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アドミッション・ポリシー

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年2月4日 12:04 PM
  • 未分類

皆さん、「アドミッション・ポリシー」という言葉をご存知でしょうか? 簡単に言うと、「各学校が入試問題を作成する時に込めたメッセージ」ということですが、「その学校がどんな生徒を欲しいと思っているか」という考え方を表します。例えば、国語はあまり特色がなく差がつかない問題を作り、算数は非常に特徴的で、力がある生徒とない生徒で大きく点数に差がつく問題を出題している学校は、算数・理系ができる生徒を欲しいのだろうと想像できます。また、その科目の出題形式・出題傾向は、そのまま学校の意図を表しています。記述問題が多い学校は、記述力がある生徒に入学して欲しいと考えているわけです。

私は、特に都立中の適性検査の問題にそのアドミッション・ポリシーを感じています。都立中の設立趣旨・目的は、確かに「リーダーシップ云々」もあるのでしょうが、本音は大学入試(特に東大を初めとした国公立)で強い生徒を集めて育てることにあることは間違いありません。進学重点高校(西・日比谷・国立等です)も含めて、大学受験の合格実績に対する(都教委や世間の)プレッシャーはかなり強いのです。
そうであるならば、入学の段階で、できるだけ優秀な生徒、6年後の大学受験で強い(であろう)生徒を1人でも多く取りたいと考えて当然ですし、学校の先生ができることは、そういう生徒が選別できる入試問題(都立中の場合は適性検査)を作成することしかないので、そこに全精力を傾けてくるのは当然のことなのです。

昨日の各都立中の適性検査の問題を見ていて、改めてそれを感じました。学校ごとの色が明確で、学校名が伏せてあっても、どこの中学校の問題かがほぼ当てられる感じすらします。今年は、作文の出題傾向が変わった中学校が多かったのが特徴的です。全体としては書き易いものが増えたように思いますが、形式の変更等で戸惑った受検生も多かったようです。

武蔵中では、何と!古文が出題されました。徒然草です。もちろん口語訳がついていますし、古文の知識は直接は必要ないのですが、口語訳も小学生にとってはとても読みにくく、動揺して力を出せなかった生徒も結構いたようです。特に都立中は、こういう出題の変化、予想外の問題に対して、動じないで対応できるある意味の図太さも必要になります。武蔵中は、自他共に認める「理系の学校」ですが、この作文の出題を見ていると、「文学少年(少女)」も欲しいと考えているのかな?と考えてしまいます。小学生で徒然草を読んだことがある生徒はそうは多くないでしょうが、1度でも原文を目にしたことがあれば有利であることは間違いありません。そう言えば、武蔵中に通っている生徒が、(特に男子は)数学・理科が好きな(得意な)生徒は多いけど、国語や社会は今イチな生徒が多いと言っていたことがあるような気が… 我々の業界でも、「理系科目は得意だけど作文が苦手な生徒は、(偏差値は上だけど)武蔵を受検させよう」という指導が当たり前になっています。

立川国際中も、作文の形式が大きく変わりました。自分の意見を書く形ではなく、すでに書かれた文章を、ルール・条件に従って書き直すというものでした。私は毎年、全国の公立中高一貫校の問題をほとんどすべて目を通していますが、今までに目にしたことがない形式です。そういう意味では、生徒たちは戸惑ったと思います。原文とあまりかけ離れた(つまり自分独自の)意見は書きにくい(というか書いてはいけない)ので、どちらと言うと、表記や言葉のつながり等の力が問われたのだと思います。採点基準が今ひとつ分かりませんが… 「他の生徒の作文を読んで、自分なりに修正する」というような経験をしたことがある生徒は有利だったかもしれません。これは、塾の講師の得意とするところですね。
立川国際中は、数年前に理科のイオンの問題(中3で学習します)を出題して物議を醸したことがあります。学校側は条件はすべて提示してあるので、イオンの問題ではないとコメントしていましたが、誰がどう見たってイオンの知識がある生徒(そんな生徒がいるかどうかはともかく)に有利な問題で、そういう意味では「悪問」と言われていました。ただ、私はその時も違う見方をしていて、「あぁ、学校の中では理系科目の指導で苦労しているんだろうなぁ」と感じていました。こちらも、在学中の生徒たちから、英語はできる生徒が多いけど、数学・理科はそうでもないという声を聞いていたこともあります。塾の講師たちの中にも、「理系科目は苦手だけど作文が得意な生徒は立国を受けさせろ」という鉄則があるのです。

それ以外の中学校の問題も含めて全体的に感じることは、やっぱり知識がある生徒が有利だということです。特に今年は、地理や歴史等、社会の知識を持っている生徒に有利な問題が多かったように感じます。小石川や武蔵の理系の問題も含めて、私立中(特に難関中)と併願した生徒にとって解きやすい問題が増えているかもしれません。(もちろん、作文の対策をしっかりやっていることが合格の絶対条件ですが…) その匂いをあまり感じないのが、南多摩と三鷹の問題です。

大泉と三鷹で、問題にミスがありました。共に、ちょっと恥ずかしくなってしまうような言葉の表記ミスなのですが、何でこんなレベルのミスが事前にチェックされないのだろう…と感じる一方、逆に言えば受検生には影響がないレベルのものだったので(つい笑って、ほのぼのとしてしまった生徒がいたかも…)、そういう意味では良かったと思います。

某塾のサイトで、合格最低点の予測が出ていますが、あれはちょっと全体的に高すぎますね。昨年までと較べて、そんなに大きく上がることはないでしょう。採点基準が全体的に厳しい中学校が多いので(特に南多摩・三鷹)、7割とかの勝負には絶対になりません。例外としては、作文でポンと80点とか90点とかを多くの生徒につけてしまう中学校が出た時に、合格最低点が上がる可能性があることくらいです。過去の点数の出方の印象で言うと、立川国際にその可能性があります。

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