- 2012年9月5日 3:32 PM
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今春、4年制の大学を卒業した学生は全国で約56万人いるのですが、このうち就職している学生はどのくらいの割合いると思いますか? 文部科学省が毎年5月にすべての卒業生の動向を調査してまとめていますが、今年の分のデータが発表になっています。
そのデータによると、就職した学生は約36万人で全体の64%でした。ただし、このうち2万2千人(4%)は、非正規の契約社員等です。つまり、4年制の大学を出た卒業生のうち、正社員として就職した者は6割で、非正規雇用と併せても2/3しか就職をしていないということです。
では、残りの1/3の学生は何をしているのかということが問題になるわけですが、大学院等への進学はその準備中の者も含めて約8万人(14%)、アルバイト・フリーターが約2万人(3.5%)、就職活動継続中(つまり就職を希望していたのに就職できなかった)が約5万人(9%)で、さらに驚いてしまうのが、何もしていない(仕事も就職活動も勉強も…)と解答した学生が3万4千人(6%)もいるのです。文部科学省は「家事手伝い等」と例を挙げていますが、今時女子学生で卒業と同時に結婚が決まっている人もそんなにいないでしょうから、これはちょっと異常な数字です。まとめて言うと、4年制の大学を出ても、就職も進学もできない学生が少なくとも1/6はいるということです。
これは、ここ数年、私の教え子(卒業生)たちの就職活動の状況を見ている実感とも一致します。4年制の大学への進学率が急激に上がり、大学生の数が増える一方で、景気は一向に上向かないため、企業の採用は渋いのです。一部の大企業だけでなく、中小企業でも本当に優秀な学生しか採用しなくなりました。優秀な学生はいくつも内定をもらってきますが、そうでない学生は何社受けても不採用通知の山となります。私の教え子(卒業生)でも、20社以上不合格となったという学生は決して少なくありません。
これははっきりお伝えしておいた方がいいと思いますが、今も学歴優遇社会は厳然と存在します。一部の官公庁(国家一種)は東大のそれなりの学部を出ていないと難しいですし、一般企業でも大学のランクで足切りをしているところが多いため、いわゆる普通の大学の学生は競争にすら参加させてもらえません。逆に、一流大学を出ていれば就職が選り取り見取りかと言うとそんなことはなく、テーブルに乗ってからも、厳しい選考に勝ち残っていかないと、合格が勝ち取れないのです。
では、現在の就職試験がどうなっているのか、どんな学生が内定を取れるのか、どんな力をつけていく必要があるのか等についてまとめていきたいと思います。
(次回に続く…)

