- 2015年7月8日 12:53 PM
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私は、突出して優秀なエリート層を増やしたいという方針に異論を唱えるものではありません。特に医療やIT等の科学技術の分野では、今後は今まで以上に優秀な若い人たちが必要になってくるのは間違いないでしょう。塾で指導している子供たちにも、(将来国を背負ってとは言わないまでも)そのくらいの大きな夢・高い目標を掲げて頑張っていって欲しいと考えています。
最近の全体的な傾向として、ハングリー精神や大きな夢を持っている子供が少なくなっているという論調があります。これについては、私の現場の実感からしてもそうだと感じています。20年前の子供たちと較べると、そこそこでいい、みんなと同じでいいという意識が強くなっていて、安定性を重視したり、チャレンジを避けたりする傾向が強まっているように思います。未知のものへの恐怖心や、ルーチン(いつもと同じ)への安心感を抱えている子供たちも増えているように感じます。
これらの傾向が、出生欲がない、給料も人並みでいい、いつも同じお店でご飯を食べる、結婚したくない、子供は欲しくない… というような若者たちが増えていることにもつながっているのではないでしょうか。
私は、この子供たちの変化は、社会(もう少し分かりやすく言えば周りの大人)のせいだと考えています。「せい」という言い方が適切でないのであれば、「起因する」という言い方に変えてもいいのですが、現在の社会や家庭の状況が、子供たちをそういう形に追い込んでしまっているということです。
具体的に言えば、「失敗に対して不寛容である」ということが一番大きいように思います。私が長い間携わっている受験についてもそうですし、就活の新卒一括採用のシステムがその最たる例でしょう。会社に入ってからの出世競争、起業での失敗・挫折、離婚等の家庭の問題、社会的不適応状態等、様々な部分において、まだまだ日本の社会は敗者復活がそう簡単ではありません。
「社会に問題がある」という言い方をするのは簡単ですが、子供たちはこういう社会の情勢を逐次つかめているわけではありませんし、社会のこういう部分が一昔前から変わっているかというと、あまりそうは感じません。では最近の子供たちがどこから影響を受けているのかと言えば、「家庭・保護者」と「学校・塾」であることは間違いありません。
(次回に続く…)
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