- 2013年10月15日 9:57 AM
- 未分類
先日、NNKの「NEWS WEB」に下村大臣が出演して、今回の大学入試改革に説明し、視聴者からの質問に答えたりしていました。私はメモを取りながら見ていましたが、「これはいかん、本気だぞ」と感じました。まだ素案の段階ではありますが、やはり5年後か6年後(今の中2か中1ですね…)からは、必ずこの改革を実行するということを断言していました。多少の修正はかかるかもしれませんが、大筋この方向性で確定してしまうのだろうと思います。
下村大臣の発言の大きな柱は2つでした。
1つは、大学入試において、学力は「必要条件」であって「十分条件」てはないということです。学力だけで合格を決めることはしないという方向性は明確です。到達度テストで最低限の学力を確認したら、2次試験では面接等で「人物」を評価するのだと。その人物評価について、具体的には、リーダーシップとクリエイティブを挙げていました。高校時代のボランティアの取り組み等は評価するということも再三言っていました。まったく賛同できない話です。ポランティアって何なのでしょう? 定義としては、「思いやりに基づいた無償の行動」ではないのでしょうか? 大学入試の評価のために取り組んだ時点で、それはもうボランティアでなくなるはずです。
そう言えば、一昔前都立高校の入試でもボランティアが評価の対象となっていた時期がありました。内申の特記事項という別枠が8点分あり、生徒会や部活の活動と共に、ボランティアもその評価の対象となっていたのです。
笑えない話があります。中学生が登校の途中に、お婆ちゃんが横断歩道を渡るのを手伝ってあげたのです。これだけ聞いたら美談ですよね。何て優しい子供なんだろう…と。しかし、その中学生は、横断歩道を渡った後に、そのお婆ちゃんに、手伝った証明を書いてくれと言って、ノートを差し出したのだそうです。施設とかでボランティアを行った時は、その施設から証明書をもらってきて中学校の先生に渡すようになっていたのです。その生徒は、そのことを思い出して、「これは内申点に使える」と思ったのでしょう…
内申点欲しさに生徒会長や部活の部長に立候補する生徒がものすごい多かったのもこの頃です。(今では考えられませんよね) しかし、これは子供たちが悪いのではなく、制度が悪いのです。内申が4点とか6点とか簡単にもらえてしまうのですから、子供たちが飛びつくのはよく理解できました。(というより、塾の指導の一環でも、都立高校志望者には積極的にやらせていました)
そんな状況が巷に知れ渡るようになって、特記事項の制度は廃止になりましたが、またあれと同じようなことがあちこちで(今度は高校で!)起こってしまうのでしょうか…
2つ目は、大学を「就職や社会に出た時の準備機関」という位置づけに変えるということです。「大学は何のために存在するのかと言うと、社会に優秀な人材を送り出すためだ」と下村大臣は断言していました。これは一定理解できる部分です。しかし、「学力があるからと言って、社会に通用するとは限らないでしょ?」というくだりになると、やはり疑問符をつけざるを得ません。文科省のトップが、自ら学力を否定するような発言をするべきではないでしょう。
学力が高い(ペーパーテストで点数を取れる)ことが悪いのではありません。要は、「他人とのコミュニケーションや、集団の中での貢献、自分の意志をしっかり持つこと等、中学生・高校生のうちに、身につけるべき力が学力以外にもありますよ。それを大学入試でも評価しますよ」ということなら理解できます。
今の就職試験に近い形になるであろうということも、否定はしていませんでした。どうやら、就活に関わっている塾の出番になりそうですね。お任せください。
(次回に続く…)
- 新しい: センター試験廃止・続報<その7>
- 古い: センター試験廃止・続報<その5>
コメント:0
トラックバック:0
- この記事のトラックバック URL
- https://www.gssk-h.com/blog/wp-trackback.php?p=2059
- トラックバックの送信元リスト
- センター試験廃止・続報<その6> - GS進学教室 より

