- 2014年4月2日 8:18 AM
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文科省がなかなか思いきったことを公表しました。「子供たちの学力と家庭環境の相関関係」について調査した結果についてです。昨年度小6と中3で全国学力調査を実施した際に、保護者にもアンケートを配付して家庭環境について様々なことを聞き出し、その結果とテストの点数の統計的な関連をかなり時間をかけて調べたのです。何でもかなりの予算をつけて(税金ですね)、大学の研究班に分析を委託したそうです。今までも、一部でこういう部分の調査をしたことはありますが、全国的な規模で行うのは、初めてのことでした。その分析結果については、かなりシビアなところまで踏み込んだ内容で、私は一定評価できるものだと感じました。
主要な項目についてピックアップしてみます。
〇学力と世帯の年収の相関関係
これだけ個人情報保護が行き渡っている中で、よくこういう調査をしたなぁと感心します。なかなか大変だったと思います。まず、保護者の皆様は正直に書いたのでしょうか? 所得証明を提出したという話は聞きませんね… 調査した時には、あくまでも統計的な処理をするだけだということで、個人が特定されない形の配慮があったそうです。特に学校の先生には絶対に分からないようにするということが強調されていたそうですが…
調査結果も、身も蓋もないものでした。「世帯の年収が高い方が子供の学力も高い」、ということです。明確に正の相関関係があると…
具体的に数字を上げると、例えば中3の数学B(応用)について、年収1500万円以上の世帯の子供の平均点は53点、年収200万円未満の世帯の子供の平均点は30点でした。それ以外の科目や所得階級においてもすべて、年収が高い方が平均点も高いという相関が確認されたそうです。
〇塾等の費用と学力の相関関係
これは上記の項目とリンクするはずの内容なので、同じ結果が出るのは当然だと思います。学校外教育費の支出額と学力にも明確な相関関係があるという結果です。
例えば小6算数Bの点数で見ると、支出0の家庭の子供の平均点が35点なのに対し、支出5万円超の家庭の子供の平均点は80点近くなっています。それ以外について見ても中学生も含めて、支出額が多くなるほど学力も高くなっています。塾に月に何万円も支出している家庭の子供は、明らかに中学受験をするのでしょうから、全国学力調査レベルの問題では点数を取れて当然という結論になるのでしょうが、塾にとってはありがたい結果です。逆に言うと、学校の先生はこの結果をどう見ているのか心配になります。「塾に言っているかどうかで学力が決まる」と、お上が公表しているのですから…
〇文化的な生活習慣と学力の相関関係
それ以外の「様々な親の行動」との関連も調査対象となっていました。その中で、特に子供の学力に影響が大きいと指摘された項目を列挙してみます。
・小さい頃本の読み聞かせをした
・本や新聞を読むことを勧めている
・一緒に図書館に行く
・親が政治や社会問題に関心を持っている
・勉強やニュースについて子供とよく会話をする
・毎日朝食をきちんと取らせている
・ゲームをする時間を制限している
(次回に続く…)
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コメント:0
- 進学重点校教員 2014年4月9日
親の年収が1500万円以上無いと上位校に進学するのが厳しいとおっしゃりたいみたいですが、受験産業特有の恣意的な物を感じます
東大生の親の平均年収
http://d.hatena.ne.jp/u2takada/20110815/p1親の年収が1500万円の半分である750万以下の学生が3分の1います
また、国立大学生の親の平均年収
http://tak-tak-world.txt-nifty.com/log/2010/04/822186-dd35.html792万円です
共働きで世帯年収が700万あれば国立大学に入れるだけの教育費は捻出できます
私の出身大学は都内の国立大学でしたが貧困層の家庭の子がとても多かったです
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