大学等への進学希望に応える進学指導を行う必要がある」
いかがでしょうか? 「リーダーとなる人材の育成」という建前(?)は崩していませんが、結局難関国立大学に進学させなきゃダメでしょ、ということを都が認めてしまっているわけです。生徒・保護者の本音のニーズはそこにあるわけで、現実的に優秀な生徒を取りに行っている(もっと言えば私立から奪いに行っている)スタンスがありありです。
さらに都がすごいのは、この「難関国立大学」の定義を明確にしているところです。東大・一橋・東工大・京大と国立大医学部です。まるで、予備校のチラシの合格実績の括りみたいですね。
ちなみに、今春の現役での「難関国立大学」の合格実績は、白鴎8名、両国8名、小石川5名、桜修館11名です。分母が少ないことを考えれば(160名程度)、大健闘と言ってもよいでしょう。ただし、都立中からの大学入試はまだ始まったしばかり(2年目)です。多摩地区では2年後に武蔵・立川国際が、4年後に南多摩・三鷹等が受験生を送り出しますが、この頃になるとさらに難関国立大学等の受験地図は塗り替えられるはずです。
その背景もあるので、今後ますます厳しい闘いとなっていくと思われる都立中の入試ですが、まだ大きな誤解が世間にはあります。それは生徒や保護者の方の責任ではなく、どちらかと言うと我々の業界(塾・講師)に責任があるように思います。都立中の適性検査(作文を含む)は、私立中の入試とはまったく別物で、短期間での対策は無理だし、(倍率も高いので)合格・不合格は時の運だ、というような風潮がまだあるのです。事実はまったく異なります。
(次回に続く…)
コメント:0
- くそおやじ 2012年7月19日
G先生、毎回ブログを楽しみに拝見しています。
心から成功を祈っております。

