- 2013年1月30日 12:58 PM
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先日、「教育問題で気持ち悪いニュースが多すぎる」というタイトルでブログを書きましたが、その後ますます「気持ち悪い」方向に事態が進んでいるので、再度取り上げたいと思います。
まず、学校の先生の1月末退職問題。下村文科大臣が、「絶対に許されない。教委を通して指導する」と発言して、物議を醸しました。確かに、最後の2ヵ月を残して、お金のために教師が生徒を見捨てるということについて、道義的に後ろ指を指されるのは仕方ないと思います。早期退職という苦渋の決断をした先生方も、そのこと(多少の非難)は一定覚悟していたはずです。しかし、そのことと、国の教育の総責任者が、法的に問題がないことを「絶対に許されない」と発言することは、まったく次元が違う話だと思います。
ただし、私が一番「それはおかしい!」と感じたことは、そのことではありません。早期退職を取り止めて3月まで働くことにした教師が賞賛されていたり、自治体によっては、早期退職をした上で、2ヵ月限定の再任用で同じ学校で勤務することを認めるところが出てきていることです。
最初から1月末での退職の意思を表明せずに、退職金の減額を甘んじて受けて、最後まで職務を全うしようとしていた先生方もたくさんいるのです。その先生たちについては、そういう情報すら出回っていない場合が多いと思いますが、一度退職表明した後に撤回した先生が英雄扱いされていることに違和感を感じるのです。さらに、ちょっと考えれば分かることですが、最初から3月末退職を表明していた教師がいる中で、1月末退職で再雇用を認められた教師がいるということは、とても不公平な状況になるわけです。再雇用時の給与は、今までよりは何割か減らされるようですが(民間では半分~6割程度のケースが多い)、退職金を満額もらった上でその恩恵を受けて、しかも、生徒・保護者にはその事実(2ヵ月の再雇用)は伝えられないというのです。一方、最初から3月末退職の意思を示していた教師が、では自分も1月末退職→再雇用にしてくれと希望しても、今さら時期的に認められないそうです。(公務員も、定年を待たずに退職する場合は、少なくとも1ヵ月前に退職願を出さないとならないのです) その先生方は、退職金が当然のように100万円以上減らされるのです。各教委も、後釜の2ヵ月だけの教師を探すのが大変なので、渡りに舟の選択だったのでしょうが、正直者がバカをみるこんな制度が、社会的に認められるとは到底思えません。
もう1つは、体罰問題です。大阪の当該の高校で、体育科の募集停止は決定していますが、その後、バスケ部の秘密の「寮」の存在が明らかになったり、在校生が学校批判や飲酒・喫煙等で無期停学になったり、保護者・OBを中心に「〇〇高校応援団」が結成されたり、依然として混乱が続いています。
しかし、これについても、私がとても「気持ち悪い思い」をしているのは、他に理由があります。毎日のように、各地の中学校・高校で体罰教師の実態が明らかになり、処分されたり、報道されたりしていることです。駅伝の常勝校の顧問をはじめとして愛知県が特に先行していますが、今後すべての都道府県でどんどん同じことが噴出してくると思います。(今日は、柔道の全日本女子の監督の話まで出てきました。ロンドンオリンピックのあの悲壮感はそういうことだったのか…と改めて納得した次第です) 今まで当たり前に体罰を行っていた教師たちは、今頃とても首筋が寒い思いをしているはずです。
いじめ問題の時もそれを強く感じましたが、生徒の自殺という大きな問題が起こったから、その学校のことが問題として取り上げられているだけで、全国的に似たようなレベルのいじめや体罰はあちこちで行われているのです。実際、うちの生徒たち(中学生・高校生)に聞いても、自分の学校でもいじめ体罰はある(あるいはあると思う)と答える生徒がほとんどです。程度の問題と、生徒が何らかの行動(自殺や告発)を起こさないと公にならないというだけの話です。私が問題だと感じているのは、ここでも不公平感がプンプンしていることです。現状では、たまたまそのことが公になった教師だけが処分されて、隠蔽した教師は何のお咎めもないという状況なのです。
今、学校での生活指導や、部活の指導は大きな転換期を迎えています。学校の自治活動や、運動部の勝利至上主義の体質も見直されていかざるを得ないでしょう。もしかすると、塾での指導にも影響が出てくるかもしれません。もちろん、体罰はあってはならないことですが、成績を上げるため、受からせるためには、ある程度生徒を追い込まなくてはならない場面があるのです。今後は、多少成果に目をつぶってでも、生徒の自主性を優先して…という風潮が強くなっていくのだと思います。
政府が作成した「いじめ防止法案」を見ました。体罰がいじめの一種として取り上げられているのには、不謹慎ですがつい笑ってしまいました。さすがに、差し戻されたようですが…
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