- 2014年6月3日 9:11 PM
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このブログでも取り上げていた都立高校入試の採点ミスの件について、都教委から中間発表がありました。ひと言で言うと、都教委の最悪の対応により、最悪の事態を招いた(あるいは今後も招く)と言える状況です。
今春の入試であまりにも採点ミスが多く見つかったため、今年度の分はもちろん、昨年度の分も含めての採点のし直しを1ヵ月半ほどかけてやっていたのです。しかも、学校で点検した後に、都教委の職員が入り込んで採点し直すという念の入れようでした。
結果を簡単にまとめておくと…
2014年度入試…146校1139枚でミスが見つかり、12名が「追加合格」
2013年度入試…109校1072枚でミスが見つかり、6名が「追加合格」
という状況です。
私の率直な感想は、この程度で済んだか…という感じです。学校ごとのミスの件数や追加合格者の数もすべて詳細に公表されていますが、学校によっても偏りがあり、特定の高校が件数を増やしている状況も見て取れます。例えば今年の入試においては、八王子北高で170件もミスが見つかっています。(これは全体のミスの15%にあたります) ミスがまったくない高校や、1~2件で済んでいる高校も結構あるのです。
もちろん大事な入試における採点ミスはとんでもないことですし、今後極力なくすための(どうやっても0にはならない)方策は真剣に検討して欲しいと思いますが、私が大問題だと感じているのは、都教委の事後対応についてなのです。
まず、本来合格だったのに不合格とされた18名についての対応です。今年の12名についてはもちろん、何と昨年の6名についても、今から編入を認めるというのです。1年以上私立高校に通っているのです。(もしかすると、都立高校に不合格となった時点で就職した生徒もいるかもしれません…)本人や保護者の意思を十分に確認して…と言っていますが、それで編入を希望しない場合は、都立高校と私立高校の費用の差額を支払うとのことです。慰謝料については言及していませんが、過去の事例では認められていません。生徒・保護者の側が裁判を提訴すればもしかしたら認められるのかもしれませんが、そこまでの話は聞いたことがありません。
以前にも書きましたが、私はこれはするべきではなかったと考えています。「知らぬが仏」ではないですが、このことを知ってしまったがために不幸になる生徒が少なからずいると思うからです。今から都立高校に編入したとしても、そのまま私立高校に通い続けるにしても、その子供の人生にとってプラスとマイナスのどちらが大きいでしょうか? なかなか今から編入する勇気は出ないと思いますし、私立高校に残ったとして3年分の学費の差額(100万円程度?)を受け取った代償として、「自分は採点ミスで人生を変えられた」という事実をずっと抱えて行くことになるのです。中にはそのことで苦しむ生徒が出てこないでしょうか?
まあ、このことついては見解が分かれる部分だと思います。間違いなのだから、1年以上経っていたとしてもきちんと追加合格を提示するべきだという意見もあると思います。しかし、次の事実を知っても皆さんそう感じるでしょうか? 昨年度については、1/3くらいの高校がすでに答案を廃棄してしまっていて、今回の採点し直しは、答案が残っていた2/3くらいの高校しか実施していないのです。追加合格は当然、その高校でしか発生しないのです。こんな不公平なことがあっていいわけがありません。聞くところによると、都の決まりで答案や入試資料の保管期間は1年間となっているそうです。(法的にはこれも間違っているような気がしますが…) 私はつい勘繰ってものを考えてしまう癖がついているので、本当は答案があるのに、すでに廃棄したと答えた高校があるのではないかとか考えてしまいます。
2年前・3年前、あるいはそれ以前にも採点ミスはあり、追加合格者はいるわけで、なぜ昨年分までなのかの説明もつきません。答案が残っていないというのなら、1/3くらいの高校が廃棄してしまった昨年分も時効にするべきですし、そうでないのなら、答案が残っている高校はさらに遡って採点をし直すべきでしょう。
(次回に続く…)
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