- 2012年10月26日 12:39 PM
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来春の都立高校の推薦入試は、受験者が激減するはずです。今までは、(小論文を実施する一部のトップ校を除いて)ほとんどの高校で形だけの面接だけで受験ができたので、とりあえず願書出しとけ的な「なんちゃって受験組」が多かったのです。実質内申点だけで決まっていたので、合格の目安が分かりやすかったこともあります。結果として、都内の中3生の40%、都立高校志望者の60%が推薦入試を受験するという事態になっていました。
ところが、来春の入試からは、入試が2日間に渡って行われること、すべての高校で小論文(作文)と面接・集団討論が実施することになったため、とても負担が大きくなるのです。当日の負担だけでなく、小論文や集団討論の対策にかなり時間と労力を取られるため、受験生たちは敬遠モードです。少なくとも、とりあえず受けとけ的な層はいなくなるので、受験者が大きく減ることは間違いありません。まぁ、本当にその高校への思い入れが強く、どんなことをしても合格したいという生徒たちの争いになることと、学力以外の多様な要素で入学者を決めるという、推薦入試本来の趣旨に見合った入試になるので、都教委としてはそれでいいということなのでしょう。
しかし、私はちょっと違う見方をしています。今までを振り返ってみても、このような大きな改革が行われる初年度は、蓋を開けてみたら意外な展開になることが多いのです。みんなが敬遠するので、倍率はかなり下がるでしょうし(昨年までは人気校は4倍・5倍の競争率は当たり前だった)、内申点の比重が50%と下がり、小論文や面接・集団討論でも差をつけるようにするということは、しっかり準備した生徒は一発逆転が狙えるようになります。結果としては、あの子が受かるなら、自分もチャレンジしておけばよかった…というケースが出てくることも十分に考えられると思っています。
問題は、「しっかり準備すれば…」の部分なのですが、昨日も書いた通り、小論文と集団討論の対策は塾の(教師の)力量によって大きく左右されます。この2つの項目で入試の点数の半分の配点があるのです。しかも、差をつけると言っているのです。ここで勝たせなくては、推薦入試合格はあり得ません。
そういう意味では、今の塾の教師たち(特に大手塾の校長レベル)は勉強不足だと思います。試しに、都立高校の推薦入試改革、小論文と集団討論の対策について、質問をぶつけてみてください。まともな答えが返ってくる職員は、そう多くないでしょう。
暴論かもしれませんが、初年度はきちんとした対策をしてくる生徒はそう多くないのです。(2年目からは情報も出回り、対策本も発売されたりするので、みんなそれなりに対策を立ててきます) だから私は、初年度は狙い目だと考えているわけです。
(次回に続く…)
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