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少子化考<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2026年6月20日 11:03 PM
  • 未分類

日本の少子化の進行がさらに加速していることは周知のことだと思います。2025年に生まれた子どもの数は約67万人、(1人の女性が一生で産む子どもの数の平均である)合計特殊出生率は1.14と、いずれも過去最低を更新しています。半世紀前には、年間に200万人以上の子どもが生まれていたので、生まれて来る子どもの数が50年で1/3になってしまったことになります。こんな国は他にはありません。今後数十年で、この状況はさらに悪化するとの予測が出ています。少子化は付け焼刃の対策では、いやどんな対策をしても、もう止められないところまで来てしまっています。あとは、その進行をどれだけ緩やかにできるか、先延ばしできるかというレベルの戦いになります。

少子化の原因として、未婚・晩婚の進行、若い世代の経済的な困窮、女性が1人で暮らせるようになったこと、共働き家庭の子育ての大変さ、祖父母と同居しない核家族が増えていること、物価高・教育費の高騰による将来の不安…… 様々なことが取り上げられていますが、私はこれらが理由の一端にはなっているとは思いますが、少子化の本質に踏み込んだ本当の理由にはなっていないように感じています。我が家は共働きで4人の子どもの子育て真っ最中ですが、日々そのことを痛感しています。そもそも、子どもが4人いるというだけで、まず驚かれることが多いです。(私の場合はこの年齢で小さい子ども4人を育てているということでインパクトがあるのだと思いますが…) ひと昔前は、合計特殊出生率が4を超えていた時代もあるのです。(子どもが平均4人いたということです)

ひと言で言うと、社会という共同体全体で結婚・子育てを支援するという枠組みが崩壊し、個人や家庭が孤立してしまっていることにあると思います。育休や助成金等の制度は形としては整って来ていますが、会社・社会が本当の意味で子育てをしている(しようとしている)人たちに優しくないのです。言い方を変えれば、みんなが余裕がなくなって来ているということなのかもしれません。最近芸能人のSNS投稿が炎上し話題になっていましたが、私も同じ経験をしたことが何度かあります。子どもが生まれたという報告をした時に、「結婚できない人や、子どもが欲しくてもできない人の気持ちを考えたことがあるのか?」とか、「幸せ自慢してんじゃねぇ!」というようなコメントをもらったり、直接言われたことがあります。そういう境遇の皆さんに一定の配慮は必要だと思いますが、だからと言って「全員が発信を一切せずにひっそり暮らしていろ!」というのは、間違っていると思います。

ひと昔前は、おせっかいな上司や親戚のおじさん・おばさん、ご近所さん等が、結婚や子育てで困った時には助けてくれました。時代が変わったと言えばそうなのですが、今は何かあれば〇〇ハラと言われたりして、会社の上司やご近所さんはもちろん、身内ですら口や手を出すことが難しくなっています。逆に、若い夫婦が困った時に、SOSを発信しにくい社会になってしまっているという側面もあると思います。「子育ては自己責任」だと当事者も周りも考えてしまっているのです。社会全体で、その地域の子どもを育てる。社会の中で、余裕がある人が困っている人を助ける。困っている人が「助けて」と気軽に言えるようにする。本当の意味でこんな社会になれば、少しは少子化が止められる(進行を遅らせることができる)のではないかと考えています。

(次回に続く…)

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