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大学入試で評価すべき能力<その5>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2015年7月7日 2:39 PM
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もう1つ、PISAテストの結果において日本の子供たちの特徴として挙げられることは、得点分布の「いびつさ」があります。
まず、点数のばらつき具合である標準偏差は、他の上位の国と較べると比較的大きいのです。上位と下位の格差が大きいという言い方もできると思います。1つの理由には、他の国と較べると、高校進学率(すなわちPISAのテストを受験する率)が高いことも挙げられます。他の国では、一定以上の学力層しかPISAテストを受けていないケースもあるようです。しかしながら、日本の子供たちの全体的な傾向として(高校1年生くらいの年代において)、きちんと学習に取り組んでいる生徒とそうでない生徒がくっきり割れているという事実は認識しておく必要があると思います。そんな状況で、平均点では上位に食い込んでいるのですから、全体的なスタンダードなレベルが高いことも間違いありません。

もう1つ、日本子供たちの成績分布の特徴としては、(残念なことですが)最上位層の割合が少ないことが挙げられます。世界全体の中で上位3%や5%に入るようなエリート層の人数(割合)が、日本はとても少ないのです。その層の子供は、上海・香港・シンガポール等、アジアの新興国に多いことも分かっています。標準偏差が大きく平均点が高いことからも推測できる通り、日本の子供たちは、その次の2番手層(上位10%~20%)の割合が高いようです。簡単にまとめると、「日本はそこそこ優秀な子供は多いけど、飛びぬけたエリート層は少ない。また、逆に最下位層の子供たちも一定の割合で存在する」という言い方になるでしょうか。
これは、子供たちの能力というよりも、日本の教育システムに起因するものだと考えた方がしっくりくると思います。今、文科省が血眼になって改善しようとしていること。それは、このエリート層の割合を増やすことに他なりません。グローバル教育の推進や大学入試の改革の内容に、そのことが如実に表れています。少なくとも、成績下位層の基礎学力を何とか底上げしようという施策よりも、優先していることについては異論がないはずです。
(次回に続く…)

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