- 2012年7月11日 3:16 PM
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今回の推薦入試の変更について、私はどちらというと「歓迎派」なのですが、全体の方向性としては不安な点もあります。簡単に言うと、学力(ペーパーテスト)軽視の方向性が強くなってくるのではないかということです。
(私立の)大学入試が完全にそうですね。推薦、特にAO入試の枠が広がっていて、大学によっては半数以上を何らかの推薦で取っているところもあります。(経営的な学生の早期確保という視点で、大学にとってもメリットが大きいからです)最近は難関大学にもこの傾向が広まってきていて、高校3年生は、まず推薦で入れるところを探すのが当たり前になっている感じがします。
AO入試でも、ペーパーテストの学力よりは、小論文や面接やプレゼンを重視して、高校で何をやってきたか、大学で何をできるかという視点での選抜が行われています。その結果、大学生の基礎学力(それこそ書く力や計算力)が大きく低下してきていて、AO入試を廃止・定員削減するべきだという議論も盛んになってきました。
都立高校の推薦入試でも、学力以外の「人間性」(都は、コミュニケーション能力など、社会にあって必要な力と言っています)を重視して選抜しようという主張が強くなってきていますが、私はこの風潮がとても危険だと考えています。(ペーパーテストの)学力低下につながるということもありますが、あまりこれ(学力よりも人間性でという論調)を前面に出しすぎると、推薦入試で不合格となった生徒はますます落ち込むことになるはずです。学力試験で落ちたのであれば、当日のペーパーテストで点数を取れなかった、あるいはテストで「たまたま」失敗したという言い方ができます。しかし、「人間性」を見るテスト(面接・集団討論等)で落とされた場合、採点基準が曖昧なこともあって、生徒たちは自分が人間として否定されたように感じてしまうわけです。
現在、大学生の就職の状況が大変厳しく、内定をもらうのがなかなか大変なのですが、そこで不採用が続くと、同じような状態になってしまう学生が多いのです。「自分はダメな人間だ…」と自己否定をしてしまうのですね。
私は、本来「推薦入試反対論者」です。入試は、本番のペーパーテスト一発勝負であるべきだと考えています。なぜかというと、それが一番公平だし、実は生徒たちの精神衛生上も一番良いと感じるからです。
そんな折、大阪の橋下市長が、この点についてちょっと気になるコメントを出しました。
(次回に続く…)
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