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都立中高の国際化<その4>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2017年4月2日 12:13 PM
  • 未分類

意外と知られていないのですが、「進学指導重点校」等、都立高校で特別扱いをされている高校には大学の合格実績のノルマがあり、校長等管理職が都教委からかなりプレッシャーをかけられています。(民間に較べると幅は大きくないようですが)給与査定にも影響があるようです。
特に進学指導重点校は合格実績等の基準が明確に示されていて、この基準に達していないと重点校の指定をはずされてしまうのです。そうなってしまうと、教員の数と質や予算に直ちに影響が出るので、各高校は必死にこのノルマを守ろうとしています。

進学指導重点校の認定基準は以下の通りです。

<基準1>センター試験結果(現役)
①5教科7科目で受験する者の在籍者に占める割合が、おおむね6割以上
②難関国立大学等に合格可能な得点水準(おおむね8割)以上の者の受験者に占める割合が、おおむね1割以上
<基準2>難関国立大学等(※)現役合格者数15名
(※難関国立大学等:東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、国公立大学医学部医学科)

決して楽ではない基準だと思います。
実際、数年前に青山高校が指定を解除される危機にありました。何年か続けて基準を満たしていなかったのです。今年実績のところではずしたらアウトという年に、受験生たち(先生方も?)が頑張り、前年までとは比較にならないすばらしい結果を出して、重点校の指定が継続しました。その翌年から入学希望者も増え、入学者のレベルも上がっています。
立川高校も苦しい戦いが続いていましたが、何とか踏ん張っています。おそらく今(今後)一番苦しいのは、八王子東高校だと思います。入学試験の倍率が低いところで安定していることと、地理的に予備校等の選択肢が少ないことが原因だと言われています。(最近の生徒たちの声を聞いていて、私は制服の影響も大きいと感じています)
数年前に、ある進学指導重点校の校長先生が、「常に合格実績のことが気になって胃が痛い」ということをおっしゃっていました。「そうか、ここまで追い詰められているのか…」と少し可哀想になってしまったことを思い出します。
逆に、現在単位制の新宿高校が合格実績を伸ばしていて、このラインをクリアしようとしています。システムとして、進学指導重点校に変更となることがあるのかどうか分かりませんが、そういう入れ替え戦的な要素があった方が、競争原理が働いていいのではないでしょうか。

都立中高一貫校には、このような合格実績の認定基準はありません。ノルマ未達だからと言って、来年から突然中高一貫校を止めますなどどいうことはできないからです。しかし都教委は、これらの中高一貫校にも同様にプレッシャーをかけています。スタートした当初は、学校独自の個性的な教育を支援していた素振りもありましたが、年々、難関大学国立大学への進学を前面に出すようになって来ました。以下は、5年前に都教委が公表した方針です。

<今後の都立中高一貫教育校の進学対策>
今後、都教育委員会は、都立中高一貫教育校が進学指導重点校、進学指導特別推進校及び進学指導推進校と同様に、組織的・計画的な進学指導を推進することができるよう、各校の進学対策の取組を支援していく。そのため、各校において、難関国立大学等への進学希望者に対する進学指導の充実を図るため、順次「進学指導推進計画」の策定などを通し、合格実績の向上を目指す。

こう来られてしまっては、各学校とも、特に難関国立大学への進学実績に注力せざるを得なくなってしまうわけです。
(次回に続く…)

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