- 2014年12月3日 12:18 PM
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大企業になると、毎年数千人の応募者があります。メガバンク等、一番多い企業になると万単位です。皆さん考えてみてください。たった2ヵ月でこの学生たちの選考をきちんとできるかどうかを…
企業の人事部の方とお話をすると、今年はその部分についての悲鳴が上がっています。もう無理!と諦めてしまっている方もいました…
毎年、就職活動がどんな手順で進んで行くかを簡単にまとめてみます。昨年までのスケジュールだと、12月にエントリーと会社説明会が始まり、3月までの期間で、学生たちが受ける企業を絞り込みます。4月になって選考が始まると、正式に提出したエントリーシートでまず選考が行われ、これと筆記試験(大企業はSPI2等、自宅でバソコンで受験するケースが多い) の結果を含めて、数がだいぶ絞り込まれます。そこを通った学生に対して、小論文・集団討論・面接等が行われ、選考が進むにつれて次第に人数が絞り込まれていきます。最終面接までに、4~5回くらいの選考があるのが普通です。優秀な学生に対しては、4月中~5月GW明けくらいに内々定が出ます。これだけ見ると1ヵ月あまりでできるじゃないかと感じる方がいらっしゃると思いますが、これはあくまでも一部の優秀な学生の話。その後、内々定を出した学生の中で他の企業に決まって辞退する学生も出てきますし、その欠員補充も含めて、毎年夏休み明けまでダラダラと選考・内々定の作業が続いていくのです。
10月1日が正式内定日なので、この日に内定式を行う企業が多いのですが、実際は、中小企業を中心にこの日以降も採用活動が続いていきます。
この日程がわずか2ヵ月の間に凝縮されてしまうのです。8月は学生が夏休みなので、ここで面接に何度も呼び出す等して選考を一気に進めてしまうことになるのでしょうが、特に大企業はエントリーしてくる学生の数が多いので、とても捌ききれないと思います。特に個別面接は1人ずつ行うため、時間も人出も莫大にかかることが予測されます。この部分について、懸念を表明している企業が多いのです。
その結果としてどういうことが起こるかと言うと、最初の入口の段階で人数を大きく絞ってしまうことを検討している企業が多いのです。面接等に呼び出す学生の数を最初から減らしてしまうということです。エントリーシートの段階ということになるわけですが、ここではどういう基準で選考が行われるのでしょうか? もちろん、エントリーシートや筆記試験があまりにもひどい学生はそこで落とされてしまうわけですが、特に可もなく不可もなくという学生たちの中でも数を絞りこまなくてはならないわけです。もうお分かりいただけると思います。大学・学部のところで絞り込んでしまうのです。昨年の選考でも、採用対象とする大学を絞り込んでいた企業も結構ありました。だいたい六大学・MARCHくらいまでのレベルに限定しています。そのことを公表している企業は多くなくて、結果としてそれ以外の大学の学生はどんなに成績が良くても1次選考で通らない状況になっていたり、会社説明会等の申し込みの段階で大学名によっては常に満席表示が出るようなシステムになっていたり、その大学のキャリアセンターを通さないと応募ができないようになっていたりと、企業側が様々な手を使っ学歴(大学)差別を公然と行っているのです。
今年は、選考期間が大幅に短くなるため、さらにこの状況に拍車がかかることが予測されています。企業の人事の方がそう明言している企業もあります。
この状況を学生の立場から見てみると、応募できる企業の数が減ってしまうことになります。上記のように、1次選考ではねられてしまうケースが増えてくるということもありますが、選考期間が短縮されたことにより、日程のバッティング等も出てくるでしょうし、面接等に回れる企業の絶対数が限られてしまうことになります。そうなると、ダメ元のチャレンジ応募はなかなかしにくくなり、より現実的な企業をいかに絞り込むかという部分が重要になってくるでしょう。
結果としては、今まで以上に優秀な学生たちに内定は多く集まり、その他の学生は2ヵ月で内定を1つももらえず、10月以降も不安なまま中小企業を中心とした敗者復活戦に臨むことになることが予測されます。(というか、間違いなくそうなります) 文科省は(おそらく)学生のためを思ってこういう改革を行っているわけですが、残念ながらその意図とは逆に、学生を苦しめることになってしまっているのです。現場を知らないということは、とても怖いことです。
(次回に続く…)
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