- 2012年11月20日 12:58 PM
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深刻ないじめを受けている子どもは、通常親には相談しません。信頼していないからではなく、大好きなお母さん・お父さんに心配をかけたくない、悲しい思いをさせたくないと考えるからです。だから、家では明るく振る舞ったりして、親がいじめに気づかないケースが多いのです。気づくのは、裸になった時に体にあざを見つけたとか、多額のお金が財布からなくなっていたとか、いじめがエスカレートしてからです。不幸にもいじめられていた子どもが自殺してしまい、遺書(メモ)を残している場合は、いじめていた生徒や助けてくれなかった先生への恨みつらみと共に、親に対しては感謝の言葉を綴っている子どもが多いです。親御さんのやりきれないであろう思いは想像を絶します。
精神科医の樺沢紫苑さんは、先日の「自殺とうつ病予防のメンタル研修会」の中で、いじめられている子どもが自殺を考えるのは、「孤独」を感じた時たと述べています。誰か1人でも親身になって話を聞いてくれたり、励ましたりしてくれているうちは大丈夫だと。ただし、前述した通り、この「誰か1人」に親がなるのは難しいのです。だからこそ、学校や塾の教師の役割ってとても大きいなぁと背筋が伸びる思いがします。樺沢さんは、「「最後の1人」だと思っていた学校の先生が、いじめる側についたり、いじめの事実に懐疑的的な言葉を投げかけたり、相談しても何の対応もしてくれなかったりして、見捨てられたと感じた時に子どもは一気に孤独を感じ、自殺の道を選んでしまう」と分析しています。
最後にまとめてみたいと思います。わが子がいじめられていることを知った時に、親は何ができるのか? もちろん、学校やいじめている子ども・その保護者と直接対峙し、いじめを止めさせることが必要になることもあるでしょう。その際は、「文句を言う」「今までのことを咎める」というスタンスではなく、「自分の愛する子どもをいじめないで欲しい」という思いをきちんとぶつけることが重要だと思います。
それでも改善しない場合は、「安全が確保されない限り、学校に行かせない」ということを、それなりの立場の人、機関に正式に表明してもいいでしょう。もちろん、あまりにも悪質で、犯罪行為に該当する場合は、警察の力を借りることも躊躇する必要はありません。
しかし、私が一番重要だと考えていることは、子どもが小さい頃から折に触れて、「お父さん・お母さんは、何かあった時には命をかけてお前を守る」ということを、メッセージし続けることです。もっと言えば、子どもに対して、「あなたがいてくれるだけで、お父さん・お母さんは嬉しい」という「無条件の承認メッセージ」を伝えていくことです。普段は子どもが照れもあってあまり反応してくれなくても、この親の思いが伝わっていれば、本当に苦しくなった時、孤独を感じた時に頼ってくれるのではないかと思うのです。
皆さんは、我が子にこのメッセージを真剣に発信することができますか?
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