- 2012年7月19日 11:53 AM
- 未分類
都立中は、学校教育法(施行規則)により、「学力試験」を実施してはならないことになっています。しかしそれは建前で、「適性検査」という明らかな学力試験を実施していることは、周知の通りです。
私立中との違いを都の狙いも含めてあえて挙げるとすれば、まず小学校の報告書(通信簿です)が本番の入試で点数化されること。中学校にもよりますが、およそ3割の比重を持っています。これは大きいですね。都立は、いわゆる「良い子」を欲しいわけです。勉強はできるけど、忘れ物が多い等のいい加減な生徒や、集団生活に適応できなかったり、発言が苦手で意欲が外に出せないような生徒は不利になります。学校でリーダー的な存在で、勉強もスポーツもできるという生徒が理想ですね。(そんな生徒は、そうは多くないでしょうが…)
2つ目は、適性検査の内容が暗記・詰め込みではほとんど対応できないこと。私立中の入試問題だって、付け焼刃の詰め込みではどうにもならないのですが、都立中はほとんどが記述問題で、600字程度の作文(実質小論文です)が必修のため、まず「書けない子」は受かりません。適性検査も、確かに1問ごとに問題・図・グラフ等をしっかり読み取って、じっくり考えた上で「自分の考え」を書くタイプの問題が多いため、暗記学習ではどうにもならないというのはその通りだと思います。都の本音として欲しい生徒は、ずばり「勉強していなくても、(適性検査で)点数を取れる生徒」です。低学年のうちから塾通いを続けていて、中学入学の段階で伸び切っているような生徒は、概ねその後伸びないケースが多いのです。大学入試で(都立から)難関国立大学を目指すような生徒としては、いわゆる「乾いたスポンジ」みたいな生徒がいいのは、とてもよく分かります。
しかし、都がその方向で考えれば考えるほど、思惑とは逆の結果が生まれてきているのです。都立中の現場の先生(校長先生や副校長先生のレベル)方は、そのことに薄々気付き始めているようです。
それは何かと言うと、今の入試制度・適性検査の内容だからこそ、「努力」で合格できる割合が高くなってきているということです。これを説明していくのはかなり骨が折れる作業なのですが、「結果」として、多摩地区ではある1つの塾が都立中の定員の実に40%以上(学校によっては半数以上!)の合格者を独占しているという事実だけを見ても、このことは裏付けられると思います。
(次回に続く…)
- 新しい: 都立中に合格させるには…
- 古い: 都立中の進学対策

