- 2014年8月14日 12:41 PM
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都立高校の入試における実技教科重視の影響について、このブログでしばらく書いてきましたが、それに関連して1つ重要なことをすっかり忘れていました。道徳の教科化についてです。先日も文科省・中央教育審議会から答申が出ていましたが、今の段階では2018年度(今の小6から)の導入を目指して準備を進めています。
正式な教科に格上げすること、週の授業時間を増やすこと、検定教科書を使用すること、ただし特別な教科として数値評価ではなく記述式で評価をすること等が公表されています。入試での利用については、委員によって意見が分かれていて、「高校入試や大学入試でも道徳の評価を積極的に取り入れるべき」という意見と、「入試での利用は厳に慎むべき」という意見が交錯しています。
ただし、高校入試における内申書には、記述式であるにせよ道徳の「評価」が記載されることになるのはほぼ決定事項です。内申書に記載しておいて、アリバイのように「入試では利用しないように」というのはおかしな話だと思います。利用されることになる(少なくとも利用される可能性がある)と考えるのが普通です。
実際、高校の先生方は、早くもこの部分に強い関心を持っています。さすがに都立高校の先生方はあまりおっしゃいませんが、私立高校の先生方の中には、入試の合否判定で使うことになるだろうとおっしゃっている方もいます。点数化することはできないわけですが、点数でボーダーライン上の生徒たちについて道徳の記述評価を読んで合否を決定したり、最初からあまりにも悪いことを書かれている生徒を不合格としたりという形が考えられます。私立高校の場合は、こういう形での合否判定は決して珍しいことではありません。
特に大学の付属高校や、世間でお坊ちゃん学校・お嬢様学校と言われているような高校は、生徒の身なりや素行についての評価をとても気にする傾向があります。実際、一部の生徒が不祥事を起こしたりすると、学校全体の評判に影響が出ることがあります。私立高校の場合、それが生徒の応募減→収入源に直結するケースが多いため、学校としてもピリピリしているのです。また、生徒が問題を起こしたりして学校を辞めてしまうと、その分経営に影響が出るという側面もあります。分かりやすく言うと、私立高校は問題を起こすような生徒は最初から取りたくないと考えているのです。特に中堅以下の高校は、多少学力が劣っても、真面目で一生懸命頑張れる生徒を欲しいと考えている学校が多くなっています。(最近は入試で面接を実施する高校がだいぶ少なくなりましたが、依然として面接を行っている高校は、生徒たちのこの部分を見たいと考えている場合が多いです) そんな状況下において、この道徳の教科化→記述での評価という変更は、私立高校にとっては正に渡りに船の話なのです。
(次回に続く…)
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