- 2026年10月9日 10:56 PM
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最近、入塾面談や新規お問い合わせの際に、こんなお話を伺うことが多くなっています。
「うちの子は一生懸命勉強していると思うのに、成績が上がらないんです」
「ずっと塾には通っているのですが、模試の結果がなかなか出なくて…」
「このまま今の勉強を続けていて、本当に志望校に合格できるのでしょうか?」
お子様の将来を考えれば、当然の不安だと思います。特に、受験が近づいてくると、模試の結果を見るたびに一喜一憂してしまいますよね。周囲の友達が成績を伸ばしていると聞けば、焦りも大きくなるでしょう。成績が伸び悩んでいると感じる時こそ、立ち止まって考えてほしいことがあります。それは、「勉強時間を増やすこと」が「学力を伸ばすこと」に必ずしも繋がるとは限らないということです。 机の前に座ること、暗記をすること、問題を解くことが受験勉強の目的になっていないでしょうか?
例えば、算数(数学)の問題を10問解いたとします。そのうち6問正解し、4問間違えたとしましょう。ここで大切なのは、10問解いたという事実ではありません。間違えた4問について、どこで間違えたのかを把握できているでしょうか。計算ミスだったのか。問題文の意味を正しく理解できていなかったのか。そもそも解き方が分からなかったのか。以前に学習した内容を忘れてしまっていたのか。同じ「不正解」でも、原因は一人ひとり違います。そして、原因が違えば、次に取り組むべき課題も変わります。計算ミスが多い子に必要なのは、難しい問題を大量に解くことではないかもしれません。基本的な考え方が身についていない子に、応用問題ばかり与えても、なかなか成果は出ません。一方で、基本問題は解けるのに、少しひねった問題になると手が止まってしまう子もいます。その子には、知識を組み合わせて考える練習が必要です。つまり、成績を伸ばすためには、ただ問題を解かせるのではなく、「その子が今、何につまずいているのかを見極めること」が欠かせないのです。
「「分かったつもり」を、そのままにしない」
もう一つ、重要なことがあります。授業中に講師の説明を聞いて、「なるほど、分かった!」と思うことがありますよね。ところが、家に帰って同じ問題を解こうとすると、手が止まってしまう。こうした経験は、決して珍しいことではありません。講師の説明を聞いて理解できることと、自分一人で問題を解けることは、別だからです。だからこそ、授業で説明した内容が本当に身についているのかを確認することが大切だと考えています。
集中して授業を受ける→家に帰ってから再度自分で問題を解く→間違えたところを直す→分からないところは質問する→もう一度、自分の力で解いてみる。
この繰り返しによって、知識や解法が少しずつ自分のものになっていきます。もちろん、一度で完璧にできる必要はありません。できなかったことを発見し、できるようになるまで取り組むこと。それ自体が受験勉強なのです。
「 成績が伸びない子に、必要なのは何か」
我々は、成績が伸び悩んでいる生徒を見たときに、すぐに「もっとたくさん勉強しなさい」とは言いません。もちろん、明らかに勉強量が足りない場合もあります。しかし、それだけが原因とは限りません。課題の難易度が合っていないのかもしれません。復習の方法が分かっていないのかもしれません。苦手な単元を避け続けているのかもしれません。あるいは、本人なりに努力しているのに、何をどう改善すればよいのか分からず、空回りしているのかもしれません。そうした状況を見極めずに、ただ勉強時間だけを増やしても、本人が疲れるだけで嫌になってしまうことがあります。成績が上がらない時に必要なのは、努力を否定することではありません。今している努力を、結果につながる努力へと変えていくことです。そして、これは生徒本人だけでできるとは限りません。講師が課題を見つけ、適切な問題を与え、取り組み方を確認し、必要に応じて軌道修正することが重要です。塾の役割は、問題の解き方を教えることだけではないと、私は考えています。生徒が自分の課題を理解し、一つずつ乗り越えられるようにすること。それも、塾の大切な役割です。
「模試の結果だけで、可能性を決めつけない」
模試の偏差値は、志望校を考えたり、現在の学力を把握したりするうえで重要な資料です。ただし、模試の結果だけで、すべてが決まるわけではありません。今できていないことが何なのか。それを克服するために、これから何を優先して勉強するべきなのか。その課題に取り組むことで、どのような変化が期待できるのか。そうしたことを具体的に考える必要があります。もちろん、努力すれば必ず第一志望校に合格できる、などという無責任なことは言いません。入試には相手があり、限られた時間の中で取り組まなければならない課題もあります。受験学年の生徒であっても、現時点で成績が伸び悩んでいるという理由だけで、可能性を決めつけてしまうのは早いと思います。大切なのは、現状を正しく把握し、残された時間で何ができるのかを考えることです。厳しい現実から目をそらさず、それでも前に進む方法を探す。受験勉強には、そうした姿勢が必要だと考えています。
「 塾を選ぶときに、ぜひ確認してほしいこと」
最後に、これから塾を探そうとしている保護者の皆様に、一つお伝えしたいことがあります。塾を選ぶときには、合格実績や授業料、通いやすさなど、さまざまな点を比較されると思います。それらはいずれも大切です。そのうえで、ぜひ確認していただきたいことがあります。「我が子が壁にぶつかったときに、この塾はどう対応してくれるのだろうか」ということです。授業が分かりやすいことは大切です。しかし、どれほど分かりやすい授業であっても、一度ですべてを理解できるとは限りません。分からなかったときに質問できるのか。理解できていないところを確認してもらえるのか。間違えた問題を、解けるようになるまで復習できるのか。こうした点も、ぜひ見ていただきたいと思います。
GSでも、生徒一人ひとりの課題と向き合いながら、日々の授業や演習・生徒面談を通じて、学力を伸ばすための指導に取り組んでいます。もちろん、すべての生徒に同じ方法が通用するわけではありません。だからこそ、今の学力や目標を踏まえ、何を身につける必要があるのかを考えることが重要だと思っています。もし今、我が子の成績が伸び悩んでいて、「このままで大丈夫だろうか」と不安を感じているなら、一度そのあたりのこと(現在の学習状況の詳細)を整理してみてはいかがでしょうか。今の勉強方法に改善できる点があるのか。何を優先して取り組むべきなのか。そうしたことを考えるだけでも、次に進む方向が見えてくることがあります。目の前の1人ひとりの生徒にとって必要なことは何か。私たちも、そのことを真剣に考えながら、日々の指導に取り組んでいきたいと思います。
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