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内申点廃止へ!?<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2019年7月20日 3:55 PM
  • 未分類

広島県の公立高校の入試において、内申点を使わない制度への変更を検討し始めたのです。現在公立高校の入試で内申点を使っていない都道府県はないので、もしそうなればとても画期的なことだと思います。
県教委(教育長)がこんなことを言っています。

「内申書をめぐっては、教員の評価を気にするあまり、生徒の自由な発言や行動が抑制されるなど、萎縮につながっているという指摘などもあり、これらをふまえた議論を行います」

ぜひ議論だけで終わらずに、具体的な変革に結びつけて欲しいと強く思います。

なぜ広島県でそんな話になっているのかと言うと、数年前に大きな事件があったからです。万引きで補導された生徒がいたのですが、あろうことか担任が間違えて別の生徒の内申書にそのことを記入してしまいました。結果、その(間違えて書かれた)生徒は行きたかった高校の推薦入試を受けることができず、そのことを苦に自殺してしまいました。実際に万引きをした生徒は、(内申書がきれいだったので)推薦入試で合格したというオチもついていました。当然、大きな問題となり、学校や教委にクレームが殺到したそうです。
そんな経緯によって、「高校受験に内申書を使うのはどうなんだろう…?」という議論が巻き起こり、今回の話につながっています。広島県は、今までの経緯を見ると、高校入試の制度はどちらかと言うと保守的な県なのです。その広島県が勇気ある決断をすれば、全国的にこの波が広がって行く可能性もあると思います。

10数年前のことを思い出すと、東京都(都立高校)が入試制度について斬新な改革を行い、一気に復権を果たしました。単独選抜への移行、内申比重の低下と特別選考枠の設定、入試問題の自校作成等ですが、その後特に進学指導重点校において、大学入試の合格実績がどう変化したかは皆さんがご存知の通りです。当時の石原都知事がこれらの改革を主導したことはよく知られています。私は、その頃の都教委の幹部の皆様とお話をさせていただいたことがありますが、皆さん「生徒のため」そして「都立高校の復権のため」に、全力で改革に取り組んでいる様子が伝わって来ました。とにかく、良い制度は早く実行に移そうということで、すごいスピード感で仕事に取り組んでいたことが印象的でした。
それが… ここ数年の様子を見ていると、まったく状況が変わってしまったと言わざるを得ません。今のとんでもない入試制度に変更した際の経緯も私はある程度把握しているつもりですが(ちょうどその頃、私は都の教育モニターに任命されていて、会議の傍聴や高校の授業見学等、様々公的な場所に出入りしていました)、それはそれは酷いものでした。簡単に言うと、誰も子どもたちの方を向いて考えていない様子で、内部の論理だけで話が進んでいました。具体的に言うと、「入試業務の簡略化」と、「中学校におれる秩序の維持」を大きな理由として、今の入試制度への改革(改悪)が進められたのです。そのために、子どもたちに被害が及び、結果として都立高校離れを加速することになってしまったのですから、ある意味自業自得だと言わざるを得ません。
これだけ信頼を失ってしまっている東京都の教育(入試)行政ですが、それを一気に挽回する方法があります。都立高校における内申点の廃止を、(広島県に負けないように)全国に先立って進めることです。私は何度も提案していますが、すべての都立高校でなくてもいいのです。進学重点校等、大学受験を真剣に考えている生徒の層が受験する高校だけでもいいでしょう。ここ2~3年が、都立高校再復権(生き残り)の勝負どころだと感じています。勇気ある決断を期待しています。
(次回に続く…)

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