- 2015年12月2日 2:30 PM
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生徒たちのことを長い目で考えた時に私が一番懸念しているのは、途中で入試を経験できないことです。小中高一貫校ですから、当然中学入試や高校入試をしないで済むわけですが、大学入試やその先のことを考えると、デメリットの方が大きいのではないかと感じるのです。テストでの得点力、勝負強さ、計画的な学習、本番に向けての気持ちの作り方、達成感・自信等は、入試やそれに向けた受験勉強に真剣に取り組んで、それを乗り越えることによって身につく部分だと感じています。中学入試や高校入試がないと、どうしても中だるみしてしまったり、競争に晒されないためにのんびりしてしまう生徒が多くなってしまうことが予測されます。
世間では、「入試や受験勉強が子どもを歪めている」とか、「入試は必要悪である」というような論調がいまだにありますが、私は30年この仕事をしていて、まったく逆のことを感じています。入試を通して、学力だけでなく人間的にも成長できる要素が大きいと思っているのです。ただし、「本気で入試に立ち向かえば」という条件が付くのかもしれませんが… 中途半端に取り組んでいてもそういう部分はなかなか身に付かないと思いますし、ある時期本気で受験勉強に打ち込んだ経験をできたのであれば、入試の合否結果に関わらず得られるものはあるはずです。
私は今までに、私立の小学校から入学してそのまま中学→高校と進んで行った生徒たちを何人も見て来ましたが、やはりデメリットの方を強く感じた方が多かったように思います。ぬるま湯に浸かって無菌培養されているような感じで、学習面でも人間としても鍛えられていないために、大学受験や就活のところでとても苦労している生徒が多かったのです。
まだ、大学までそのまま上がれる純粋附属の場合はいいのです。早稲田・慶応等の最難関や4年制の女子大の附属等では、小学校から入学した生徒で、大学入学後や社会に出てから活躍しているケースも目にしてきました。しかし都立の場合は、少なくとも大学受験はしなくてはならないわけです。大学入試の中身が大きく変更となるであろうことや、推薦入試の割合が増えてくるであろうことを勘案したとしても、とても心配になってしまうのです。
(次回に続く…)
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