- 2013年3月23日 10:47 AM
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学校6日制を復活させることは、学力低下を食い止めることや、私立学校との格差を縮めるという視点において、時の流れとして止むを得ないのだと思います。重要なのは、カリキュラム・時間割の組み方等、その内容です。
現在文科省が検討している内容を見て、ちょっと愕然としてしまいました。原則土曜日は、毎週「道徳」や「総合学習」の時間に充てるというのです。平日にこれらの教科の授業を行うと、主要教科の時間が不足してしまうので、土曜日に集中して授業を行うことにより、平日は主要教科に専念させたいというのです。皆さんは、どう感じたでしょうか?
もともと、週6日制の復活を求める声が増えたのは、語彙・計算・英単語をはじめとした基礎学力の低下や、土曜日の学習習慣の欠如等が指摘され、(土曜日に授業を行っている)私立学校との格差が問題となってきたためです。保護者が一番やらせて欲しいのは、受験にも役立つレベルの基礎学力の養成です。それなのに、「来年から土曜日も毎週授業を行うことにします。内容は、学校行事や、総合学習・道徳です」ということになったら、(その分平日に主要教科の時間を増やしたのですよという説明を受けたとしても)納得いかないという声が出てくることは間違いないでしょう。
主要教科以外の勉強が重要でないと言っているのではありません。学校は筆記試験用の学力を養成するだけの場所ではありませんし、行事や学級活動の中で社会性を身につける体験をしたり、最近問題になっている子どものいじめや犯罪行為を撲滅するために、道徳的な指導の時間も必要だと思います。しかし、今の学校現場では、残念ながらここについて効果のある指導を行うのはとても難しい状況なのです。
ゆとり教育の開始と共に導入された総合学習や生活科については、全国的な総括として失敗だったと言ってよい結論が出ていると思います。準備や授業の実施に時間がかかる割には目に見える成果が表れないこと、現場の教師たちに戸惑いがありお茶を濁して終わってしまっているケースが多いこと等が指摘されています。例の和田中の「よのなか科」は、藤原校長のカリスマ的なマンパワーによって大きな成果につながったのであって、普通の先生にあのレベルのことができるわけがありません。
道徳教育についても、政府が「心のノート」という教材の再配付を決めたり、今後注力していくぞという姿勢は示していますが、果たして子どもたちに本当の意味での「道徳教育」を行える先生がどのくらいいるのでしょうか?
そこまで書いていて、ハタと気づきました。そうか、そういうことか… だから土曜日に集中させるのか…
週6日制の導入については、大きな問題が立ちふさがっているのです。それは、教員の週休2日確保の問題です。部活の指導等で実際は休めていない教員が多いのが実情ですが、公務員ですから、形として週2日の公休日を設定しておかないとまずいのです。つまり、平日に目一杯授業を詰め込むのであれば、土曜日に授業は設定できないということです。
土曜日に、専門家や外部講師に委託して総合学習や道徳の授業を行えば、出勤する教員は最小限の人数で済みます。先生方が片手間でやるのに較べたら、学習効果も大きいでしょう。
もし、そこまで考えて文科省が検討を進めているのだとしたら、「恐れ入りました」と脱帽します。
我々塾は、土曜日も含めて「どうとく」教育をさらに推進していきたいと思います。
「なぁみんな、この問題、どう解く?」
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