- 2014年1月26日 10:26 AM
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今回、このような大きな改革を行うようになった背景には、いくつかの要因があります。都教委が数年前から言っていたことを集約すると、以下の2点でした。
①入試の選抜において、「中学校で学習したこと」を評価するような形になっていないので、その点を改善する。
②入試制度が学校によって異なったりして分かりにくくなっているので、分かりやすい形に改める。
簡単に言うと、入試制度の簡略化・統一化が一番の目的だったのですが、中学校で実技教科の授業が成立していない状況を改善したいということも、はっきりと明示していました。
入試の科目数を全校5教科にしたことや、内申と当日点の比率を3:7に統一したことは、一定評価してよい部分だと思います。一般入試でも、面接や小論文を実施することができるようになったことも、悪い話ではないと思います。実際に実施する高校がどのくらい出てくるかは未知数ですが、普通に考えれば、上位校は小論文を、中堅以下の高校は面接を取り入れるところが多くなりそうな気がします。「どういう生徒を欲しいのか」という視点で考えた時には、そういう結論になるからです。
しかし、それ以外の改革については、私は間違いなく「改悪」だと思っています。塾としての立場でどうこうという視点ではなく、純粋に子供たちのためにならないと考えるからです。もっと言えば都立高校の今後の存在感等を考えた時に、なぜ自分たちにとってマイナスとなるであろう改革を行うのか理解に苦しみます。石原さんが先頭に立って、10年以上もかけて築き上げてきた都立高校の改革・復権が、すべて水泡に帰す可能性すらあると感じています。石原さんと(その息のかかった)猪瀬さんが(都政から)いなくなってしまったことも、今回の改革の公表を後押ししているのかもしれません。
まず一番最悪なのは、内申の実技教科の比重を大幅に上げてしまったことです。今までの1.3倍を多少引き上げようという動きは以前からありましたが、2倍までにされてしまうと、実技が苦手な生徒はもうどうにもなりません。主要5教科の25点に対して、実技が40点もあるのです。例えば、学力的には優秀なのに、体育がどうしても苦手でどう頑張っても3しか取れないという生徒はいると思います。(それは音楽についても、美術についても言えることです) そういう生徒は、5教科の方で1を取ってしまうのと同じインパクトがあることになります。実技科目で3を2つもらってしまったら、都立のトップ校は受けることすらできなくなってしまうような状況なのです。
(次回に続く…)
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