ホーム > 未分類 > 先生は武道家?

先生は武道家?

  • 投稿者: gs_staff
  • 2012年12月30日 12:39 PM
  • 未分類

政権が交代すると、教育の政策(特に予算をどこにつけるかという部分)が大きく変化することが多いのです。特に今回は、都知事もほぼ同時に交代しているため、来年あるいは2年後に向けて、今の子どもたちに直接関わることがどんどん決定(変更)していくはずです。安倍内閣は、とにかくスピード重視を謳っているため、年明け早々に様々な動きが出てくると思います。

そんなわけで、私は政権交代後、教育政策(つまり文科省です)に関する発言や記事を注意深くチェックしています。その中で、思わず失笑してしまうものがありました。「学校の先生にボクシングや空手をやっている武道家を採用する。いなければ、警察OBを持ってくる」というものです。
皆さん、いかがでしょうか? 新しく就任した、谷川文科副大臣の公式な会見の場での発言です。もちろん、大きな社会問題になっている、いじめの撲滅を視野に入れてのものです。
今の学校現場は、そのレベルまで追い込まれているのかもしれませんし、私も意図は一定理解ができます。「とにかく学校からいじめをなくしてくれ」という強い民意があるので、それに応えたいという思いが先走っているのも感じます。しかし、副大臣としてはもうちょっと言い方があるのではないかと考えてしまいます。根底の発想には、力には力で対抗するという考え方があります。「いじめた奴は教師(武道家)が制裁するぞ。文句があるならかかかって来い!」、と翻訳されてしまっても仕方ないでしょう。

以前にも書きましたが、私は学校への警察権力の介入には全面的に賛成です。子どもと言えども、法に触れる行為を行った場合は、法に従って裁かれるべきです。そういう意味では、大津のいじめの加害少年たちが送検されることになってホッとしています。もしあれが「無罪放免」となったら、学校の秩序を保つことはできません。
しかし、武道家を教師として迎え入れるという発想は、まったく筋違いです。生徒たちを力で抑え込めば、いじめはますます見えないところに潜って陰湿化するでしょうし、普通の子どもたちが、(教師に対しても)委縮しながら学校生活を送ることになるのも本意ではないでしょう。

確かに、学校の教師(特に管理職)たちは、いじめ問題の解決に関しては素人です。それを埋めるために、いじめの防止・対応を専門に行う教師(あるいは専門家)を各学校に配置することは、とてもいいことだと思います。すでに始まっていますが、スクールカウンセラーの増員も急いで欲しいところです。これらの施策に税金を投入することに関して、異論はあまり出てこないでしょう。
しかし、増員が必要なのは、決して武道家ではありません。日常の中での秩序の維持は、今まで通り、体育教官を中心とした先生方のチームワークでお願いします。それでも手に負えないレベルの生徒のために、出席停止と警察の介入が認められる方向で進んでいるのです。

コメント:0

コメントフォーム
入力した情報を記憶する

トラックバック:0

この記事のトラックバック URL
https://www.gssk-h.com/blog/wp-trackback.php?p=649
トラックバックの送信元リスト
先生は武道家? - GS進学教室 より

ホーム > 未分類 > 先生は武道家?

検索
フィード
メタ情報

ページの上部に戻る