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2018年7月のアーカイブ
大学入試最新情報<その12>
- 2018年7月6日 2:14 PM
- 未分類
大学入試をするのであれば、今までの受験生以上に、様々覚悟を決めて臨む必要があるということです。具体的には…
①大学入試が大きく変わるので、過去問や今までのデータが使えず、入試制度がぎりぎりにならないと決まらなかったりして、受験勉強がとてもやりにくい状況だということを認識しておくこと。
→とにかく今の高1の生徒たちがかわいそうです。まだ具体的なことがほとんど見えて来ません。今の中3生は、この状況を横目で見ながら、大学受験をするのか、付属高校にするのかの究極の選択をすることになります。リミットは、夏休みが終わったタイミングですから、あと2ヵ月くらいです。今の中2生くらいからは、だいぶ状況が把握できた状態で受験勉強に取り組むことができるようになると思います。
記述問題が増えることもありますが、選択問題でも、単に知識として知っているだけでなく、思考力や応用力、普段の生活の中での経験を問われるタイプの問題が増えます。(プレテストの問題を見る限り、国語と数学はその傾向が顕著です)
②(来年度から始まる新たなタイプの)英検の2級レベルを、高2までに合格するつもりで準備を進めること。
→これもまだ詳細が分かりませんが、外部試験が全員必修となることは決まっていますし、受験資格等として2級のレベルが要求される大学が出て来ることは間違いないので、準備を進めておく必要があるでしょう。高3になると、本格的な受験勉強に時間を割かなくてはいけなくなるので、外部試験は高2までに終わらせておくのがいいと思います。
③「e-ポートフォリオ」のシステムを、高1のうちからきちんと作成して行くこと。
→当然、そこに書くべき内容である、部活や生徒会、ボランティア活動、その他の課外活動等について、積極的に参加していないと、埋めて行くことができません。これも、まだどのような使われ方をするか分かりませんが、2次試験において重要なファクターとなる可能性がある以上、サボるわけには行かないのです。
④面接・小論文の対策も、ある程度意識して進めること。
→新しい制度の入試において、各大学の2次試験で重視される可能性があります。
⑤第一志望のレベルに届かなかった場合、かなりランクが下の大学に進学しなくてはならないケースが出て来ることを認識しておくこと。
→私立大学のボリュームゾーンのレベルがかなり難化しているのです。大幅な定員削減が一番大きな理由ですが、大学によって2次試験の傾向がかなり異なったりして、併願パターンが組みにくくなる可能性もあります。
こんなところでしょうか。
①はともかく、②~⑤については、旧制度の大学入試で受験する生徒は、まったく考える必要すらなかった要素です。極端なことを言えば、センター試験と2次試験で必要な科目のについて、学力(得点力)の養成だけしていればよかったわけです。しかも、過去問で傾向がある程度はっきりしているりで、対策も立てやすかったのです。
それと較べると、かなり負担が大きくなることはもちろん、制度が不透明なことで、精神衛生上もいいことはありません。
そういう状況をきちんと理解した上で、覚悟を決めて大学受験をすると言うのであれば、いいと思います。その覚悟が決まらないのであれば、(付属高校なり高専なり)大学受験を回避する手段を前向きに検討してください。
「大学受験をするな!」ということではありません。「大学受験をするなら、様々本気でやれ! でないと、後悔するぞ」ということです。
大学入試最新情報<その11>
- 2018年7月5日 4:48 PM
- 未分類
私立大学について、早慶やMARCHの看板学部等難関レベルはもちろんですが、私の皮膚感覚としてここ数年で一番難化したと感じるのは、「東駒専」のレベルです。一昔前だったら余裕で滑り止めに使えたはずのレベルの生徒が、今はボロボロ落ちて来るケースが増えています。もちろんも、そのあたりのことも模試の判定ではある程度反映されているわけですが、生徒たちや保護者の方はもちろん、学校の先生や予備校の講師たちでさえ、入試の結果が出た後に戸惑いを隠せない様子が見て取れます。
重要なことは、この状況の変化をしっかり把握した上で、併願パターン等を検討するということです。数年前のデータは、ほとんど役に立たなくなっていることに注意が必要です。
大学入試がこれだけ大きく変わって来ているわけですが、私の中での結論は明らかです。「この状況下で大学入試をするのであれば、相当の覚悟を持って決断せよ!」ということです。特に高校受験において、「何となく都立」という選択はダメだと考えています。
GSの中学部は、開校以来、「都立進学指導重点校専門塾」のような形で運営して来ました。入塾する生徒(保護者)のほとんどがそこを目指して来ていたということもあります。結果としても、都立進学指導重点校に進学する生徒の割合が高かったのですが、我々の中でも、その生徒の(高校進学後や大学受験も含めた)将来のことを考えた時に、「その選択が一番いい」と確信できていたからということもあります。
その流れが、昨年あたりから大きく変わって来ました。最初から私立付属高校志望の生徒の割合が増えて来たということもありますが、我々の対応としても、「この生徒は大学受験をさせてはダメだ」という判断をせざるを得ないケースも増えて来ています。生徒の質というよりも、(私立大学の難化も含めて)大学入試が変わることの影響が大きいです。
もちろん、昨年から(東京都の)私立高校無償化がスタートしたことも引き鉄になっています。「経済的な理由により、とりあえず都立高校へ」というご家庭がほとんどなくなりました。(年収制限はありますが)年間44万2千円が支給されるからです。
結果、GSの今の中学生たちは、(学年にもよりますが)都立高校と付属高校の志望者が半々くらいの感じになって来ています。
(次回に続く…)
大学入試最新情報<その10>
- 2018年7月3日 10:51 AM
- 未分類
2015年度の入試から2017年度の入試にかけての2年間で、各大学がどれだけ合格者数を減らしたかまとめてみます。これは、一般入試とセンター利用入試のみの合格者数比較で、推薦入試やAO入試は含まれていません。
2015年度 2017年度 減少数
早稲田 18281 → 15927 -2354
慶應 9545 → 8978 - 567
明治 24909 → 22854 -2055
青山 10085 → 8064 -2021
立教 13198 → 11260 -1938
中央 16633 → 15903 - 730
法政 19549 → 21181 +1632
法政はこの数字で見ると増えていますが、センター利用の合格者数をかなり増やしていて、一般入試だけで見るとやはり数百人減らしています。
いかがでしょうか? これだけ合格者数が減っていれば、入試の合格ラインがかなり上がっていることはご理解いただけると思います。数年前まで(補欠繰り上げ等で)ぎりぎり合格していた層の生徒たちは、合格できなくなっているということです。
早慶・MARCHだけまとめてみましたが、その次のレベルの日東駒専や、大東亜帝国あたりも、だいたい似たような状況になっています。(なぜか日大だけはこの2年間で合格者数が増えています…)
さらに言えば、この定員減以上に玉突きによるレベルアップも大きいように感じでいます。どういうことかと言うと、早慶が難しくなって、例年だと合格していたレベルの生徒が不合格となってMARCHに手続きをし、それによって例年だったらMARCHに合格していた層の生徒が日東駒専に回り… という構図になっているということです。
この合格者数削減は、ほとんどの大学で来年度以降もさらに続いて行きます。先日、明八(中学・高校)の塾講師対象の学校説明会でも、このあたりの話に先生が言及されていました。簡単に言うと、「(明治)大学の入試は来年以降も(合格者減により)さらに厳しくなるので、(枠が確保されていて定員削減されない)付属中高に入るのがお得ですよ!」ということでした(笑)。付属中高の先生方は、自分の学校の受験者増のためにそういう言い方をされるわけですが、これは本当にそうだと思うのです。
(次回に続く…)
大学入試最新情報<その9>
- 2018年7月2日 3:39 PM
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大学入試の制度が変更となるのは2020年(今の高1の代)からですが、まったく別の理由により、ここ数年で特に難関私立大学の入試に大きな変化が起こっています。全体的に合格ラインが上がって、難化しているのです。なぜかと言うと、文科省が大学の定員厳守の方針を打ち出し、違反している大学には補助金カット等の厳しい対応を始めたからです。地方創生のために、東京一極集中を避けるための手段だということを理由に挙げているようですが、本当の理由は別にあるような気もします。
GSの卒業生たちが、大学受験が終わった後に報告に来てくれるのですが、特にここ2年間で、早慶やMARCHに入るのが難しくなったという実感がありました。高校の先生方に伺っても、ほとんどの方が同じことを感じていることがわかります。都立高校からの合格者数を見ても、日比谷・西・国立あたりはあまり影響を感じませんが、立川・八王子東・武蔵あたりのレベルの高校は、早慶難化の影響をかなり受けているような様子が見て取れます。その次の(国分寺や学区2番手)レベルの高校は、MARCH難化の影響が大きいです。分かりやすく言うと、「3年前くらいまでだったら合格しているはずの生徒が、ボロボロ落ちている」という感じになっているのです。
今までは、一応学部ごとの定員はあるものの、ほとんどの大学はそれを大きく上回る入学者を受け入れるのが当たり前の状態になっていました。もちろん、経営的にプラスになる(苦しい)からという理由が大きかったのです。そうなれば、教育の質がマイナスになることはあってもプラスになることはありませんし、少子化が進んでいる上に、一部の人気大学がたくさん学生を集めてしまうために、不人気大学や地方の大学が経営破綻を起こしているケースも増えて来ました。そこに文科省が切り込んだわけです。
何年か猶予があったようですが、大学の定員厳守については、かなり厳しい指導が入ったようです。結果、この数年でどのくらい合格者数を減らしているのかを調べてみて、愕然としました。
(次回に続く…)
大学入試最新情報<その8>
- 2018年7月1日 1:17 PM
- 未分類
2020年の入試(今の高1生の代)から入試制度が大きく変わるわけですが、その影響は今の高2生も受けることになります。わかりやすく言ってしまえば、「絶対に浪人できない戦い」がそこにあるのです。今の高2生までは、現行のセンター試験を経由して大学入試を受験することになりますし、2次試験においても、まだ「人物重視云々」という形にはなりません。
今までの例を参考にすれば、指導要領が大きく変更となった年などは、浪人生向けの問題を別に作成して対応していたこともありました。(内容的に、浪人生に有利すぎるのではないかと言われたこともあったくらいです) しかし、2020年の入試においては、「浪人生に配慮して、別問題を作成したりすることはしない」ということが、先日正式に公表されました。指導要領が変わらないからというのがその理由ですが、あれだけ形式や内容が違ってしまえば、浪人した時点でまた1から受験勉強をやり直さなくてはならないような状況になります。高1・高2のうちから、新しい大学入試の準備をして来た現役生と較べても、不利になることはあっても、有利になることはないでしょう。先日書いた「e-ポートフォリオ」の問題もあります。例年と較べて、浪人生が激減することは間違いないと思います。
逆に言えば、今の高1生の代は、目の上のたんこぶである浪人生が非常に少ない戦いとなります。この部分だけ見れば、国立大学や難関私立大学は、例年より広き門となる可能性も指摘されています。
(次回に続く…)
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