- 2013年8月6日 12:03 AM
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何か分かったようで分からない「人間力」の定義ですが、私は、入試においてはこの表現は使ってはならないと考えています。もちろん、生徒に求めることも許されないと思います。理由は2つあります。
1つは、採点基準が曖昧になることです。入試が合格者を選別するテストである以上、明確な基準がないといけません。テストが終了した後であれば、誰が採点しても、何度採点しても、合格者が同じでなくてはならないわけです。実際は、筆記テストでも記述問題の採点基準や採点者の主観によるブレがあり、なかなかそれが難しいのですが、「人間力」を問うことにしたら、筆記試験だろうが、小論文だろうが、面接だろうが、どんな方式を採用するにしても、基準を統一するのが難しいでしょう。そもそも、「人間力」を序列化するのは無理があるのですから…
そういう意味では、現在行われている「センター試験」は、マークシートの選択方式なので、基準が大変明確なのです。誰が、何度採点しても(実際はコンピューターによる採点ですが…)順位は同じになります。学習効果があるかどうかや、本当に力がある生徒が上位にくるのかという疑問は残りますが、それはまったく別の次元の話です。
2つ目は、「人間力」により合否が決まった時に、合格者はいいとしても、不合格者の心情はいかがなものなのかということです。学力テストで不合格になった場合は、単に「学力・得点力がなかった」ということです。もっと言えば、受験勉強をきちんとしなかったという言い方もできるわけです。(まぁ、それはそれで後悔することなのですが…) また、科目が細分化されているため、この科目では失敗したけれど、この科目では点数を取れていたというなぐさめも(自分で)することができます。、
しかし、「人間力」で不合格になってしまった場合は、逃げ場がなくなってしまうのです。「お前は人間として劣っていたのだ」ということになってしまうのですから… もし私が「人間力テスト」を受験して悪い成績を取ってしまったら、結構落ち込んでしまうのではないかと思います。
(次回に続く…)
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- 大学入試で「人間力」を問われる!?<その3> - GS進学教室 より

