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2019年7月のアーカイブ
大学入試の英語民間試験は実施できるのか!?<その5>
- 2019年7月9日 4:26 PM
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もう1つは、「子どもを本当の意味で守れるのは親しかいない」ということです。これだけ大学入試のところがグダグダになってしまうと、子どもたちが一定被害を受けてしまうことは避けられない情勢です。とくに、今の高校生は本当に可哀想だと思います。高3生は、半年後に迫っている大学入試が、「絶対に浪人できない戦い」となってしまっています。高2生は、1年半後に迫っている大学入試について、(英語の民間試験が本当に必要なのか、記述式問題がどのくらい合否に影響するのかも含めて)具体的なことがまだほとんど決まっていないのです。それは、高1生についても同じことです。
さらに、最近業界で言われ始めていることは、この入試改革のゴタゴタによって、(共通テストや民間テストが必要な)国立大学を敬遠して、(影響の少ない)私立大学に流れる生徒がかなり増えて来るのではないかということです。私立大学の定員厳格化(合格者数削減)の影響もあり、早慶上理やMARCHはもちろん、日東駒専あたりも倍率が上がり、入学ラインがさらに上がって来る可能性があります。ここ数年、模試でA判定が出ていても不合格となる受験生が増えていますが、この状況にさらに拍車がかかってしまうかもしれません。
重要なことは、今の中学生以下の子どもたちも含めて、保護者の方が正確な情報をしっかり収集して、我が子がこういうゴタゴタに巻き込まれないように、不利にならないように、先回りして手を打ってあげる必要があるということです。
ここ数年で、中学受験も高校受験も、付属校人気が急上昇しています。早慶付属校は高値安定ですが、とにかくMARCH付属校の難化が想像以上の状況です。根底には、保護者の方が不透明な大学入試を避けさせようと考えていることがあることは間違いありません。GSでもここ数年で、特に高校入試において、都立離れ→付属校シフトが極端に進んでいますが、ほとんどの保護者の方がそのことを要因の1つに挙げています。(時を同じくしてスタートした、私立高校無償化の影響も大きいとは思います)
我々が、生徒・保護者の方に継続的にお伝えしていることは、「大学進学を真剣に考えているのであれば、「とりあえず都立高校」などという選択肢はない」ということです。大学入試がどんな状況になっても、高校入学後も高い目標を持って努力を続けるという前提で、(西・国立・立川・八王子東等)進学指導指導重点校を目指すのであればいいと思います。大学入試のことを真剣に考えるのであれば、どんなに妥協しても(国分寺等)入試問題自校作成校までです。それ以下の高校を受験するのであれば、現役でどこの大学に何名くらい合格しているかをきちんと調べて、その状況に納得してからにしてください。内申が足りないから…、点数を取れないから…ということで、「入れるレベルの都立高校」に進学すると、3年後に途方に暮れることになってしまう可能性が高いことを知っておくべきでしょう。
そんな背景があり、GSではここ数年入試問題自校作成校以外の都立高校(共通問題校)を受験する生徒は、ほとんどいません。今春の入試では1人もいませんでしたし、それ以外の年も1名(多くても2名)という感じです。進学指導重点校(自校作成校)の合格率が高いからこその状況だと思いますが、果敢にチャレンジさせていることもあり「全員合格」はなかなか難しく(GSでは過去1度だけ、進学指導重点校12名全員合格がありました)、毎年数名は不合格となってしまう生徒が出てしまうのが現実です。(今春は1名のみ不合格でした) ただし、それらの生徒の「3年後」の様子を見ていると、あの時進学指導重点校にチャレンジして(私立高校に進学して)良かったという総括がなされる場合がほとんどです。確実に受かるレベルの都立高校に進学していたら、同じ大学に合格できなかったであろうというケースがほとんどだということです。
これらの判断については、子どもたちが自分でできるはずはありません。お金のことも絡みますし、保護者の方が決断してあげないといけないのです。最終的に、中学校選び・高校選びは、(本人の意志を尊重した上で)保護者の方の責任でしていただければいいわけです。ただし、大学入試の段階になって、「もっと早くこの状況を知っていれば、安易な学校選びをしなかったのに…」という後悔だけはしないようにしてほしいと強く思います。
(次回に続く…)
大学入試の英語民間試験は実施できるのか!?<その4>
- 2019年7月8日 12:55 PM
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ダメだダメだとただ嘆いていたり、文科省や教委の悪口ばかり書いていてもそれこそ生産しないので、「じゃあ我々はどうすればいいんだ?」というところに踏み込みたいと思います。
私は大事なことが2つあると考えています。
1つは、「世の中の人たちが(大人も子どもも)、おかしいことにはおかしいという声をきちんと上げること」です。私はこのブログでおかしいと思うことには結構辛辣なことを書いていますが、それで済ましているわけではありません。
GSの生徒が関わる小中学校であまりにも理不尽なことがあれば、時には直接、時には保護者の方のサポートをして、学校・あるいは教委に申し入れを行っています。今までに直接学校に乗り込んだこともありますし(もちろん冷静にですよ)、学校の先生を塾に呼び出して(じゃなかった、お越しいただいて)話をしたこともあります。実は、今GSに通っている生徒が、担任に理不尽な嫌がらせをされて参っているという案件があり、手ぐすねを引いているところです。
数年前、都立高校の理科の入試問題で出題ミス・採点ミスが起こった時は、様々手を尽くしました。もちろん都教委とも直接やり取りしましたが、担当者と話をして埒が開かないことが分かったので、文科省・都知事・都議会議員に様々な手段で連絡を取り、改善指導を求めました。文科省にはその時も黙殺されましたし、都知事はそれどこじゃなかったのですが(舛添さんが温泉旅行の件で叩かれていました)、都議会議員の何人かが話を聞いてくれました。その中で唯一丁寧に対応してくれて、都教委に出向いて話を聞いてくれたりという行動を取ってくれたのが、今回参議院議員選挙に出馬している「音喜多駿」さんでした。結局、舛添さんが退陣するかもということになり、そのゴタゴタで話が立ち消えになってしまったのは残念でしたが… 音喜多さんには、その時の御恩があるので、ぜひ頑張ってほしいと思っています。
都立中の適性検査で出題ミスがあった時も、GSの生徒が受検しているすべての中学校に連絡を入れました。結局、南多摩中だけから返事が返って来ました。内容には納得できませんでしたが、丁寧な対応があったことはここに書いておきます。
最近の話で言うと、今年の10月からの幼児教育無償化について、八王子市の制度・対応に納得いかない部分があったのですが(国の無償化が始まるのに伴い市の補助金を廃止→結果今までより負担が増えてしまう家庭がある)、市役所の子ども窓口で聞いてもまったく埒が開かず、こちらも知り合いの市議会議員に「この件どうなってるの?」と連絡しました。翌日連絡をいただき、結局都の新しい制度でその分も含めてすべて補完されることが分かりました。(かなり前に条例が可決しているそうです) そのことを、実際に保護者の相談に乗る市の窓口担当者が分かっていないことの問題点を伝えて、改善をお願いしました。
これらのやり取りをする中で私が感じていることは、こちらが相手以上にきちんと勉強して知識を持っておく必要があるということと、こちらが怒っている時ほど冷静に対応する必要があるということです。最初から、いきない責任ある立場の方と話をすることも必要だと思います。例えは学校の先生が何か問題を起こしている時に、その先生本人とやり取りをしても、まったく意味がありません。副校長や校長、あるいは校長に問題があるような場合は、いきなり教委と話をしてしまうと、早期に解決することが多いです。それでも、体罰教師を追放するのに年度末までかかってしまったり…と、そう簡単には行かないことが多いのです。
「おかしいことはおかしい!」という声を上げるのに一番良い機会は選挙です。もちろん、選挙での投票→結果もありますが、選挙前のこの時期(だけ?)は、国会議員や政党は、よく国民の声を聞いてくれます。街頭で直接声をかけることができる場面も多いでしょう。握手もしてくれます(笑)。特に教育や無償化のことは、公明党の議員(候補)さんがとても親切に話を聞いてくれます。そういう意味では、この2週間は(国民の声を国に伝えるという意味で)とても大事な期間なのかもしれません。
(次回に続く…)
大学入試の英語民間試験は実施できるのか!?<その3>
- 2019年7月6日 12:10 PM
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記述式の問題の採点については、以前から物理的に無理があるということが指摘されていました。全国で50万以上の生徒が一斉に受験するのです。2次試験の出願のタイミングを考えると、1週間くらいで採点・集計を行わなくてはなりません。大学入試センターの試算では、1万人くらいの採点要員が必要だという見解も出されていました。大学の先生や、専門のスタッフだけで足りるわけがありません。
それは、民間の企業が請け負ったとしても同じことです。仮に、今飛ぶ鳥を落とす勢いのB社が採点を全部請け負ったとしても、社員や採点専門のスタッフだけで回すことはできないのです。結局、同じように大学生や主婦のアルバイトを大量に雇うことになるでしょう。実際、共通テストの練習として行われたプレテストは、ベネッセが採点を請け負ったのですが、大学生のアルバイトをかなり動員していたようです。事前の研修も多少はあったようですが、その採点の質・妥当性については確かめるまでもありません。
もうここまで来ると、記述式の問題についての方向性は2つしかありません。
①記述式の問題の出題を取り止める。
→まだ全然間に合います。もし、記述式の出題を止めて、英語の民間試験も利用しないとすれば、センター試験と何が変わるのだろう…? なので、「いっそのことセンター試験に戻せばいいんじゃね?」と私は真剣に考えています。
②記述問題の採点は全部AIにさせる。
→私は、これが一番いいと真面目に考えています。この部分の文明の発達はとても目覚ましいものがあります。記述問題の自動採点は、もうすでに実用化されています。一般に公開されているものもあるので、私も試してみました。都立中受験者が書いた作文を、コンピユーターに採点させてみたことがあります。これが驚くほど適確なのです。多少の点数の差は誤差の範囲ですが、少なくとも良い作文なのか、ダメな作文なのかはほとんどブレていませんでした。ましてや、AIは採点を学習することができるのです。事前に採点の「練習」をさせておけば、精度は上がって行きます。「機械に採点させるのは納得がいかない」と感じる方は多いかもしれませんが、ご安心ください。素人の大学生が採点するよりは、よっぽと精度が高いですから…
実際の採点では、特定のキーワードが含まれているか、文のつながりがスムーズか等、点数を取れるかどうかが決まるポイントがある(もちろん事前に登録することが可能)ので、受験生の側が対策を立てることも可能になると思います。対策本を書いたら、結構売れるかもしれませんね。「AIに気に入られる小論文の書き方」とか… 書いて見ようかな?(笑)。
ちなみに、最近は就活の面接でもA Iが活躍しています。最初の段階で、パソコンやスマホでAIとやり取りしたものを送信したり、ある程度進んだ段階で、本社でペッパー君相手に面接をした学生もいました。最終的な合否は人間が決めているようですが、時代がここまで進んでいるということは、理解しておく必要があると思います。
選択肢が2つしかないと断言して書いているうちに、第3の選択肢が浮かんでしまいました(笑)。
③センター試験・共通テストは完全に廃止する。
→今も各大学で2次試験を行っているのですから、その一発勝負にすればいいじゃないですか! そもそも、なぜ共通テストが必要なのでしょう? 科目数だって自由でいいと思います。1科入試もありです。英語だけ、数学だけが飛び抜けてできる学生(スペシャリスト)の方が、満遍なくそこそこの学生(ゼネラリスト)よりも、将来有望なのではないかと考えたりします。私立大学には、定員の半分くらいを推薦やAOで取ってしまうところも少なくありません。小論文と面接だけで入ってしまう学生がそんなにいるのですから、科目を減らしても、何を今さら…という感じがします。
そうなれば、大学ごとのアドミッション・ポリシーがより明確になるでしょう。受験生に選んでもらうための努力を今まで以上にしないと、生き残れなくなるかもしれません。
とにかく、全国的に手間が大きく省けます。共通テストを止めれば、受験生はもちろん、高校、大学、みんながハッピーになるように思えて仕方ありません。
今、入試の制度改革で様々うまく行っていない理由はいくつかあると思いますが、私は、文科省やその諮問機関である有識者会議、そして実際に業務を行う独立行政法人、つまりこの改革に関わっている全員が、例外なく現場へのリアリティを欠いていることにあると感じています。都立高校の入試改革において、都教委の姿勢にもまったく同じものを感じます。
幹部クラスの中で誰か1人でも、現場の実態をつぶさに把握して問題点を掴み、おかしいものをおかしいという声を上げることができれば、少しはマシな方向に進むのにと常々感じています。特に、有識者会議(今回で言うと中教審)のメンバーの発言で酷すぎるものが多いです。あんなレベルの会議で入試改革の方向性が決まってしまい、間違えた方向に国の教育を誘導してしまっているのです。そして、その失敗の責任を彼らが取ることはありません。
最終的には、「どっちを向いて仕事してんだ!?」というところに行き着きます。子どもたちとその後ろにいる保護者、そして現場で奮闘している先生たちの本当の幸せについて、多少なりとも思いを馳せて仕事に向かっていれば、今のような状態にはなっていないはずです。自分の保身や利権、上司の顔色、組織としての体面ばかり気にしているから、結果として子どもたちや現場の先生方が犠牲になっているのです。教員の働き方改革が遅々として進まないのも、ここが根本の原因だと思っています。
(次回に続く…)
大学入試の英語民間試験は実施できるのか!?<その2>
- 2019年7月5日 12:46 PM
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TOEICは、ある意味いいタイミングで一抜けをしたと思います。他の団体でもできれば抜けたいと考えているところがあるようですが、これ以上先の時期になってしまうと、直接的に受験生に影響が出てしまいます。
昨日の夜、懇意にさせていただいている私立高校の先生から、ちょっと気になる話を聞きました。高校としては、英検ではなくベネッセ(GTEC)を受けさせる方向で話が進んでいるということでした。まだ確定ではないようですが、GTECは高校を試験会場として使用することができるようになる見込みで(高校の先生が試験監督も?)、そうなれば、生徒全員をそこで受けさせることになるだろうと… 確かに、自分の高校で受験できるのであれば、そんなによいアドバンテージはないわけで、生徒たちも拒否をする理由がありません。私が一番気になっていることを直接ぶつけて聞きました。「ベネッセと学校の癒着はないの?」と。その先生のレベルではよく分からないということでしたが、「営業マンは足繁く学校に来ているし、上(校長・理事長レベル)とは何らかつながっているんじゃないですか?」とは言っていました。その先生から、「他の高校でもそういう話はよく聞くので、英検よりはベネッセの方が受験者数が多くなると思う」という話もありました。これは、私が見えていなかった話です。昨日までは、当然英検がダントツで受験者が多くなると思っていたからです。
今回の件で私が一番ダメだと思うのは、文科省の対応です。TOEIC離脱の話が出た後も、まったく他人事なのです。柴山文科大臣の会見もそうですし、官僚のコメントを聞いていてもそうです。大学入試センターと業者に丸投げしてしまっていて、当事者意識がほとんど感じられません。柴山大臣はツイッターをやっているのですが(今大臣の間でツイッターが流行っているそうです。河野外相の投稿が面白いです)、この件についての国民とのやり取りを見ていると、非常に腹立たしくなります。自分の保身しか考えていないのがありありで、受験生や教育現場の声を吸い上げようという姿勢はまったくありません。まぁ、英語の民間試験導入を決めたのは下村さんなので、柴山さんとしては「自分に言われても困るよ…」ということなのでしょうが、それにしてもここまで大きな問題となっているのに、あまりにも無責任すぎると感じます。
また、英語の民間試験とは別の話ですが、とんでもないニュースが入って来ました。センター試験に代わる共通テストの国語と数学で、数題ずつ記述問題が出題されることになっているのですが、「その採点を大学生のアルバイトに担当させてもよい」という方針を文科省が打ち出したのです。当然ですが、教育現場では結構紛糾しています。
(次回に続く…)
大学入試の英語民間試験は実施できるのか!?<その1>
- 2019年7月4日 1:22 PM
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新しい大学入試が始まるまで1年半となりましたが、特に英語の民間試験のところでまだまだ混乱が続いています。今週のビッグニュースは、TOEICが大学入試から撤退を決めたことです。大学入試センターからの要求があまりにも多すぎて、それにとても対応できないというのが理由のようです。TOEICは、将来の留学やビジネスに直結する実用的な英語力を身につけられるということと、TOEFLよりは受けやすいということで、今までも一定ニーズのあった試験です。それが大学入試に使えるようになるということで、私の教え子でも来年以降受験を検討している者がいました。一度公表されたのに、この時期に突然なくなってしまうのですから、その混乱ぶりが想像できます。
今回の件で驚いたのは、それぞれの試験団体と、まだ正式な契約を交わしていないのだそうです。だから、TOEICも撤退ができたわけですが、噂によると他にも撤退を検討している団体もあって、まだまだ予断を許さない感じがします。
おそらく一番受験者が多くなるのは英検だと思います。3級や準2級を持っていることを受験要件としたり、入試の点数に加算したりすることを公表している大学が多いです。東大ですら、準2級(と同等の学力)でいいのです。ただし、最悪なのは、今すでに英検の該当級を持っている生徒も、来年再度受け直さなくてはならないということです。このことを1つ取っても、企業の営利目的が絡んでいることが透けて見えます。
そこで問題となっているのは、来年英検受験者がかなり多くなることは間違いないのですが、その分の会場の確保の目処がまだ立っていないというのです。現時点で英検協会がどういうことを公表しているかと言うと、今年の9月から予約申し込みを受け付けて(3,000円かかる!)、そこで申し込んでいない生徒は、来年会場がいっぱいになったら受けられなくなる可能性があるということです。受験生の関係者でなくても、「いい加減にしろ!」と怒りたくなるレベルの話ではないでしょうか? 今の高2生が対象なわけですが、まだ大学ごとの詳細も含めてよく分からない(公表されていない)段階で、とりあえず英検の仮申し込みをしろというのです。
私が一番問題だと思うのは、今の高3生が浪人した時に(英検やそれを要件としている大学を)受けられなくなる可能性があるということです。来春に大学入試を(旧試験で)受験する生徒たちは、英検取得の必要はないわけです。しかし、浪人して1年半後に受験する場合は、英検を持っていないと(来年受けて合格しないと)いけなくなります。その時になって、今からでは申し込みができないと言われる可能性があるわけですよね? それを見越して、無駄になるかもしれないのに、今年の9月に高3生も仮申し込みをしておけということでしょうか?
私には、英検協会が他の団体の試験に逃げられないように、(不安を煽ることによって)異常なほど早めに仮申し込みをさせて、売上を確定しようとしているようにしか見えません。仮申し込みをしてしまえば、今の高2生が来年それを捨てるなどという選択肢は取らないでしょうし、高3生が無事に大学に合格して来年になって英検を棄権したとしても、最初に支払った3,000円は返らないでしょう。そもそも、この入試改革によって、高校生の英検受験者が桁違いに増えるのは間違いないわけで、協会にとってこんなに美味しい話はないわけです。
(次回に続く…)
副業のすすめ<その4>
- 2019年7月3日 1:17 PM
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これも誤解をされると困るのですが、私は売上・利益はどうでもいいと考えているわけではまったくありません。会社組織として運営している以上、そこにこだわって行くことは絶対に必要ですし、永い目で会社の存続を考えた時には、毎年増収・増益を続けて行くことが、一番いいに決まっています。自分はともかく、社員の生活を守らなくてはならないこともあります。
GSはおかげ様で、ここ数年で生徒数が大きく増え、副業での売上も増えて来たために、毎年増収・増益で推移することができています。(今年度は、四半期決算が終了し明日税理士のチェックを受けますが、さらに増進することが確定的です)
私が申し上げたいのは、社員を犠牲にしなくては売上・利益が上がらないのであれば、(短期的には)無理をする必要がまったくないということです。社員のサービス残業が前提になっていたり、日常の生活に悪影響が出るほどストレスがかかっていたりするようでは、目の前の成果は多少出るかもしれませんが、長期的にはマイナスになることが多いはずです。そんなことを続けていたら、社員のモチベーションは低下し、離職率にも影響が出るでしょう。
GSは、開校当初は株式公開(上場)を目指していましたが、今の時点では私は懐疑的になっています。一番大きな理由は、社員よりも株主の意向を尊重しなくてはならない場面が多くなり、経営の自由とスピードが失われるからです。時と場合によっては、意に添わない(社員やお客様を犠牲にした)売上増対策を進めなくてはならなくなるかもしれません。いわゆる拡大経営が既定路線になってしまうこともあり得ます。
GSでは、他の中小塾や大手塾の1つの教室と比較すると、あり得ないほど多くの社員講師を抱えています。生徒のご家庭からいただいている授業料も、大手塾と較べるとかなり安いはずですし、基本的に日曜特訓等のオプション授業はすべて無料で提供しています。(教材費の実費のみいただくケースが多いです) 単に売上増・利益増だけの視点で考えれば、大手塾並みの料金設定やオプションの有料化をすればいいわけですし、大学生のアルバイト講師を雇ったりして、社員講師の数を減らせばいいわけです。(今の生徒数であれば、社員講師は2名いれば物理的に回すことは可能です) しかし、それでは我々が納得できる指導は提供できませんし、今までのような難関校への高い合格率は維持できません。社員満足度や顧客満足度も著しく低下するでしょう 。
GSは、今では内部留保もかなりあるため、時には「今年は社員を2名増やすので、今年は赤字でもいい」というような経営ができるわけですが、これは公開(上場)会社ではできないことなのです。
これからも、社員満足度と顧客満足度、そして、成果につながる指導を徹底することによる難関校への高い合格率にこだわって、経営にあたってまいります。
副業のすすめ<その3>
- 2019年7月2日 5:12 PM
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これも誤解されると困るのですが、私は社員に副業を奨励していますが、どうしてもして欲しいと考えているわけではありません。休日や勤務時間以外の時間の使い方は人それぞれですし、各職員の価値観に合わせて過ごしてもらえればいいわけです。GSは既婚者が多く、そのほとんどが共働きなので、経済的にそんなに切羽詰まっている職員はいないということもあるでしょう。(住宅ローンを抱えている者は多いですが… 幼稚園・保育園や私立高校の無償化には本当に救われているようです)
ただし、仕事をしていても、常に余裕を持って毎日を過ごして欲しいとは思っています。体はもちろんですが、心にも余裕を持っていないといい仕事はできません。毎日何かに追われるように生活していたり、常に疲れきっていたりするようではダメなのです。これは、受験生についても同じことが言えると思います。
ただし、この部分は講師本人の努力だけではどうにもならない部分です。経営者(や統括する者)の姿勢が問われているわけです。
私は、大きく2つのポイントがあると考えています。
1つは、「徹底的に無駄を排除できるかどうか」ということです。一般的な企業で言うと、何も決まらない会議、生産性のないMT、必要のない資料作り、上司を安心させるためだけの報告等がそれにあたると思いますが、塾の仕事に置き換えて考えると、成果の出ないダラダラ補講、生徒をスポイルするだけの個別指導、ただ来させているだけの自習管理、形式だけの面談、目的のない(営業に特化した)DTS(電話かけ)、意味のない教材作成、非効率的なビラ撒き・ポステイング等がこれにあたるでしょうか。これらをすべて排除すれば、職員は相当余裕を持って仕事に向かえるはずです。もちろん、必要なものは削らずに徹底する必要があることは言うまでもありません。
GSでは、職員の出勤時刻がマチマチだということもあり、毎日全員顔を合わせてのMTは行っていません。必要な連絡は、ラインのグループで共有しています。それでまったく問題ありません。授業が終わって生徒が全員帰ったら、勤務時間が終わるまでダラダラ時間をやり過ごすことを禁止しています。とっとと帰れということです。結果、週の半分くらいは、みんな勤務時間終了前に校舎を出ています。
もう1つは、(これができない経営者が多いのですが)「職員を犠牲にして売上・利益を上げることはしないと決める」ことです。これは、「生徒・保護者(お客様)から理不尽にお金を吸い上げることをしない」ということにもつながると考えています。
(次回に続く…)
副業のすすめ<その2>
- 2019年7月1日 12:53 PM
- 未分類
講師たちは、違う世界に多少なりとも身を置くことにより、様々勉強になっていることがあるようですが、その業界の(外からだと見えない)裏事情も知ることになり(当然私にも伝わって来ます)、ゲンナリしてしまうことも少なくありません。情報を集めるために(ブログネタを作るために?)、私が講師たちに潜入レポをさせているわけではありませんので、誤解のないようにお願いします。
やはり一番酷いと感じたのはコンビニです。あえてどことは書きませんが、今世間で批判されているブラックな部分を目の当たりにしてしまいました。常に人手不足で、週に2日程度、早朝数時間勤務の契約だったのに、「夜も入れないか?」という誘いが多く(夜は授業です!)、日曜の夜に売上目標達成のためのMTに強制参加させられたこともありました。極めつけは、恵方巻の時期の出来事でした。アルバイトたちが予約注文の個人ノルマを与えられるのです。地区の中でのアルバイトのランキングが日々貼り出されて、有言・無言のプレッシャーを日々かけられていたそうです。結果どうなるかと言うと、家族の分はもちろん、知り合いに頼み込んで予約を集めて来ることになります。いわゆる自爆営業ですね。その話を聞いてあまりにも可哀想になり、(私のポケットマネーで)GSの講師(とその家族)たちの分をたくさん注文しました。結果、その講師のランキングは、地区で2位になったそうです。
さらに大きな問題は、その後起こりました。たくさん予約を取っても、当日になって取りに来ない(当然お金も入らない)分がかなりたくさんあったそうです。結局、(賞味期限が切れて)引き取り手のない大量の恵方巻を、当たり前のように廃棄をしていたところを見てしまったということでした。昨年くらいから世間で結構問題になっていて、今年はそういうことをしないようにとお達しが国から出ていた記憶がありますが、現場ではまったく無視していたということです。
その件があってすっかり嫌になって、その講師はコンビニの仕事を辞めることになりました。引き留めもかなりされたようですが…
ハンバーガーショップ(これもどことは書きません)は、アルバイトにはそんなに負担がかかることがなかったようですが、とにかく社員が死にそうになっているという話をよく聞きました。そのお店に社員は2人いたようですが、1人が休みだと(営業時間の16時間が)完全にワンオペになってしまうわけです。食事もろくに取れず、ヘロヘロになっていた印象しかないそうです。そんな状況なので、当然と言えば当然なのですが、そのうち1人の社員が退職することになりました。新しい社員が来るのか来ないのかは分からず、急きょ営業時間を短縮して10時開店に変更することが決まったそうです。早朝に仕事をしていた講師は、当然職を失うことになりました。お昼の勤務を打診されたそうですが… この話にはさらに続きがあって、先日講師がそのハンバーガーショップの前を通ったら、すでにつぶれていたそうです。つい数ヵ月前まで働いていて、お客さんもそれなりに入っていたようですが、「何かあっけないなぁ」と言っていました。
この2つの事例に共通するのは、トップが人やものを大事にしていないことです。売上を上げることが最優先になっていて、そのために職員が犠牲になるのは仕方ないという「悪意」すら感じます。(これは、未だに塾業界でもありますね…) 商品を粗末に扱っていることも論外です。これからの時代、こういう組織は早かれ遅かれ淘汰されて行くはずです。せっかくリアルな事例を身近で知ることができたので、これを他山の石として取り組んで行こうと考えています。
(次回に続く…)
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