- 2013年1月25日 11:38 AM
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都立高校推薦入試の出願が出揃いました。昨日の夜中に、都教委から応募状況が発表になりました(これもツイッターで情報が入ったため、リアルタイムで確認できました)が、正直驚きました。例年と較べて多少出願者数は減りましたが、微減に留まったのです。(昨年31,239→今年29,492人 5.6%減) 少子化に伴い、高校の定員も減らしているため、実質倍率は上がっている状況なのです。(昨年2.9倍→今年3.2倍)
今年から全校で、面接・作文に加えて、集団討論が実施されることになり、ほとんどの高校で入試が2日間に渡って行われることになりました。受検生の負担がかなり増したため、応募者はかなり減るのではないかと言われていました。私は、2割程度は減るのではないかと予測していました。蓋を開けてみたら、5.6%減というのは誤差の範囲で、やはり都立人気は強いなぁというのが実感です。今年も、都内の中3在籍生徒の38%が出願したことになります。
全体的には、女子の方が応募者数が多くなっています。普通科だけの平均倍率で見ると、男子が3倍、女子が3.9倍です。学校別に倍率の差はありますが、あまり全体的な傾向は認められません。トップは新宿高校で実質9.6倍(今まで記憶にない高倍率です)の争いです。私がとても気になっているのは、中高一貫校の入試です。もともと全体の定員が少ないために、推薦入試の枠がとても少ないのです。例えば、大泉の女子は定員8名に対して応募が9名! つまり、1人だけ落とされるということです。(都立の推薦入試は定員以上に合格者を出すことはありません) まして今年は集団討論があります。男女別に討論をするとしたら(9人でやるのか、2グループに分けるのかわかりませんが)、「この中で1人だけ落とされるのか…」と思いながら討論を進めるわけで、受検生たちの心中を察すると胸が痛みます。ペーパーテストなら敵が見えにくいため、あまりそういう気持ちを持たずに済みますが、集団討論では否応なくお互いに顔を見合わせて戦わなくてはなりません。つい、足の引っ張り合いをしたくなったりしないかな… 誰だ、こんな入試の形式を考えたのは!
推薦入試に向けては、都教委の対応があまりにもひどいことは以前にも書きました。推薦入試(特に集団討論)の実施マニュアルを公開すると言っていましたが、結局何もないまま入試に突入してしまいます。(今度の日曜日が入試本番です) 都教委に問合せをすると、「詳細は高校に聞いてくれ」と言われるのですが、高校側は「都教委からの説明がなくてよく分からない」と答えたりしています。(禅問答みたい…) 直前になって、司会を誰がやるかとか、グループ分けをどうするかとか、細かい情報が出始めていますが、高校によってマチマチだったり、同じ高校の情報が伝わっている生徒と伝わっていない生徒がいたりして、不公平極まりない状態です。
生徒たちに、学校での練習の様子等を聞くと、かなり「ぶっつけ本番」で臨む生徒たちもいるようです。作文もほとんど練習していなくて、時間内にマス目を埋められなかったり、「集団討論って何それ?」と言っている生徒がいたり… 負担が重くなるので、推薦入試を回避する生徒が多くなると考えていましたが、もしかすると、一般の生徒たちは、負担が重くなる程には対策を立てていないのかもしれません。中学校の先生も含めて、ほとんど内申点の順番で合格者がきまっていた昨年までと同じつもりでいるのかもしれません。(今年は内申の比重は半分しかありません) まあ、そうなると(ほぼ万全の対策をした)私どもの生徒が有利になるので、あまり目くじらを立てる必要はないのかもしれませんが…
正直に言うと、塾としては、中学校の先生にはおとなしくしていただいていた方がありがたい場合もあります。特に、面接や集団討論の立ち振る舞い・言葉づかいの部分では、「どんな指導をしているのだろう?」と感じる場面が今年も多々ありました。例を挙げると、女子生徒がおじきをする時に、ハウスマヌカンのように前で手を大袈裟に組んでから頭を下げさせたり(確かに、そういう店員さん増えてますけど、面接では逆効果かと…)、高校のことを「貴校」と呼ばせたり(確かにそんなことが書いてあるマニュアル本もありました…)、集団討論ではいかに相手を言い負かすかを考えろと指導したり(おそらく点数は下がります…)、例を挙げたらきりがありません。高校の先生も苦笑していましたが、およそ中学生らしからぬことを直前に仕込もうとするので、生徒たちが混乱してしまうことが多いのです。
いよいよ明後日から、都立高校の戦いの幕が開きます。
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