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都立高校復活のために<その3>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2025年1月12日 4:51 PM
  • 未分類

都立高校復活のためには、入試制度だけでなく、内部の改革も絶対に必要です。誤解のないように最初に書いておきますが、各高校の先生方の多くは本当によく頑張られていると思います。なぜか開校当初からGSの保護者の方の中には都立高校の先生が多いのですが(都立中や進学指導重点校にお勤めの方も何人かいらっしゃいます)、だからフォローしているというわけではありません。面談等の場で、その先生方からも様々リアルなお話を伺うのですが、制度として、あるいは都教委や校長が〇〇すぎるために、生徒たちが可哀想な状態に置かれていると感じることが少なくないのです。

①進学指導重点校等の合格実績のノルマを廃止せよ!

→改革当初は良かったのかもしれませんが、近年の状況を見ていると、これが諸悪の根源だと確信しています。まずは、進学指導重点校を例に挙げて、どんなノルマが課されているのかをまとめておきます。

【進学指導重点校に関する選定基準】
〔基準1〕共通テスト試験結果(現役)
[1]5教科7科目で受験する者の在籍者に占める割合が、おおむね6割以上
[2]難関国立大学等に合格可能な得点水準(おおむね8割)以上の者の受験者に占める割合が、おおむね1割以上
〔基準2〕難関国立大学等(*)現役合格者数 15人
(*)東京大学、一橋大学、東京工業大学、京都大学、国公立大学医学部医学科

で、近年の結果が以下のリンクの通りです。少し前は立川高校が、近年では八王子東高校が「脱落」の危機にありましたが、何とか踏み留まっている状況です。

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2022/files/release20220922_02/bessi.pdf

これによりどんな弊害が起きているかと言うと、優秀な生徒で早慶等の指定校推薦を取ろうとすると「お前は国立大学を受けなくではダメだ」と誘導されたり、無理無理に5教科7科目の受験を強要されたりというようなことが起きているのです。真剣にその生徒のためを考えての助言ならいいのですが、明らかに合格実績ノルマを気にしている感じだったという生徒たちの証言は少なくありません。最近は分かりませんが、一昔前は都教委から校長にかなりプレッシャーがかかっていたようです。某高校の校長先生が、都庁で会議があった当日にお会いした時に、顔をしかめて胃が痛いとおっしゃっていた様子が忘れられません。確かに、進学指導重点校をはずされてしまったら一大事ですし、都立高校にとっても合格実績はとても大切です。しかし、都教委の顔色を伺って、生徒たちの意に沿わない指導をしている状況では、「どっちを向いて仕事してるの!?」と言われても仕方ないでしょう。

②教師の配置をもう少ししっかり考えて!

→進学指導重点校等に指定されると、特別な予算が付いたり、全都から選抜された教師を配置できたりと、メリットがかなりあります。しかし実態をつぶさに見ていると、特に近年教師配置で???と感じる場面が多いのです。GSで高校部を本格的に始めて、進学指導重点校の生徒が一番多いので、高校のカリキュラムや教師の指導の様子が手に取るように分かるようになったからかもしれませんが、あまりにも酷いと感じることが多くなりました。具体的に言うと、意味のない(まったく力がつかない)時間がかかる課題を大量に与えられていたり、教師の趣味としか思えないプリントを使って授業をやっていたり、発言の1つひとつが生徒のやる気を削ぐ感じだったり… はっきり言ってしまえば、「頼むから学校では余計なことをしないで!」と言いたくなるような場面が増えています。夏休みに半強制参加で受験対策の講習会を実施している高校も多いのですが、まったく役に立たないレベルのものもかなりあります。我々の目から見ていると、アリバイ作りでやっているとしか思えない講座も存在します。一部には優秀でとても熱心な指導をされていると感じる先生もいますが、残念ながら割合は減っているようです。塾の業界も同じ問題を抱えていますが、世代交代に失敗している高校が苦しいようです。50代の優秀な教師が一線を退き、40代の油が乗っている世代の教師の数が少ないために、30代以下の若手に必要以上の負荷がかかっているような状況をよく見聞きします。

➂塾や予備校の力をもっと使ってください!

→改革当初、都立高校(特に進学指導重点校)が塾と結託して勢力を伸ばして行ったことは前述しました。今も塾に校長先生が出向いて講演会を行ったり、情報を交換したりというようなレベルのことは行われています。一番塾や予備校の力を借りるべきところは、大学入試で合格させるためのノウハウのところです。進学指導重点校の一部の先生方は頑張っていますが、そうでない先生も混じってしまっていますし、やはり餅は餅屋です。私立高校では、土曜授業や夏期講習で予備校講師による特別講座を取り入れているところも少なくありません。予備校講師による(合格させるための)研修会を行っている高校もあります。都立高校でも一部そういう動きが出始めていますが、まだまだ敷居が高いようです。無駄な税金をかけるなら、こういう部分に回すべきでしょう。もう学校と塾の棲み分けとか言っている時代ではありません。目の前の生徒をどうやって良い方向に導いて行くかを、一緒に考えて行くべきだと思います。それは高校だけでなく、地域の小中学校との関係においても同様だと思っています。

④教師と生徒の適切な距離感を!

塾講師の力をもっと借りて!と書きましたが、実は私は都立高校にかなり出入りしています。20年以上前の改革当初は、都立中や進学指導重点校の先生方の研修会を担当したこともありますし、職員会議に出席させていただいたこともあります。当時は現場の先生方からとても熱を感じました。〇〇高校の職員会議では、(前向きな議論でしたが)先生方が喧嘩を始めてしまい、私と一緒に第三者的に見学していた校長が割って入った場面にも遭遇しまた(笑)。近年は、生徒相手の単発の授業をあちこちの高校で行っています。(主に将来のお金・ライフプランの組み立てや奨学金の説明が多いです)  八王子の高校が一番多く、平均して毎年1~2つの高校にお邪魔している感じです。都立中で授業を担当したことがありますが、一番多いのは学区2~5番手くらいの高校です。授業の前後で先生方と打ち合わせをしたり、先生と生徒との関係(やり取り)を観察したりする機会が多いのですが、正直言って距離感がおかしいと感じる場面がとても多いのです。学校というより先生の個性によるところが大きいのだと思いますが、とても高圧的に生徒たちを管理していたり(私の授業の前に生徒が委縮しているじゃん…)、逆に完全な放置を決め込んでいたり(授業中に立ち歩いている生徒や寝ている生徒は注意しましょうよ…)と、最低限の生徒管理・指導ができていないと感じる高校が少なくないのです。事前に打ち合わせをしたことが徹底されていなかったり、授業開始時刻が10分近く遅れるのが当たり前だったりと、先生方がとてもルーズ(当然生徒もルーズになります)だと感じる高校もありました。私立高校にもお邪魔する機会は多いですが、それなりのレベルの高校でこういうことはほとんどありません。

➄学校行事は高3の7月までに終えましょう!

これについては異論があるのは重々承知しています。多くの高校で9月に文化祭等があって、そこに向けて高3の夏休みにもかなり時間を取られるケースが多いのです。そういう高校は以前は1浪は仕方ないという雰囲気でしたが、時代は変わりました。浪人してまで大学受験の準備をしようという生徒の割合が大きく減っています。結果としてどうなっているかと言うと、言葉を選ばずに言えば、学校行事(や部活)のために受験を犠牲にしてしまっている生徒の割合が高くなさっているのです。基礎学力と集中力があれば、9月以降本気でやれば難関大学でも間に合うという言われ方をすることもありますが、それは本当に優秀な一部の生徒のことです。高3の夏期講習で本腰を入れられないと、普通の生徒は(特に国立大学は)なかなか厳しいのが現状です。GSでも、結局間に合わず、最後になって3科に絞って私立…という生徒が毎年出てしまいます。もう少し早く本気モードに入れられていれば…ということになるわけですが、9月に学校行事があるとなかなかしんどいのです。そういうことがだいぶ知れ渡ってしまっているので、(特に保護者の方が)そういう都立高校を敬遠するケースが増えています。

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